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────0話*出会いと恋
9・実力行使に出る、副社長【微R】
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****side■皇優一(副社長)
「俺は女じゃない、そんなとこ弄るな……っ」
と、文句ばかり言う塩田。
皇は彼の抗議にかまわず、ボタンを外したシャツの隙間から手を差し入れた。片腕を腹に回し引き寄せ、塩田の首筋に舌を這わす。
彼は指先で胸の突起を弄られるのが気に入らないらしい。
「男でも感じるだろ? お前、感度良さそうだもんな」
「感じるわけないだろ。俺は不感症だ」
「またまた。びくびくしちゃって」
「誰が、だ」
──今日は俺様のテクで、お前に敗北感を与えてやるさ。
『も……挿れて……副社長。俺……もうッ』
ふふふ、想像しただけで興奮するな。
(塩田はそんなこと言わないはずだ)
皇は塩田のスラックスのベルトに手をかけるが、彼は抵抗しなかった。
『何をされても感じないから好きにしろ』ということなのだろうかと、彼のスラックスのファスナーを下ろし手を差し入れる。
「そんなとこ触って楽しいのか?」
しらっと皇のほうに目を向ける塩田。そんな顔をしていられるのも今のうちだと、彼自身を下着の上から撫でた。
そこでふと昼間の会話を思い出す。
確か塩田は首相の顔がバックプリントされた下着を身につけているはず。まさか前に……。好奇心がむくむくと皇の好奇心を刺激する。
「脱げ、パンツを見せろ。塩田」
「は? 男のパンツなんて見て何が楽しい、変態なのか?」
「失礼な、誰が変態だ。指を差すな」
塩田が自分から脱ぎたがらないので……それは当然だが、皇は自分の好奇心を満たす為、彼のスラックスを無理矢理剥ぎ取った。
「乱暴だな、何処がテクだよ」
「うるさい、黙れ」
呆れ顔の塩田には目もくれず、彼の下着を覗き込む。
「副社長…そんなに俺の股間を覗き込んで、何処まで変態なんだ」
「なんだ、普通じゃないか」
前面は無地だった。
「は?」
「色気のないもの履きやがって」
形に添って挟むように中心部を撫でつつ、下着のデザインに対して不服を漏らすと、
「じゃあ、どんなもの履いてるんだよ」
と、問われる。
塩田自身は皇の愛撫によって形を持ち始めていた。
「ショッキングピンクのスーパービキニだ」
「うわ……趣味わる……」
──まて、塩田。お前にだけは言われたくないぞ?
「おい、何して」
皇は傍らに投げ出された塩田のスラックスのポケットに手を突っ込むと、彼のスマホを取り出す。
「お前も、ただやられているだけじゃつまらないだろ? チャンスをやるよ」
「チャンス?」
皇の言葉に塩田が怪訝な顔をした。
下着の中に手を滑り込ませ直に塩田自身を握り込むと、さすがの彼もビクンと肩を揺らす。
「いい反応だな」
「こんなの生理現象だろ」
「いつまで強がってられるかな」
「……っ」
彼のスマホを操作し、電話帳の画面を見つめる。
──さすがは塩田。
必要なものしか入れてないなのか。
俺様の連絡先も入れていないなんて、ムカつくな。
「おい。勝手に登録するなッ」
文字を打つ副社長の手に気付き塩田が文句を言うので、耳たぶを甘噛みした。小さく声を漏らし、ぎゅっと目を閉じる塩田。どうやら耳は弱いらしい。
「お前は、もう俺様の所有物だ。連絡先くらい登録しておけ」
「誰がお前のモノになんて……! おい、何処にかけている」
身を捩り抗議する塩田はその体勢のため腰が浮く。
皇はチャンスと言わんばかりに、彼の下着を剥ぎ取った。
『塩田? 珍しいじゃん、どうかした?』
電話口からはバナナ……もとい、電車の暢気な声が聞こえ、塩田は嫌そうな顔をする。まるで”なんで、コイツ?”とでも、言っているようだ。むしろ塩田は誰にかけると想像していたのだろうか。
「残念だな、俺様だ」
『うわっ……クソイケメン副社長じゃん! おっと、口が滑った。塩田のスマホだよね、それ。ついにストーカーに走った?』
──この、クソバナナめ。
まあ、いい。俺様は温厚だからな。
「お前にいいものを見せてやるよ、すぐに四階の小会議室に来い」
『いいもの? バナナ以外は興味ないんだけど』
