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第09話 報告
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フェイは走った!こんなに誰かに会いたいことはなかった。しかも、なんとなくロッキのいる場所がわかるのだ。匂いなのか血縁なのか、フェイの能力がロッキを探し出した。
フェイ「やっぱり!あまり遠くに行っていなかった!もうすぐだ!」
そう言いながらフェイはロッキを追いかけるのであった。
ジル 「ロッキ大丈夫?怪我が大変だわ・・・やはり少し休まないと・・・」
ロッキ 「少しでもここを離れて別の村へ急ごう!手当てはその村に着いてから、イテテ」
ジル 「あまり無理しないで、ゆっくり歩きましょう。ほらつかまって!」
ロッキ 「ジルわるいなー。でも本当に奴らから逃げられてよかった・・・」
ジル 「ロッキ本当にありがとう!!!自分の命もかえりみず私を救ってくれて!すごくうれしかった!!!」
ジルは泣きながらロッキに感謝した。ロッキも痛さとジルを救えたことに涙していた。
その時、森の中が異様な臭いがしてきた。ひどく生臭いのだ・・・
ロッキとジルは身構える、しかし彼らはボロボロなので対処のしようがないが。
目の前にフェイが現れた。ものすごい格好だ。髪も顔も服もすべて緑と赤の血と肉で濡れている。汚物をわざと浴びたようなあり様だ。
ロッキ「なんで、なんでお前がいるんだよ!!!また襲いにきたのか!ふざけんな!!!」
ロッキはフェイを睨みながら言った。
ロッキ 「しかも、なんでそんな汚いんだ!臭いから寄るんじゃねー!!!」
ジル 「ロッキ少し落ち着いて、大変な目にあったのかもしれないし・・・大丈夫?」
フェイはロッキにきつい事を言われてしょげたが、はじめて人から心配もされた。母はいないがジルのようなものなのか?と想像した。
フェイ 「ロッキの願いを叶えたよ!奴らを全員殺したよ!!!これで大丈夫だよ!!!」
ロッキ 「はっ?お前なに言ってんの?自分の仲間殺すわけないだろ?一人になっちまうじゃんか!しかも馴れ馴れしくロッキとか言ってんじゃねーよ!気色悪い」
フェイは気持ち悪いと言われて悲しくなった・・・褒めてもらえると思ったのに・・・
しかし、ロッキはもう一度考えた。えっこいつ奴らの血と肉が付いてこんなに汚いのか?本当に殺っちまったのか?
ロッキ 「うそに決まっている!証拠みせてみろ!」
フェイは困ったような顔になったが、そうだ!
フェイ「証拠を見せるから来て!」
ジル 「来てって言ってもロッキ怪我してるし・・・」
フェイ 「大丈夫だ!二人くらいアタシが運べるし!」
ジル 「そうなの?」
フェイはにっこり笑っている。
ロッキは正直、今のフェイにおぶられたら臭そうで嫌だが、奴が全員いなくなったか確かめたかった。もう奴らに悩まされなくて済むなら些細な事はしょうがない・・・
フェイ 「それじゃ落ちんなよー!」
ロッキとジルはものすごい臭気に吐きそうになったが堪えた。それより落ちそうになるので踏ん張りつづけた。
フェイは二人にいち早く奴らを殺した証拠を見せたくて、物凄い速さで走った。
ねぐらに着くと、ロッキとジルは物凄い惨劇を目にした。奴らが本当に全員ジュースのようになっていたのだ・・・
ジルはその恐ろしさに泣いている、声も出ないようだ。
ロッキは改めてフェイに恐ろしさと気味の悪さを感じ体がフェイを拒否していく。
そして、一気に気持ち悪さが体いっぱいに駆け抜けロッキは吐いてしまっていた。
フェイ「大丈夫か?怪我のせいか?ほら!本当だろ!全員死んでるだろ!」
フェイは自慢げに言っている。ロッキは空恐ろしさを感じた、やっぱりこいつ化け物なんだ・・・
見た目は人間だけど、こういうことを平気で出来るんだ・・・なんだか母さんに似てたからと思ったけど、こいつはヤベーやつなんだ・・・ロッキは体が冷えていくのを感じた。
フェイ 「これで悩みはなくなったよな!アタシを家族として迎えてくれるよな!ロッキの願い叶えたよ!!!!」
ロッキ 「はっ!俺の家族?!!!ふざけんな!おまえは妹を殺した元凶だ!家族なわけないだろ!化けもんが!!!」
フェイ 「なんでそんなひどいこと言うの?ロッキはアタシの家族でしょ?」
ロッキ 「家族じゃないっていってるだろ!!!」
フェイは号泣している、自分が夢見た計画とは全然違うことについていけないのである。
ジルはどうしたらよいのか、オロオロしていた。フェイのしたことはひどいけれど、私たちの村も助かるし、あんな怖い目に合わなくて済むと思うとフェイに感謝を感じていた。
しかもこんなに、ロッキのお母さんやフェイちゃんに似ている容姿を見ていると、この女を信じてしまいたくなるのであった。
ロッキ 「化け物が化け物殺して喜んでるよ!俺には化け物の家族なんてごめんだね!俺はもう行くぜ!ジル、ここを早く離れよう!ここにはいられない!」
ジル 「でも・・・」
フェイ 「アタシ何でもするよ!ロッキの言う事なんでも聞くよ!だから、アタシも連れていってよー!!!」
フェイは泣きながら絶叫していた。ロッキに藁にもすがる気持ちで肩に手を掛けると、ロッキにおもいっきり手を払われてフェイは後ろに転んでしまった。
ロッキ 「着いてくるんじゃねー!!!おまえの顔は二度と見たくねー!!!俺の前に現れるなよ!!!」
そう言ってジルの腕を引っ張って歩いて行ってしまった。
ジル 「ロッキ!待って痛いよー。このままでいいの?」
ジルはロッキに引っ張られているが、フェイが気になって頭を後ろに向けたまま歩いている。
フェイはこれ以上ロッキに拒否されたくなくて、ロッキの背中を見送っていた。呆然としながら座っている・・・
フェイはロッキの背中以外見えなくなって、音も感覚もなくなったように感じた。
フェイ「やっぱり!あまり遠くに行っていなかった!もうすぐだ!」
そう言いながらフェイはロッキを追いかけるのであった。
ジル 「ロッキ大丈夫?怪我が大変だわ・・・やはり少し休まないと・・・」
ロッキ 「少しでもここを離れて別の村へ急ごう!手当てはその村に着いてから、イテテ」
ジル 「あまり無理しないで、ゆっくり歩きましょう。ほらつかまって!」
ロッキ 「ジルわるいなー。でも本当に奴らから逃げられてよかった・・・」
ジル 「ロッキ本当にありがとう!!!自分の命もかえりみず私を救ってくれて!すごくうれしかった!!!」
ジルは泣きながらロッキに感謝した。ロッキも痛さとジルを救えたことに涙していた。
その時、森の中が異様な臭いがしてきた。ひどく生臭いのだ・・・
ロッキとジルは身構える、しかし彼らはボロボロなので対処のしようがないが。
目の前にフェイが現れた。ものすごい格好だ。髪も顔も服もすべて緑と赤の血と肉で濡れている。汚物をわざと浴びたようなあり様だ。
ロッキ「なんで、なんでお前がいるんだよ!!!また襲いにきたのか!ふざけんな!!!」
ロッキはフェイを睨みながら言った。
ロッキ 「しかも、なんでそんな汚いんだ!臭いから寄るんじゃねー!!!」
ジル 「ロッキ少し落ち着いて、大変な目にあったのかもしれないし・・・大丈夫?」
フェイはロッキにきつい事を言われてしょげたが、はじめて人から心配もされた。母はいないがジルのようなものなのか?と想像した。
フェイ 「ロッキの願いを叶えたよ!奴らを全員殺したよ!!!これで大丈夫だよ!!!」
ロッキ 「はっ?お前なに言ってんの?自分の仲間殺すわけないだろ?一人になっちまうじゃんか!しかも馴れ馴れしくロッキとか言ってんじゃねーよ!気色悪い」
フェイは気持ち悪いと言われて悲しくなった・・・褒めてもらえると思ったのに・・・
しかし、ロッキはもう一度考えた。えっこいつ奴らの血と肉が付いてこんなに汚いのか?本当に殺っちまったのか?
