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第22話:フロストフェンリル戦
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体勢を立て直した四人に対し、フロストフェンリルは攻勢に出た。
一番近くに居た明里に向け、氷柱を放ちながら、その爪を振るう。
「熱烈歓迎だねっ!」
明里はその氷柱をひらりと躱し、その攻撃をグローブについた刃で受け流す。
彼女の頭には獣の耳がついており、スキルを発動していることが分かる。その驚異的な判断能力はスキルによるものだろう。
明里は追撃を行おうとショットガンを構えるが、既にフロストフェンリルは体勢を立て直しており、有効なダメージは与えられなさそうだった。
「動きが速い……!」
しかし、そのとき天音の声が聞こえた。
「斉射!」
その声を聞いた明里以外の三人は、素早く行動した。
天音による雷魔術と、連理のアークキャスターのレーザーが高速で飛来し、零夜の燃え盛る炎の魔石がフロストフェンリルを狙う。
これはもともと、四人で決めていた集中砲火の合図だったのだ。明里は場合によるが、他三人は基本的に各々の手段で攻撃するという計画だ。
そして飛来した三つの攻撃のうち、相手も全てを避けることはできなかった。明里に気を取られていたという側面もあるだろう。
頭部に飛来した炎の魔石だけが爪によって弾かれ、残りは胴体に命中する。しかし、その二つも軽い傷跡をつけるのみにとどまった。
だが、ダメージは小さくとも、相手の気を引くことはできた。そう、すでに零夜はフロストフェンリルの懐に潜り込んでいたのだ。
零夜はナイフを逆手に構え、フロストフェンリルの体に思いっきり突き立てようとした。
「もらった! ――なっ!?」
しかし、それは成せなかった。なぜなら、フロストフェンリルの体の周囲に突如発生した氷に、ナイフが巻き込まれてしまったからだ。
「アオォォン!」
次にフロストフェンリルが大きな咆哮を上げると、その体から大量の冷気が発生した。まるで猛吹雪かのように吹き荒れる冷気の中、零夜はパキパキという何か凍るような嫌な音がするのを耳にした。
零夜がバッと足元を見てみると、そこには氷が出来始めており、既に身動きが難しい状態になっていた。
(これはまずい……!)
「うわぁ! それはズルでしょ!」
明里の叫び声を聞くに、どうやら敵に近かった彼女も同じ状況になったらしい。
目を凝らしてみると、フロストフェンリルの爪を必死に拳の刃で受け流している明里が居た。
(まずい! ブリンクを使えば脱出できるが……その後救出まで動けるか?)
様々な考えが零夜の頭をよぎる中、天音の声が吹雪を穿つように響いた。
「フラッシュ、いきます! ――『サンライト』!」
次の瞬間、強烈な閃光がこの洞窟の中に迸った。事前に詠唱していた魔術から、光が放たれたのだ。
(そうだ! これがあったのか――!)
打ち合わせで合図を知っていた零夜は、目をつむってその閃光を回避する。さらに、スキルのブリンクで氷から脱出した。
『まっぶ』
『画面見えな』
『カメラくんが光量調整してくれていなかったら目が焼かれていた』
一方、そんな合図のことは露ほども知らない視聴者諸兄はモロにフラッシュを喰らっていた。
「俺の出番だな!」
そんな視聴者をよそに、連理は飛び出す。
フロストフェンリルは光を目に入れてしまったのか、ふらついた足取りのまま霜をすかすかと体から出している。
近距離まで近づいた連理は、フラクティオパイルを用意。
「これでも喰らえぃ!」
赤く光った金属の杭に秘められた膨大なエネルギーが、連理の肘に取り付けられた装置から開放される。
雷のようにも思える閃光が走り、フロストフェンリルにその攻撃はクリーンヒットする。
「ギャオオオ!」
半ば狼とは思えない悲鳴を上げながら、フロストフェンリルは一気に後退する。
フラクティオパイルが直撃した箇所からは冷気が漏れ出ており、傷口を凍らせることにより一瞬で止血――もといエフェクトの流出を止めたようだ。
エフェクトに見えるのは単なる視覚効果だ。傷口を無理やり塞ぐのは実際に効果的だ。
