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3話 その男、彼女溺愛につき
6.5・愛しい恋人(4)【R】
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大好きな彼と抱き合うのは凄く気持ちいい。
蓮もそうならいいのにと悠は思う。
元カノと比べられるのは嫌なのに、競っているのは自分なのだ。
彼の一番でありたいし、彼の全てになりたい。
──最初は変な人だなって思っていたのに。
顔に普段と素とのギャップだよねえ。
下ネタ言わなくなったら、ただのイイ男だもの。
「悠……もっと感じてよ」
「もっと?」
充分感じているのに、彼はそんなことを言う。
首筋に優しく口づけされ、奥がきゅんと締まる。
触れられるたびに感じているのに、これ以上どうしろと言うのか?
部屋に響く水音はもう、静かに流れた音楽ではかき消せなくなっていた。
彼が望むならなんでも叶えたいと思う。
なんでもしてあげたいと願う。
だがこればっかりは、どうにもならないのではないか?
「もっと俺に溺れて」
充分溺れているのに。
「俺だけ見て」
蓮しか見えていないのに。
「愛してよ」
気が変になるそうなくらい愛しているのに。
「あッ……それダメ……」
一際深く腰を進められ、そのまま引っ張り起された。
「や……あ……ッん」
体勢を変えられ、対面騎乗位となったまま深く繋がる。
「蓮……」
悠の瞳は彼の唇を捉えた。
じっと見つめたまま彼の上唇を唇で挟みこむ。
弾力と柔らかさを感じながらチロと舌を出し味わえば、下唇を舐められた。
「はあッ……」
彼に抱き着きながら、自ら動く。
それは彼が望んだことだから。
下から突き上げられながら、何度も彼の名を口にし愛の言葉を乗せる。
満たして。
溢れるほどに。
零れてもまた、注ぎ込んで。
なお咲き乱れるように。
蓮の愛と体温を感じながら、良いとことにあてていく。
感じるままに感じて、我慢せずに絶頂を迎えた。
それでもやめずに、彼を攻め立てる。
彼の利き腕は悠を支え、もう片方の手は膨らみをまさぐった。
彼のつけた鎖骨の痕は、まるで花弁のように赤く浮きたつ。
何度も何度も口づけを交わし、数度絶頂を迎えたのち彼をその高みに導く。蓮の熱い愛液は一枚の壁を隔て、悠にもその熱を分ける。
「悠たん……好き」
ぎゅっうと悠に抱き着いたまま、蓮が呟くように言う。
「お眠なの? このまま寝ちゃったら大惨事だよ?」
「んー」
”誰だ、今夜は寝かせないと言ったのは”と思いながら悠はペチペチと彼の背中を叩く。彼の腕を退けると、まだ硬いままの彼から離脱した。
トロリと透明な熱いものが溢れ、股《もも》を伝う。
「蓮。そのままじゃ……。もう、ちゃんと目を開けて」
「ん」
寝てしまいそうだった彼が、悠の視線に気づき頬を染める。
「どこ見てるの? 悠」
「今更隠しても遅いわよ?」
慌てて処理をしようとする蓮に、悠は悪戯っぽく笑うとちゅっと口づけたのだった。
蓮もそうならいいのにと悠は思う。
元カノと比べられるのは嫌なのに、競っているのは自分なのだ。
彼の一番でありたいし、彼の全てになりたい。
──最初は変な人だなって思っていたのに。
顔に普段と素とのギャップだよねえ。
下ネタ言わなくなったら、ただのイイ男だもの。
「悠……もっと感じてよ」
「もっと?」
充分感じているのに、彼はそんなことを言う。
首筋に優しく口づけされ、奥がきゅんと締まる。
触れられるたびに感じているのに、これ以上どうしろと言うのか?
部屋に響く水音はもう、静かに流れた音楽ではかき消せなくなっていた。
彼が望むならなんでも叶えたいと思う。
なんでもしてあげたいと願う。
だがこればっかりは、どうにもならないのではないか?
「もっと俺に溺れて」
充分溺れているのに。
「俺だけ見て」
蓮しか見えていないのに。
「愛してよ」
気が変になるそうなくらい愛しているのに。
「あッ……それダメ……」
一際深く腰を進められ、そのまま引っ張り起された。
「や……あ……ッん」
体勢を変えられ、対面騎乗位となったまま深く繋がる。
「蓮……」
悠の瞳は彼の唇を捉えた。
じっと見つめたまま彼の上唇を唇で挟みこむ。
弾力と柔らかさを感じながらチロと舌を出し味わえば、下唇を舐められた。
「はあッ……」
彼に抱き着きながら、自ら動く。
それは彼が望んだことだから。
下から突き上げられながら、何度も彼の名を口にし愛の言葉を乗せる。
満たして。
溢れるほどに。
零れてもまた、注ぎ込んで。
なお咲き乱れるように。
蓮の愛と体温を感じながら、良いとことにあてていく。
感じるままに感じて、我慢せずに絶頂を迎えた。
それでもやめずに、彼を攻め立てる。
彼の利き腕は悠を支え、もう片方の手は膨らみをまさぐった。
彼のつけた鎖骨の痕は、まるで花弁のように赤く浮きたつ。
何度も何度も口づけを交わし、数度絶頂を迎えたのち彼をその高みに導く。蓮の熱い愛液は一枚の壁を隔て、悠にもその熱を分ける。
「悠たん……好き」
ぎゅっうと悠に抱き着いたまま、蓮が呟くように言う。
「お眠なの? このまま寝ちゃったら大惨事だよ?」
「んー」
”誰だ、今夜は寝かせないと言ったのは”と思いながら悠はペチペチと彼の背中を叩く。彼の腕を退けると、まだ硬いままの彼から離脱した。
トロリと透明な熱いものが溢れ、股《もも》を伝う。
「蓮。そのままじゃ……。もう、ちゃんと目を開けて」
「ん」
寝てしまいそうだった彼が、悠の視線に気づき頬を染める。
「どこ見てるの? 悠」
「今更隠しても遅いわよ?」
慌てて処理をしようとする蓮に、悠は悪戯っぽく笑うとちゅっと口づけたのだった。
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