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第009話 眷属誕生
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次の日にあんな事件があったにもかかわらず、そ知らぬ顔で我は幼稚園に登園した。
同じ組の子供たちは同情の表情で迎え、あのハナフックどもはビクビクしていた。
しかし、我がタダシといるのを見て、ハナッフクは良い事を思いついたとばかりにニヤついた顔になった。そして、タダシだけを睨んだ。
我は危機感を覚えた。我が怖いから、タダシに仕返しをしようとしているようだった。
タダシは自分が狙われていると気付き泣きそうな顔になっている。
そうだ!良い事を思いついた!
我がいつも隣にいて、タダシをいつも助けられるとも限らない。
我も少しマナの安定がしてきた様に思えるし、あれをやればいいかもと考えた・・・
あれとは眷属承認だ!犬には失敗したが、あれは下等生物だったから失敗したに違いない!タダシは我と同じ人間ぞ!成功しないはずがない!我は心からそう思った。
眷属承認は眷族にされたものが、知力と特に体力と攻撃力が上がるのだ。タダシを眷属にしておけば、タダシがピンチの時に自分で対処ができよう!
我は自由時間が来たらタダシに、眷属承認を掛けようと思った。
暫くして、自由時間が来た。我はタダシと自由時間を二人っきりで過ごしたいと思い、誰も来ない場所に誘った。
タダシ「なになに!まおくん!なにするの?」
我はその時気付いた。眷属承認なんて言ってもタダシに意味がわかるはずがないのだ!!!!
我は少し考えを巡らせた・・・そうだ!この間、母とTVを見ていたときに、眷属承認に掛けられたような話がやっていたのだ!その番組とは!
仮面○○ダーだ!あれは正しく眷属承認!身体能力があがり、攻撃力もあがるのだ!この前タダシは将来、仮面○○ダーになりたいとかいっておったな!
これこそ一石二鳥!タダシは仮面○○ダーになりたい!今そこに危機がある!しかも、我とは友以上の関係になるのだ!血より濃い関係に!素晴らしい二鳥どこではない!一石三鳥だ!ことわざを超えている!やはり、我は魔王!常に常識を超えた存在なのだ!!!我は悦に入った。
タダシ 「どうしたの?ふんぞり返って?お目目も白目になっちゃってるよ?大丈夫?」
我はタダシに話しかけた。
我 「タダシー。この前、仮面○○ダーになりたい。っていってたよね?」
タダシ 「うん!僕、仮面○○ダーになりたいんだ!だって、かっこいいもん!」
我 「そうだよね!なりたいよね!我・・じゃなかった、僕。仮面○○ダーになる方法知ってるんだ!皆には内緒だよ!」
タダシ 「本当!どうやってなるの!教えて!!!」
我 「少し目をつぶってて?そのとき仮面○○ダーにしてあげるから!」
タダシ 「目をつぶるだけでいいの?そんな簡単に○○ダーになれるの?」
我 「そう、すぐになれるよ!」
タダシ 「僕、仮面○○ダーになりたいから、まおくんの言う事信じる!」
我 「じゃあ、目をつぶって!」
タダシ 「目をつぶったよー!」
タダシはかわいらしい顔で目をつぶっている。我は渾身のマナを溜め、
眷属承認!!!と唱えた。
するとタダシが少し光り、すぐに元に戻った。
うん?何も変化がない?失敗か?タダシは、でかくも筋肉隆々にもなっていない・・・いつものかわいいタダシだ・・・
タダシ 「まおくん!もういいかい?」
我 「もういいよ!」
タダシ 「なんかねー!体がほわっとあったかかったー!仮面○○ダーになれたかな!」
タダシは○○ダーポーズで決めている。我は返事に困った。タダシに変化がないので、たぶん失敗した。
しかしタダシが物凄く喜んでいるので本当のことは言えない・・・
タダシは○○ダーになりきってキックしたり、ジャンプしたりした。
本人がよろこんでいるのだからいいか・・・と我は思った。
犬でさえ、赤黒くなるという変化が起きたのに、我の力はどうなったのじゃ?・・・
その日は、上の空で幼稚園の授業を受けた。我は完全に呆けていた。
その反面、タダシは元気いっぱいだった。
同じ組の子供たちは同情の表情で迎え、あのハナフックどもはビクビクしていた。
しかし、我がタダシといるのを見て、ハナッフクは良い事を思いついたとばかりにニヤついた顔になった。そして、タダシだけを睨んだ。
我は危機感を覚えた。我が怖いから、タダシに仕返しをしようとしているようだった。
タダシは自分が狙われていると気付き泣きそうな顔になっている。
そうだ!良い事を思いついた!
