魔王転生日記

むねじゅ

文字の大きさ
上 下
12 / 20

第012話 泥棒参上

しおりを挟む
我の幼稚園も平和になり、タダシも、もう自分が変身できることを忘れてかけてきたた頃
町内で泥棒が頻繁ひんぱんに出るようになったという、うわさが流れようになってきた。
幼稚園に行く前に隣の家で井戸端会議するのが日課になっていて、我は犬と母は隣の飼い主とそれぞれの話題で楽しんでいる。
そんな時に、隣の飼い主の話し声が聞こえた。

隣の飼い主ママさん 「奥さん知ってる?最近この町内で泥棒が出るですって!本当に怖いわー。この町も物騒になったわよねー。」

母 「私も聞きました!夜に住人が寝静まった頃に侵入してきて、金品を盗んで回っていいるって!怖いですよね!だって中に人がいるんですよ!トイレなんかに起きて、泥棒と鉢合わせたらどんな目に合うのかと思ったらゾッとします。うちはまおちゃんも小さいし・・・」

隣の飼い主のママさん 「そうよね!怖いわよねー!お互いに戸締りなど注意しましょう!あと、怪しい人がうろついていたら教えてね!私も知らせるから!」

母 「そうですね!お互い気をつけましょうね!やっぱりご近所付き合いは大事ですね!いざという時に頼りになりますもん!」

隣の飼い主のママさん 「そうよね!助け合いが大事だわ!うちにはぽちんちゃんもいるから、変な人がきたらきっと吠えておっぱらってくれるはず!」

飼い主に期待されたのがわかったのか、犬は威勢よくワン!と吠えた。

隣の飼い主のママさん 「ね!賢いでしょ?うちのぽちんちゃん!期待してるわよ!ぽちんちゃん!」

また犬がワン!と吠えた。

母 「安心ですね!ワンちゃんがいるから。ワンちゃん!ママさんを守るのよ!」

我たちはそんな話をしてから幼稚園に登園した。

数日たった朝、隣が騒がしい!我はその音で起きた。窓から見て見ると、隣のうちに警察車両やら警察官などがごったがえしている。
警察が騒がしく、明らかに異常だったので、母にどうしたの?と聞いてみる。

母 「お隣に泥棒が入ったみたいなの・・・怖いわ。この間隣の奥さんとそんな話してたから・・・本当に入るなんて・・・」

我 「そうなんだー。大丈夫なのかな?」

母 「なんだか、宝石とお金を取られたみたい。幸い、奥さんとわんちゃんは無事だったみたいだけど。」

父 「本当に怖いよなー。うちもセ○ム頼もうか?」

母 「そうねー。怖いから考えようかしら・・・」

我の父と母は家の防犯について話始めた。
我は犬が気になって、隣に行く事にした。

母 「まおちゃん!遠くに行ってはだめよ!あとお隣さんの邪魔しないでね!」

と我の母が言うのを後姿で聞きながら、我は犬に会いに行った。
犬は庭先でうなだれていた。

我 「犬よ。大丈夫か?」

犬 「魔王さーん!おいらやっちまったー!ママさんを守れなかった・・・クゥーン」

犬はなんとも情けない表情になった。この間、飼い主に期待されていたのに何もできなかったからだ。

犬 「おいら、泥棒を見つけて吠えようとしたんだ!そしたら、泥棒の奴、おいらを棒で叩いたんだ!そしたら、おいら気絶しちまって・・・」

我 「犬よ、怪我はないか?」

犬 「それは大丈夫なんだけど・・・俺!悔しいよ!ママさんの期待にも答えられなかったし、おいら自身も何もできなくって!悔しいやら恥ずかしいやらでいっぱいなんだ・・・」

我 「そうか・・・それは辛いだろ・・・犬の本分は飼い主の期待に答えることでもあるからな・・・我の下僕たちもいつも悔しがっていた・・・我の期待に答えられなくて、かわいそうじゃった・・・」

犬 「そうなんです!ママさん期待に答えたいし、ママさんを守りたいんです!魔王さん!どうにかできませんか?」

我は犬に懇願こんがんされて、あの事を思い出していた・・・そう、眷属承認を・・・
我は色々と考えたいことがあったので、家に戻った。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

処理中です...