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extra リーリウム ーDreamー
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私には、いつか白馬の王子様が迎えに来てくれて。
そして幸せに幸せに暮らしていくの……
♢♢♢
私は、リーリウム。ウェントゥス国だと、リーリウム・フィクタス公爵令嬢。イグニス国だと、リーリウム・クローリク伯爵令嬢。なんでこんなややこしいことになっているのかというと、お父様とお母様が、各々の国での爵位を放棄しなかったせい。
熱烈な恋愛結婚だったはずなのに早々に愛が冷めてしまった両親は、以降中途半端な私を持て余したようで、基本お母様と暮らしながらお母様の愛人関係が熱い間は、お父様の国に行かされていたわ。
両親のそんな暮らしを見続けていたせいか、私は、ぜーったいに私を愛してくれる人と結婚しよう、と思ったの。小さい頃に乳母に読んでもらった『王子様』の話はとっても素敵で、こんな王子様なら私をずっと愛してくれるはずって思って。
それから、私の夢は『王子様のお嫁さんになること』になった。
私ってば、この国一番の可愛さだと思うし、そんな私には『王子様』はぴったりよね。
幼馴染のレーベはとてもかっこいい顔はしてるんだけど、よりにもよっていきなり『俺の嫁になれ』よ!ありえないわっ!
それから何度も会うたびに『嫁になれ』って言ってくるから、もっと乙女心を勉強するように言ったの。
『王子様』はもっと優しく甘く女の子を口説くものだもの。
でも、それからレーベは色々な女の人と噂されるようになった。
……ほらね。やっぱり私には『王子様』しかいないのよ……
そう思っていた私は、なんとイグニス国の王妃選定で選ばれて王太子の婚約者になることになった!
私の夢が叶うと思うと、もう嬉しくてたまらなくって舞いあがったの!
初めてお会いした『王子様』は、髪が赤色に近くって、ちょっと私の想像する王子様とは違ったんだけど、まぁまぁ優しかったから私は頑張らないと、と思った。
だって私はまだ婚約者候補の1人だったから、早く王太子に認められてお嫁さんにしてもらわないと。
でも、結局王太子が選んだのは別の子だった……
私の何がいけなかったんだろう。私の方が絶対可愛かったのに!
きっと私よりちょっと頭が良かったから、王妃としての職務に向いていると思ったのね。
でも、いくら頭が良くっても愛嬌の方が大事だと思うわ!『王子様』も可愛い『お姫様』が好きですもの。
ただ、婚約者候補から外されたのが20歳だったのには、流石に落ち込んでしまったわ。
だって、もう周りはほとんど婚約しているし、この歳でまた探すなんて碌なのが残っていないってことでしょう!?
国一番の可愛い私がそんな事になるなんて、おかしいっ!!
レーベがちょこちょこ来てくれていたけど、私は会いたくなかった。
だって、絶対にバカにされるわ。いつも私が『王子様』っていうたびにバカにしたように鼻で笑ってたもの。
これからの自分の未来を想像して、私はどうしたらいいのか分からなくなってたの。
そんな時、お父様の国からたびたび私の屋敷に遣いのものが来るようになったわ。
ラクスっていう子で、この辺りでは珍しい髪と瞳をしていたからすぐに覚えたわ。それに、結構かっこいい顔してたし。
ただ、やっぱり『王子様』は金髪じゃないとねっ!
どうやらイグニス国で王妃候補から外れた私を、お父様のいるウェントゥス国へ追い出そうとしているみたい……
そりゃね。こんな娘恥ずかしいんでしょうね……
でも、その使者のラクスから聞いたの。ウェントゥス国の王太子は金髪碧眼のまさしく『王子様』で、とてもカッコイイ方だって。
おまけに、そこの婚約者様は1人しかいなくって、その方のことを『王子様』は疎んじているのですって!
私はイグニス国でも王妃選定に選ばれたから、おそらくウェントゥス国でも選ばれるでしょうって!!
私は、お父様のいるウェントゥス国へ行くことに決めたの。
でも、いくら行き来していたとはいえ、王太子の婚約者候補に決まってからはあまり行っていなかったウェントゥス国では、知り合いなんてほとんどいなかった。
そんな中、あちらの婚約者候補を蹴落とすなんて流石の私も怖くて堪らなかった。
それに、イグニス国でも結局信頼できる友達なんていなかったし……
そんな時、レーベが会いに来てくれた。
レーベは相変わらず、挨拶もそこそこで求婚してきた。
……でもね分かってるの。この歳で婚約破棄された私が可哀想だったのよね。
でも!大丈夫!!私にはやっと本当の『王子様』が現れたから!
