5 / 20
第005話 我の名
しおりを挟む
しかし、隣の犬はやはり犬だ。数日たったら怖さも忘れてしまったらしい。
おやつをやろうとしたら、すぐに駆け寄ってきた。食い物には勝てないらしい。
犬 「魔王さーん。この間みたいのは、嫌ですよ。飼い主のママさんに嫌われて大変だったんですからー。」
といいながら、おやつをバクバク食べている。
我 「すまなかった。少し力不足かもしれないのだ。我が成長しきれていないからな。」
犬 「魔王さん。頼みますよー。おいらで実験とか勘弁っす!うめーな!」
我 「まーその内、我の能力も開花する時期がくるに違いない。そのときはちゃんと眷属にしてやるから、安心しろ!」
犬 「魔王さん!おいら、そういうの間に合ってるんで!」
犬は魔法はうんざりだという顔をしている。
我 「我はもうすぐ幼稚園といる所に通うようだが、おぬしはどんなところか知っておるか?」
犬 「幼稚園っすねー!知ってますよ。小さい子供がいっぱいいるところっす。すごく楽しそうに走り回ったり、歌ったり、工作したりしてますよー。この前散歩中にあまりにもたのしそうだから、中に入ろうとしたら、ママさんに頭たたかれて、だめよ!と言われてしまったんです・・・あの中に犬は入れないみたいっす。羨ましいなー。あそこで遊べるなんて。」
我 「そうか!そんなに楽しそうなところなのか!たのしみだ!中の子供で魔法の実験でもするか。」
犬 「魔王さん!だめですよ!人間は特に子供は弱いんです!魔王さんの魔力なんて当てたら死んじまいますよ!恐ろしい!おいらだって、この間大変だったんですよー!」
我 「そうなのか?つまらん!マナの実験には持って来いだと思ったというのに・・・」
母 「眞雄ー!まおー!どこにいるの?ご飯よー!あー隣のわんちゃんと遊んでたのねー。でもご飯だからバイバイしようねー!」
我の母が我を呼んでいる。最近知ったのだが、我の名は眞雄(まお)という名前らしい。この間まで僕ちゃんと呼ばれていたが、我に意思を感じるようになったらしく名前で呼ぶようになったらしい。ついでに我の母の名は眞子(まこ)で父の名は正雄(まさお)というならしい。たぶん母の眞と父の雄を足した名のようだ。眞雄と漢字で書くと、まことのおとこ!という意味になるので男らしいが、音がまお、なので少し男らしさに欠けるような・・・まあ、しかし魔王と音が似てるからいいか。
我は母の下に駆け寄って行った。
我 「それではな!また」
犬 「また、おやつ頼みますー!」
母 「ワンちゃん触ったら、ばっちいから、おてて洗いましょうねー。それからご飯たべましょうね。」
我は母にしたがい、洗面所で手を洗う。しかし、まだ身長が足りないので母に抱っこされながら洗うのだ。少々屈辱的だ・・・人間になってからというもの常に屈辱的だ。
犬と話している時が一番、我らしいと言えるだろう。
食事にしてもそうだ!血の滴るステーキなどを豪快に食べたくても、まだあごの力が足りないのでぐにゃぐにゃした食い物ばかりだ!腹立たしい!
しかも、我の父と母はステーキを目の前で食べていることすらある!なぜ我だけが!と思わずにはいられない。人間は本当に面倒くさい生き物じゃ!!!!
母 「ごはんが終わったら。お口きれい、きれいしましょうね!」
またこれだ!人間は何回色々なところを洗ったら気が済むのだ!面倒くさい!我は魔王ぞ!母なれど命令は厳禁じゃ!と思っていると。
母に抱えられ、洗面所でゴシゴシと歯ブラシで洗われている・・・我に自由なし・・・早く大人になりたいもんじゃー!!!
次の日も同じような日常が送られていく、救いは犬との会話だけだ・・・
おやつをやろうとしたら、すぐに駆け寄ってきた。食い物には勝てないらしい。
犬 「魔王さーん。この間みたいのは、嫌ですよ。飼い主のママさんに嫌われて大変だったんですからー。」
といいながら、おやつをバクバク食べている。
我 「すまなかった。少し力不足かもしれないのだ。我が成長しきれていないからな。」
犬 「魔王さん。頼みますよー。おいらで実験とか勘弁っす!うめーな!」
我 「まーその内、我の能力も開花する時期がくるに違いない。そのときはちゃんと眷属にしてやるから、安心しろ!」
犬 「魔王さん!おいら、そういうの間に合ってるんで!」
犬は魔法はうんざりだという顔をしている。
我 「我はもうすぐ幼稚園といる所に通うようだが、おぬしはどんなところか知っておるか?」
犬 「幼稚園っすねー!知ってますよ。小さい子供がいっぱいいるところっす。すごく楽しそうに走り回ったり、歌ったり、工作したりしてますよー。この前散歩中にあまりにもたのしそうだから、中に入ろうとしたら、ママさんに頭たたかれて、だめよ!と言われてしまったんです・・・あの中に犬は入れないみたいっす。羨ましいなー。あそこで遊べるなんて。」
我 「そうか!そんなに楽しそうなところなのか!たのしみだ!中の子供で魔法の実験でもするか。」
犬 「魔王さん!だめですよ!人間は特に子供は弱いんです!魔王さんの魔力なんて当てたら死んじまいますよ!恐ろしい!おいらだって、この間大変だったんですよー!」
我 「そうなのか?つまらん!マナの実験には持って来いだと思ったというのに・・・」
母 「眞雄ー!まおー!どこにいるの?ご飯よー!あー隣のわんちゃんと遊んでたのねー。でもご飯だからバイバイしようねー!」
我の母が我を呼んでいる。最近知ったのだが、我の名は眞雄(まお)という名前らしい。この間まで僕ちゃんと呼ばれていたが、我に意思を感じるようになったらしく名前で呼ぶようになったらしい。ついでに我の母の名は眞子(まこ)で父の名は正雄(まさお)というならしい。たぶん母の眞と父の雄を足した名のようだ。眞雄と漢字で書くと、まことのおとこ!という意味になるので男らしいが、音がまお、なので少し男らしさに欠けるような・・・まあ、しかし魔王と音が似てるからいいか。
我は母の下に駆け寄って行った。
我 「それではな!また」
犬 「また、おやつ頼みますー!」
母 「ワンちゃん触ったら、ばっちいから、おてて洗いましょうねー。それからご飯たべましょうね。」
我は母にしたがい、洗面所で手を洗う。しかし、まだ身長が足りないので母に抱っこされながら洗うのだ。少々屈辱的だ・・・人間になってからというもの常に屈辱的だ。
犬と話している時が一番、我らしいと言えるだろう。
食事にしてもそうだ!血の滴るステーキなどを豪快に食べたくても、まだあごの力が足りないのでぐにゃぐにゃした食い物ばかりだ!腹立たしい!
しかも、我の父と母はステーキを目の前で食べていることすらある!なぜ我だけが!と思わずにはいられない。人間は本当に面倒くさい生き物じゃ!!!!
母 「ごはんが終わったら。お口きれい、きれいしましょうね!」
またこれだ!人間は何回色々なところを洗ったら気が済むのだ!面倒くさい!我は魔王ぞ!母なれど命令は厳禁じゃ!と思っていると。
母に抱えられ、洗面所でゴシゴシと歯ブラシで洗われている・・・我に自由なし・・・早く大人になりたいもんじゃー!!!
次の日も同じような日常が送られていく、救いは犬との会話だけだ・・・
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる