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004 通学1日目 (1)
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火口先生が使うチートとはなんなのでしょうね?
気功?催眠術?魔法?
今後、色々な技のやり方を書いていきますが、実際に再現出来ない場合があります。
あくまでフィクションとして見てください。
仮に出来ても本当に決まると危険な技です。
怪我を負ったり 負わせても自己責任でお願いします。
では、あれから次の日です。
----------------------------------------
朝目が覚めると、僕は全身筋肉痛に襲われた。
「うぅ…全身痛い…」
木藤に殴られて痛いのもあるけど、
全身筋肉痛になったのは理由がある。
昨日あの後、一つだけ技?を教えてもらえた。
触らないで相手を投げ飛ばす技は簡単には習得出来ないらしい。
金田さんは今のように出来るまで2年はかかったみたい。
コツが分かればどんどん上達すると先生は言ってた。
最初は接触状態から会得して段々触らなくて良い方向に持って行くそうだ。
そこで昨日は、相手に手首を掴まれた場合に誰でも簡単に技が発動する方法を教えてもらった。
まず相手に手首を掴まれたら、脇をしめて素早く前ならえのポーズをする。
その後、外科医が手術する時の手を上に上げるポーズをする。
「手術はじめます!」みたいな。
これを行うと、腕を掴んだ相手が硬直する。
ポイントは常に指先の先端に意識を向けておく。
肩や腕の関節に力が入っては駄目。
昨日の練習で熊君じゃなくて水上君をなんとか硬直させる事ができた。
金田さんとガリ眼鏡君(土田君でした)にはかける事が出来なかった。
どうやらこの技はかかりやすい人 と かかりにくい人が居るみたいだ。
火口先生が言うには
筋肉量が多く反射神経がある人、言わばアスリートみたいな人が凄くかかりやすいらしい。
逆に関節が柔軟で筋肉量が少ない人にはかかりにくいみたい。
あと、相手が力を込めれば込めるほどかかりやすく、相手が逆上した方がかかりやすい。
だから土田君が僕を怒らせるような発言したのだと言っていた。
なぜか細マッチョの火口先生にはかからず、逆にかけようとすると僕が硬直した。
と言うか先生に触ろうとした瞬間、身体が硬直する。
まったく意味が分からない。
昨日の事をあれこれ考えながら学校へ到着すると、
教室に入るなり木藤が睨んできた。
僕はなんだか少し強くなった気がしていたので睨み返した。
だって昨日あんな大柄な水上君を投げるとはいかないが、
硬直させる事ができたのだから…
「月山~何睨んでんだコノヤロー」
「おい!人間サンドバックにするから抑えろ!」
「おう…」
木藤の取り巻きの一人が面倒くさい感じで強く僕の腕を掴む。
よーし!腕を掴んだな!
僕は、昨日習った技をやってみた。前ならえをして手術はじめますポーズ!
練習した時は相手が両手を掴んで行っていた。
その場合、声が出てかかとが上がり腕が伸びて固まる。
ハズだったのだけど・・・
今回、片腕だけ掴まれた状態でやったので、結果が思ってるの違う事になった。
相手は、「うがっ」と声が出て
肩を始点に僕に背を向けるようにぐるんと後ろに向いた。
教室の皆がシーンとなった。
僕の腕を掴んだ相手がうなだれているのだから。
僕は、びっくりして咄嗟に手を離してしまった。
しかし、これが良くなかった。
取り巻きの奴は自由になったので
逆上して僕の首を絞めてきた。
まだ、「前ならえして手術はじめます!」しか
教えてもらってないのでどうしていいか分からず
動揺してしまった。くっ苦しい…
「何やってんだ!!」
その時女性の声で廊下から怒鳴る声がした。
火口先生だった。
他の生徒達は自分の席にそそくさと席についた。
「木藤~懲りていないみたいだな~」
「俺じゃねえだろ!アイツが首絞めているんだろ!」
取り巻きの奴は逆上してまだ手を離さない
いや、離さないのではなく離せないのだ。
本能で離したら負けてしまう気がしたからだ…
火口先生が取り巻きの奴の二の腕を掴んだ瞬間。
月山「ぶっ」
取り巻きの奴「ぎゃぁああ」
僕もろとも技をかけてきた。
なにこれ電気みたいに触れてる人も伝染するのかよ!
その後、先生が首を掴んだ手を外してくれた。
生徒達はぽかーんと見ているだけだった。
実際、火口先生が何をしたのか分かるのはクラスでは僕だけかもしれない。
細かくは僕も何をしてるのか分からなかったが掴む前に指先がクネクネしていたように見えた。
気功?催眠術?魔法?