だからもう心配しないで。
私のこときっと妹みたいに思って心配してくれてたんだもんね。
「おじさんは言い過ぎよね。ごめんなさい。……レーベは私のお兄ちゃんだもんね。いつもありがとう。……ずっとずっと私のお兄ちゃんだよね? レーベは私を裏切らないよね?」
私は絶対、ウェントゥス国で王妃になるから。
頼れるのはレーベだけだから。
だから、一緒にウェントゥス国に来て、私を見守って欲しい。
それから、私はウェントゥス国に行くまで数年間準備した。
流石にイグニス国で婚約解消されてすぐに行くなんて外聞が悪いってことで。
それまで、不安で不安でしょうがなかったけど、ウェントゥス国の舞踏会で初めてトリスティン様を見て一瞬で恋に落ちた。
だって、金髪碧眼で背も高くて、優しくって、本当に私の『王子様』そのものだったんだもの!
トリスティン様も私のことをすぐに気に入ってくれたわ。
いつも可愛い可愛いって言ってくれた。私の望んでいた甘い言葉を沢山くれたわ。
トリスティン様の婚約者のフィーリアス様は、とても綺麗な顔立ちをしていたわ。
最初フィーリアス様にお会いした時、イグニス国で1番可愛いと言われた私でも負けた、とはっきり思ったもの。
でも、トリスティン様はいつも小賢しくって可愛げがないフィーリアス様がお好きではなかったみたい。青い髪と瞳もとても冷たそうに見えて嫌なんですって。
フィーリアス様もいつも完璧な淑女の笑みを湛えていたけど、確かに心から笑ってなさそうだった。
ほらね。やっぱり『王子様』は可愛い『お姫様』が好きなのよ。
フィーリアス様には悪いけどトリスティン様は私に夢中だし、私が彼の婚約者になるのは間違い無いかなって思ったわ。
フィーリアス様は私にちょこちょこ嫌がらせをされていたけど、別にお茶会呼ばれないとか私だけ無視したりとかしても気にしなかった。
私自分がちょっと勉強が不得意なのは知っているから、皆の前で『前も言いましたよね』って嘲られても全然気にしなかった。それより、そう言ってるフィーリアス様の方が傷付いた顔をしていた。
どんどん窶れていくフィーリアス様を見て流石に胸がちくんと傷んだけど、フィーリアス様はまだ18歳だもの!全然当時の私より若くてやり直せるのだから、いいじゃないって思ったわ。
まさか彼女が私を暴漢に襲わせようとしたのにはビックリしたけど、いつも側にラクスが居てくれたから全然問題なかったわ。
むしろ、あの件で私とトリスティン様の愛は更に深まったし……
ラクスに守られる私ってすごく『お姫様』で、助けに来てくれたトリスティン様はまさに『王子様』で、夢にまで見た状況に私ってば感極まって泣いてしまった。
泣いた私を見て何を思ったのか、トリスティン様はそれはそれは酷く激昂してて、ついにフィーリアス様と婚約破棄をして私を選んでくださることになった!
それは嬉しかったんだけど、まさかトリスティン様がフィーリアス様に魔法を行使するなんて……
『王子様』にはありえない行動で、ちょっと私は怖くなってしまった。
でも、それだけ私を愛してくれていて私だけを見てくれているってことだもんね!
