僕のラミア

むねじゅ

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001 僕

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僕、月島つきしま 金時きんとき(13)は、父さんの仕事関係で、この町に引っ越してきました。
家族は、とうさん、かあさん、僕の3人家族です。
この町にどれくらい住むのか僕には分からないけど、はやく友達が出来たらいいなぁと思います。
引っ越しの作業が終わり、夕方に近くなった頃。

金時「母さん!夕飯までまだ時間があるよね?町を少し見てきたいんだ!」

母「1時間くらいよ?早く帰ってきてね。」

金時「分かったよ!いってきまーす」

町を探索して数分歩いていたら、

金時「ちょっと離れているけど近くにコンビニがあった!」

ジュースやお菓子を買った僕は、家に向かって帰宅した。

金時「今度自転車買って貰おう。父さん買ってくれるかな?」
  「明日から新しい学校かぁ緊張するなぁ…」

そんなこんな考えていると、背の高い男の人とすれ違った。

僕は、一瞬にしてその人に目を奪われた。
長くて綺麗な髪、目が切れ長で、まつ毛が長く、瞳が青い。
こんな綺麗な男がいるのか?って思うほど美しい男の人だった。
なぜ男と思ったんだ。これだけ美しいなら女性じゃないのか?
でも恰好が男装だから。男の人だよね?

何を思ったのか僕は、声をかけてしまった。

金時「すみません!僕、今日からこの町に引っ越してきた月島つきしま 金時きんときって言います。よろしくお願いします。」

はっ恥ずかしいっ、すれ違っただけの人に挨拶する奴いるか?
最悪だ…

美男「おやっ これは、どうも、どうも、坊やありがとう。こちらこそよろしく。」
  「月島さんって…3人家族なんですよね?」

金時「えっ知っているんですか?」

美男「世間話をした時に聞いたのでねぇ、知ってますよ。」

金時「世間話っ…でっではっさようなら!」

美男「?うん…?」

僕は、恥ずかしさと緊張でそそくさとそこから去った。
今、思うと、ちゃんと名前を聞いて帰ればよかったなぁと思った。

綺麗な人だったなぁ…
でもなんか、喋り方が独特な感じ…

家に帰ると母さんが言った

母「お帰りなさい!丁度できた所だから手を洗ってきなさい」

その後、僕の顔を見るなり

母「ちょっと顔赤いわよ?大丈夫!?」

金時「えっ赤い?なんでだろ…?」

赤いに決まっている。
僕の心臓がとても強く早く脈を打っているから。
こんな気持ち初めてなんだ。
あの人の名前は何て言うんだろう。何処に住んでいるのだろう?
また逢えないかなぁと僕は思った。
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