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-はじまりの陰謀-編
異世界に転生したつもりはないぞ
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ーーピピピピピピッ!
「う~ん......」
うるさいスマホのアラームが部屋に鳴り響き、まだ重い瞼を指で擦る。
「学校めんどくせぇ。あれ、涙が出てる」
なんか変な夢を見たような気がする。
どんな内容だったかは覚えていない。ただすごい悲しいような、苦しいような感触が胸の奥に残っていた。
(......最悪な寝起きだ)
そう思いながら、お決まりの灰色パーカーを羽織って机の横に置かれているリュックを担ぐ。
洗面台で目にかかる少し長めのボサッとした黒髪をグシャグシャと軽く直してから、駅に向かう。
毎回、自分の顔を鏡で見て思うんだが死んだ魚のような目をしている。
朝メシは食わない派だ。小学生のときからそうで、力が出ないだのやる気が起きないだの散々言われてきたが、食べたところでそんなものは変わらない。
というか、腹が減ってないのに何かを胃にいれる方が気持ち悪い。メシを食う時間があるなら、ギリギリまで寝てるほうが幸せだろ。
それが大学生の俺、 七海 影都なのだ。
通勤ラッシュを避けた時間帯の電車に乗り込み、お決まりの端の席ーーが今日は埋まっている。
「最悪だな......」
ボソっとつぶやき、俺の特等席から一つ空けて座った。
四十分ほど揺られて、うつらうつらとしていると、アナウンスが流れる。
「次はーー駅、お出口は右側です」
扉が開いてもしばらく気づかず、少し焦って降りるのがいつものパターン。
そのまま長い階段を下って東口に向かって歩みを進める。
どこの駅でも大抵そうだけど、東口と西口の格差ってすごいよね。片方は大型のショッピングモールとかあって栄えているのに、もう一方はまるで田舎のように静かだったり。
なんというかハリボテ感がある。もちろん俺が向かっているのは後者のほう。
その分、雰囲気はよくて昔ながらの商店街があったり、蔦で覆われた喫茶店があったり。ゆっくりとした時間が流れているような街並みでとても好きだ。
駅の出口から程近い場所に俺の通っている大学があるわけだけど、初めて見たときのワクワクも半年経てば見慣れたいつもの景色になっていた。
講義室に入ると、仲の良さそうな数人が固まってそこらで話をしている。この辺りも高校となんら変わりない。
「そんなに話すことあるかねえ」
ここでも一番後ろの席、そして端の椅子に座る。気弱な俺はあまり人の視線を感じたくないからだ。
こういう性格だから友人は少ない。
大学みたいな大きいコミュニティになると、余計にどうやって友達を作ったらいいのか分からない。小学生ってすげえよな。
高校のときもそんな感じ。いわゆる陽キャと言われる部類のやつらと一定の距離を取りつつ、隅っこで数人集まるような日常を送っていた。
なにも変わらない。
陽キャの人達には、一日中あのテンションでいられる理由を教えてほしい。
あ、いやバカにしてるとかじゃなくて、違うんです。ほんと普通に気になっただけなんです。すいませんごめんなさい。
「ねぇねぇ、ここの席開いてる? 座ってもいい?」
ある日、サークルで人気の美人な女子に話しかけられて仲良くなってラブコメにーーという展開もなく。
実際はただ無言で隣に座るのがオチ。
普通に考えれば俺の周りに誰かいるわけじゃないし、誰と話しているわけでもないから、ひと目見ればその席が空いていることは分かるだろう。
なのでもし、
『ここの席、空いてる? よかったら座ってもいい? あ、私の名前はね!』
とか話を展開てくるやつがいたとしたら、そいつはビッ○に違いない。 ※個人の見解です
あ、お前モテないだろ。とか思われているようであれば、そこは訂正させていただきたい。
高校のときは普通に彼女がいたし、そこそこ頭がよくて、そこそこ運動ができたから、そこそこモテていた。人見知りで気弱なだけで、仲良くなればよく話すから。
そんなわけで今日も適当に授業を聞き流し、電車に揺られてたまにバイトをして家に帰る。それが俺の日常だった。
楽しみがない、というわけでもない。ファンタジー漫画、とりわけ異世界転生やバトルものが好きでよく読むし、ゲームをするのも好きなほう。
ゲームや漫画は良いよね。日常を忘れて違う自分に生まれ変わったような気分になれる。間違えてもその世界には行きたくないが。
さて、家に帰ったらゲームの続きをしよう。
最近ハマっているのは昔のシリーズを1本のソフトにまとめたコンプリート・エディションというもので、今までの全作品に加えて新しくオンライン対戦機能を搭載しているのがミソなんだが、このシリーズが好きな俺からすればそこまでやるなら新作を出してほし......おっと、すまない。熱くなってしまった。
ともかく、Tシャツとルームパンツに着替えて準備万端! 今日一の昂りでテレビの電源ボタンをポチッと雑に押した。
こんな男の日常を聞いたところで面白くもないだろうし、これから忙しいのでそろそろ終わりにしーーってあれ?
