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────1章【久隆と咲夜】
□4「愛しい君に悶絶」
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****♡Side・久隆
────浴室にて。
久隆は湯船に浸かり、リラックスできるように設計された背もたれ部分に背を預け、ジェットバスのスイッチを入れた。
うん、最高。
目を閉じ、瞑想を始める。広めの洗い場では、ウサギのスポンジで咲夜が身体を洗っていた。
厭らしいんだよなぁ、あれ。
そのウサギ型スポンジは弾力があり、肌触りと泡立ちが良いのだが、股間を洗う時の様子がなんとも厭らしい。本音を言うと、全裸で滑らかな肌に泡を滑らせている咲夜を眺めていたいのだが、久隆はぐっと堪える。咲夜からすれば、一緒に風呂に入っているのにも関わらず、自分に見向きしないことに泣きたい気持ちになっているのだが、この頑な“理性信者”には全く伝わらないのであった。
ちょっとくらいなら、見てもいいかな?
いや、ダメダメ!
”エッチな目で見てくるからもう一緒にお風呂入らない”などと咲夜から言われた日には立ち直れない。ノルマを増やそう。鍛えろ、理性。
久隆は自分に固く誓うのだが、葵に言わせれば“バカじゃない?”の、一言に尽きる。最近の久隆と葵の関係と言えば大親友を通り越して、漫才の相方のような関係になっていた。久隆が一方的に、葵に言われたい放題になっている。久隆は、その度に苦笑い。激しい突っ込みにやり込められている。それでも葵は久隆が大好きであったし、久隆もまた葵が大好きであった。葵の久隆に対する毒舌には、咲夜が慌てることの方が多い。
「久隆」
「うん?」
ああああああッ!
久隆は、目を開けるタイミングをしくじった。咲夜が浴槽を跨ぐところで久隆が目をあけてしまったものだから、かなり低い位置にいた久隆には彼の大事な所が奥まで全部丸見えになってしまった。
「やだッ」
彼は真っ赤になって顔を覆う、涙声である。
「咲夜、ごめんッ」
慌て謝ると、
「うぅ..」
その手を取り、自分の前に座らせ後ろから抱き締めた。
「泣かないで?ごめんね」
可愛い。
んーッ、可愛いなぁ。
一緒に居れば居るほど、久隆は咲夜に惹かれてゆくのを感じる。
「んッ」
久隆が咲夜の耳元にちゅッとキスをすると、彼が甘い声を漏らした。
えっ?!
ええええ?
手、出してもいいのかな?
久隆は堪らなくなって、彼の首筋に吸い付く。
「あッ..久隆ッ..だめぇッ」
「ごめ..」
「違ッ..のぼせちゃうッ」
仰け反る彼の胸のピンク色の果実がツンッと上を向いている。理性が崩壊しそうだ。
「咲夜、上がろう」
「うん..」
「そんな顔しないの。髪、乾かしたら気持ちいいことしようね」
久隆の言葉に咲夜が、ぱあああッと明るい表情に変わる。
くそ可愛いッ!
久隆は悶絶した。
────浴室にて。
久隆は湯船に浸かり、リラックスできるように設計された背もたれ部分に背を預け、ジェットバスのスイッチを入れた。
うん、最高。
目を閉じ、瞑想を始める。広めの洗い場では、ウサギのスポンジで咲夜が身体を洗っていた。
厭らしいんだよなぁ、あれ。
そのウサギ型スポンジは弾力があり、肌触りと泡立ちが良いのだが、股間を洗う時の様子がなんとも厭らしい。本音を言うと、全裸で滑らかな肌に泡を滑らせている咲夜を眺めていたいのだが、久隆はぐっと堪える。咲夜からすれば、一緒に風呂に入っているのにも関わらず、自分に見向きしないことに泣きたい気持ちになっているのだが、この頑な“理性信者”には全く伝わらないのであった。
ちょっとくらいなら、見てもいいかな?
いや、ダメダメ!
”エッチな目で見てくるからもう一緒にお風呂入らない”などと咲夜から言われた日には立ち直れない。ノルマを増やそう。鍛えろ、理性。
久隆は自分に固く誓うのだが、葵に言わせれば“バカじゃない?”の、一言に尽きる。最近の久隆と葵の関係と言えば大親友を通り越して、漫才の相方のような関係になっていた。久隆が一方的に、葵に言われたい放題になっている。久隆は、その度に苦笑い。激しい突っ込みにやり込められている。それでも葵は久隆が大好きであったし、久隆もまた葵が大好きであった。葵の久隆に対する毒舌には、咲夜が慌てることの方が多い。
「久隆」
「うん?」
ああああああッ!
久隆は、目を開けるタイミングをしくじった。咲夜が浴槽を跨ぐところで久隆が目をあけてしまったものだから、かなり低い位置にいた久隆には彼の大事な所が奥まで全部丸見えになってしまった。
「やだッ」
彼は真っ赤になって顔を覆う、涙声である。
「咲夜、ごめんッ」
慌て謝ると、
「うぅ..」
その手を取り、自分の前に座らせ後ろから抱き締めた。
「泣かないで?ごめんね」
可愛い。
んーッ、可愛いなぁ。
一緒に居れば居るほど、久隆は咲夜に惹かれてゆくのを感じる。
「んッ」
久隆が咲夜の耳元にちゅッとキスをすると、彼が甘い声を漏らした。
えっ?!
ええええ?
手、出してもいいのかな?
久隆は堪らなくなって、彼の首筋に吸い付く。
「あッ..久隆ッ..だめぇッ」
「ごめ..」
「違ッ..のぼせちゃうッ」
仰け反る彼の胸のピンク色の果実がツンッと上を向いている。理性が崩壊しそうだ。
「咲夜、上がろう」
「うん..」
「そんな顔しないの。髪、乾かしたら気持ちいいことしようね」
久隆の言葉に咲夜が、ぱあああッと明るい表情に変わる。
くそ可愛いッ!
久隆は悶絶した。
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