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-はじまりの陰謀-編
ラッキースケベ?
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「この部屋を自由に使っておくれ」
案内された部屋は居酒屋の階段を登った先にあった。
四畳一間でベットと机が詰めて置いてある。壁に鏡もあるが、他にはなにもない。ビジネスホテルに似ている。
二階が居住スペースらしく、お風呂とトイレは一階とのことだ。
「ありがとうございます」
「そうだ。あたしのことはメリダって呼んでちょうだい!」
「はい、わかりました。メリダさん」
「あと、そのボロい服も着替えな! うちの旦那の昔のやつあげるから。じゃあ明日から頼むよ!」
メリダは階段をドタドタと降りていった。
やっとこの不審者コーデから卒業できる時がきたのか、 感慨深い。
さて、俺は異世界に来てずっと気になっていたことを確かめてみる。
「やっぱそうか、そうだよな......」
鏡の前に立ってみたんだが、やはり転生ではなく転移のようだ。イケメンにはなっていない。
非常に残念である。残念とか言っちゃった、お母さんごめんなさい。
ーーガタッ
突然の物音にビクッ、とする俺。
音のする方向を見ると、チルミル娘あらため、イルンが扉から覗いていた。
「あっ、ごめんなさい! 声をかけようと思ったら、集中していたので......」
え、見られてた? 鏡で自分の顔を 凝視している姿を?
「これは違うんだ! ちょっと確認というか!」
エイトは非常にテンパっている。
「そうですよね! 確認してたんですよね!」
いや、そうじゃないというか、認識に違いがあるというか。
「そういえば、イルンちゃんはなんでここに?」
もう営業時間はとっくに終わっているはずだが。俺は話を逸らすことに専念する。
「そうでした! これからよろしくお願いします、と伝えにきたんです」
「うん? よろしくね?」
イマイチ疑問が解消されない。なぜならここで俺がバイトをすることを、彼女はすでに知っているはずだからだ。
「......? あ! ちゃんと言ってなかったですね、私イルン・タラサっていうんです」
タラサ、タラサ、タラサ。俺はこの居酒屋に入ってきたときのことを思い出す。看板には確か......。
「あ! もしかしてここの娘さん?」
「そうです! 一緒に住むことになるのでよろしくお願いします、と伝えようと思って」
そういうことか。メリダさん、そういうのは言っといてくれよ。
挨拶を終えると、イルンは「それでは!」と言ってぶるん、と揺らしながら扉を閉めた。
でっか、なにがとは言わんが。ギルド受付のルビーちゃんよりもデカいぞこれは。
「あとやることといえば風呂に入ることと寝るだけだが、少しベットで休んでからでもいいだろう」
ボフッと寝転がり、天井を見つめながら今日のことを振り返る。
「本当にいろいろあったな、まるで一年のできごとを一気に体験したみたいだ。最悪だったが......それだけでもなかったーー」
ーーチュン、チュン
「んあ、?」
登りかけの太陽の日差しが窓から差し込む。
俺は、ボーッとしながら状況を整理する。
どうやらあのあと寝てしまったらしい。まともに寝たのは随分と久しぶりな気がする。
「......風呂入らねえとな」
髪をガシガシしながら、まだ寝ているであろう他の人を起こさないようにゆっくりと階段を降りる。
脱衣所はわりと小さめだ。お風呂もこのサイズ感だったら残念だと一瞬思ったが、入れるだけ有り難いのだから罰当たりなことを言うものではない。
「ちゃんとお湯とか出んのかな。異世界だと大体、水浴びとかだけどーー」
全裸で風呂場の扉を開いてわずか一秒後、人影があることにようやく気づいた。
「あっ」
「えっ」
丸い木でできた浴槽の 縁に両肘を広げて 浸かっていたのは、イルンーーではなくメリダだった。
「ごめんねえ、もう入ったのか思ってて......。一緒に入るかい?」
なんてことを聞くんだ、この人は。
「あ、いえ、こちらこそ確認もせずにすいませんでした!」
早急にバンッ! と扉を閉める。
見たまんまを端的に要約すると、湯船にでかいスイカが二つ浮いていた。そして反応してしまったことが悔しい。
(なるほど、イルンのアレは母親譲りかーー)
という最低なことを考えていた俺をどうか殴ってほしい。
居酒屋の制服に着替えて、仕事を教えてもらう。
夜から営業するイメージがあったのだが、昼間もやっているらしい。まあ、ランチを出す居酒屋も増えてきているからな。
気弱な俺はもちろん、キッチン担当だ。接客とか苦手中の苦手だし、クレームとか言われたら心が折れる。
「メニューのことはうちの旦那から教えてもらいな!」
メリダが俺の背中をパァン! と叩いた。
「いった! はい、わかりました」
腕を組みながら見ているメリダの旦那さんは、顎髭を生やした熊みたいな人で、ぼよんと出たビール腹の主張が激しい。
ハゲしいと言えば髪はかなり短く、おでこが光り輝いている。俺は将来、大丈夫だろうか?
