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────1話*俺のものになってよ
8・愛しい人をこの手に【R】
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****side■電車
ベッドの上で、彼が気持ちよさに身を捩る。
初めて彼の全裸を見た時のことを思い出し、欲望が暴走しそうになった。
同性に欲情したのは初めて。いや、異性にすら欲情をしたことがない。そんな自分を電車はアセクシャルなのだろうか? と思ったこともある。
だがこうなってみると、自分は全性愛者なのだろうと思った。
好きになった人が好きであり、好きでなければどんな性別だろうが無理ということだ。
塩田もそうならいいのにと強く思う。
今まで誰にも興味を示さず、恋人がいたことのない塩田。
だからこそ彼に興味を向けられると満たされるのだ。
唯野や皇のことはよく解らないが、彼らもそんな感情を向けていたら困る。自分は彼らに勝るものなど何もないのだから。
塩田を今更、他の者に奪われたくはない。
だから全力で守ろうと思う。
自分自身にあまり関心がなく、他人の好意に鈍感な彼だからこそ。
「はぁッ……」
上気した頬。震える瞼。
塩田が堪らなく愛しい。
素直でストレートに気持ちを口にしてくれる彼は、わかりやすくて可愛い。彼の言葉に一喜一憂する自分はどう映るのだろうか?
彼自身に舌を絡めると塩田は浅く呼吸をする。彼の気持ち良さそうな顔をもっと見てみたいと、鈴口を吸い上げた。
「やッ……ダメだッ」
「なんで? 気持ちいいでしょ」
もっと感じているところが見たい。
貪欲なまでに。
涙目の彼を見つめると、声を出さないように一所懸命口を塞ぐ仕種が逆に厭らしい。
「ダメ……」
根元から先端へリズミカルに指先を上下させながら吸い上げると、わずかに声を漏らした。
「イっても良いよ」
「いや……だ」
強情だなと思いながら、鈴口を執拗に舐めカリを刺激する。
「電車……ダメって……んッ」
吐息を漏らす塩田はホントにエッチで可愛い。
「前だけじゃイけない?」
「あ……」
ぐいっと彼の腰を持ち上げ、最奥の蕾を見つめる。正直、こんな日が来るなんて思っても見なかった。ここに自分自身を穿ち、愛を注ぎ込む。
「塩田は俺のもの……」
電車の呟きに、彼がこちらを見る。
「そうだ。そして、お前は俺のものだから」
その独占欲は甘美だ。
「……っ」
──塩田は俺のもの。
俺だけの……。
凄く、幸せだ。ヤバイ。
「ここ、舐められるの好きだよね、塩田」
「う……はぁッ……お前の……せいだろ」
──俺だけで感じて。
もっと気持ちいいこといっぱいしてあげるから。
「お前がこんなこと教えるから……」
嫌がりそうな愛撫も、塩田は素直に受け入れて感じてくれる。
受け入れること、それが彼にとっての愛なんだなと思った。
ベッドの上で、彼が気持ちよさに身を捩る。
初めて彼の全裸を見た時のことを思い出し、欲望が暴走しそうになった。
同性に欲情したのは初めて。いや、異性にすら欲情をしたことがない。そんな自分を電車はアセクシャルなのだろうか? と思ったこともある。
だがこうなってみると、自分は全性愛者なのだろうと思った。
好きになった人が好きであり、好きでなければどんな性別だろうが無理ということだ。
塩田もそうならいいのにと強く思う。
今まで誰にも興味を示さず、恋人がいたことのない塩田。
だからこそ彼に興味を向けられると満たされるのだ。
唯野や皇のことはよく解らないが、彼らもそんな感情を向けていたら困る。自分は彼らに勝るものなど何もないのだから。
塩田を今更、他の者に奪われたくはない。
だから全力で守ろうと思う。
自分自身にあまり関心がなく、他人の好意に鈍感な彼だからこそ。
「はぁッ……」
上気した頬。震える瞼。
塩田が堪らなく愛しい。
素直でストレートに気持ちを口にしてくれる彼は、わかりやすくて可愛い。彼の言葉に一喜一憂する自分はどう映るのだろうか?
彼自身に舌を絡めると塩田は浅く呼吸をする。彼の気持ち良さそうな顔をもっと見てみたいと、鈴口を吸い上げた。
「やッ……ダメだッ」
「なんで? 気持ちいいでしょ」
もっと感じているところが見たい。
貪欲なまでに。
涙目の彼を見つめると、声を出さないように一所懸命口を塞ぐ仕種が逆に厭らしい。
「ダメ……」
根元から先端へリズミカルに指先を上下させながら吸い上げると、わずかに声を漏らした。
「イっても良いよ」
「いや……だ」
強情だなと思いながら、鈴口を執拗に舐めカリを刺激する。
「電車……ダメって……んッ」
吐息を漏らす塩田はホントにエッチで可愛い。
「前だけじゃイけない?」
「あ……」
ぐいっと彼の腰を持ち上げ、最奥の蕾を見つめる。正直、こんな日が来るなんて思っても見なかった。ここに自分自身を穿ち、愛を注ぎ込む。
「塩田は俺のもの……」
電車の呟きに、彼がこちらを見る。
「そうだ。そして、お前は俺のものだから」
その独占欲は甘美だ。
「……っ」
──塩田は俺のもの。
俺だけの……。
凄く、幸せだ。ヤバイ。
「ここ、舐められるの好きだよね、塩田」
「う……はぁッ……お前の……せいだろ」
──俺だけで感じて。
もっと気持ちいいこといっぱいしてあげるから。
「お前がこんなこと教えるから……」
嫌がりそうな愛撫も、塩田は素直に受け入れて感じてくれる。
受け入れること、それが彼にとっての愛なんだなと思った。
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