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15.通じ合ったその先は *
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目が覚めて隣を見ると、可愛い寝顔のジルがいた。
目にかかるくらいの長めの前髪から覗く寝顔はあどけなくって、マジで天使だと思った。
ちょっと癖っ毛で柔らかくサラサラしてる淡い金色の髪をそっと触りながら、初めてじっくりと端正な顔立ちを眺める。
……うぅ~ん。眼福とは正にこの事を言うのねっ! ありがたや~。
思わず拝みたくなってくる自分を抑えながら、その顔がニヤニヤニヤけているのが自分でも分かる。
うん。我ながら結構変態かも。
昨日の出来事を思い出したら、また顔が少し赤くなる。
愛してるなんて言われて甘々にされるのが初めてすぎて、どうしたらいいのかわからなくなる。
でも。これが幸せってやつなのかな~、と寝顔を眺めながら思った。
すると、ぱちっと目が開き、その金の瞳と目があった。
ジッっと見つめていたのがバレそうで思わず目が泳いでしまった。
「……おはよう。フィー」
そう言うと、ふにゃって蕩けるような顔をして頬を撫でられた。
……っきゃーーーっ! そそそんな顔したらっ!! てててて手がっ!!
一気に顔が赤くなり、心臓がバクバク言っている。
「お、お、お、おはよう……ジル……」
「ふふ。真っ赤になるフィー可愛い。大好き」
にっこり笑いながら、唇に軽く口付けをする。
ーーーこの甘々に心臓が保ちそうにありません……
そのまま、ちゅっちゅっとキスをしていく内に、だんだんと金の瞳が欲を孕んだ熱いものへと変わっいくのが分かる。
その手がだんだんと私の身体に這わせるような怪しい手つきに変わっていく。
「……っ!…ぅんっ……ちょっ、ぁんっ……ま、っ…て…… ーーっ待ってっ!」
ふぅ……ふぅ……やっと止まった……なんとかジルの身体を押し除けた。
「……どうして? ダメ?」
「……今はダメ。……昨日ので身体がぐちゃぐちゃだし、気持ち悪いからお風呂入らせて……!」
「そんなの後でいいでしょ? ダメ?」
そんな可愛く言ってもダメなものはダメー! お風呂好きの私にとってこれは譲れないっ! お風呂に入る事と寝る事とご飯食べる事は譲りたくないっ!
……今まで散々頑張りすぎた反動なのか、自分の欲求にひたすら忠実になった気がする……
「いいよ。わかった。フィーはお風呂好きだもんね。じゃあ一緒に入ろうか。」
「ぇええっ!! 一緒っ!!??」
「ここにくる間ずっと僕と一緒にお風呂入ってたでしょ? 何を今更。また髪洗ってあげるね。好きでしょ?」
なぜか鼻歌でも歌いそうなぐらいご機嫌な様子でにっこり笑いながら、どこから鍵を取り出したのか私の足首にある足枷をカチャリと外した。
おぉー。自由になった自分の右脚を感動しながら眺めてる間に、さっさと私を横抱きにすると、相変わらず壊物を扱うかのように優しく抱えながら浴室へと歩いていく。
「……ごめんね。足枷したままで。痛かったでしょ。」
「あ、うぅん。皮だったからそんなに痛くなかったよ。鎖が邪魔だったけど」
何だかこんなことされているのに全然憎めないし、むしろその執着ぶりが少し胸キュンだなんて、私ちょっと順応性高いというか、変な性質でもあるのかしら、と冷や汗が流れる。
そっと浴室に降ろされると、湯を張る準備をする。慣れているもので、テキパキとお風呂の準備をするのをボーっと眺めながら(昨日の情事で身体が動かないのっ)、王子様なのに全部やっててすごいなぁと思う。
これまたテキパキと身体の隅々まで洗われ、(秘所は自分でやると言ったけど、抵抗虚しくしっかり洗われた)私だけ湯船に浸からされ、そのまま浴槽の外でジルが髪を洗ってくれる。
……はい。王子様にこんな至れり尽くせりな事されています。
ジルは髪を洗うのが本当上手で、頭も軽くマッサージしてくれて、ここはどこかのスパですか!って思う。
気持ち良すぎてウトウトしてくる。
私の髪を最後に流し、その髪を軽く結って纏めると(ジルのスキルが最早謎)、自分もサッと洗い浴槽に入ってくる。
ーーー今度私が洗ってあげようかなぁ。あの綺麗で柔らかい金色の髪の毛を洗うのは気持ちいいだろうな。
ジルは私の後ろに座ると、そっと抱え込んできた。私はジルを背もたれにして浴槽で寛ぐ。
あぁぁ~! 極楽すぎるぅぅぅ~。……私は自分の欲望に忠実だ。
すると、後ろからジルが私の乳房を下から掬って持ち上げる。
「……フィーの胸すごく大きいよね。たぷんたぷん」
「うーーん。そうなのよね。これすっごい肩凝るの。……あぁ。持ち上げて貰ったら楽~!」
そうっ! 巨乳とは、肩こりがついて回るものなのだっ!! 今も乳を持ち上げてもらうと、その分重さがなくなりすっごく軽くなるっ!