自分の生え際の位置を確認していると、予想外の質問が飛んできた。
「あれ、エイトさん何かありました?」
イルンがじっと見つめる。
「え、なんで?」
「なんか昨日よりもよそよそしいというか......」
まったく勘のいいガキは嫌いだよ。
「そんなこと、は、ないけどな、ハハ」
エイトは嘘をつけない性格だ。つけないというよりバレる。
「そうですか! 元気がなさそうに見えたので安心しました!」
イルンは勘がいいのにアホな子だった。
そんな俺たちの様子を夫婦は微笑ましそうに見ていた。
ーー休憩中、俺は居酒屋を抜けてギルドに向かう。
「エイトさん、お待ちしておりました。あれ? お洋服買われたんですか?」
ルビーちゃん、今日も可愛いね。
「こんにちは。これは貰い物なんです、実はタラサという居酒屋で住み込みバイトをすることになりまして」
「そうなんですね! あの居酒屋、私もたまに行くんですよ、ご飯おいしいですよね! 今度、お会いしたときはよろしくお願いしますね」
「はい、そのときはぜひお願いします」
思わぬ共通点ができた。まあ俺はキッチンだけど。
「それでは、お仕事の紹介はよろしいということですね」
「すいません。頼んでおいて、申し訳ないです」
「いえいえ、大丈夫ですよ。またお困りになった時はいつでもお伝えください。それでは身分証のほうだけお渡ししますね」
可愛い。
スッ、と差し出されたのはプラスチックのカードみたいだが、この世界にそんな材質があるとも思えない。
「これは特殊な素材で作られていまして、たとえば年齢が変わったり、スキルが変わったりすると内容も自動で更新されるようになっているんですよ」
すげぇな、それ。
「なので、再発行の際は手数料が必要になってきます。戦闘の途中で落としてしまうこともあるので発行の制限はしていませんが、悪質な方もいらっしゃるので回数ごとに手数料をあげさせていただいております。お気をつけください」
戦闘とかいう物騒なワードが聞こえたが、俺には関係ない話だ。
「このギルドランクというのは?」
空欄になっている箇所を指差して、疑問をぶつけてみる。
「ギルドの案件を受けるごとにポイントが溜まっていきます。このポイントは案件の数や難しさによって変動し、一定のポイントをためると審査を受けることができます。合格するとランクが上がり、ランクごとに特典もあるんですよ」
なるほど、俺の知っている異世界知識とおおよそ 合致するが、違うところもあるな。
ランクは、
一般
↓
シルバー
↓
ゴールド
↓
プラチナ
↓
ブラック
という風に変わるらしいのだが、俺はツッコみたい。
「いや、仕組みクレカやん。試験じゃなくて審査とか特典とかまんまやん。ブラック持ってるやつ絶対、社長とかだろ」
「クレカですか?」
「いえ、こっちの話です。ありがとうございました」
「はい、また冒険者として案件を受けたい場合はおっしゃってくださいね。お待ちしておりますので」
ルビーはニコッと笑う。お待ちされるのは嬉しいが、案件を受けるつもりはない。たとえ薬草採取とかであってもだ。
(着々とこの世界での生活基盤が整っている気がするが、元の世界には帰れないんだろうか)
手に持ったカードをひらひらさせてそんなことをふと考える、職場までの帰り道。
この時はまだあんなことになるなんて思いもしなかった。まさかこの俺がダンジョンに潜ることになるとは......。
案内された部屋は居酒屋の階段を登った先にあった。
四畳一間でベットと机が詰めて置いてある。壁に鏡もあるが、他にはなにもない。ビジネスホテルに似ている。
二階が居住スペースらしく、お風呂とトイレは一階とのことだ。
「ありがとうございます」
「そうだ。あたしのことはメリダって呼んでちょうだい!」
「はい、わかりました。メリダさん」
「あと、そのボロい服も着替えな! うちの旦那の昔のやつあげるから。じゃあ明日から頼むよ!」
メリダは階段をドタドタと降りていった。
やっとこの不審者コーデから卒業できる時がきたのか、 感慨深い。
さて、俺は異世界に来てずっと気になっていたことを確かめてみる。
「やっぱそうか、そうだよな......」
鏡の前に立ってみたんだが、やはり転生ではなく転移のようだ。イケメンにはなっていない。
非常に残念である。残念とか言っちゃった、お母さんごめんなさい。
ーーガタッ
突然の物音にビクッ、とする俺。
音のする方向を見ると、チルミル娘あらため、イルンが扉から覗いていた。
「あっ、ごめんなさい! 声をかけようと思ったら、集中していたので......」
え、見られてた? 鏡で自分の顔を 凝視している姿を?
「これは違うんだ! ちょっと確認というか!」
エイトは非常にテンパっている。
「そうですよね! 確認してたんですよね!」
いや、そうじゃないというか、認識に違いがあるというか。
「そういえば、イルンちゃんはなんでここに?」
もう営業時間はとっくに終わっているはずだが。俺は話を逸らすことに専念する。
「そうでした! これからよろしくお願いします、と伝えにきたんです」
「うん? よろしくね?」
イマイチ疑問が解消されない。なぜならここで俺がバイトをすることを、彼女はすでに知っているはずだからだ。
「......? あ! ちゃんと言ってなかったですね、私イルン・タラサっていうんです」
タラサ、タラサ、タラサ。俺はこの居酒屋に入ってきたときのことを思い出す。看板には確か......。
「あ! もしかしてここの娘さん?」
「そうです! 一緒に住むことになるのでよろしくお願いします、と伝えようと思って」
そういうことか。メリダさん、そういうのは言っといてくれよ。
挨拶を終えると、イルンは「それでは!」と言ってぶるん、と揺らしながら扉を閉めた。
でっか、なにがとは言わんが。ギルド受付のルビーちゃんよりもデカいぞこれは。
「あとやることといえば風呂に入ることと寝るだけだが、少しベットで休んでからでもいいだろう」
ボフッと寝転がり、天井を見つめながら今日のことを振り返る。
「本当にいろいろあったな、まるで一年のできごとを一気に体験したみたいだ。最悪だったが......それだけでもなかったーー」
ーーチュン、チュン
「んあ、?」
登りかけの太陽の日差しが窓から差し込む。
俺は、ボーッとしながら状況を整理する。
どうやらあのあと寝てしまったらしい。まともに寝たのは随分と久しぶりな気がする。
「......風呂入らねえとな」
髪をガシガシしながら、まだ寝ているであろう他の人を起こさないようにゆっくりと階段を降りる。
脱衣所はわりと小さめだ。お風呂もこのサイズ感だったら残念だと一瞬思ったが、入れるだけ有り難いのだから罰当たりなことを言うものではない。
「ちゃんとお湯とか出んのかな。異世界だと大体、水浴びとかだけどーー」
全裸で風呂場の扉を開いてわずか一秒後、人影があることにようやく気づいた。
「あっ」
「えっ」
丸い木でできた浴槽の 縁に両肘を広げて 浸かっていたのは、イルンーーではなくメリダだった。
「ごめんねえ、もう入ったのか思ってて......。一緒に入るかい?」
なんてことを聞くんだ、この人は。
「あ、いえ、こちらこそ確認もせずにすいませんでした!」
早急にバンッ! と扉を閉める。
見たまんまを端的に要約すると、湯船にでかいスイカが二つ浮いていた。そして反応してしまったことが悔しい。
(なるほど、イルンのアレは母親譲りかーー)
という最低なことを考えていた俺をどうか殴ってほしい。
居酒屋の制服に着替えて、仕事を教えてもらう。
夜から営業するイメージがあったのだが、昼間もやっているらしい。まあ、ランチを出す居酒屋も増えてきているからな。
気弱な俺はもちろん、キッチン担当だ。接客とか苦手中の苦手だし、クレームとか言われたら心が折れる。
「メニューのことはうちの旦那から教えてもらいな!」
メリダが俺の背中をパァン! と叩いた。
「いった! はい、わかりました」
腕を組みながら見ているメリダの旦那さんは、顎髭を生やした熊みたいな人で、ぼよんと出たビール腹の主張が激しい。
ハゲしいと言えば髪はかなり短く、おでこが光り輝いている。俺は将来、大丈夫だろうか?
