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第014話 ケルベロスの復讐
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犬を眷属にしてから、1ヶ月ほどすぎた。
犬と、泥棒はもうこないな。と話していた矢先にその泥棒は現れたのである。
町内も一旦、泥棒騒ぎが終息したかのように勘違いをしていたのである。
それはあやまりだった、ただ泥棒が捕まりたくないので盗みを少し休んでいただけであった。
その日の夜。
泥棒 「この町内はどこもちょろいぜ!防犯カメラなんかも少ないし、死角もけっこうある、しかも人通りが少ない逃げ道が沢山あるし、盗み放題だ!ありがたい町だぜ!しかも、今日入る家は、ババアとクソ弱い犬だけ!うますぎるー!!!大概、犬のいる家は面倒くさいけどよ、あのダメ犬はちょろいんだなー!!!!」
と泥棒は隣の家を馬鹿にして何度も泥棒に入ろうとしていた。
しかし!今の犬は我の眷属ぞ!しかと、その恐怖を味わうが良い!!!!
このことを知らない泥棒は前回のように、正面から堂々と盗みに入っていった。
その頃、犬は眠りについていた。
我ともう大丈夫かも?なんて話していたもんだから、犬は完全に油断していた・・・
犬がグガーグガーとイビキを掻いていると、ガサガサと小さな物音がした。
やはり犬だ!小さな物音にも反応するのだ。犬はピクピクと耳を動かし始めた。
寝ぼけながら、その音を聞いていると、あの臭いがしてきたのだ!!!
忘れたくても忘れられない、あの憎たらしい臭いだ!その瞬間に犬は飛び起きた!
しかし、泥棒は犬を馬鹿にしているので、なにも動じない。
犬を振り返り見るが、相手にしないかのように、玄関の鍵をピッキングして開けようとしている。
犬は泥棒が自分を本当に馬鹿にしていると思った、馬鹿にしているどころか、犬が泥棒を怖がっているはずとすら思っているようだった。
犬はだんだん怒りが湧いてきた。しかも、今度は棒を振りかざしたりすらしない。
本当に馬鹿にされているのだ。
犬は怒りで体が熱くなる。
犬 「今度こそ、ママさんを守るし、あの憎き泥棒をメッタメタのケチョンケチョンにしてやるんだー!!!!」
犬の怒りは最大限に膨れ上がる。その怒りが膨れ上がるのと同時に犬の体も成長をし筋肉がコブのように付き始めた。
そして、強靭な肉体が出来上がったところで、犬の頭がボコンッ!!!と大きな音をたて、三つに別れその一つ一つが犬の頭になって、口からは牙が生えた。
段々、犬のシルエットは暗闇でもわかるくらい大きくなっていたのである。
その日はきれいな満月だったので月明かりのせいで、泥棒は手元が良く見えていた。
しかし、段々暗くなっていく、おかしいな?と思って振り返るとそこにはゲームなどで見た事のあるケルベロスのような化け物がいた!!!
泥棒は固まった。なんで、こんな化け物がここにいるんだ?俺は今日、この盗みがあるから変な薬はやってないし、俺は頭がおかしくなったのか?と自問自答していると
ケルベロスがなんともいえない声で鳴き始めた!ものすごく禍々しく恐ろしい声で鳴いたのである。三匹の頭から出る声はすさまじいものがあった。
その声を聞いた泥棒は耳を押さえた。
しかし、既に遅かったのである。耳から血が出ていた。泥棒は何も聞こえなくなっていた。
ケルベロスの声を聞いて、鼓膜が吹き飛んだらしい。
泥棒は恐怖に震えた。耳が聞こえないので、自分が出した悲鳴にも気付かなかった。
耳から血をダラダラ出しながら逃げようと立とうとするが、腰が抜けてたてない。
泥棒は焦って足をバタバタさせた。
犬は怒り狂って自分を見失っている。その巨体をゆっくりと動かしながら泥棒に近づいていく。
泥棒は恐怖に慄いて、失禁と同時に脱糞もしていた。
周囲は泥棒が出した汚物の悪臭がしている。
犬は尚も吠え続ける。今度は犬が吠えすぎるものだから、辺りに大量の犬の唾液が飛び散る!
その唾液が恐ろしいのだ!ケルベロスの唾液は毒と酸の混合物だ!
泥棒はその唾液が体に付くたびに、髪が溶け、服が溶け、靴が溶けてゆく。
皮膚に付いたところは穴が空いてしまった!!!!
泥棒はそこからの記憶がない・・・全身、ほぼ裸で、汚物だらけで、耳から血を出し、頭はハゲて気絶していた。
犬はハッとした!
人間がドアの前で倒れていたのである!
急に冷静になってきた犬は見る見るケルベロスから普通の茶色い犬に戻っていった。
そこで、我の両親が隣の異変に気付いたのだ!犬の恐ろしい遠吠えで我の家の窓がビリビリ鳴っていたからだ。
我の父は窓から隣の庭を覗くと、そこにはドアの前で気絶している男といつもの容姿の犬が見えた。
危機一髪で犬は元に戻ったので、誰にもケルベロスの姿を見られずに済んだ。
我の両親は急いで警察に連絡し、我の父はゴルフパターを、我の母はフライパンを持って、隣の飼い主を助けに行った。
我も起きたので、行こうとしたが、両親に止められてしまった・・・我も現場が見たかったのに・・・
隣の飼い主も音にびっくりして、起きたようだ。家の窓から泥棒が気絶しているのを見ていた。
暫く放心していたようだが、泥棒が気絶していたので、我の両親が来たのを見て、怖かったと玄関から出てきた。
そして、犬が無事かを確認して抱いて撫でている。
隣の飼い主のママさん 「ぽちんちゃん!大丈夫?!!!ぽちんちゃんが知らせてくれたのー。えらい子えらい子!!!!」
そしてまた撫でくり回している。犬はうれしそうだ。
犬と飼い主の無事を確認した我の両親は頭をひねって考えている。
なぜ、泥棒がひどい姿になっているのか?と。
犬が吠えたくらいではこんな風になるはずがない!仲間割れでもしたのか?と推理していた。
隣の飼い主も不思議がっていた。それよりも自分の家の玄関が汚れていたことに怒っていたようだが・・・
その時やっと、パトカーが到着した。
警察は泥棒が怪我をしているので、救急車を呼び、それから捜索を始めたようだ。
警察は泥棒がボロボロだったので、飼い主に撃退したからこうなったのですか?などととんちんかんな質問をしていた。
すかさず我の両親が、そんな事をしてないと説明し、気づいたときにはこうなっていたと証言した。
警察もこんなおばさんが、こんな事できるわけないか!と納得したようだ。
この事件の犯人は捕まったが、泥棒がなんでボロボロか?ということは解明できずに幕を閉じた。
犬と、泥棒はもうこないな。と話していた矢先にその泥棒は現れたのである。
町内も一旦、泥棒騒ぎが終息したかのように勘違いをしていたのである。
それはあやまりだった、ただ泥棒が捕まりたくないので盗みを少し休んでいただけであった。
その日の夜。
泥棒 「この町内はどこもちょろいぜ!防犯カメラなんかも少ないし、死角もけっこうある、しかも人通りが少ない逃げ道が沢山あるし、盗み放題だ!ありがたい町だぜ!しかも、今日入る家は、ババアとクソ弱い犬だけ!うますぎるー!!!大概、犬のいる家は面倒くさいけどよ、あのダメ犬はちょろいんだなー!!!!」
と泥棒は隣の家を馬鹿にして何度も泥棒に入ろうとしていた。
しかし!今の犬は我の眷属ぞ!しかと、その恐怖を味わうが良い!!!!
このことを知らない泥棒は前回のように、正面から堂々と盗みに入っていった。
その頃、犬は眠りについていた。
我ともう大丈夫かも?なんて話していたもんだから、犬は完全に油断していた・・・
犬がグガーグガーとイビキを掻いていると、ガサガサと小さな物音がした。
やはり犬だ!小さな物音にも反応するのだ。犬はピクピクと耳を動かし始めた。
寝ぼけながら、その音を聞いていると、あの臭いがしてきたのだ!!!
忘れたくても忘れられない、あの憎たらしい臭いだ!その瞬間に犬は飛び起きた!
しかし、泥棒は犬を馬鹿にしているので、なにも動じない。
犬を振り返り見るが、相手にしないかのように、玄関の鍵をピッキングして開けようとしている。
犬は泥棒が自分を本当に馬鹿にしていると思った、馬鹿にしているどころか、犬が泥棒を怖がっているはずとすら思っているようだった。
犬はだんだん怒りが湧いてきた。しかも、今度は棒を振りかざしたりすらしない。
本当に馬鹿にされているのだ。
犬は怒りで体が熱くなる。
犬 「今度こそ、ママさんを守るし、あの憎き泥棒をメッタメタのケチョンケチョンにしてやるんだー!!!!」
犬の怒りは最大限に膨れ上がる。その怒りが膨れ上がるのと同時に犬の体も成長をし筋肉がコブのように付き始めた。
そして、強靭な肉体が出来上がったところで、犬の頭がボコンッ!!!と大きな音をたて、三つに別れその一つ一つが犬の頭になって、口からは牙が生えた。
段々、犬のシルエットは暗闇でもわかるくらい大きくなっていたのである。
その日はきれいな満月だったので月明かりのせいで、泥棒は手元が良く見えていた。
しかし、段々暗くなっていく、おかしいな?と思って振り返るとそこにはゲームなどで見た事のあるケルベロスのような化け物がいた!!!
