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27.心願成就達成の日々 side ジルヴェール *

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フィーをやっとやっと僕のものにすることができた。

石との盟約を行いフィーと夫婦となった僕は、最初は浮かれていたもののすぐに事態はそんなに甘くないことを知った。
僕が思いの外使えると思った国王陛下が、これ幸いにと押し付ける国務の量をどんどん増やしてきているからだ。

フィーとの夕食の時間を確保する事は必須事項だが、1日1回しかフィーを抱く事ができない制限がある僕としては、絶対に必ず、フィーが就寝するまでには国務を捌き終えねばならない。
セレスやラクスを使って、最近は兄上も容赦なく使わせてもらっている。たが、圧倒的に人材不足だ。

……全くどうなっているんだ。

明らかに次世代の育成に失敗している現況に僕は頭を痛める。だが、フィーとの時間を減らす事は絶対にできない。
いかに使える人材を増やすか、次世代育成についての計画を僕は早々に練る。

今日は国王夫妻との夕食会がある。定期的に開催される仲良し家族ごっこみたいなものだ。今更このような会食が何になるというのか……

父である国王陛下は前までの兄とよく似た性格で、自分とその場が良ければいい、という考えが行動原理の根底にある。
男兄弟がおらず何もしなくても即位したので、僕のようなスペアの存在も都合よく消し去っていた。
そして、都合よく僕の存在を思い出し、これまた都合良く使える相手だったので今も都合よく王太子の責務を盾に国務をがんがん押し付けてくる。

フィーはこうした会食が苦手なのだろう。いつも僕に見せる素直な笑顔ではなく、顔が引き攣っているのが僕には分かる。

……なるべく早く即位した方がいいな。

そうしたら、こんな茶番劇みたいな会食は無くなって、毎日フィーとゆっくり2人で夕食が取れる。

僕は即位し、かつフィーとの時間を最大限とれる状態までもっていける最短の流れを頭の中でずっと考えていた。

会食の後、僕だけ国務の件で会談の予定があったので先にフィーを部屋に返した。

……っち! せっかくフィーとゆっくり出来る時間があったのに。

これから会う相手の情報と、国務の内容を頭に巡らせながら最速で終わらす段取りを考えた。


最速で終わらせた僕は、やっと部屋に戻ることができた。

「おかえり~ジル~」

僕にだけ見せるほんわかした笑顔でフィーが出迎えてくれる。それだけで僕は心が満たされていく。

「今日のお茶会はどうだった?」
「ジル、今日お茶会があったのよく知ってるね!」

フィーのその日のスケジュールは、全て完璧に頭に入っている。僕は今日のお茶会の参加者を順番に思い描いていく。
フィーはお茶会で仕入れた情報を漏らさず僕に報告してくれる。

「そうそう! リアム公爵令嬢の話が出たの! セリカに聞いていてよかった~」

……フィーが実家に戻っている間に擦り寄ってきたあの頭のおかしい令嬢か。だが、あの場にいたのは限られた人間だけだったはず。この噂話が出ている時期と発生源を考え、要注意とするべき貴族のリストを頭に思い浮かべる。

だいたい、どうしてフィーとの結婚が決まっている僕に擦り寄ってくるのか、本当に理解し難い。

第一王子に婚約破棄された後、第二王子である僕とすぐに結婚したフィーは、完全なる政略結婚だと思われている。貴族の結婚なんて政略結婚がほとんどで、結婚しても遊び歩く貴族も多くいる。フィーの美しさに目が眩み僕の事を舐めている男達は、自分たちでもフィーを落とせると勘違いをしてフィーに粉をかける。

ずっと公の場に出ていなかった僕の事を、何故か何も知らない深窓の王子様だと思っている女たちは、突然現れた僕の顔が気に入ったようで、僕が表に出た途端擦り寄ってきた女が増えた。あの変な女も、フィーに誑かされる前に世間知らずの僕の目を覚まさせてやる、とか言っていた。

高位の貴族は長年の歴史から、王族が王妃を娶る場合に何らかの条件がある事を、なんとなく察している。
だがしかし、側室を娶る事があることもまた歴史から知っている。
そのため、自身の娘が側室になることを積極的には支持はしないが反対もしていない。要は泳がせておいて、あわよくば寵愛をもらえれば、とでも思っているのだろう。

