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第56話 崖降りとテッド
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俺たちは湖を朝早く出発した。
セシルはヨルセに乗って走っている。安全運転だ!
程なくして、例の崖の場所に辿り着いた。ここはテッドに降ろしてもらえばいいところなので、ここでゆっくり休憩することになった。
なぜなら、ヨルセが寝てくれないと俺が収納できないからだ。
セシルは早速、野営の準備をしている。今回は昼間からゆっくりできるのでキャンプ気分だ。
セシルも鼻歌を歌いながら、料理やお茶を用意している。
セシル 「なんか最近、ゆっくり旅を満喫してる感じがして、たのしいよ!」
俺 「そうだな!村に着くまでは早く村に到着しなくちゃ!って焦ってたところがあるからなー。」
セシル 「こうやって、ゆっくり馬旅なんて贅沢だよなー!町に帰ったら爺さんに自慢しよー!ガハハ。」
俺 「爺さん、どうしてるかな?店が忙しいか。」
セシル 「たぶんそうだな。あたいが行くときいっつも忙しそうだもん。仕入れがどうとか、宝石がどうとかさー。でも行くといつも親切にしてくれるんだ。あたいは爺さんを本当の家族みたいに思ってるんだ・・・」
俺 「爺さんもきっとセシルを家族のように大事だと思っているよ!」
セシル 「そうかな?そうだとうれしいなー。ガハハ。」
セシルは焚き火で色々食べ物をあぶりながら好きなだけ食べて、お茶を啜っている。
毎日、色々な事が起こって大変だったから、こういうゆっくりした時間がありがたいなー。と俺は思った。
セシルとなにげない会話をしていると、すぐに夜が来た。いつのまにか日が落ちていたのだ。
今度は、ヨルセの食事とブラッシングをして、ヨルセが寝るのに備えた。
その後セシルの自分の食事などを用意する。今日、セシルはずっと食べっぱなしだ。
セシルのお腹は膨らむどころか、筋肉で引き締まっている、食べ物はどこに行ったの?と俺は思った。
セシル 「ようへい・・・ヨルセが寝たみたい・・・」
セシルは小声で俺に話しかける。
俺 「みたいだね!じゃー収納するか!」
俺はヨルセを収納した。そして、テッドに話しかけた。
俺 「おーい!テッドー!!!今崖の上にいるんだー!来てくれー!!!!」
暫くすると、テッドの返事が聞こえてきた。
テッド 「ようへいさまー!!!今登りますね!待っててくださーい!!!」
俺 「おう!よろしくー!!!」
セシル 「いたか?どうだって?」
俺 「今登ってくるって!」
テッドはものすごいスピードで登ってきたようだ。息を切らして登ってきた。
テッド 「ずいぶん早かったですね!もう少し時間がかかると思ってましたー。」
俺 「馬がいるから、早く移動できるんだ。」
テッド 「そうなんですかー。ご無事でなによりです!この前頂いた木の実も大事に食べていますよ。」
俺 「よかったな!そこで、また悪いんだけど・・・運んでくれないか?」
テッド 「お安い御用です!ようへいさまのお役に立ててうれしです!」
俺 「セシル、ネックレスをテッドに渡してくれるか?あと、また寝て欲しいんだー。あと木の実を大事に食べてるって!」
セシル 「了解!そうだ!お礼にまたこれをあげるって言ってくれ!」
セシルはネックレスとちがう木の実の袋をテッドに渡した。
テッド 「また頂けるんですか?ありがとうございます!いい匂いがするー。たのしみだなー。」
俺 「セシル、テッドが木の実ありがとうだって!気に入ったみたいだよ!」
セシル 「よかった!あたい寝るね!」
セシルはまたすぐに寝てしまった。俺はセシルを収納した。
テッド 「何回見てもすごい光景ですねー。やっぱり、ようへいさまは神の石だ!!!!ところで、あの人間の女はどうしたんです?やけに美しくなったような?」
俺 「セシルか?もしかしたら、傷がなくなったせいかもな。でも前から美女だぞー。」
テッド 「そうなんですかー。なんだか女神のようだなと思って・・・神の石を守る、女神!完璧だ!!!!お二人は素晴らしいコンビですね!!!」
俺 「だから、俺はただの石だってー。セシルは女神みたいにきれいだけどさー・・・そうだ!テッド!崖から下ろして!お願いします!」
テッド 「承知しました!!!」
テッドはネックレスを優しく口に咥えている。しかし、降りるスピードはものすごい速さだ!!!!降りるときのほうが早い。
テッド 「ようへいさまー!もうすぐですよー!!!!」
俺 「いつもすまないなー。」
テッド 「気にしないでください!木の実も頂いちゃいましたしね!」
テッド 「着きましたー!!!」
俺 「本当にありがとうな!助かったよー!」
俺はセシルを出した。すると
セシル 「むにゃ!早くね!」
セシルは飛び起きた。そして、テッドにありがとうといいながらテッドを撫でていた。
テッドもうれしそうだ。テッドはネックレスをセシルに渡した。
俺 「そうなんだ!セシル。降りるのがすごく早かったんだー。」
テッド 「喜んでもらえてうれしいです。私、巣に帰りますね。馬がびっくりしちゃいますもんね・・・」
セシル 「テッド待って!お礼になにか他の食いもんもあげたいよ!」
俺はセシルがテッドに食いもんをあげたいと言っていると伝えた。
テッドはパァーと笑顔になって喜んでいる。俺たちと一緒に時間が過ごせるのがうれしいらしい。
俺たちは夜中のドンちゃん騒ぎを始めた。
セシルはヨルセに乗って走っている。安全運転だ!