「おいおい、応急処置までできんのかよ……」
連理が冷や汗をかきながら呟いた。
「だから攻略を見てくださいと言ったんです。いい一撃は入りましたが、体力もなかなかのものでしょうから――ナメていたら負けますよ」
より一層引き締めた表情で天音が言った。
それと同時、敵が氷魔術で小さな氷の塊を飛ばしてきた。
「っ――!」
「おっと」
反応が遅れた天音に対し、連理は炎の剣を起動してそれを焼き切った。
『連理くんにイケメンポイントだなこれは』
「あ、ありがとうございます……」
天音が申し訳なさげに感謝を告げた。
「目がぁ! 目がぁ~! いたいぃ~」
それから、後ろから明里の声が聞こえてきた。
『某大佐おるな』
「ちゃんとフラッシュって言ったら目をつぶれって言われなかったか……?」
「だ、だってあの狼の攻撃速すぎてそっちに全部意識が……」
零夜のブリンクで脱出したらしい明里が目を抑えながらうー、と唸っていた。
「ま、まあそういうこともあるでしょうけど……とりあえず配置についてくださいね?」
天音は呆れ気味に明里を誘導した。
「はいはい、分かってるよ天音ちゃん」
目をこすりながらも、明里は前に出た。
回復しながら様子見をしていたフロストフェンリルが、咆哮を上げる。
「ウアォォォン!」
『声デッカ』
『圧倒的音圧』
「お前いい声量してんなぁ。配信者なれるぞ」
軽く耳を塞ぎなら連理が言った。
「言ってる場合ですか」
フロストフェンリルの周囲に氷の柱が出現したかと思えば、それは地面に突き刺さった。
「これは――足元からの攻撃です! 注意してください!」
天音が叫ぶと、四人全員の足元に淡い青色の光が見えた。おそらく、魔術発動の前兆だろう。
「はいよ!」
連理は返事とともに動くと、先程まで居た場所から突き上げるようにして鋭い氷の柱が出現した。
周囲を見てみると、他のメンバーも各々回避に成功したようだ。
「アオォォン!」
すると、フロストフェンリルはまた吹雪を発生させ、大量の霜を発生させた。
「またそれかよ……!」
「厄介ですね……体温が奪われますし、何より見失ってしまいました」
天音は目を凝らすが、敵の姿は映らない。
強いて言えば彼女の目からも影は見えるが、いくつも見えるところから考えるに、氷の柱の影も混ざっているのだろう。
(ここのボスドロップは間違いなく合同文化祭の計画に必要なもの――最悪購入という手もあるけど、ここは絶対に勝ちたい……!)
天音は内心、若干の焦りを感じていた。
「私なら宝石の光があるから見えるよ! 今はあっちに居る!」
それから、明里の声が聞こえた。どうやら、彼女のスキルによる感覚強化のおかげで、彼女にはフロストフェンリルの位置が見えているらしい。
「――ありがとうございます! では戦いやすい位置まで固まって移動しましょう!」
「……なあ、要は吹雪を止めたいんだろ?」
動き出そうとした天音を、連理は引き留めた。
「そうですが――それは難しいでしょう。何をする気ですか?」
「アイツが魔術使うとき、毎回宝石光ってるんだよ。今だって、明里はアイツの宝石の光を頼りにやってるわけだしな――つまり、あそこを使って魔術発動してんじゃないのか?」
連理は霜の中に目を凝らしながらそう言った。
「! そういえばそうですね……弱点だとも聞いていますし、実際にあそこが魔術の源なのかもしれません。ですが、それでどうするつもりですか?」
「最初、宝石に飛んでった零夜の魔石だとアイツは弾いたと思うんだよ。ってなると、やっぱあそこの宝石にちょっとでもダメージ与えれば、吹雪が弱まるんじゃないかってな」
連理は記憶を探りながらそう提案する。
どうやら、よく観察しているようだ。
「宝石に――ですか。となると、明里さんのショットガンを雑に撃って突破口を開き、零夜さんの魔石やナイフ、あるいは爆弾でさらにダメージを与えるのがいいでしょうか」
その案に対し、天音が作戦の補完をする。
「なるほど……それならいけそうだな」
「ええ、やって見る価値はあるでしょう――それと、トドメは頼みましたよ」
「おうよ、俺が一番一撃の火力があるからな」
連理は肘に付けたフラクティオパイルを見ながら笑う。
「ねぇ! 天音ちゃん何してるの! 早くしないと回復されるよ!」