だが、僕は仮にフィーとの子どもがフラーマを有していなくても、側室を娶るつもりはサラサラない。その場合は家族で仲良く王族を辞めるだけだ。

そもそも、フィーしか王妃の条件を満たす者がいなかったという状況は、つまりフラーマを有する者が年々減少していることを示している。
現に、属性を複数持つ者は近年ほとんどいなくなってきているはずだ。
これから魔法が使える者も時代と共にその数を徐々に減らしていくのだろう。だが、僕はそれでもいいと思っている。人は魔法が無くても生きていける。

魔法が使えないと王家として国を率いていけないのならば、王家など解体すればいい。国など誰が立っても能力さえあれば上手く率いていけるからだ。
フィーが隣にいる事だけが全ての僕にとって、王家への拘りなんてカケラもなかった。

僕はフィーだけがいればいいけど、ハッキリいって自己評価の低いフィーは自分の魅力をイマイチ理解してなさすぎて心配だ……
ただでさえあれだけの美貌の令嬢だったのに、婚約破棄後のフィーは前と違っていい意味で隙が出来るようになった。
それがものすごく可愛いんだけど、フィーは自分自身に無頓着過ぎて、色々な男から粉をかけられている状況に気が付いていない。

「ジルはモテるから大変だね」

そんな事を呑気に言っているが、もう少し自分を省みて欲しい……

「はぁ。やっぱりフィーをこのまま閉じ込めておきたい」
「えっ!? なんで!??」
「…それに、1日1回は少なすぎる……」
「うっ……! それは……その。だって……国務が……あ! 明日は国務がないから……えっと、その。大丈夫です!」

真っ赤になりながらそんな可愛い事を言ってくれるなんて。僕はにっこり笑うとフィーに口付けた。

「待って! まだお風呂……!」
「フィーはもう終わらせたんでしょ? 僕はした後でフィーと一緒に入る。いいでしょ?」

真っ赤になってコクコク頷くフィーが可愛過ぎる。今すぐ押し倒したい。
まぁ、一緒に入るのは明日の昼過ぎ頃になるだろうけど、フィーは気が付いていないようだった。

僕はそのままフィーを横抱きにすると、口付けながらベッドへと連れて行く。
いつもは1回しか出来ないから、しつこいぐらいにフィーを蕩けさせ散々可愛がった後に挿入する。挿れるまですごく我慢してる。
でも、今日は何回でもしていいから最初から焦らさず我慢せずにいこう思った。

フィーをベッドに横たえると、そっと着ているものを脱がせていく。

フィーの身体は本当にどこもかしくも柔らかくて、その吸い付くような滑らかな肌はずっと触っていたくなるほどだ。
大きいけれど大きすぎるわけでもない乳房は非常に形よく、またその柔らかさはとても心地よい。
呼吸からふるふると揺れるその乳房をそっと下側から這わせ、全体を優しく揉んでいく。ふわふわの胸で一度フィーに抱きしめられてそこに顔を埋めた時は、その心地よさに僕は頭がおかしくなりそうだった。

「……っんっ……ぁあ……」

感度のいいフィーは、胸を揉んだだけでも感じるようで喘ぎ声を出す。恥じ入るように喘ぐフィーは堪らなく可愛いし、ひどく煽情的だ。
大きな胸を両手でじっくりと捏ねくり回しながら、僕はその先端にある乳首に舌を這わしていく。

「……ふぅぁっ……! ……はぁっ……」

乳首に舌を這わせると、フィーは途端に緩く腰を揺らせながら蕩けた目で僕を見てくる。無意識的にでも僕を欲するフィーを見ると、僕はすぐさま貫きたくて堪らなくなる。
すっかり勃っているフィーの乳首を吸いながら、もう片方の手で乳首をコリコリと摘む。

「っんんっ……! あぁっ!!」

途端に快楽に反応したフィーの身体がビクンと大きく跳ね、可愛い声で喘いでくれる。
快楽にすっかり酔いしれてとろんと蕩けたフィーの顔を見ると、ますますゾクゾクしてくる。
僕はすっかり蕩けた顔をしたフィーの唇にそっと口付ける。すっかり待ち望んでいたフィーは、口付けるなり自ら舌を割り入れてくる。

「フィー。可愛い……愛してる……」
「ぅんっ……はぁ……」

お互いに舌を絡ませあいながら、フィーに愛を囁く。耳元でそっと囁くとぴくんと反応するフィーが可愛くてしょうがない。そのまま、耳元に舌入れ舐め上げる。

「……っぅあっ!」
「……ふふ。フィーはどこでも感じちゃうね……」

乳房を捏ねくり回しながら色々な所へ口付けをしていく。デコルテには印をつけてはいけないとフィーに厳命されているからその辺りは付けられないけど、それ以外のところは余すことなく僕の所有印を刻んでいく。
フィーの白い肢体に僕の刻んだ朱い印があちこちに見える様は、ひどく淫靡的でそれだけで興奮する自分を抑えられなくなる。