突然、目の前が真っ暗に......停電でも起きた......のか?
ーーピチョン......ピチョン
雫の落ちる音が聞こえる。
ぼんやりとした意識の中で、俺は目を覚ました。
「ここは......どこだ......?」
冷たく湿った岩の感触が 掌と 頬に伝わってくる。どうやら洞窟みたいだな。
「おいおい、どうなってる」
これはあれだ、異世界転移だ。いや、転生か? 転生だとしたら姿が変わっているはずだが、生憎ここは洞窟なので確かめる手段はない。
もしかしたらとてもイケメンで貴族に生まれ変わっていて、すごいチートを持ってるかもしれないから転生のほうに賭けよう。頼むよ、ほんと。
さて状況だけ見れば、間違いなくどこかに移動はしている。そう、状況だけ見れば。
ただ、よくありがちな寝落ちしてー、とか事故で死んでー、みたいなことが起きていないし、神様にも王様にも会ってない。
ましてや魔法陣なども見ていないので、異世界なのかすらも怪しいぞ?
「誘拐されたとか? まったく、俺のことが好きだからって誘拐はよくないな」
ーーシーン
洞窟内はとても静かだった。誰かツッコんでくれ。恥ずかしいだろ。
ふざけて紛らわせてみたものの、実は心底不安で仕方ない。
トドメはこれだ。(たぶん異世界)にTシャツとルームパンツで召喚されていて、他になにも持っていないということ。
しいて上げるならスリッパを履いていただけまだマシだが、それを抜きにしてもこの状況はマズイ。
「そりゃないだろ。一体、これからどうしろっていうんだ......」
それが俺、七海影都の最悪な一日の始まりだった。
「う~ん......」
うるさいスマホのアラームが部屋に鳴り響き、まだ重い瞼を指で擦る。
「学校めんどくせぇ。あれ、涙が出てる」
なんか変な夢を見たような気がする。
どんな内容だったかは覚えていない。ただすごい悲しいような、苦しいような感触が胸の奥に残っていた。
(......最悪な寝起きだ)
そう思いながら、お決まりの灰色パーカーを羽織って机の横に置かれているリュックを担ぐ。
洗面台で目にかかる少し長めのボサッとした黒髪をグシャグシャと軽く直してから、駅に向かう。
毎回、自分の顔を鏡で見て思うんだが死んだ魚のような目をしている。
朝メシは食わない派だ。小学生のときからそうで、力が出ないだのやる気が起きないだの散々言われてきたが、食べたところでそんなものは変わらない。
というか、腹が減ってないのに何かを胃にいれる方が気持ち悪い。メシを食う時間があるなら、ギリギリまで寝てるほうが幸せだろ。
それが大学生の俺、 七海 影都なのだ。
通勤ラッシュを避けた時間帯の電車に乗り込み、お決まりの端の席ーーが今日は埋まっている。
「最悪だな......」
ボソっとつぶやき、俺の特等席から一つ空けて座った。
四十分ほど揺られて、うつらうつらとしていると、アナウンスが流れる。
「次はーー駅、お出口は右側です」
扉が開いてもしばらく気づかず、少し焦って降りるのがいつものパターン。
そのまま長い階段を下って東口に向かって歩みを進める。
どこの駅でも大抵そうだけど、東口と西口の格差ってすごいよね。片方は大型のショッピングモールとかあって栄えているのに、もう一方はまるで田舎のように静かだったり。
なんというかハリボテ感がある。もちろん俺が向かっているのは後者のほう。
その分、雰囲気はよくて昔ながらの商店街があったり、蔦で覆われた喫茶店があったり。ゆっくりとした時間が流れているような街並みでとても好きだ。
駅の出口から程近い場所に俺の通っている大学があるわけだけど、初めて見たときのワクワクも半年経てば見慣れたいつもの景色になっていた。
講義室に入ると、仲の良さそうな数人が固まってそこらで話をしている。この辺りも高校となんら変わりない。
「そんなに話すことあるかねえ」
ここでも一番後ろの席、そして端の椅子に座る。気弱な俺はあまり人の視線を感じたくないからだ。
こういう性格だから友人は少ない。
大学みたいな大きいコミュニティになると、余計にどうやって友達を作ったらいいのか分からない。小学生ってすげえよな。
