27 / 47
距離
4、拒絶の言葉
しおりを挟む
朝、ノアは目覚めた。
時計を見ると、七時をいくらか過ぎている。ベッドを飛び出した。急いで身支度を整えた。必要ないのだろうが、ベッドの乱れや部屋の様子をチェックする。
検めてから、部屋を出た。もうすでに人の気配があった。使用人らの仕事がもう始まっているのだろう。
階下に下りたところで、メイドに見つかった。
「お朝食をご用意いたしました。朝の間へどうぞ」
「いいわ。もう帰ります。ご迷惑だから」
「お嬢様にはご朝食を召し上がっていただくように、セレストさんからしっかり言い含められております」
若いメイドは彼女の目を見て言う。その目は懇願するようでもある。彼女が朝食を食べずに帰ると、このメイドがセレストからお叱りを受けるのだと、わかる。
(セレストさんって、きっと昨夜のあの年配の家政婦ね)
家格の高い家柄では、客への歓待が邸のルールなのかもしれない。と、彼女は思った。
「でも、わたしはアシュレイ先生が寝ぼけてご招待下さった客だから、いいのよ。起きられる前にお暇しないと」
「旦那様はこんな早くには、絶対にお目覚めになりません」
「そうなの…」
「はい」
押し切られる形で彼女はメイドの案内で、朝の間に入った。朝食用の小食堂で、窓から明るい陽の光が燦々と差し込んでいる。椅子を引かれて、席の一つに座った。
コーヒーが運ばれる。香りのいいそれは嬉しく、つい手が伸びた。
食事が進んでも、確かにアシュレイのやって来る様子はない。
すぐに満腹になり、席を立った。
「ごちそうさま。もう帰るわ」
給仕をしてくれたさっきのメイドに声をかけた。これ以上の長居は出来ない。
そこへ昨夜の家政婦が現れた。
「おはようございます。ご朝食はお口に合いましたでしょうか?」
「ありがとう。とてもおいしかったわ。もう失礼しないと」
「さようでございますか。では、馬車を用意いたしますので、少々お待ちを」
「あら、いいの。明るいのだし、歩いて帰るわ」
「それは…」
なぜか家政婦は表情を硬くした。
「お嬢様を歩かせてお帰ししたなど知れば、旦那様はきっとお怒りになります」
「黙っていればいいいのではない?」
「いえ、なりません」
頑なに首を振り、彼女を部屋の外へ促した。
「庭の花が美しい時期でございます。ご覧になって、ほんの少々お待ち下さいませ。直ちに馬車を正面に回しますので」
「本当いいのよ。歩くことは慣れているの」
「そうでございましても、ここはお譲りいただかなくては」
揺らがない調子で、やや強引なほどに彼女を庭へ導いて行く。彼女はあきれながらも、この頑固な親切はアシュレイにも通うようでおかしくなる。
(こういう人の側で育ったのならば、頷けるわ)
通された庭は、緑の中に花があふれる美しい風情だった。
「あちらが温室になっております」
家政婦の指す方には、邸の一部と接したガラス張りの建物が見えた。丹精された庭の花々に目を留める。以前、彼女が暴行を受け、養生していた際、アシュレイは日々大きな花束を邸に送り届けてくれた。
(あれは、この庭に咲いたものなのかも)
清々しい庭の風に頬をなぶられながら思った。
「一時、旦那様が花束を贈られることがございました。ノア・ブルー様とおっしゃるご令嬢で。もしや、あなた様はそのノア様では?」
自分の思いを読まれたような問いだった。彼女の胸がざわめいた。だが、その花の手配などをしたのがこの家政婦なのだとすれば、尋ねてみたくなるのもおかしくないだろう。
「ええ、ノア・ブルーです」
「そうでございましたか。やはり…」
「具合を悪くしていた頃のことで、いただいたお花がとても嬉しかったわ。アシュレイ先生はとてもご親切な方ね」
「具合とは、ご病気でも?」
「いえ、わたしは先生のいらっしゃる大学で働いているの。貧しいものだから。カフェテリアの店員よ。そこで怪我をして…」
彼女は彼の邸の家政婦の前で、困窮した暮らしぶりを打ち明ける体裁の悪さを感じた。黙り込んだ家政婦の佇まいにも、無言の威圧を感じてしまう。おそらく、彼の周囲の女性の中で、一番自分がみすぼらしい。
そんな自虐な思いに、小さくため息が出る。
(早く帰りたいわ。望まれない珍客の相手など放っておいてくれたらいいのに。何で、つき添っているのかしら)
そこへ、不意の雨が降り出した。
「ああ、いけません」
家政婦は素早く動き、温室からレインコートを持って来た。彼女へ着せかけてくれながら、
「にわか雨ですわ。ほらもう、雲から日がのぞき始めて…」
コートはゆき丈が驚くほどぴったりだった。庭の散策用のもので、身幅から女性用とわかる。
使用人が使うものではないだろうから、
(彼のお姉様がわたしみたいな小柄な方なのかもね)
とちらりと思った。
ふと視線を感じた。家政婦が彼女じっと眺めている。敵意こそ感じないが強い眼差しで、居心地が悪い。
「あの、何か?」
「…失礼致します。馬車の用意を見て参りますから」
彼女の返事も待たず、家政婦は身を翻した。
一人になり、彼女はぶらぶらと広い庭を歩いた。少し足首がくたびれるほどそうしていた。
(まだかしら? これ以上は待てないのだけれど)
先ほど家政婦が去った方を焦れる気持ちで見る。落ちた枝を拾い、何となく振りながら歩いた。飽きて下に放った。
顔を上げた先に彼がいた。アシュレイだ。着替えもせず、パジャマにガウンを羽織ったままの姿で、髪も寝癖だらけだった。更には足は裸足だった。
そんな様子で、立ったまま彼女を見ていた。
(いつからいたの?)