ロッキ 「うそに決まっている!証拠みせてみろ!」
フェイは困ったような顔になったが、そうだ!
フェイ「証拠を見せるから来て!」
ジル 「来てって言ってもロッキ怪我してるし・・・」
フェイ 「大丈夫だ!二人くらいアタシが運べるし!」
ジル 「そうなの?」
フェイはにっこり笑っている。
ロッキは正直、今のフェイにおぶられたら臭そうで嫌だが、奴が全員いなくなったか確かめたかった。もう奴らに悩まされなくて済むなら些細な事はしょうがない・・・
フェイ 「それじゃ落ちんなよー!」
ロッキとジルはものすごい臭気に吐きそうになったが堪えた。それより落ちそうになるので踏ん張りつづけた。
フェイは二人にいち早く奴らを殺した証拠を見せたくて、物凄い速さで走った。
ねぐらに着くと、ロッキとジルは物凄い惨劇を目にした。奴らが本当に全員ジュースのようになっていたのだ・・・
ジルはその恐ろしさに泣いている、声も出ないようだ。
ロッキは改めてフェイに恐ろしさと気味の悪さを感じ体がフェイを拒否していく。
そして、一気に気持ち悪さが体いっぱいに駆け抜けロッキは吐いてしまっていた。
フェイ「大丈夫か?怪我のせいか?ほら!本当だろ!全員死んでるだろ!」
フェイは自慢げに言っている。ロッキは空恐ろしさを感じた、やっぱりこいつ化け物なんだ・・・
見た目は人間だけど、こういうことを平気で出来るんだ・・・なんだか母さんに似てたからと思ったけど、こいつはヤベーやつなんだ・・・ロッキは体が冷えていくのを感じた。
フェイ 「これで悩みはなくなったよな!アタシを家族として迎えてくれるよな!ロッキの願い叶えたよ!!!!」
ロッキ 「はっ!俺の家族?!!!ふざけんな!おまえは妹を殺した元凶だ!家族なわけないだろ!化けもんが!!!」
フェイ 「なんでそんなひどいこと言うの?ロッキはアタシの家族でしょ?」
ロッキ 「家族じゃないっていってるだろ!!!」
フェイは号泣している、自分が夢見た計画とは全然違うことについていけないのである。
ジルはどうしたらよいのか、オロオロしていた。フェイのしたことはひどいけれど、私たちの村も助かるし、あんな怖い目に合わなくて済むと思うとフェイに感謝を感じていた。
しかもこんなに、ロッキのお母さんやフェイちゃんに似ている容姿を見ていると、この女を信じてしまいたくなるのであった。
ロッキ 「化け物が化け物殺して喜んでるよ!俺には化け物の家族なんてごめんだね!俺はもう行くぜ!ジル、ここを早く離れよう!ここにはいられない!」
ジル 「でも・・・」
フェイ 「アタシ何でもするよ!ロッキの言う事なんでも聞くよ!だから、アタシも連れていってよー!!!」
フェイは泣きながら絶叫していた。ロッキに藁にもすがる気持ちで肩に手を掛けると、ロッキにおもいっきり手を払われてフェイは後ろに転んでしまった。
ロッキ 「着いてくるんじゃねー!!!おまえの顔は二度と見たくねー!!!俺の前に現れるなよ!!!」
そう言ってジルの腕を引っ張って歩いて行ってしまった。
ジル 「ロッキ!待って痛いよー。このままでいいの?」
ジルはロッキに引っ張られているが、フェイが気になって頭を後ろに向けたまま歩いている。
フェイはこれ以上ロッキに拒否されたくなくて、ロッキの背中を見送っていた。呆然としながら座っている・・・
フェイはロッキの背中以外見えなくなって、音も感覚もなくなったように感じた。
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