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第08話 マリーと石
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ゴクリ…
え…俺…飲み込まれた…?真っ暗で何も見えない…
…
次の瞬間、視界が戻る。
男が苛立った様子で、怒鳴る声が聞こえる。
「このガキが…殺した後、腹かっさばいてやるっ!」
男がこっちに拳固で殴ろうとしたので、
とっさに逃げようとクローゼットから飛び出た。
あれ…俺動けないハズだったよな…?
男 「このガキ…ちょこまか逃げるんじゃねぇっ!」
今まで動けなかったからなのか?なんか体が軽い…
いや…軽いってもんじゃないな…力も漲ってくる。
前に立ってる男が弱い存在に見えた。
なぜそう思ったのかは、分からないけど、
こいつには絶対負けない気がした。
男は俺に向かって拳を振り上げたが、
すごく動きが遅いので軽く交わす、その隙に腹に一発俺の拳固を食らわした。
ゴッ!!
男は苦しそうだ。
「ごぇっがっおぇっおぇっ」
「ってめぇ殺す!」
男は持ってた剣を振り下ろす。
しかし、とっても動きが遅いので、
男の股間を思いっきり蹴り上げる
うずくまって、俺の目の前に顔を出す。
その顔を思いっきり両手で数発、鼻や顎、頬に拳固を食らわした。
男の顔が伊達になったのでやめた。
男 「…」
男はすでに白目で口から泡を吹いて気絶していた。
俺 「お姉さんっ!縄とかありますか?こいつを縛ります。」
マリーの姉は怯えた感じで、縄をもってきてくれた。
「こっこれ…」
俺は、念のために必要以上に、男を縄で縛りあげた。
「これなら他の盗賊も余裕で倒せるな…」
マリーの姉 「マリーじゃないのね…?」
俺 「えぇっ?マリーじゃないですよ?」
「すぐアイツら倒してきますんで…」
俺は笑みを浮かべて部屋を出ようとした。
しかし、マリーの姉は俺の腕を掴んで離さない。
マリーの姉 「手痛くないんですか?」
「私達を助けてくれたのは感謝してます。でも…」
「マリーの体をこれ以上傷つけてほしくないんです…」
俺 「えっ…?」
マリーの体って?自分の手を見ると、子供の小さい手だった。
拳の皮が取れて骨が見えて血だらけになっている事に気が付いた。
俺は自分が何者か確認するために、質問する。
「えっと…お姉さん…鏡ってありますか?」
お姉さんは、コクリと頷くと、手鏡を持ってきて俺の顔を映してくれた。
その鏡には、泣きはらして酷い顔をしたマリーがいた。
え…俺…飲み込まれた…?真っ暗で何も見えない…
…
次の瞬間、視界が戻る。
男が苛立った様子で、怒鳴る声が聞こえる。
「このガキが…殺した後、腹かっさばいてやるっ!」
男がこっちに拳固で殴ろうとしたので、
とっさに逃げようとクローゼットから飛び出た。
あれ…俺動けないハズだったよな…?
男 「このガキ…ちょこまか逃げるんじゃねぇっ!」
今まで動けなかったからなのか?なんか体が軽い…
いや…軽いってもんじゃないな…力も漲ってくる。
前に立ってる男が弱い存在に見えた。
なぜそう思ったのかは、分からないけど、
こいつには絶対負けない気がした。
男は俺に向かって拳を振り上げたが、
すごく動きが遅いので軽く交わす、その隙に腹に一発俺の拳固を食らわした。
ゴッ!!
男は苦しそうだ。
「ごぇっがっおぇっおぇっ」
「ってめぇ殺す!」
男は持ってた剣を振り下ろす。
しかし、とっても動きが遅いので、
男の股間を思いっきり蹴り上げる
うずくまって、俺の目の前に顔を出す。
その顔を思いっきり両手で数発、鼻や顎、頬に拳固を食らわした。
男の顔が伊達になったのでやめた。
男 「…」
男はすでに白目で口から泡を吹いて気絶していた。
俺 「お姉さんっ!縄とかありますか?こいつを縛ります。」
マリーの姉は怯えた感じで、縄をもってきてくれた。
「こっこれ…」
俺は、念のために必要以上に、男を縄で縛りあげた。
「これなら他の盗賊も余裕で倒せるな…」
マリーの姉 「マリーじゃないのね…?」
俺 「えぇっ?マリーじゃないですよ?」
「すぐアイツら倒してきますんで…」
俺は笑みを浮かべて部屋を出ようとした。
しかし、マリーの姉は俺の腕を掴んで離さない。
マリーの姉 「手痛くないんですか?」
「私達を助けてくれたのは感謝してます。でも…」
「マリーの体をこれ以上傷つけてほしくないんです…」
俺 「えっ…?」
マリーの体って?自分の手を見ると、子供の小さい手だった。
拳の皮が取れて骨が見えて血だらけになっている事に気が付いた。
俺は自分が何者か確認するために、質問する。
「えっと…お姉さん…鏡ってありますか?」
お姉さんは、コクリと頷くと、手鏡を持ってきて俺の顔を映してくれた。
その鏡には、泣きはらして酷い顔をしたマリーがいた。
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