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side ジルヴェール ⑥ ー僥倖ー

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フィーの頬を撫でながら、愛を囁く。愛を囁くと、フィーは真っ赤になった。

……あぁ。なんて可愛いんだフィー。

フィーは僕に愛を囁かれる理由が分からないようで、パニックになっていた。
おまけに、悪役令嬢とかよく分からない事を言う。

……フィーの自己評価が思ってた以上に低くてビックリした…

フィーが嫉妬したり自分の意見をもつのは当たり前だと思う。それが人間だ。そもそも意地悪って言うけど、あんな嫌がらせなんてどこの令嬢も日常茶飯事で行っている。自分の容姿ですら評価が低くて僕は驚愕だった。

早くから兄の婚約者になったフィーは、自分が社交界に出るたびにどれだけ羨望の眼差しを受けていたのか知らない。公の場では正式に出席していない僕の耳に届く程だというのに……

本当にフィーは真面目だ。清廉潔白すぎて、自分のそういった感情ですら許せないのだろう。
その魂はいつも気高く純粋で、それは決して損なわれることはなく、だからこそあれだけ輝いており僕は彼女に惹かれたんだ。
フィーが王妃の選定で選ばれたのもわかる。

ずっとフィーを見てきた僕は、彼女がずっと自分の心を押し殺して無理して生きてきた事がわかっていた。
頭を撫でてフィーが今まで頑張っていた事を伝えると、彼女は堰を切ったように泣き出した。
僕の胸に縋り付きながら、その細い体を震わせ泣いている彼女をぎゅっと抱きしめて、彼女の心が安らぐようにと頭を撫で続けた。

フィーを手に入れたら、今まで頑張ってきた分こうしてドロドロに甘やかそうとずっと思っていた。
泣きやむと恥ずかしくなってきたのか、腕の中でモジモジとするフィーが可愛くて堪らない。
フィーのためなら死ねるなんて、僕にとって当然の事を言っただけなのに、フィーは僕に死んでほしくないと必死になる。
涙で揺らいでいる瞳に、目元をほんのり赤しながら、僕を上目遣いに見上げるなんて。


ーーー可愛すぎる。


思わず頬を撫でると、フィーの顔は真っ赤になった。
あぁ。やっぱり今まで目隠しで見えなかったけど、感情を写す君のその瞳が加わるだけで僕をもっともっと惑わせる。
僕を意識してくれたのがわかって、もう我慢なんてできなかった。
フィーの耳をペロっと舐めた。
フィーは耳まで美味しい。

フィーに、今までずっと溜めてきた分の愛を囁く。

「愛してる、フィー。…フィーリアス……君は僕の全てだよ……」

フィーと口付けをする。
今までも口付けをしたことはあったけど、今までと全然違う。フィーと気持ちが通じ合えたらこんなに違うなんて。
更に、フィーが自ら僕の舌を舐めてきたっ!
そんなことされたら、もう我慢できるはずがなかった。

激しくフィーの口内を蹂躙りその甘さを貪ると、今までずっと言えなかった愛の言葉を伝える。

愛している。フィー。愛してる。ずっと、ずっと、言いたくても言えなかった言葉……

キスをするだけで僕はもう高ぶる自分を抑えきれず、すぐにでもフィーを犯してしまいたくなる。
でも、ここで暴走するわけにはいかず、気持ちをグッと抑え込む。
フィーも感じてくれているのか、今までよりも積極的ですごくいやらしい……
モゾモゾとしているから、きっと秘所がぐしょぐしょに濡れているんだろう。
あぁ。早くフィーの中に入りたい……

その欲求を抑え、僕はまずフィーの大きくて柔らかい胸を堪能することにする。

「……フィーの胸は本当大きくていい形してるね。それに、とっても柔らかくて……」

フィーの胸はふわふわしていて本当に気持ちいい。捏ねくり回すと形が手の動きに合わせて形を変えていくのもすごく淫靡だ。
気持ち良くなってくれたフィーの腰が動いている。その動きに合わせて軽く揺れる乳房の先端にある、ピンクの頂を指で摘む。
ピクンと反応するフィーが可愛い。
そのまま乳房に舌を這わせ、その頂を口に含む。フィーの身体はどこもかしくも甘いけど、敏感な部分を吸うととっても可愛く喘いでくれる。

快楽で喘ぐ可愛いフィーを見たら、もう我慢は出来ない。
下着を脱がせ秘所を破り開くとそこはすでにぐしょぐしょに濡れていた。
あぁ。僕でこんなに感じてくれているなんて……僕は嬉しくて胸がいっぱいになった。
そのまま、フィーの秘所に顔を埋めその蜜の味を堪能した。フィーの蜜はとても甘くて美味しくて、ずっと舐めていられるほどだった。
舌で陰核を刺激したらあっという間に達したフィーの顔が可愛くてしょうがない。

愛してる。愛してる、フィー。やっと僕のものになってくれた……

フィーは僕と繋がることを焦ったそうに待ち望んでいる。フィーが僕を求めてくれていることに、僕の心はおかしくなる程狂喜する。
フィーは何度も達してくれ、その身も心も僕を望んでくれていることがわかる。
僕の肉棒を挿入する時に、期待するように膣口がヒクヒクと動いているのを見ると、堪らなく興奮した。


ずっとずっとフィーだけを見ていた。
フィーだけが欲しかった。
フィーがいればよかった。
フィーがいるから、僕の心臓はずっと鼓動していた


ーーーフィーのナカに入った瞬間。


やっと。

君が。

僕のものになった。




フィーリアス、愛しているーーー






気が付いたら涙を流していた僕を、フィーがよしよししてくれた。
僕が君に会うまでどれだけ怖じけずいていたかなんて、君は知らないだろう。
僕が君を喪うことをこんなに恐れているなんて、きっと君は知らないだろう。

「……こんな情けない姿見せて……嫌になるよね……」
「……全然嫌じゃないよ。私にもさっきしてくれたでしょ……お互いダメな所も素直に見せあえる関係ってすごい素敵だよね……」

でも、君はこんな僕を受け止めてくれる。そばにいてくれるだけで十分なのに。

愛を囁いたら、ナカにいる僕をキュッと締め付けて身体で答えてくれるフィーに僕は我慢できなくなった。
僕の愛情と欲情を全てフィーのナカにぶつける。
フィーと心を通わせたこの行為が、これほどまでに素晴らしいなんて……
今まで何度と身体を繋げたけど心が繋がるとこれほどまでに違うことに、僕は自分を抑えることができずその最奥を何度も貫いた。
ずっと繋がっていれるように……

そして、僕はフィーの最奥で果てた。

流石に激しくしすぎたのか、ぐったりとしたフィーを見てやり過ぎてしまったと少し反省した。
だけど。
フィーは僕のそばにいるだけでなく、一緒に支え合って生きていこうとしてくれる。

こんなに嬉しい言葉はない。

そう思うと、何度もフィーと繋がりたくなってしまった僕は、それから何度もフィーを抱いた。

朝起きて一緒にお風呂に入っていても、結局フィーと触れ合ってしまうと抱きたくなってしまう。
でも想いを交わし合ってから、フィーはどんどん素直に僕を受け入れて可愛く喘ぐものだから、我慢ができなくて早々に果ててしまう。
これじゃあフィーを満足させる事ができないと思った僕は、もっともっとフィーを満足させてあげられるようにしなければと決心した。

フィーと心が繋がった今、ハッキリと形があるものでもフィーを繋ぎ止めておきたいと思った僕は、準備しておいたアンクレットを取り出す。
まだ君を縛りたいと思う僕を君はどう思うだろうか……

でもこの想いは誰にも変えられない。

僕にはフィーリアス、君しかいないから。

「ーーーフィー。僕のお嫁さんになってくれる?」

愛してるよフィー。

何度でも言うよ。
フィーリアス。愛している……


「……ジルヴェール。私を貴方のお嫁さんにしてください」

少し震える声で、笑いながらそう言った君に。

僕の全てを捧げようと。

固く誓った。
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