我がいつも隣にいて、タダシをいつも助けられるとも限らない。
我も少しマナの安定がしてきた様に思えるし、あれをやればいいかもと考えた・・・
あれとは眷属承認だ!犬には失敗したが、あれは下等生物だったから失敗したに違いない!タダシは我と同じ人間ぞ!成功しないはずがない!我は心からそう思った。
眷属承認は眷族にされたものが、知力と特に体力と攻撃力が上がるのだ。タダシを眷属にしておけば、タダシがピンチの時に自分で対処ができよう!
我は自由時間が来たらタダシに、眷属承認を掛けようと思った。
暫くして、自由時間が来た。我はタダシと自由時間を二人っきりで過ごしたいと思い、誰も来ない場所に誘った。
タダシ「なになに!まおくん!なにするの?」
我はその時気付いた。眷属承認なんて言ってもタダシに意味がわかるはずがないのだ!!!!
我は少し考えを巡らせた・・・そうだ!この間、母とTVを見ていたときに、眷属承認に掛けられたような話がやっていたのだ!その番組とは!
仮面○○ダーだ!あれは正しく眷属承認!身体能力があがり、攻撃力もあがるのだ!この前タダシは将来、仮面○○ダーになりたいとかいっておったな!
これこそ一石二鳥!タダシは仮面○○ダーになりたい!今そこに危機がある!しかも、我とは友以上の関係になるのだ!血より濃い関係に!素晴らしい二鳥どこではない!一石三鳥だ!ことわざを超えている!やはり、我は魔王!常に常識を超えた存在なのだ!!!我は悦に入った。
タダシ 「どうしたの?ふんぞり返って?お目目も白目になっちゃってるよ?大丈夫?」
我はタダシに話しかけた。
我 「タダシー。この前、仮面○○ダーになりたい。っていってたよね?」
タダシ 「うん!僕、仮面○○ダーになりたいんだ!だって、かっこいいもん!」
我 「そうだよね!なりたいよね!我・・じゃなかった、僕。仮面○○ダーになる方法知ってるんだ!皆には内緒だよ!」
タダシ 「本当!どうやってなるの!教えて!!!」
我 「少し目をつぶってて?そのとき仮面○○ダーにしてあげるから!」
タダシ 「目をつぶるだけでいいの?そんな簡単に○○ダーになれるの?」
我 「そう、すぐになれるよ!」
タダシ 「僕、仮面○○ダーになりたいから、まおくんの言う事信じる!」
我 「じゃあ、目をつぶって!」
タダシ 「目をつぶったよー!」
タダシはかわいらしい顔で目をつぶっている。我は渾身のマナを溜め、
眷属承認!!!と唱えた。
するとタダシが少し光り、すぐに元に戻った。
うん?何も変化がない?失敗か?タダシは、でかくも筋肉隆々にもなっていない・・・いつものかわいいタダシだ・・・
タダシ 「まおくん!もういいかい?」
我 「もういいよ!」
タダシ 「なんかねー!体がほわっとあったかかったー!仮面○○ダーになれたかな!」
タダシは○○ダーポーズで決めている。我は返事に困った。タダシに変化がないので、たぶん失敗した。
しかしタダシが物凄く喜んでいるので本当のことは言えない・・・
タダシは○○ダーになりきってキックしたり、ジャンプしたりした。
本人がよろこんでいるのだからいいか・・・と我は思った。
犬でさえ、赤黒くなるという変化が起きたのに、我の力はどうなったのじゃ?・・・
その日は、上の空で幼稚園の授業を受けた。我は完全に呆けていた。
その反面、タダシは元気いっぱいだった。
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