フィーの膝を割り開くと、すでに秘所がぐっしょりと濡れているのがわかる。

「ふふ。もうこんなに濡れてる……」
「……っ! だって……」

羞恥心から涙で滲むフィーの揺れる瞳を見ると、酷く煽られる気分になりすぐにでも犯してしまいたくなる。
今は恥ずかしがっている理性もその内快楽に溶けてゆき、どんどん淫らになってくるフィーも堪らなく可愛い。

……早くトロトロに溶かさないと……

僕をフィーの片脚を自分の肩に乗せると、そのままその白くてほっそりした脚にも印を刻んでいく。最初は脹脛から、徐々に太腿へと。

「……っんっ! ……じ、る……もぅ……」

我慢ができなくなってきているのだろう。秘所からトロトロと愛液を溢れ出させながら、フィーは耐えられない疼きに腰を軽く動かしている。
僕を身体中で求めてくれるフィーが可愛くて仕方がない。僕はゆっくりと太腿に舌を這わしていく。

「フィーは我慢できなくなってきてるんだね。可愛い」
「……じるぅ……」

蕩けた瞳で切なそうにこちらを見られたら、僕も我慢ができない。
そっと秘所に指を割り入らせると、既にトロトロに溶けたそこは僕の指を難なく咥え込んだ。くぷくぷと指を侵入させながらフィーの膣壁を擦っていき、フィーのを探す。

「……っぁあっ! ……んんっ!」

快楽に溶けた瞳を揺らせながら、フィーが可愛く喘いでいく。可愛いフィーをもっと喘がせたい……
僕は2本の指でフィーのナカを掻き回しながら、探り当てたを重点的に擦っていく。

「……っぁあんっ! ……じ、る……そこ……はぁ……あっ」
「ん。ここいいでしょ……」

僕が指を動かしながらフィーの唇をそっと食むと、フィーは強請るように舌を絡ませてくる。
あぁ。本当可愛い。快楽に溶けてドロドロになっていくフィーも堪らなく可愛い……
動かす指の速度を上げると、フィーの腰も自然と揺れていく。その淫奔な動きに僕は自分の猛る肉棒が、既にはち切れんばかりに脈打っているのがわかる。

「……っぁあ! んんっ! ……じるっ、いっちゃ……はぁんっ!」
「いいよ。イッて……」

優しくフィーに口付けながら指の動きを更に早めていく。達しそうなフィーの膣内が僕の指をぎゅぅっと締め付けてくる。

「……ぅんっ! じるっ…ぁあっ……っんんんっーー!!」

ぎゅっと指を締め付け身体をピンと硬直させた後、達したフィーはくたりとその身体を弛緩させたが、膣内はまだぴくぴくと動きながら何度も僕の指を締め付けてくる。

「……フィー。可愛い……気持ちよかった?」
「……ん。じる……きもち、ぃ……」

快楽に酔いしれたトロンとした瞳でこちらを見るフィーが可愛くて仕方がない。
もう我慢出来なくなった僕は、指を抜くとそのままフィーの膣口へと己の肉棒をあてる。そのままゆっくりと肉棒をフィーのナカへと挿れていく。

「……っんんっ!」

一度達したフィーのナカは少し狭かったけど、すっかり僕の形を覚え込んだ膣内は僕の肉棒を難なく咥え込んでいく。愛液でドロドロになったそこは、ぐちゅり卑猥な音を立てながら擦り合わされていく。
僕はフィーの奥を何度も突きながら、僕を締め付けているフィーのナカを堪能していく。

あぁ。フィー……君だけで僕はこんなにも満たされていく……

「……っはぁっ! っん! じ、るっ……んぁあっ!…ぁんっ…も、だめっ……」

フィーの喘ぎ声が僕を興奮させ、僕は早々に果てそうになる。今日は制限がないからここで一回吐精しておこうと思った僕は、フィーの最奥をガツガツと突いていく。
僕の動きに合わせ、フィーの腰も動き始める。また、身体の揺れに合わせて大きな胸がふるふると揺れる。
また達しそうになっているフィーはその膣壁をぎゅうぎゅうと締め付け、僕はあまりにもの気持ち良さにすぐ持っていかれそうになる。まだ、フィーがイクまでは……