「今行きます! ――新たな作戦もあるので、やりますよ!」
天音はそう叫びながら、明里と合流した。
◇
一番近くに居た明里に向け、氷柱を放ちながら、その爪を振るう。
「熱烈歓迎だねっ!」
明里はその氷柱をひらりと躱し、その攻撃をグローブについた刃で受け流す。
彼女の頭には獣の耳がついており、スキルを発動していることが分かる。その驚異的な判断能力はスキルによるものだろう。
明里は追撃を行おうとショットガンを構えるが、既にフロストフェンリルは体勢を立て直しており、有効なダメージは与えられなさそうだった。
「動きが速い……!」
しかし、そのとき天音の声が聞こえた。
「斉射!」
その声を聞いた明里以外の三人は、素早く行動した。
天音による雷魔術と、連理のアークキャスターのレーザーが高速で飛来し、零夜の燃え盛る炎の魔石がフロストフェンリルを狙う。
これはもともと、四人で決めていた集中砲火の合図だったのだ。明里は場合によるが、他三人は基本的に各々の手段で攻撃するという計画だ。
そして飛来した三つの攻撃のうち、相手も全てを避けることはできなかった。明里に気を取られていたという側面もあるだろう。
頭部に飛来した炎の魔石だけが爪によって弾かれ、残りは胴体に命中する。しかし、その二つも軽い傷跡をつけるのみにとどまった。
だが、ダメージは小さくとも、相手の気を引くことはできた。そう、すでに零夜はフロストフェンリルの懐に潜り込んでいたのだ。
零夜はナイフを逆手に構え、フロストフェンリルの体に思いっきり突き立てようとした。
「もらった! ――なっ!?」
しかし、それは成せなかった。なぜなら、フロストフェンリルの体の周囲に突如発生した氷に、ナイフが巻き込まれてしまったからだ。
「アオォォン!」
次にフロストフェンリルが大きな咆哮を上げると、その体から大量の冷気が発生した。まるで猛吹雪かのように吹き荒れる冷気の中、零夜はパキパキという何か凍るような嫌な音がするのを耳にした。
零夜がバッと足元を見てみると、そこには氷が出来始めており、既に身動きが難しい状態になっていた。
(これはまずい……!)
「うわぁ! それはズルでしょ!」
明里の叫び声を聞くに、どうやら敵に近かった彼女も同じ状況になったらしい。
目を凝らしてみると、フロストフェンリルの爪を必死に拳の刃で受け流している明里が居た。
(まずい! ブリンクを使えば脱出できるが……その後救出まで動けるか?)
様々な考えが零夜の頭をよぎる中、天音の声が吹雪を穿つように響いた。
「フラッシュ、いきます! ――『サンライト』!」
次の瞬間、強烈な閃光がこの洞窟の中に迸った。事前に詠唱していた魔術から、光が放たれたのだ。
(そうだ! これがあったのか――!)
打ち合わせで合図を知っていた零夜は、目をつむってその閃光を回避する。さらに、スキルのブリンクで氷から脱出した。
『まっぶ』
『画面見えな』
『カメラくんが光量調整してくれていなかったら目が焼かれていた』
一方、そんな合図のことは露ほども知らない視聴者諸兄はモロにフラッシュを喰らっていた。
「俺の出番だな!」
そんな視聴者をよそに、連理は飛び出す。
フロストフェンリルは光を目に入れてしまったのか、ふらついた足取りのまま霜をすかすかと体から出している。
近距離まで近づいた連理は、フラクティオパイルを用意。
「これでも喰らえぃ!」
赤く光った金属の杭に秘められた膨大なエネルギーが、連理の肘に取り付けられた装置から開放される。
雷のようにも思える閃光が走り、フロストフェンリルにその攻撃はクリーンヒットする。
「ギャオオオ!」
半ば狼とは思えない悲鳴を上げながら、フロストフェンリルは一気に後退する。
フラクティオパイルが直撃した箇所からは冷気が漏れ出ており、傷口を凍らせることにより一瞬で止血――もといエフェクトの流出を止めたようだ。
エフェクトに見えるのは単なる視覚効果だ。傷口を無理やり塞ぐのは実際に効果的だ。
「おいおい、応急処置までできんのかよ……」
連理が冷や汗をかきながら呟いた。
「だから攻略を見てくださいと言ったんです。いい一撃は入りましたが、体力もなかなかのものでしょうから――ナメていたら負けますよ」
より一層引き締めた表情で天音が言った。
それと同時、敵が氷魔術で小さな氷の塊を飛ばしてきた。
「っ――!」
「おっと」
反応が遅れた天音に対し、連理は炎の剣を起動してそれを焼き切った。
『連理くんにイケメンポイントだなこれは』
「あ、ありがとうございます……」
天音が申し訳なさげに感謝を告げた。
「目がぁ! 目がぁ~! いたいぃ~」
それから、後ろから明里の声が聞こえてきた。
『某大佐おるな』
「ちゃんとフラッシュって言ったら目をつぶれって言われなかったか……?」
「だ、だってあの狼の攻撃速すぎてそっちに全部意識が……」
零夜のブリンクで脱出したらしい明里が目を抑えながらうー、と唸っていた。
「ま、まあそういうこともあるでしょうけど……とりあえず配置についてくださいね?」
天音は呆れ気味に明里を誘導した。
「はいはい、分かってるよ天音ちゃん」
目をこすりながらも、明里は前に出た。
回復しながら様子見をしていたフロストフェンリルが、咆哮を上げる。
「ウアォォォン!」
『声デッカ』
『圧倒的音圧』
「お前いい声量してんなぁ。配信者なれるぞ」
軽く耳を塞ぎなら連理が言った。
「言ってる場合ですか」
フロストフェンリルの周囲に氷の柱が出現したかと思えば、それは地面に突き刺さった。
「これは――足元からの攻撃です! 注意してください!」
天音が叫ぶと、四人全員の足元に淡い青色の光が見えた。おそらく、魔術発動の前兆だろう。
「はいよ!」
連理は返事とともに動くと、先程まで居た場所から突き上げるようにして鋭い氷の柱が出現した。
周囲を見てみると、他のメンバーも各々回避に成功したようだ。
「アオォォン!」
すると、フロストフェンリルはまた吹雪を発生させ、大量の霜を発生させた。
「またそれかよ……!」
「厄介ですね……体温が奪われますし、何より見失ってしまいました」
天音は目を凝らすが、敵の姿は映らない。
強いて言えば彼女の目からも影は見えるが、いくつも見えるところから考えるに、氷の柱の影も混ざっているのだろう。
(ここのボスドロップは間違いなく合同文化祭の計画に必要なもの――最悪購入という手もあるけど、ここは絶対に勝ちたい……!)
天音は内心、若干の焦りを感じていた。
「私なら宝石の光があるから見えるよ! 今はあっちに居る!」
それから、明里の声が聞こえた。どうやら、彼女のスキルによる感覚強化のおかげで、彼女にはフロストフェンリルの位置が見えているらしい。
「――ありがとうございます! では戦いやすい位置まで固まって移動しましょう!」
「……なあ、要は吹雪を止めたいんだろ?」
動き出そうとした天音を、連理は引き留めた。
「そうですが――それは難しいでしょう。何をする気ですか?」
「アイツが魔術使うとき、毎回宝石光ってるんだよ。今だって、明里はアイツの宝石の光を頼りにやってるわけだしな――つまり、あそこを使って魔術発動してんじゃないのか?」
連理は霜の中に目を凝らしながらそう言った。
「! そういえばそうですね……弱点だとも聞いていますし、実際にあそこが魔術の源なのかもしれません。ですが、それでどうするつもりですか?」
「最初、宝石に飛んでった零夜の魔石だとアイツは弾いたと思うんだよ。ってなると、やっぱあそこの宝石にちょっとでもダメージ与えれば、吹雪が弱まるんじゃないかってな」
連理は記憶を探りながらそう提案する。
どうやら、よく観察しているようだ。
「宝石に――ですか。となると、明里さんのショットガンを雑に撃って突破口を開き、零夜さんの魔石やナイフ、あるいは爆弾でさらにダメージを与えるのがいいでしょうか」
その案に対し、天音が作戦の補完をする。
「なるほど……それならいけそうだな」
「ええ、やって見る価値はあるでしょう――それと、トドメは頼みましたよ」
「おうよ、俺が一番一撃の火力があるからな」
連理は肘に付けたフラクティオパイルを見ながら笑う。
「ねぇ! 天音ちゃん何してるの! 早くしないと回復されるよ!」
「今行きます! ――新たな作戦もあるので、やりますよ!」
天音はそう叫びながら、明里と合流した。
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