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むねじゅ

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002 放課後のスパーリング

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木藤は定番イジメ子です。
主人公ピーンチ!フルボッコにされるのか・・・

-----------------------------------------
放課後。

教師達の目が無い所に連れて来られた。
体育館の裏庭に連れて来られた僕は木藤達に囲まれている。
何この定番リンチ…

「お前ら逃げないように周りを囲んどけ」
「ほーい」
木藤の取り巻き達は楽しそうな軽い口調で返事をする。
取り巻きに近づくと足を上げて蹴るぞみたいな動作をしてきた。

「月山も攻撃してきていいぜ。」
木藤が挑発してくる。

「やだよ。戦いたくない。」

木藤が変顔をしながら

「師匠に向かって舐めてんのかー!男にはやらなきゃいけない時があるんだぞー!」

木藤の発言に取り巻き達がゲラゲラ笑う

「師匠にかかってこーい!」

取り巻き達がゲラゲラ腹を抱えて笑う
「木藤君っ笑い過ぎて腹痛いからやめてー」

「来ないなら師匠からいくぞーい!」
ふざけながら木藤は拳を上に上げる。僕は思わず目をつぶった。


・・
・・・
目をおそるおそる開けると

木藤の後ろから、木藤の頭をガッシっと掴んでいるジャージを着た男の人が立っていた。

「何やってんだお前ら・・・」

あれ?声が女性・・・女の人だった。

「やべっ火口ひぐちだ。」
木藤の取り巻きがポツリと発言する。

体育教師の火口ひぐち先生。
ポニーテールで、背が高く細マッチョな女教師だ。
授業で「私に挑んで勝ったら体育10点あげるぞー!」
って言ってるちょっと頭がオカシイ先生だ。
昔オリンピック目指したとか、山籠もりしてたとか
熊殺したとか、
色々噂の絶えない先生だ。
顔は、僕のタイプである。

「火口先生だろうがっ!先生を付けろ!」

木藤の頭がミシミシ音が鳴る。

「いだだだだっだだー」
木藤が痛がる。
僕は少しいい気味とニヤける。

「月山てめー笑いやがったなーぜってー殺す!」
「いだだだだっだだーいたいセンセーやめてやめて」

「月山に謝れ!木藤!」
「はぁー?意味わかんないです。弱い月山君に喧嘩教えてあげただけですって」

「そんな訳あるかーーーーっ」
木藤の頭がミシミシ音が鳴る。

「いだだだだっだだーころされるーいたいっいたいっわかったからあやまるからー」
「ツ キ ヤ マ ク ン ゴ メ ン ナ サ イ」

ロボット口調で木藤は謝る。全然謝ってない。

「お前らも謝れっ!」
火口先生は取り巻きを睨む。

「ツ キ ヤ マ ク ン ゴ メ ン ナ サ イ」
ロボット口調で取り巻き達は謝る。全然謝ってない。

「よし!お前らはもう帰れ!」
木藤の頭から手を離すと先生はシッシッと手を振る。
木藤は、頭をかかえながら僕を睨みその場を去っていった。

えっ全然謝ってないしこれで終わり?、この先生ポンコツ?
絶対明日仕返しされる・・・僕は絶望した。

火口先生が青くなってる僕の顔を見て発言する。
「月山っ!私に付いて来い!」

仕方なく先生に付いていくのであった。
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