彼女は驚いたがすぐにお辞儀をした。
「おはようございます」
「君は…」
「覚えていらっしゃらない? 先生、馬車で眠ってしまって、起きなかったの。寝ぼけていたと思うけど、泊まっていけとおっしゃるから、ご厄介になったんです」
彼は返事なのか、何かつぶやいたが、彼女に聞こえなかった。
それにしても、だ。
(振る舞いが極端な人ね)
彼女の知るアシュレイは、完璧な紳士の装いを崩さない。なのに、邸ではパジャマ姿で裸足のまま外を歩く人だとは。
そちらは見ないようにして、彼女は花に目をやった。
「とてもきれいなお庭ね。こんな場所なら歩くのも気持ちがいいでしょうね」
「帰ってくれないか」
「え」
突然そう突きつけられて、彼女はまず面食らった。今までの彼の態度とは違い、驚いた。すぐに返事を出来ずにいると、
「君がいていい場所じゃない。出て行ってくれ」
被せるように冷たい言葉が降って来る。さすがのそれに、彼女は頬を打たれたように感じ、思わず身がすくんだ。
視線が下がる。
「ごめんなさい。ご迷惑ね、すぐお暇するわ」
それを挨拶に、身を翻した。
彼の言う通りだと思った。
(わたしがいていい場所ではない)
時計を見ると、七時をいくらか過ぎている。ベッドを飛び出した。急いで身支度を整えた。必要ないのだろうが、ベッドの乱れや部屋の様子をチェックする。
検めてから、部屋を出た。もうすでに人の気配があった。使用人らの仕事がもう始まっているのだろう。
階下に下りたところで、メイドに見つかった。
「お朝食をご用意いたしました。朝の間へどうぞ」
「いいわ。もう帰ります。ご迷惑だから」
「お嬢様にはご朝食を召し上がっていただくように、セレストさんからしっかり言い含められております」
若いメイドは彼女の目を見て言う。その目は懇願するようでもある。彼女が朝食を食べずに帰ると、このメイドがセレストからお叱りを受けるのだと、わかる。
(セレストさんって、きっと昨夜のあの年配の家政婦ね)
家格の高い家柄では、客への歓待が邸のルールなのかもしれない。と、彼女は思った。
「でも、わたしはアシュレイ先生が寝ぼけてご招待下さった客だから、いいのよ。起きられる前にお暇しないと」
「旦那様はこんな早くには、絶対にお目覚めになりません」
「そうなの…」
「はい」
押し切られる形で彼女はメイドの案内で、朝の間に入った。朝食用の小食堂で、窓から明るい陽の光が燦々と差し込んでいる。椅子を引かれて、席の一つに座った。
コーヒーが運ばれる。香りのいいそれは嬉しく、つい手が伸びた。
食事が進んでも、確かにアシュレイのやって来る様子はない。
すぐに満腹になり、席を立った。
「ごちそうさま。もう帰るわ」
給仕をしてくれたさっきのメイドに声をかけた。これ以上の長居は出来ない。
そこへ昨夜の家政婦が現れた。
「おはようございます。ご朝食はお口に合いましたでしょうか?」
「ありがとう。とてもおいしかったわ。もう失礼しないと」
「さようでございますか。では、馬車を用意いたしますので、少々お待ちを」
「あら、いいの。明るいのだし、歩いて帰るわ」
「それは…」
なぜか家政婦は表情を硬くした。
「お嬢様を歩かせてお帰ししたなど知れば、旦那様はきっとお怒りになります」
「黙っていればいいいのではない?」
「いえ、なりません」
頑なに首を振り、彼女を部屋の外へ促した。
「庭の花が美しい時期でございます。ご覧になって、ほんの少々お待ち下さいませ。直ちに馬車を正面に回しますので」
「本当いいのよ。歩くことは慣れているの」
「そうでございましても、ここはお譲りいただかなくては」
揺らがない調子で、やや強引なほどに彼女を庭へ導いて行く。彼女はあきれながらも、この頑固な親切はアシュレイにも通うようでおかしくなる。
(こういう人の側で育ったのならば、頷けるわ)
通された庭は、緑の中に花があふれる美しい風情だった。
「あちらが温室になっております」
家政婦の指す方には、邸の一部と接したガラス張りの建物が見えた。丹精された庭の花々に目を留める。以前、彼女が暴行を受け、養生していた際、アシュレイは日々大きな花束を邸に送り届けてくれた。
(あれは、この庭に咲いたものなのかも)
清々しい庭の風に頬をなぶられながら思った。
