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49.ソルム国編〔9〕*

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私は、そっと自身の夜着を脱いでいく。ジルが脱いでいく私をじっと見つめているので、羞恥心で顔が赤くなる。

「……ジル……あんまり見られると恥ずかしい……」
「……フィー。すごく綺麗……」

そんなこと言われると、益々恥ずかしくなるし脱ぎにくくなっちゃうよ~!

ちょっとあわあわしてくる自分を落ち着けながら、ジルの服も脱がしていく。
ジルも自分で脱いでくれるので、そこまで苦労することなくお互い産まれたままの姿となった。

とにかく、身体中舐められたジルの全てを私も舐め尽くしたい。でも、流石に私は変態ではないから、全身を舐め回すのは体力的なものを考慮しても無理だと思う。
それにジルがトラウマになってて、私がそんなことして嫌な気分にならないかも心配だった。

私は、ジルの横に寝そべると、まだ少し痩けているその両頬を掌で包み込むと、そっとキスをしていく。
おでこや頬、首筋にも舌を少しだけ這わせながら口付けをする。ジルの下唇にそっと舌を這わせながら、唇全体を舐めとると、私は怖いけど勇気を振り絞って聞くことにした。

「……キスされた?」
「いや。なんか、唇は最後にする、とかよく分からない矜持があって、されてなかった」

よ、よ、よ、よ、良かったよぉぉお。
それを聞いて安心した私は、ジルの唇に舌を這わすとその唇を啄むようにキスをし、舌を割り入れて絡ませ合う

「……ん。フィー」
「……はぁ……ジル…ジル……ん…」

お互いくちゅくちゅと舌を絡ませあいながら、深い口付けを交わす。ジルとこうしてキスをするのも何だかすごく久しぶりな気がする。
ジルは動いてはないけど、手をゆっくりと私の体に這わせてきて私の乳房やお尻を撫ででくるので、ゾクゾクしてしまう。やんわりと乳房を揉まれると、久しぶりの感覚に私の秘所がキュッとなって、どんどん愛液が溢れ出てくるのがわかる。

絡ませあった舌を離すと、お互いの絡み合った唾液が糸を引く。卑猥なその光景に益々興奮していく自分がいた。
ジルの欲を孕んだ熱い目を久々に見ると、私の膣内は彼を求めて勝手に締まっていくような感触になった。

「……ジル……」
「……フィー。すごくいやらしい顔してる……やばい…動きたい……」

ジルが動けないようにジルの上に跨ると、その首筋にキスをするとゆっくりと舌を這わす。
ビクビクと反応するジルの様子をチラっと伺うと、その目に拒否の色が見えなくてホッとする。
そのまま舌を這わせながら、ゆっくりと乳首へと辿り着く。
そのままねっとりと嬲るように乳首に舌を這わせていく。

「……っんんっ! ……はぁ。フィー。すごくいやらしい……本当やばすぎ……」

ジルが嫌がっていないようで安心した私は、そのまま勃ってきている乳首に吸い付いていく。

「……っぅんっ! ……フィー……」

ゆっくりと吸い付いたり口内で舌でちろちろと嬲りながら、片方の乳首にそっと手を這わせると、そのまま手でも乳首を弄り始めた。

「……っはぁっ! フィー……フィー……」
「…ジル、気持ちいい?」
「……うん。気持ちよすぎるよ……フィー、大好き……」

喜ぶジルの顔を見て、心底ホッとした。トラウマになっていないか心配したけど、大丈夫だったみたいだ。
ジルの上に跨ったまま体重を全てかけないように気をつけながら、その身体を包み込みようにしてキスをする。
くちゅくちゅとお互いの舌を絡ませあいながら、ジルの匂いと体温を素肌で感じて安心する。
ジルに跨っている私は、ジルの肉棒が熱く猛り勃っているのを感じている。
唇を離すと、その肉棒に手を伸ばそうと一旦ジルから離れる。
そのまま、ジルの肉棒に近づくため下肢へ身体を向けると、ジルが私の身体を撫でながら提案してくる。

「ねぇ、フィー。僕が動いちゃダメって言うけど、僕もフィーを気持ちよくしたい。僕のを舐めてくれるのもいいんだけど、僕も舐めたい……フィーが僕に跨る時に、僕の顔の方に跨ってくれない?」

……それって!! お互い舐め合うやつだよね!!??
ジルの頭の上に秘所を思いっきり晒すなんて……羞恥心で一気に顔が真っ赤になる。

「……え、でも、そんな恥ずかしいよ……」
「お願い、フィー。僕が動いちゃダメって言うからこれしかないし……」

……うぅぅ。恥ずかしいけど、旦那様のお願いは聞きたいし……

「……分かった……」

決心した私は、ジルの顔にお尻を向けて跨る。羞恥心はとりあえず考えないようにして、自分の目の前にある、熱くて硬くて太いジルの肉棒へと意識を集中させた。
その肉棒に舌を這わしていき、ぺろぺろと全体を舐め回していく。

「……っんっ! フィーっ!!」
「……っはぁんっ!」

突然齎された快楽に、私は舌を這わすことが出来なくなり喘ぎ声をあげてしまった。
ジルが、私の秘所へと舌を割り入れてきたのだ。

「……じ、る……ダメ……っぁんっ!」

ジルは私のお尻をねっとりと撫で回しながら、秘所へ割り入れた舌をぐちゅぐちゅと膣内で動かしていく。
あまりにもの快楽に、私はジルの肉棒を舐めることも出来ずに身を捩らせながら悶える。

「……はぁ。フィー可愛い……喘ぐフィーの顔が見れないのが残念だけど……」

ジルは舌を一旦抜くと、膣内に指を挿れ膣壁をぐちょぐちょに掻き回しながら呟く。

「……ふぅんっ……じ、るっ……」

妻としての意地で、私は快楽に流されながらもジルの肉棒を咥えた。

「……っフィーっ! っく……!」

でも、ジルが私の膣壁を擦るようにぐちょぐちょと掻き回していくと、私はすぐに快楽で口が動かなくなってきた。

「……っはぁ……じ、る……っんぁっ……」

ついに咥えていた肉棒が口から離れ、ただただジルの与える快楽を貪るようになってしまう。
ジルのぐちゃぐちゃと掻き回す音と、私の堪えながらも漏れ出す喘ぎ声が辺りに響く。

「……っっふぅぁっ……!!」

指で膣壁を掻き回していたジルが、そのまま私の陰核へと吸いついてきた。もの凄い快楽で、私は一瞬で達してしまった。
ビクビクと蠢く膣内がジルの指を締め付ける。

「……良かった……フィーいったみたいで……」

達した反動で、私はくたりとジルに跨ったまま弛緩する。でも、体重を全てかけたらまだ本調子のジルには負担になると思って、私はなんとかジルの上から身体を動かしていく。

「……はぁ……はぁ……じる……だ、めだよ……」
「……フィー、顔が見たい……こっちにきて……」

なんとか身体を動かすと、寝そべっているジルの横へ行くと、顔を近づけあってどちらからともなく口付けを交わす。

「ジル……まだ大丈夫?」
「……っ! フィー、まだ動けるの?」

ちょっと休んで呼吸を落ち着けた私はジルに尋ねる。
さっきは達してしまったけど、本当はジルと繋がりたい。ジルを全て感じたいから。

「うん……ジルと繋がりたいの……いい?」
「っ! フィー……本当にやばい……僕の体調が戻ったら、絶対に抱き潰すことになるから、本当覚悟しといてね」

にっこり笑って言うジル様の顔にちょっとだけビビりながらも、ジルのその言葉できゅんとなってしまった私は、ジルに惚れまくっているのだろう。

ちょっとだけ顔を赤くして頷くと、私は羞恥心を隠すためにジルの上に跨った。
そのままま猛り立っているジルの肉棒を手で持つと、膣口に当ててゆっくりと挿入していく。

「……っんぅっ!」

久しぶりに挿れる感触と、さっき一度達して敏感になってることで、ゆっくり挿れるだけでゾクゾクと快感が身体中を駆け巡る。
久しぶりに咥え込んだジルの肉棒は、相変わらず大きくて太くて、全部挿れただけで私の膣壁は快楽でビクビクと蠢くように締め付けていく。

「……っくっ……フィー、キツくない? 大丈夫?」
「……ぅんっ! だいじょう、ぅぶ……きもちいぃ……じるは……?」
「……っぅっ……フィーのナカがトロトロで締め付けてきて……すごく気持ちいいよ……」

快楽に溺れ心底気持ちよさそうなジルを見て、本当に良かった思った。
そのまま、ゆっくりとジルを感じながら腰を動かす。

「……っフィーっ! ……はぁ……本当に……やばい……腰つきがいやらしい……すごく綺麗だ……」

ジルの金の瞳がとろんと蕩けているのを見て、嬉しくなった私は頑張ってもっと腰を動かす。
大きな胸が、動きに合わせてふるふると揺れる。結合部はすでに私の溢れ出る愛液でトロトロになっている。

「……っぅうんっ……はぁ……ぁんっ……」
「……あぁ……フィー…フィー綺麗だ……」

私の腰やお尻や胸を、ゆっくりと撫で回すように愛撫するジルの動きに益々感度が高まってくる。

「……ふぅんっ……じ、る……ぁっん……」
「フィー…愛してる……フィーリアス……」
「……じ、る……あいし、て……る……っぁあんっ…ダメっ……!」

ジルが、愛撫している手をそのまま結合部にある陰核へと伸ばし、指を割り入れて弄り始めた。
指で敏感な部分をコリコリと弄られ、膣壁の気持ち良いところへジルの肉棒が擦られる感触で、私は絶頂へとすぐに追いやられていく。

「……はぁんっ!……そ、れ…だ、め……~~っっぁ!!」

私は身体を大きく仰け反らし、ピンと張り詰めると、そのまま絶頂へと上り詰め達した。
ぎゅうぎゅうとジルの肉棒を締め付けながら、達した私はそのままジルの上へに倒れ込んだ。

「……んっ……はぁ…じ、る……だめだ…よ……」

まだジルを一度もイカせてない。達した反動で呼吸を荒くしたままジルに抗議する。
このままでは、襲った私の沽券に関わってくる。

絶対にジルをイカそうと思った私は、呼吸を整えながら休もうとする身体を鼓舞し、ジルのまだ硬い肉棒をずるりと抜く。

「……フィー。大丈夫?」
「……うん。大丈夫。ジルこそ体調大丈夫?」
「うん。大丈夫」

それを聞いた私は、ジルの下肢へと移動し、まだ猛り立っているジルの肉棒へと近づく。そして、髪を耳にかけると、私はその肉棒を大きく咥え込んだ。
最初はゆっくりと上下に動かしていきながら、その裏筋に舌を這わせて吸い上げていく。
その後、段々とその動きを早めていく。

「……っフィーっ!! ……顔…見せて……」

邪魔になる髪の毛をかき上げながら、ジルの肉棒の咥え込んだままジルの顔を見る。ジルは恍惚の表情を浮かべながらこちらを見ていた。
ジルの肉棒を全て咥え込むことはできないので、口を動かしながら手で竿を握って上下に動かしていく。
口の上下の動きに合わせて手を動かしていくと、ジルの腰が自然と軽く動き出していく。

「……っはぁっ! ……フィー……フィー」

ジルの肉棒が一層硬く大きくなってきたのを感じて、私はジルを吐精へと導くべく、咥え込んだ先端部分を舌で刺激しながら、ぢゅぅっと吸い付き手の動きを益々早めた。

「……っぅうっ! フィーっ! もういくっ……!」

ジルの肉棒が、びくんびくんと私の口内で動きながらビュッビュッと吐精していく。
私は、口内でビクビクしているジルのまだ硬い肉棒を、舌でそっと愛撫するように動かす。

「……っくぅ……フィー……」

全てを出し終えたジルの肉棒の最後まで搾り取るように、その先端を軽く吸い上げると、私はジルの肉棒を口から離した。

「…フィー。ほら、出して」

少し慌てたように動こうとするジルを制すると、そのままごくんと飲み込んだ。
……本当は美味しくないけどね。でもこれなら情事の跡は残らないっ!

「……フィー、大丈夫? 水、飲んで」

ちょっと焦ってるけど、嬉しそうなジルを見れて良かった。
私は水を少しだけ飲むと、横になっているジルの隣へ潜り込んでピッタリとくっつく。

「ジル、体調大丈夫?」
「フィーのおかげですごくスッキリしたよ。ありがとう」

にっこり笑っているジルを見て、体調は悪くなってなさそうだと一安心した。
ジルは、くっつく私をぎゅぅっと抱きしめてくれて、そのままキスをしてくれる。
2人でこうやって裸で抱き合って寝るのも本当に久しぶりだ。また体調が悪くならないように、しっかりとジルに布団をかけると、お互いの体温で温め合うように身体を擦り寄せ合う。

「ジル、愛してる」
「ありがとう、フィー……フィーリアス、愛してるよ……」


幸せを噛み締めて、私はやっと満ち足りた眠りにつくことができたーーー
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