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第09話 アリシアと石
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俺 「うおっ!なんで俺がマリーになってんだ!?」
視界の端を確認した。アイテムの他に。
憑依…人間 と記載されているのに気がつかなかった。
憑依人間の人間ってマリーの事だよな…
ふと、前を見るとマリーのお姉さんが不安そうな顔をしている。
俺 「なるべく、妹さんが傷つかない方法で退治します…」
「奴らを倒さないとこの村が…」
マリーの姉 「そうですけど…でも…」
その時、部屋に人がいきなり入ってきた。
女 「大丈夫か!?」
俺 「!?」
マリーの姉 「!?」
俺は身構える。
しかし、武装はしてるが、見た目20~30代の女性だった。
盗賊には見えない。
マリーの姉 「あなたは、村で雇った方ですね?」
女 「ああっそうだ。」
俺 「盗賊は…奴らはどうなったんですか!?」
女 「問題ない他の奴らは、私が全て倒した。」
「あと一人ここに居るハズなんだが!?」
マリーの姉 「居ます…縛ってあります。」
そういうと、男を指さす。
女が疑問の顔で答える
「お前らで縛ったのか?奴は盗賊の頭だそうだぞ。」
「アンタがやったのか?」
マリーのお姉さんは横に首を振る。
女は、マリーの手を見るなりこう言った。
「子供がやったってのか…?詳しく説明してもらおうか…」
マリーのお姉さんとその女は、マリーの方をじっと見る。
俺 「分かった。話すよ。」
マリーのお姉さんは包帯をもってきて、マリーの手を巻き始めた。
「痛いでしょ…」
マリーのお姉さんの方が顔が赤く腫れているのに…
俺 「お姉さんの方こそ顔大丈夫ですか?」
マリーの姉「私は、大丈夫…」
女がじれったそうな顔をしている。
「では、たのむ、話してくれ。」
俺は、石になって目覚めた事からマリーに拾われた事、マリーが俺を飲み込んだら
こうなってしまった事を話した。
しかし、念のためアイテムを吸い込める事は隠しておいた。
…
女 「とても信じられないが…そこに縛ってある男と、その手を見ては信じなくてはな…」
マリーの姉 「あの…マリーとは話せないんですか?」
俺 「ごめんなさい…話せないです…元に戻れる方法も分からないです…」
マリーの姉 「そうですか…」
女 「頭が痛くなるような話だったが、よしっ今日の所は戻るとするよ、
また明日、詳しく話を聞かせてくれ。」
女 「そうそう!あたいは、セシルって言うんだ!アンタらは?」
マリーの姉 「わたしは、アリシアと申します。」
俺 「お姉さんアリシアさんっていうんですね!やっと分かった。」
セシル 「なんだい、アンタ名前も知らなかったのかい。」
俺 「だってマリーはアリシアさんの事お姉ちゃんって言ってるから。」
アリシア 「そうですねっふふっ」
セシル 「そりゃお気の毒様っ」
セシルは他の村人を呼んで盗賊の男を運んで帰っていった。
壊れたドアも村の人が応急処置で直してくれた。
今までセシルは険しい顔をしていたので分からなかったが、
アリシアに負けない美人だと思った。
俺 「アリシアさん、ちょっといいですか?」
俺はまた石に戻ったら喋れなくなるので、意思疎通の方法の話をした。
簡単な方法で光ったらYES光らない場合はNOと言う決まり事を決めた。
あと、疑問だった二人の両親についても聞いた。
両親は、もう亡くなっていて、二人で暮らしているらしい。
アリシアの頬っぺたも冷やしている内に少し痛みが引いたらしい。
アリシア 「今日はもう寝ましょう。明日には元に戻ってるかもしれませんし!」
そういうとアリシアは寝室のベットに横たわる。
俺 「えっと…ベットが一つしかないんですが…?」
アリシア 「マリーとは、いつも一緒ですから、さぁ早く入って。」
視界の端を確認した。アイテムの他に。
憑依…人間 と記載されているのに気がつかなかった。
憑依人間の人間ってマリーの事だよな…
ふと、前を見るとマリーのお姉さんが不安そうな顔をしている。
俺 「なるべく、妹さんが傷つかない方法で退治します…」
「奴らを倒さないとこの村が…」
マリーの姉 「そうですけど…でも…」
その時、部屋に人がいきなり入ってきた。
女 「大丈夫か!?」
俺 「!?」
マリーの姉 「!?」
俺は身構える。
しかし、武装はしてるが、見た目20~30代の女性だった。
盗賊には見えない。
マリーの姉 「あなたは、村で雇った方ですね?」
女 「ああっそうだ。」
俺 「盗賊は…奴らはどうなったんですか!?」
女 「問題ない他の奴らは、私が全て倒した。」
「あと一人ここに居るハズなんだが!?」
マリーの姉 「居ます…縛ってあります。」
そういうと、男を指さす。
女が疑問の顔で答える
「お前らで縛ったのか?奴は盗賊の頭だそうだぞ。」
「アンタがやったのか?」
マリーのお姉さんは横に首を振る。
女は、マリーの手を見るなりこう言った。
「子供がやったってのか…?詳しく説明してもらおうか…」
マリーのお姉さんとその女は、マリーの方をじっと見る。
俺 「分かった。話すよ。」
マリーのお姉さんは包帯をもってきて、マリーの手を巻き始めた。
「痛いでしょ…」
マリーのお姉さんの方が顔が赤く腫れているのに…
俺 「お姉さんの方こそ顔大丈夫ですか?」
マリーの姉「私は、大丈夫…」
女がじれったそうな顔をしている。
「では、たのむ、話してくれ。」
俺は、石になって目覚めた事からマリーに拾われた事、マリーが俺を飲み込んだら
こうなってしまった事を話した。
しかし、念のためアイテムを吸い込める事は隠しておいた。
…
女 「とても信じられないが…そこに縛ってある男と、その手を見ては信じなくてはな…」
マリーの姉 「あの…マリーとは話せないんですか?」
俺 「ごめんなさい…話せないです…元に戻れる方法も分からないです…」
マリーの姉 「そうですか…」
女 「頭が痛くなるような話だったが、よしっ今日の所は戻るとするよ、
また明日、詳しく話を聞かせてくれ。」
女 「そうそう!あたいは、セシルって言うんだ!アンタらは?」
マリーの姉 「わたしは、アリシアと申します。」
俺 「お姉さんアリシアさんっていうんですね!やっと分かった。」
セシル 「なんだい、アンタ名前も知らなかったのかい。」
俺 「だってマリーはアリシアさんの事お姉ちゃんって言ってるから。」
アリシア 「そうですねっふふっ」
セシル 「そりゃお気の毒様っ」
セシルは他の村人を呼んで盗賊の男を運んで帰っていった。
壊れたドアも村の人が応急処置で直してくれた。
今までセシルは険しい顔をしていたので分からなかったが、
アリシアに負けない美人だと思った。
俺 「アリシアさん、ちょっといいですか?」
俺はまた石に戻ったら喋れなくなるので、意思疎通の方法の話をした。
簡単な方法で光ったらYES光らない場合はNOと言う決まり事を決めた。
あと、疑問だった二人の両親についても聞いた。
両親は、もう亡くなっていて、二人で暮らしているらしい。
アリシアの頬っぺたも冷やしている内に少し痛みが引いたらしい。
アリシア 「今日はもう寝ましょう。明日には元に戻ってるかもしれませんし!」
そういうとアリシアは寝室のベットに横たわる。
俺 「えっと…ベットが一つしかないんですが…?」
アリシア 「マリーとは、いつも一緒ですから、さぁ早く入って。」
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