「一時、旦那様が花束を贈られることがございました。ノア・ブルー様とおっしゃるご令嬢で。もしや、あなた様はそのノア様では?」
自分の思いを読まれたような問いだった。彼女の胸がざわめいた。だが、その花の手配などをしたのがこの家政婦なのだとすれば、尋ねてみたくなるのもおかしくないだろう。
「ええ、ノア・ブルーです」
「そうでございましたか。やはり…」
「具合を悪くしていた頃のことで、いただいたお花がとても嬉しかったわ。アシュレイ先生はとてもご親切な方ね」
「具合とは、ご病気でも?」
「いえ、わたしは先生のいらっしゃる大学で働いているの。貧しいものだから。カフェテリアの店員よ。そこで怪我をして…」
彼女は彼の邸の家政婦の前で、困窮した暮らしぶりを打ち明ける体裁の悪さを感じた。黙り込んだ家政婦の佇まいにも、無言の威圧を感じてしまう。おそらく、彼の周囲の女性の中で、一番自分がみすぼらしい。
そんな自虐な思いに、小さくため息が出る。
(早く帰りたいわ。望まれない珍客の相手など放っておいてくれたらいいのに。何で、つき添っているのかしら)
そこへ、不意の雨が降り出した。
「ああ、いけません」
家政婦は素早く動き、温室からレインコートを持って来た。彼女へ着せかけてくれながら、
「にわか雨ですわ。ほらもう、雲から日がのぞき始めて…」
コートはゆき丈が驚くほどぴったりだった。庭の散策用のもので、身幅から女性用とわかる。
使用人が使うものではないだろうから、
(彼のお姉様がわたしみたいな小柄な方なのかもね)
とちらりと思った。
ふと視線を感じた。家政婦が彼女じっと眺めている。敵意こそ感じないが強い眼差しで、居心地が悪い。
「あの、何か?」
「…失礼致します。馬車の用意を見て参りますから」
彼女の返事も待たず、家政婦は身を翻した。
一人になり、彼女はぶらぶらと広い庭を歩いた。少し足首がくたびれるほどそうしていた。
(まだかしら? これ以上は待てないのだけれど)
先ほど家政婦が去った方を焦れる気持ちで見る。落ちた枝を拾い、何となく振りながら歩いた。飽きて下に放った。
顔を上げた先に彼がいた。アシュレイだ。着替えもせず、パジャマにガウンを羽織ったままの姿で、髪も寝癖だらけだった。更には足は裸足だった。
そんな様子で、立ったまま彼女を見ていた。
(いつからいたの?)
彼女は驚いたがすぐにお辞儀をした。
「おはようございます」
「君は…」
「覚えていらっしゃらない? 先生、馬車で眠ってしまって、起きなかったの。寝ぼけていたと思うけど、泊まっていけとおっしゃるから、ご厄介になったんです」
彼は返事なのか、何かつぶやいたが、彼女に聞こえなかった。
それにしても、だ。
(振る舞いが極端な人ね)
彼女の知るアシュレイは、完璧な紳士の装いを崩さない。なのに、邸ではパジャマ姿で裸足のまま外を歩く人だとは。
そちらは見ないようにして、彼女は花に目をやった。
「とてもきれいなお庭ね。こんな場所なら歩くのも気持ちがいいでしょうね」
「帰ってくれないか」
「え」
突然そう突きつけられて、彼女はまず面食らった。今までの彼の態度とは違い、驚いた。すぐに返事を出来ずにいると、
「君がいていい場所じゃない。出て行ってくれ」
被せるように冷たい言葉が降って来る。さすがのそれに、彼女は頬を打たれたように感じ、思わず身がすくんだ。
視線が下がる。
「ごめんなさい。ご迷惑ね、すぐお暇するわ」
それを挨拶に、身を翻した。
彼の言う通りだと思った。
(わたしがいていい場所ではない)
249
お気に入りに追加
755
あなたにおすすめの小説
捨てた騎士と拾った魔術師
吉野屋
恋愛
貴族の庶子であるミリアムは、前世持ちである。冷遇されていたが政略でおっさん貴族の後妻落ちになる事を懸念して逃げ出した。実家では隠していたが、魔力にギフトと生活能力はあるので、王都に行き暮らす。優しくて美しい夫も出来て幸せな生活をしていたが、夫の兄の死で伯爵家を継いだ夫に捨てられてしまう。その後、王都に来る前に出会った男(その時は鳥だった)に再会して国を左右する陰謀に巻き込まれていく。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。

異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる