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手招き
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子供のころ、わたしたち家族は凄いボロアパートに住んでいました。
隣の部屋のくしゃみが聞こえるくらいの壁の薄いアパート。
隣の部屋には、人の好いお爺さんが一人。
いつもニコニコしてて、よくわたしと妹を手招きしては、お菓子をくれました。
わたしたちは嬉しくて、お爺さんに凄いなついていた記憶があります。
よく妹と下校途中にお会いしていましたね。
道路の反対側を歩いてて、わたしたちに気が付くと、「おーい、今日はチョコレートあるよ」と、言っては手招きをして声をかけてくれます。
嬉しくて、いつも急いでお爺さんのところに走って行ってました。
ある日、いつものようにお爺さんが手招きをしているのを見付け、妹と走り寄って行くとき、妹が車に撥ねられました。
妹は幼かったので、わたしのように注意して道路を渡らず、お爺さんのところに走って行ったのが原因でした。
命に別状はなかったのですが、長期で入院することに……
病院が街にあったため、家族で引っ越すことになりました。
それからお爺さんに会ってません。
先日、お爺さんが孤独死していたことを母から聞かされました。
近所では有名な問題のあるお爺さんだったと聞かされて、ちょっとビックリ。
いつもニコニコしてお菓子をくれる優しい印象しかなかったのに……
隣の部屋のくしゃみが聞こえるくらいの壁の薄いアパート。
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いつもニコニコしてて、よくわたしと妹を手招きしては、お菓子をくれました。
わたしたちは嬉しくて、お爺さんに凄いなついていた記憶があります。
よく妹と下校途中にお会いしていましたね。
道路の反対側を歩いてて、わたしたちに気が付くと、「おーい、今日はチョコレートあるよ」と、言っては手招きをして声をかけてくれます。
嬉しくて、いつも急いでお爺さんのところに走って行ってました。
ある日、いつものようにお爺さんが手招きをしているのを見付け、妹と走り寄って行くとき、妹が車に撥ねられました。
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