「…っく! フィーっ!」
「……ぁあんっ……じ、る……はぁっ……ぅんっ!」

奥を突きながら、僕はフィーと舌を絡ませ合う。

「…はぁ……んっ!…も、いく……ぁんっ!……だ、めっ……ぁあぁぁっ!!」
「っフィーっ!」

達したフィーの膣壁が、一際ぎゅうっと僕の肉棒を締め付け、その快楽から僕もフィーの奥へと吐精し果てた。
フィーのナカはまだビクビクと反応しながら、まだ硬さのある僕の肉棒を締め付けていく。
達したフィーの顔は紅く色付き、涙で揺れる瞳の眦は朱色に染まっている。その淫靡な表情を見ると、また己自身が硬さを取り戻していく。

くたりとするフィーをひっくり返して四つん這いにさせると、後ろから遠慮なく貫く。
一度僕が吐精したナカはぐちゃぐちゃになっていて、なんの抵抗もなく挿れることができる。

「……っはぁんっ!!」

与えられた快楽に、フィーの身体はビクンと反応し仰反る。
仰け反った影響でお尻をグイッと突き出すようになったフィーを、容赦なく後ろから突き上げていく。

「……ぃんっ! ぁぁんっ! じ、るっ……はぁんっ…ぁんっ!」

後ろから犯すと可愛く喘ぐフィーの顔が見えないけど、フィーのほっそりした腰から柔らかいお尻を堪能しながら突き上げいくのも最高に気持ちがいい。
フィーのほっそりした腰やお尻を撫で回しながら、僕は突き上げる動きでふるふると揺れる胸を後ろから掴み上げる。

「……はぁんっ! ぁあぁっ……っあぁ…!」

そのままフィーの胸を捏ねくり回しながら、フィーの身体を持ち上げる。既に腕に力が入っていないフィーは上手く四つん這いになれず、顔を突っ伏していた。
後ろから突き上げながら乳首をぎゅっと摘むと、フィーは大きく喘ぎながらまた膣内を締め付けていく。
快楽にドロドロになったフィーは、涙を溢しながら喘いでいる。
その淫らな顔を見ると、僕はどんどん自分が抑えられなくなってくる。

「……フィー。ほら気持ちよくなってっ……」
「んんっ! ……きもち、ぃ…きもちぃ、よぉぉ……」

理性が溶けて快楽に素直になったフィーは堪らなく可愛い……フィーの全てが可愛くて仕方がない……
僕が奥を突き上げると、フィーは身体をぎゅっと硬直させながら大きく啼いた後、達したせいでくったりと身体を弛緩させた。
既に意識が朦朧としているのか、焦点があっていないような目をしている。
……そろそろ意識を失うかもしれない。

そのまままたフィーを仰向けにすると、両脚を僕の肩へと乗せ大きく割り開いた秘所へと一気に貫いた。

「……っぁあっ!!!」

さっきよりももっと最奥を、と僕は容赦なく腰を打ち据えていく。

「……ぁんっ! じ、る……っ! お、おく……あたっ……ぁあんっ!」

既に理性を手放したフィーは、本能的に自身の腰を僕の動きに合わせながら揺らしている。
涙をボロボロ溢しながら善がるフィーの痴態は、この上もなく僕を興奮させていく。
喘ぐフィーの顔を見ると、僕はもう果てそうになってきた。

「……っフィー! イくよ……!」
「……ぅんっ! じる、も、わたしも……ぁあんっ」

身体中から僕を求めてくれるフィーの全てが愛おしくて……
僕はその最奥を突き上げると、再びその奥に吐精した。一緒に達したフィーは、涙を溢しながらそのまま意識を失ったようだった。



大体毎回、体力の無いフィーはこんな感じで途中で意識を無くしてしまう。でも時々、僕はそのまま抱き続ける事がある。
意識を無くしているのに身体がぴくぴくと反応するフィーを抱くのもすごく可愛いし、興奮する。
フィーが知るとまた回数が減ってはいけないから、フィーにはこのことは内緒にしている。

優しいフィーは、僕がすごくすごく我慢しているのを知っていて、ここの暮らしに少しだけ慣れてきた最近は回数を増やそうか悩んでいるはずだ。
フィーがここでの暮らしにもう少しなれてきた頃合いを見計らって、回数を増やしてもらえるように誘導しようと思いながら、僕は今日も寝ているフィーのおでこにそっと口付けをした。


ーーー愛してる。フィーリアス
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