今後、色々な技のやり方を書いていきますが、実際に再現出来ない場合があります。
あくまでフィクションとして見てください。
仮に出来ても本当に決まると危険な技です。
怪我を負ったり 負わせても自己責任でお願いします。
では、あれから次の日です。
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朝目が覚めると、僕は全身筋肉痛に襲われた。
「うぅ…全身痛い…」
木藤に殴られて痛いのもあるけど、
全身筋肉痛になったのは理由がある。
昨日あの後、一つだけ技?を教えてもらえた。
触らないで相手を投げ飛ばす技は簡単には習得出来ないらしい。
金田さんは今のように出来るまで2年はかかったみたい。
コツが分かればどんどん上達すると先生は言ってた。
最初は接触状態から会得して段々触らなくて良い方向に持って行くそうだ。
そこで昨日は、相手に手首を掴まれた場合に誰でも簡単に技が発動する方法を教えてもらった。
まず相手に手首を掴まれたら、脇をしめて素早く前ならえのポーズをする。
その後、外科医が手術する時の手を上に上げるポーズをする。
「手術はじめます!」みたいな。
これを行うと、腕を掴んだ相手が硬直する。
ポイントは常に指先の先端に意識を向けておく。
肩や腕の関節に力が入っては駄目。
昨日の練習で熊君じゃなくて水上君をなんとか硬直させる事ができた。
金田さんとガリ眼鏡君(土田君でした)にはかける事が出来なかった。
どうやらこの技はかかりやすい人 と かかりにくい人が居るみたいだ。
火口先生が言うには
筋肉量が多く反射神経がある人、言わばアスリートみたいな人が凄くかかりやすいらしい。
逆に関節が柔軟で筋肉量が少ない人にはかかりにくいみたい。
あと、相手が力を込めれば込めるほどかかりやすく、相手が逆上した方がかかりやすい。
だから土田君が僕を怒らせるような発言したのだと言っていた。
なぜか細マッチョの火口先生にはかからず、逆にかけようとすると僕が硬直した。
と言うか先生に触ろうとした瞬間、身体が硬直する。
まったく意味が分からない。
昨日の事をあれこれ考えながら学校へ到着すると、
教室に入るなり木藤が睨んできた。
僕はなんだか少し強くなった気がしていたので睨み返した。
だって昨日あんな大柄な水上君を投げるとはいかないが、
硬直させる事ができたのだから…
「月山~何睨んでんだコノヤロー」
「おい!人間サンドバックにするから抑えろ!」
「おう…」
木藤の取り巻きの一人が面倒くさい感じで強く僕の腕を掴む。
よーし!腕を掴んだな!
僕は、昨日習った技をやってみた。前ならえをして手術はじめますポーズ!
練習した時は相手が両手を掴んで行っていた。
その場合、声が出てかかとが上がり腕が伸びて固まる。
ハズだったのだけど・・・
今回、片腕だけ掴まれた状態でやったので、結果が思ってるの違う事になった。
相手は、「うがっ」と声が出て
肩を始点に僕に背を向けるようにぐるんと後ろに向いた。
教室の皆がシーンとなった。
僕の腕を掴んだ相手がうなだれているのだから。
僕は、びっくりして咄嗟に手を離してしまった。
しかし、これが良くなかった。
取り巻きの奴は自由になったので
逆上して僕の首を絞めてきた。
まだ、「前ならえして手術はじめます!」しか
教えてもらってないのでどうしていいか分からず
動揺してしまった。くっ苦しい…
「何やってんだ!!」
その時女性の声で廊下から怒鳴る声がした。
火口先生だった。
他の生徒達は自分の席にそそくさと席についた。
「木藤~懲りていないみたいだな~」
「俺じゃねえだろ!アイツが首絞めているんだろ!」
取り巻きの奴は逆上してまだ手を離さない
いや、離さないのではなく離せないのだ。
本能で離したら負けてしまう気がしたからだ…
火口先生が取り巻きの奴の二の腕を掴んだ瞬間。
月山「ぶっ」
取り巻きの奴「ぎゃぁああ」
僕もろとも技をかけてきた。
なにこれ電気みたいに触れてる人も伝染するのかよ!
その後、先生が首を掴んだ手を外してくれた。
生徒達はぽかーんと見ているだけだった。
実際、火口先生が何をしたのか分かるのはクラスでは僕だけかもしれない。
細かくは僕も何をしてるのか分からなかったが掴む前に指先がクネクネしていたように見えた。
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