高校のときもそんな感じ。いわゆる陽キャと言われる部類のやつらと一定の距離を取りつつ、隅っこで数人集まるような日常を送っていた。
なにも変わらない。
陽キャの人達には、一日中あのテンションでいられる理由を教えてほしい。
あ、いやバカにしてるとかじゃなくて、違うんです。ほんと普通に気になっただけなんです。すいませんごめんなさい。
「ねぇねぇ、ここの席開いてる? 座ってもいい?」
ある日、サークルで人気の美人な女子に話しかけられて仲良くなってラブコメにーーという展開もなく。
実際はただ無言で隣に座るのがオチ。
普通に考えれば俺の周りに誰かいるわけじゃないし、誰と話しているわけでもないから、ひと目見ればその席が空いていることは分かるだろう。
なのでもし、
『ここの席、空いてる? よかったら座ってもいい? あ、私の名前はね!』
とか話を展開てくるやつがいたとしたら、そいつはビッ○に違いない。 ※個人の見解です
あ、お前モテないだろ。とか思われているようであれば、そこは訂正させていただきたい。
高校のときは普通に彼女がいたし、そこそこ頭がよくて、そこそこ運動ができたから、そこそこモテていた。人見知りで気弱なだけで、仲良くなればよく話すから。
そんなわけで今日も適当に授業を聞き流し、電車に揺られてたまにバイトをして家に帰る。それが俺の日常だった。
楽しみがない、というわけでもない。ファンタジー漫画、とりわけ異世界転生やバトルものが好きでよく読むし、ゲームをするのも好きなほう。
ゲームや漫画は良いよね。日常を忘れて違う自分に生まれ変わったような気分になれる。間違えてもその世界には行きたくないが。
さて、家に帰ったらゲームの続きをしよう。
最近ハマっているのは昔のシリーズを1本のソフトにまとめたコンプリート・エディションというもので、今までの全作品に加えて新しくオンライン対戦機能を搭載しているのがミソなんだが、このシリーズが好きな俺からすればそこまでやるなら新作を出してほし......おっと、すまない。熱くなってしまった。
ともかく、Tシャツとルームパンツに着替えて準備万端! 今日一の昂りでテレビの電源ボタンをポチッと雑に押した。
こんな男の日常を聞いたところで面白くもないだろうし、これから忙しいのでそろそろ終わりにしーーってあれ?
突然、目の前が真っ暗に......停電でも起きた......のか?
ーーピチョン......ピチョン
雫の落ちる音が聞こえる。
ぼんやりとした意識の中で、俺は目を覚ました。
「ここは......どこだ......?」
冷たく湿った岩の感触が 掌と 頬に伝わってくる。どうやら洞窟みたいだな。
「おいおい、どうなってる」
これはあれだ、異世界転移だ。いや、転生か? 転生だとしたら姿が変わっているはずだが、生憎ここは洞窟なので確かめる手段はない。
もしかしたらとてもイケメンで貴族に生まれ変わっていて、すごいチートを持ってるかもしれないから転生のほうに賭けよう。頼むよ、ほんと。
さて状況だけ見れば、間違いなくどこかに移動はしている。そう、状況だけ見れば。
ただ、よくありがちな寝落ちしてー、とか事故で死んでー、みたいなことが起きていないし、神様にも王様にも会ってない。
ましてや魔法陣なども見ていないので、異世界なのかすらも怪しいぞ?
「誘拐されたとか? まったく、俺のことが好きだからって誘拐はよくないな」
ーーシーン
洞窟内はとても静かだった。誰かツッコんでくれ。恥ずかしいだろ。
ふざけて紛らわせてみたものの、実は心底不安で仕方ない。
トドメはこれだ。(たぶん異世界)にTシャツとルームパンツで召喚されていて、他になにも持っていないということ。
しいて上げるならスリッパを履いていただけまだマシだが、それを抜きにしてもこの状況はマズイ。
「そりゃないだろ。一体、これからどうしろっていうんだ......」
それが俺、七海影都の最悪な一日の始まりだった。
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