程なくして、例の崖の場所に辿り着いた。ここはテッドに降ろしてもらえばいいところなので、ここでゆっくり休憩することになった。
なぜなら、ヨルセが寝てくれないと俺が収納できないからだ。
セシルは早速、野営の準備をしている。今回は昼間からゆっくりできるのでキャンプ気分だ。
セシルも鼻歌を歌いながら、料理やお茶を用意している。
セシル 「なんか最近、ゆっくり旅を満喫してる感じがして、たのしいよ!」
俺 「そうだな!村に着くまでは早く村に到着しなくちゃ!って焦ってたところがあるからなー。」
セシル 「こうやって、ゆっくり馬旅なんて贅沢だよなー!町に帰ったら爺さんに自慢しよー!ガハハ。」
俺 「爺さん、どうしてるかな?店が忙しいか。」
セシル 「たぶんそうだな。あたいが行くときいっつも忙しそうだもん。仕入れがどうとか、宝石がどうとかさー。でも行くといつも親切にしてくれるんだ。あたいは爺さんを本当の家族みたいに思ってるんだ・・・」
俺 「爺さんもきっとセシルを家族のように大事だと思っているよ!」
セシル 「そうかな?そうだとうれしいなー。ガハハ。」
セシルは焚き火で色々食べ物をあぶりながら好きなだけ食べて、お茶を啜っている。
毎日、色々な事が起こって大変だったから、こういうゆっくりした時間がありがたいなー。と俺は思った。
セシルとなにげない会話をしていると、すぐに夜が来た。いつのまにか日が落ちていたのだ。
今度は、ヨルセの食事とブラッシングをして、ヨルセが寝るのに備えた。
その後セシルの自分の食事などを用意する。今日、セシルはずっと食べっぱなしだ。
セシルのお腹は膨らむどころか、筋肉で引き締まっている、食べ物はどこに行ったの?と俺は思った。
セシル 「ようへい・・・ヨルセが寝たみたい・・・」
セシルは小声で俺に話しかける。
俺 「みたいだね!じゃー収納するか!」
俺はヨルセを収納した。そして、テッドに話しかけた。
俺 「おーい!テッドー!!!今崖の上にいるんだー!来てくれー!!!!」
暫くすると、テッドの返事が聞こえてきた。
テッド 「ようへいさまー!!!今登りますね!待っててくださーい!!!」
俺 「おう!よろしくー!!!」
セシル 「いたか?どうだって?」
俺 「今登ってくるって!」
テッドはものすごいスピードで登ってきたようだ。息を切らして登ってきた。
テッド 「ずいぶん早かったですね!もう少し時間がかかると思ってましたー。」
俺 「馬がいるから、早く移動できるんだ。」
テッド 「そうなんですかー。ご無事でなによりです!この前頂いた木の実も大事に食べていますよ。」
俺 「よかったな!そこで、また悪いんだけど・・・運んでくれないか?」
テッド 「お安い御用です!ようへいさまのお役に立ててうれしです!」
俺 「セシル、ネックレスをテッドに渡してくれるか?あと、また寝て欲しいんだー。あと木の実を大事に食べてるって!」
セシル 「了解!そうだ!お礼にまたこれをあげるって言ってくれ!」
セシルはネックレスとちがう木の実の袋をテッドに渡した。
テッド 「また頂けるんですか?ありがとうございます!いい匂いがするー。たのしみだなー。」
俺 「セシル、テッドが木の実ありがとうだって!気に入ったみたいだよ!」
セシル 「よかった!あたい寝るね!」
セシルはまたすぐに寝てしまった。俺はセシルを収納した。
テッド 「何回見てもすごい光景ですねー。やっぱり、ようへいさまは神の石だ!!!!ところで、あの人間の女はどうしたんです?やけに美しくなったような?」
俺 「セシルか?もしかしたら、傷がなくなったせいかもな。でも前から美女だぞー。」
テッド 「そうなんですかー。なんだか女神のようだなと思って・・・神の石を守る、女神!完璧だ!!!!お二人は素晴らしいコンビですね!!!」
俺 「だから、俺はただの石だってー。セシルは女神みたいにきれいだけどさー・・・そうだ!テッド!崖から下ろして!お願いします!」
テッド 「承知しました!!!」
テッドはネックレスを優しく口に咥えている。しかし、降りるスピードはものすごい速さだ!!!!降りるときのほうが早い。
テッド 「ようへいさまー!もうすぐですよー!!!!」
俺 「いつもすまないなー。」
テッド 「気にしないでください!木の実も頂いちゃいましたしね!」
テッド 「着きましたー!!!」
俺 「本当にありがとうな!助かったよー!」
俺はセシルを出した。すると
セシル 「むにゃ!早くね!」
セシルは飛び起きた。そして、テッドにありがとうといいながらテッドを撫でていた。
テッドもうれしそうだ。テッドはネックレスをセシルに渡した。
俺 「そうなんだ!セシル。降りるのがすごく早かったんだー。」
テッド 「喜んでもらえてうれしいです。私、巣に帰りますね。馬がびっくりしちゃいますもんね・・・」
セシル 「テッド待って!お礼になにか他の食いもんもあげたいよ!」
俺はセシルがテッドに食いもんをあげたいと言っていると伝えた。
テッドはパァーと笑顔になって喜んでいる。俺たちと一緒に時間が過ごせるのがうれしいらしい。
俺たちは夜中のドンちゃん騒ぎを始めた。
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