自分の生え際の位置を確認していると、予想外の質問が飛んできた。
「あれ、エイトさん何かありました?」
イルンがじっと見つめる。
「え、なんで?」
「なんか昨日よりもよそよそしいというか......」
まったく勘のいいガキは嫌いだよ。
「そんなこと、は、ないけどな、ハハ」
エイトは嘘をつけない性格だ。つけないというよりバレる。
「そうですか! 元気がなさそうに見えたので安心しました!」
イルンは勘がいいのにアホな子だった。
そんな俺たちの様子を夫婦は微笑ましそうに見ていた。
ーー休憩中、俺は居酒屋を抜けてギルドに向かう。
「エイトさん、お待ちしておりました。あれ? お洋服買われたんですか?」
ルビーちゃん、今日も可愛いね。
「こんにちは。これは貰い物なんです、実はタラサという居酒屋で住み込みバイトをすることになりまして」
「そうなんですね! あの居酒屋、私もたまに行くんですよ、ご飯おいしいですよね! 今度、お会いしたときはよろしくお願いしますね」
「はい、そのときはぜひお願いします」
思わぬ共通点ができた。まあ俺はキッチンだけど。
「それでは、お仕事の紹介はよろしいということですね」
「すいません。頼んでおいて、申し訳ないです」
「いえいえ、大丈夫ですよ。またお困りになった時はいつでもお伝えください。それでは身分証のほうだけお渡ししますね」
可愛い。
スッ、と差し出されたのはプラスチックのカードみたいだが、この世界にそんな材質があるとも思えない。
「これは特殊な素材で作られていまして、たとえば年齢が変わったり、スキルが変わったりすると内容も自動で更新されるようになっているんですよ」
すげぇな、それ。
「なので、再発行の際は手数料が必要になってきます。戦闘の途中で落としてしまうこともあるので発行の制限はしていませんが、悪質な方もいらっしゃるので回数ごとに手数料をあげさせていただいております。お気をつけください」
戦闘とかいう物騒なワードが聞こえたが、俺には関係ない話だ。
「このギルドランクというのは?」
空欄になっている箇所を指差して、疑問をぶつけてみる。
「ギルドの案件を受けるごとにポイントが溜まっていきます。このポイントは案件の数や難しさによって変動し、一定のポイントをためると審査を受けることができます。合格するとランクが上がり、ランクごとに特典もあるんですよ」
なるほど、俺の知っている異世界知識とおおよそ 合致するが、違うところもあるな。
ランクは、
一般
↓
シルバー
↓
ゴールド
↓
プラチナ
↓
ブラック
という風に変わるらしいのだが、俺はツッコみたい。
「いや、仕組みクレカやん。試験じゃなくて審査とか特典とかまんまやん。ブラック持ってるやつ絶対、社長とかだろ」
「クレカですか?」
「いえ、こっちの話です。ありがとうございました」
「はい、また冒険者として案件を受けたい場合はおっしゃってくださいね。お待ちしておりますので」
ルビーはニコッと笑う。お待ちされるのは嬉しいが、案件を受けるつもりはない。たとえ薬草採取とかであってもだ。
(着々とこの世界での生活基盤が整っている気がするが、元の世界には帰れないんだろうか)
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