「お前の大好きな、塩田の生バナナ見せてやるよ」
「おまっ! 来るな、電車」
それまで黙っていた塩田が慌てる。皇はニヤリと笑ったのだった。
「俺は女じゃない、そんなとこ弄るな……っ」
と、文句ばかり言う塩田。
皇は彼の抗議にかまわず、ボタンを外したシャツの隙間から手を差し入れた。片腕を腹に回し引き寄せ、塩田の首筋に舌を這わす。
彼は指先で胸の突起を弄られるのが気に入らないらしい。
「男でも感じるだろ? お前、感度良さそうだもんな」
「感じるわけないだろ。俺は不感症だ」
「またまた。びくびくしちゃって」
「誰が、だ」
──今日は俺様のテクで、お前に敗北感を与えてやるさ。
『も……挿れて……副社長。俺……もうッ』
ふふふ、想像しただけで興奮するな。
(塩田はそんなこと言わないはずだ)
皇は塩田のスラックスのベルトに手をかけるが、彼は抵抗しなかった。
『何をされても感じないから好きにしろ』ということなのだろうかと、彼のスラックスのファスナーを下ろし手を差し入れる。
「そんなとこ触って楽しいのか?」
しらっと皇のほうに目を向ける塩田。そんな顔をしていられるのも今のうちだと、彼自身を下着の上から撫でた。
そこでふと昼間の会話を思い出す。
確か塩田は首相の顔がバックプリントされた下着を身につけているはず。まさか前に……。好奇心がむくむくと皇の好奇心を刺激する。
「脱げ、パンツを見せろ。塩田」
「は? 男のパンツなんて見て何が楽しい、変態なのか?」
「失礼な、誰が変態だ。指を差すな」
塩田が自分から脱ぎたがらないので……それは当然だが、皇は自分の好奇心を満たす為、彼のスラックスを無理矢理剥ぎ取った。
「乱暴だな、何処がテクだよ」
「うるさい、黙れ」
呆れ顔の塩田には目もくれず、彼の下着を覗き込む。
「副社長…そんなに俺の股間を覗き込んで、何処まで変態なんだ」
「なんだ、普通じゃないか」
前面は無地だった。
「は?」
「色気のないもの履きやがって」
形に添って挟むように中心部を撫でつつ、下着のデザインに対して不服を漏らすと、
「じゃあ、どんなもの履いてるんだよ」
と、問われる。
塩田自身は皇の愛撫によって形を持ち始めていた。
「ショッキングピンクのスーパービキニだ」
「うわ……趣味わる……」
──まて、塩田。お前にだけは言われたくないぞ?
「おい、何して」
皇は傍らに投げ出された塩田のスラックスのポケットに手を突っ込むと、彼のスマホを取り出す。
「お前も、ただやられているだけじゃつまらないだろ? チャンスをやるよ」
「チャンス?」
皇の言葉に塩田が怪訝な顔をした。
下着の中に手を滑り込ませ直に塩田自身を握り込むと、さすがの彼もビクンと肩を揺らす。
「いい反応だな」
「こんなの生理現象だろ」
「いつまで強がってられるかな」
「……っ」
彼のスマホを操作し、電話帳の画面を見つめる。
──さすがは塩田。
必要なものしか入れてないなのか。
俺様の連絡先も入れていないなんて、ムカつくな。
「おい。勝手に登録するなッ」
文字を打つ副社長の手に気付き塩田が文句を言うので、耳たぶを甘噛みした。小さく声を漏らし、ぎゅっと目を閉じる塩田。どうやら耳は弱いらしい。
「お前は、もう俺様の所有物だ。連絡先くらい登録しておけ」
「誰がお前のモノになんて……! おい、何処にかけている」
身を捩り抗議する塩田はその体勢のため腰が浮く。
皇はチャンスと言わんばかりに、彼の下着を剥ぎ取った。
『塩田? 珍しいじゃん、どうかした?』
電話口からはバナナ……もとい、電車の暢気な声が聞こえ、塩田は嫌そうな顔をする。まるで”なんで、コイツ?”とでも、言っているようだ。むしろ塩田は誰にかけると想像していたのだろうか。
「残念だな、俺様だ」
『うわっ……クソイケメン副社長じゃん! おっと、口が滑った。塩田のスマホだよね、それ。ついにストーカーに走った?』
──この、クソバナナめ。
まあ、いい。俺様は温厚だからな。
「お前にいいものを見せてやるよ、すぐに四階の小会議室に来い」
『いいもの? バナナ以外は興味ないんだけど』
「お前の大好きな、塩田の生バナナ見せてやるよ」
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