泥棒は固まった。なんで、こんな化け物がここにいるんだ?俺は今日、この盗みがあるから変な薬はやってないし、俺は頭がおかしくなったのか?と自問自答していると
ケルベロスがなんともいえない声で鳴き始めた!ものすごく禍々しく恐ろしい声で鳴いたのである。三匹の頭から出る声はすさまじいものがあった。
その声を聞いた泥棒は耳を押さえた。
しかし、既に遅かったのである。耳から血が出ていた。泥棒は何も聞こえなくなっていた。
ケルベロスの声を聞いて、鼓膜が吹き飛んだらしい。
泥棒は恐怖に震えた。耳が聞こえないので、自分が出した悲鳴にも気付かなかった。
耳から血をダラダラ出しながら逃げようと立とうとするが、腰が抜けてたてない。
泥棒は焦って足をバタバタさせた。
犬は怒り狂って自分を見失っている。その巨体をゆっくりと動かしながら泥棒に近づいていく。
泥棒は恐怖に慄いて、失禁と同時に脱糞もしていた。
周囲は泥棒が出した汚物の悪臭がしている。
犬は尚も吠え続ける。今度は犬が吠えすぎるものだから、辺りに大量の犬の唾液が飛び散る!
その唾液が恐ろしいのだ!ケルベロスの唾液は毒と酸の混合物だ!
泥棒はその唾液が体に付くたびに、髪が溶け、服が溶け、靴が溶けてゆく。
皮膚に付いたところは穴が空いてしまった!!!!
泥棒はそこからの記憶がない・・・全身、ほぼ裸で、汚物だらけで、耳から血を出し、頭はハゲて気絶していた。
犬はハッとした!
人間がドアの前で倒れていたのである!
急に冷静になってきた犬は見る見るケルベロスから普通の茶色い犬に戻っていった。
そこで、我の両親が隣の異変に気付いたのだ!犬の恐ろしい遠吠えで我の家の窓がビリビリ鳴っていたからだ。
我の父は窓から隣の庭を覗くと、そこにはドアの前で気絶している男といつもの容姿の犬が見えた。
危機一髪で犬は元に戻ったので、誰にもケルベロスの姿を見られずに済んだ。
我の両親は急いで警察に連絡し、我の父はゴルフパターを、我の母はフライパンを持って、隣の飼い主を助けに行った。
我も起きたので、行こうとしたが、両親に止められてしまった・・・我も現場が見たかったのに・・・
隣の飼い主も音にびっくりして、起きたようだ。家の窓から泥棒が気絶しているのを見ていた。
暫く放心していたようだが、泥棒が気絶していたので、我の両親が来たのを見て、怖かったと玄関から出てきた。
そして、犬が無事かを確認して抱いて撫でている。
隣の飼い主のママさん 「ぽちんちゃん!大丈夫?!!!ぽちんちゃんが知らせてくれたのー。えらい子えらい子!!!!」
そしてまた撫でくり回している。犬はうれしそうだ。
犬と飼い主の無事を確認した我の両親は頭をひねって考えている。
なぜ、泥棒がひどい姿になっているのか?と。
犬が吠えたくらいではこんな風になるはずがない!仲間割れでもしたのか?と推理していた。
隣の飼い主も不思議がっていた。それよりも自分の家の玄関が汚れていたことに怒っていたようだが・・・
その時やっと、パトカーが到着した。
警察は泥棒が怪我をしているので、救急車を呼び、それから捜索を始めたようだ。
警察は泥棒がボロボロだったので、飼い主に撃退したからこうなったのですか?などととんちんかんな質問をしていた。
すかさず我の両親が、そんな事をしてないと説明し、気づいたときにはこうなっていたと証言した。
警察もこんなおばさんが、こんな事できるわけないか!と納得したようだ。
この事件の犯人は捕まったが、泥棒がなんでボロボロか?ということは解明できずに幕を閉じた。
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