でも。
それからトリスティン様がおかしくなった。
婚約破棄したはずのフィーリアス様を必死になって探していた。
彼女はあれから、領地にいるだの隣国へ行っただの修道院へ入っただのどこかに引き篭っているだの、行方がはっきりしないと噂されていた。
私が探し続ける理由を尋ねると、なんとフィーリアス様は自分のものだと言い張るのだ。
それに、私に愛を囁きながら、フィーリアス様とも仲良くして欲しいと言い出した。
いずれ三人で暮らすから、とも言われた。
……どう言うことなんだろう……
鬼気迫った様子でフィーリアス様を探す、『王子様』ではなくなっていくトリスティン様に、私はだんだん恐怖を感じてきた。
そんなある日。
ーーートリスティン様が城から姿を消した。
そして幸せに幸せに暮らしていくの……
♢♢♢
私は、リーリウム。ウェントゥス国だと、リーリウム・フィクタス公爵令嬢。イグニス国だと、リーリウム・クローリク伯爵令嬢。なんでこんなややこしいことになっているのかというと、お父様とお母様が、各々の国での爵位を放棄しなかったせい。
熱烈な恋愛結婚だったはずなのに早々に愛が冷めてしまった両親は、以降中途半端な私を持て余したようで、基本お母様と暮らしながらお母様の愛人関係が熱い間は、お父様の国に行かされていたわ。
両親のそんな暮らしを見続けていたせいか、私は、ぜーったいに私を愛してくれる人と結婚しよう、と思ったの。小さい頃に乳母に読んでもらった『王子様』の話はとっても素敵で、こんな王子様なら私をずっと愛してくれるはずって思って。
それから、私の夢は『王子様のお嫁さんになること』になった。
私ってば、この国一番の可愛さだと思うし、そんな私には『王子様』はぴったりよね。
幼馴染のレーベはとてもかっこいい顔はしてるんだけど、よりにもよっていきなり『俺の嫁になれ』よ!ありえないわっ!
それから何度も会うたびに『嫁になれ』って言ってくるから、もっと乙女心を勉強するように言ったの。
『王子様』はもっと優しく甘く女の子を口説くものだもの。
でも、それからレーベは色々な女の人と噂されるようになった。
……ほらね。やっぱり私には『王子様』しかいないのよ……
そう思っていた私は、なんとイグニス国の王妃選定で選ばれて王太子の婚約者になることになった!
私の夢が叶うと思うと、もう嬉しくてたまらなくって舞いあがったの!
初めてお会いした『王子様』は、髪が赤色に近くって、ちょっと私の想像する王子様とは違ったんだけど、まぁまぁ優しかったから私は頑張らないと、と思った。
だって私はまだ婚約者候補の1人だったから、早く王太子に認められてお嫁さんにしてもらわないと。
でも、結局王太子が選んだのは別の子だった……
私の何がいけなかったんだろう。私の方が絶対可愛かったのに!
きっと私よりちょっと頭が良かったから、王妃としての職務に向いていると思ったのね。
でも、いくら頭が良くっても愛嬌の方が大事だと思うわ!『王子様』も可愛い『お姫様』が好きですもの。
ただ、婚約者候補から外されたのが20歳だったのには、流石に落ち込んでしまったわ。
だって、もう周りはほとんど婚約しているし、この歳でまた探すなんて碌なのが残っていないってことでしょう!?
国一番の可愛い私がそんな事になるなんて、おかしいっ!!
レーベがちょこちょこ来てくれていたけど、私は会いたくなかった。
だって、絶対にバカにされるわ。いつも私が『王子様』っていうたびにバカにしたように鼻で笑ってたもの。
これからの自分の未来を想像して、私はどうしたらいいのか分からなくなってたの。
そんな時、お父様の国からたびたび私の屋敷に遣いのものが来るようになったわ。
ラクスっていう子で、この辺りでは珍しい髪と瞳をしていたからすぐに覚えたわ。それに、結構かっこいい顔してたし。
ただ、やっぱり『王子様』は金髪じゃないとねっ!
どうやらイグニス国で王妃候補から外れた私を、お父様のいるウェントゥス国へ追い出そうとしているみたい……
そりゃね。こんな娘恥ずかしいんでしょうね……
でも、その使者のラクスから聞いたの。ウェントゥス国の王太子は金髪碧眼のまさしく『王子様』で、とてもカッコイイ方だって。
おまけに、そこの婚約者様は1人しかいなくって、その方のことを『王子様』は疎んじているのですって!
私はイグニス国でも王妃選定に選ばれたから、おそらくウェントゥス国でも選ばれるでしょうって!!
私は、お父様のいるウェントゥス国へ行くことに決めたの。
でも、いくら行き来していたとはいえ、王太子の婚約者候補に決まってからはあまり行っていなかったウェントゥス国では、知り合いなんてほとんどいなかった。
そんな中、あちらの婚約者候補を蹴落とすなんて流石の私も怖くて堪らなかった。
それに、イグニス国でも結局信頼できる友達なんていなかったし……
そんな時、レーベが会いに来てくれた。
レーベは相変わらず、挨拶もそこそこで求婚してきた。
……でもね分かってるの。この歳で婚約破棄された私が可哀想だったのよね。
でも!大丈夫!!私にはやっと本当の『王子様』が現れたから!
だからもう心配しないで。
私のこときっと妹みたいに思って心配してくれてたんだもんね。
「おじさんは言い過ぎよね。ごめんなさい。……レーベは私のお兄ちゃんだもんね。いつもありがとう。……ずっとずっと私のお兄ちゃんだよね? レーベは私を裏切らないよね?」
私は絶対、ウェントゥス国で王妃になるから。
頼れるのはレーベだけだから。
だから、一緒にウェントゥス国に来て、私を見守って欲しい。
それから、私はウェントゥス国に行くまで数年間準備した。
流石にイグニス国で婚約解消されてすぐに行くなんて外聞が悪いってことで。
それまで、不安で不安でしょうがなかったけど、ウェントゥス国の舞踏会で初めてトリスティン様を見て一瞬で恋に落ちた。
だって、金髪碧眼で背も高くて、優しくって、本当に私の『王子様』そのものだったんだもの!
トリスティン様も私のことをすぐに気に入ってくれたわ。
いつも可愛い可愛いって言ってくれた。私の望んでいた甘い言葉を沢山くれたわ。
トリスティン様の婚約者のフィーリアス様は、とても綺麗な顔立ちをしていたわ。
最初フィーリアス様にお会いした時、イグニス国で1番可愛いと言われた私でも負けた、とはっきり思ったもの。
でも、トリスティン様はいつも小賢しくって可愛げがないフィーリアス様がお好きではなかったみたい。青い髪と瞳もとても冷たそうに見えて嫌なんですって。
フィーリアス様もいつも完璧な淑女の笑みを湛えていたけど、確かに心から笑ってなさそうだった。
ほらね。やっぱり『王子様』は可愛い『お姫様』が好きなのよ。
フィーリアス様には悪いけどトリスティン様は私に夢中だし、私が彼の婚約者になるのは間違い無いかなって思ったわ。
フィーリアス様は私にちょこちょこ嫌がらせをされていたけど、別にお茶会呼ばれないとか私だけ無視したりとかしても気にしなかった。
私自分がちょっと勉強が不得意なのは知っているから、皆の前で『前も言いましたよね』って嘲られても全然気にしなかった。それより、そう言ってるフィーリアス様の方が傷付いた顔をしていた。
どんどん窶れていくフィーリアス様を見て流石に胸がちくんと傷んだけど、フィーリアス様はまだ18歳だもの!全然当時の私より若くてやり直せるのだから、いいじゃないって思ったわ。
まさか彼女が私を暴漢に襲わせようとしたのにはビックリしたけど、いつも側にラクスが居てくれたから全然問題なかったわ。
むしろ、あの件で私とトリスティン様の愛は更に深まったし……
ラクスに守られる私ってすごく『お姫様』で、助けに来てくれたトリスティン様はまさに『王子様』で、夢にまで見た状況に私ってば感極まって泣いてしまった。
泣いた私を見て何を思ったのか、トリスティン様はそれはそれは酷く激昂してて、ついにフィーリアス様と婚約破棄をして私を選んでくださることになった!
それは嬉しかったんだけど、まさかトリスティン様がフィーリアス様に魔法を行使するなんて……
『王子様』にはありえない行動で、ちょっと私は怖くなってしまった。
でも、それだけ私を愛してくれていて私だけを見てくれているってことだもんね!
でも。
それからトリスティン様がおかしくなった。
婚約破棄したはずのフィーリアス様を必死になって探していた。
彼女はあれから、領地にいるだの隣国へ行っただの修道院へ入っただのどこかに引き篭っているだの、行方がはっきりしないと噂されていた。
私が探し続ける理由を尋ねると、なんとフィーリアス様は自分のものだと言い張るのだ。
それに、私に愛を囁きながら、フィーリアス様とも仲良くして欲しいと言い出した。
いずれ三人で暮らすから、とも言われた。
……どう言うことなんだろう……
鬼気迫った様子でフィーリアス様を探す、『王子様』ではなくなっていくトリスティン様に、私はだんだん恐怖を感じてきた。
そんなある日。
ーーートリスティン様が城から姿を消した。
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