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────4話*水面下の戦い
17・電車の好奇心と不安【微R】
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****♡Side・電車
──塩田……想像以上だな。
んんッ、たまらん。
電車はドアの陰から二人を覗き見ながら、悶絶していた。
塩田から今回の計画を聞き、電車の心を支配していたのは好奇心だ。いつも受け身で電車の好きにさせている塩田がどんな風に皇を抱くのか、興味があった。
”自分の身体で試させればいいじゃないか”と思うかもしれないが、残念ながら電車はバリタチというやつである。可愛い顔をしている為、一見ネコに見られやすいが。
それでも葛藤がなかったわけではない。
塩田は大事な恋人だ。誰にも渡したくはない。だがよくよく話を聞くと塩田が皇に致す方だと言うではないか。こうなっては好奇心に勝てはしない。
「んッ……あああッ♡」
視線の先には塩田に蕾を弄り回され、甘ったるい声をあげながら身を捩る皇と、その様子をみて明らかに興奮している塩田がいた。
──塩田がタチに目覚めたら、どうしよう。
ふと不安が脳裏を過る。だがその時は、その時である。自分の信念を曲げるしかない。じっと観察していると準備が整った塩田は何処までしていいのか、分かりかねているようであった。
そろそろ頃合いかと電車は部屋に入っていく。
「塩田」
電車はベッドの上に両膝立ちになり、後ろから優しく塩田を抱きしめ耳朶を噛む。
「遅い」
少し不満そうに抗議する彼。しかしその欲望は誰が見ても明らかな形となっている。電車は片手を彼の中心部に滑らせた。
「興奮したの? 塩田」
彼は”そりゃするだろ”と言うように、膝を立てて横たわる皇の方を顎で指す。確かに皇は厭らしかった。
「副社長に乗り換えたらイヤだよ?」
わざと甘えるように言えば、”バカか?”という顔をされる。
「紀夫こそ、俺を皇に押し付けようって言うんじゃないだろうな」
「なんで、そんなことする必要があるんだよ」
電車は彼のシャツを脱がすと、直にその肌を撫でながら不思議そうに問う。
「不安なの?」
「そりゃ……」
素直な彼にきゅんとしながらも、電車は避妊具に手を伸ばす。彼自身に嵌めるためだ。
「俺は、塩田がタチに目覚めたらどうしようって不安だよ?」
「そんときゃ、紀夫が俺にケツを差し出せよ」
あまりの塩田らしさに、電車は思わずクスリと笑ってしまう。
「愛してるよ、塩田」
「俺の初めてが、他の奴でもいいのか?」
電車に避妊具をつけられながら不安そうにこちらを窺う彼。全てが愛しい。
だが、
「俺、バリタチだもん」
と告げると、
「なんだ、そりゃ」
と彼は眉を寄せる。
電車仕方なく、彼の双丘に指を滑らすと、
「俺、塩田のここに挿れるの専門」
と耳元で囁く。
意味を理解した塩田は、肩を竦めたのだった。
──塩田……想像以上だな。
んんッ、たまらん。
電車はドアの陰から二人を覗き見ながら、悶絶していた。
塩田から今回の計画を聞き、電車の心を支配していたのは好奇心だ。いつも受け身で電車の好きにさせている塩田がどんな風に皇を抱くのか、興味があった。
”自分の身体で試させればいいじゃないか”と思うかもしれないが、残念ながら電車はバリタチというやつである。可愛い顔をしている為、一見ネコに見られやすいが。
それでも葛藤がなかったわけではない。
塩田は大事な恋人だ。誰にも渡したくはない。だがよくよく話を聞くと塩田が皇に致す方だと言うではないか。こうなっては好奇心に勝てはしない。
「んッ……あああッ♡」
視線の先には塩田に蕾を弄り回され、甘ったるい声をあげながら身を捩る皇と、その様子をみて明らかに興奮している塩田がいた。
──塩田がタチに目覚めたら、どうしよう。
ふと不安が脳裏を過る。だがその時は、その時である。自分の信念を曲げるしかない。じっと観察していると準備が整った塩田は何処までしていいのか、分かりかねているようであった。
そろそろ頃合いかと電車は部屋に入っていく。
「塩田」
電車はベッドの上に両膝立ちになり、後ろから優しく塩田を抱きしめ耳朶を噛む。
「遅い」
少し不満そうに抗議する彼。しかしその欲望は誰が見ても明らかな形となっている。電車は片手を彼の中心部に滑らせた。
「興奮したの? 塩田」
彼は”そりゃするだろ”と言うように、膝を立てて横たわる皇の方を顎で指す。確かに皇は厭らしかった。
「副社長に乗り換えたらイヤだよ?」
わざと甘えるように言えば、”バカか?”という顔をされる。
「紀夫こそ、俺を皇に押し付けようって言うんじゃないだろうな」
「なんで、そんなことする必要があるんだよ」
電車は彼のシャツを脱がすと、直にその肌を撫でながら不思議そうに問う。
「不安なの?」
「そりゃ……」
素直な彼にきゅんとしながらも、電車は避妊具に手を伸ばす。彼自身に嵌めるためだ。
「俺は、塩田がタチに目覚めたらどうしようって不安だよ?」
「そんときゃ、紀夫が俺にケツを差し出せよ」
あまりの塩田らしさに、電車は思わずクスリと笑ってしまう。
「愛してるよ、塩田」
「俺の初めてが、他の奴でもいいのか?」
電車に避妊具をつけられながら不安そうにこちらを窺う彼。全てが愛しい。
だが、
「俺、バリタチだもん」
と告げると、
「なんだ、そりゃ」
と彼は眉を寄せる。
電車仕方なく、彼の双丘に指を滑らすと、
「俺、塩田のここに挿れるの専門」
と耳元で囁く。
意味を理解した塩田は、肩を竦めたのだった。
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