「……そうなんだ。ん。じゃあ肩揉んであげるね」
そう言って、後ろからゆっくりと私の肩を揉んでくれる。
うひゃーーー!! 何これっ!! もうサイコーです~~~!!
気分はおばあちゃんで、おぉぉ、とかそこぉぉとか色気のない声をあげそうになる。
ジル様、マジですごい。様付けちゃうよぉぉ。なんだこの甘々は……っ!
もうジル様に陥落して当然だと思う。
気持ち良すぎて目を閉じてうっとりしていると、ジルの手がいつしかそのまま乳房へと伸びていた。
後ろから乳房をやわやわと揉まれ、身体がびくりと反応する。
「っちょ……っ! ジルっ……!!」
慌てて身を捩ってジルの方を振り返ると、私はそのままフリーズした。
なぜって。
いつもは長めの前髪でギリギリ瞳が見えるぐらいなのが、今水で濡れたその髪の毛はアップにされ、綺麗な顔立ちが更にハッキリしている。
いつもと違った雰囲気にやられ、すっかり私は舞い上がってしまった。
……カッコ良すぎる……カッコ良すぎて辛いっ……
かぁ~っと一気に顔が熱くなり、そこからジルを意識してしまった私は、もうダメだった。
前を向いて俯く。
……湯船に潜ってしまいたい。
「ん。フィー可愛い……」
俯いた私の首筋に口付けをしながら、私をぎゅっと抱きしめると、その不埒な手を私の身体へと這わせてくる。
ジルと密接して、その引き締まった身体の逞しさを改めて肌で感じると、自分とは造りが違う事を否が応でも意識し、胸がドキドキしてくる。
ジルの手はそのまま私の乳房に這わされ、やわやわと揉んでいく。
徐々に手の動きが大胆になり、激しく揉みしだかれると、私の身体は最早拒絶を示さず、素直に快楽に反応してしまう。
後ろから抱きしめられ、彼の荒々しく滾っている熱杭を感じ、湯船に浸かりながらも私の秘所から愛液が流れでてくる。
「……っぁあっ!……ぅんっ……」
「……あぁ。フィー。可愛く啼いて……いくよ」
ジルは私の身体を少し持ち上げ両脚を軽く開かせると、そのまま既に濡れそぼった膣口へとその肉棒を差し入れていく。
お湯が一緒に入ってくる今までにない感覚に戸惑いながら、大きくて太い肉棒がずぷずぷと奥に入っていく気持ち良さに喘ぐ。
「……っんん!……っあ、おおき……ぃ……んぁっ!」
最奥まで挿れられ、後ろから突かれ今まで当たったことのない場所が擦り合わされ、気持ちよさに声をあげる。
乳房を激しく捏ねくり回しコリコリと乳首を摘まれながら、密着した背中からジルの身体を感じ、私は激しく感じた。
そのまま後ろからずんずんと突かれ、私の身体は湯の中に揺蕩いながら翻弄される。
「…っぁあっ……んんっ…! じ、る……っ! っきもち……ぃ……っ!」
「…っく! ……っぁ…フィーの中、すごくトロトロで、気持ちいいよ……っ」
「……っん……っ! …も…だ……いっ、ちゃ……っ」
「あぁ…フィーっ……イッて……!」
「……っんんっ!! ……ぁあぁんっ……!!」
最奥を突かれ、私は押し寄せてきた絶頂の波に飲み込まれ、全身をぴんと張り詰め達した。
達した私がぴくぴくと膣内の肉壁を痙攣させるのを感じたジルの肉棒は、最奥を突き上げてその奥へ吐精し果てた。
「……んはぁ……ぁ……」
ぐったりと身体を弛緩させた私をそのまま後ろからぎゅっと抱きしめ、まだ繋がったまま耳元で囁く。
「……フィー。愛してるよ……」
そんな甘い囁きに、私は耳まで真っ赤になった。
耳まで真っ赤になった私を見てかどうかはわからないけど、繋がったままの果てたはずの肉棒が、膣内で硬くなるのを感じた私は慌てた。
……このままだと茹で上がっちゃうっ!!
「……ぁっ…! じ、る……ん……まっ、て……!…っだめ……!」
「……そんな可愛い喘ぎ声聞いたら、待てるわけないでしょ」
「…っのぼせちゃうぅ~……」
達したばかりで敏感になっている私は、既に硬くなっている肉棒を膣内に感じ快感を拾いまくってしまう。
色々な意味でのぼせてきた私は、もう半泣き状態になった。
「あっ! ごめん。のぼせちゃったらいけないね」
優しくそう言うから、これで解放されると思ったら、繋がったまま湯船からざぶんと立ち上がらされると、そのまま浴槽の淵に手をつかされて四つん這いの状態にされた。
……確かに湯船からは出たけどっ!まだ、膝下は浸かってますよっ!!
腰を持たれ、お尻を大きく突き出した状態で最奥をがんがん突かれ、さっきとはまた違った所を擦り合わされる。さっき達したばかりの身体は快楽を拾いまくり、あまりにもの気持ち良さからポロポロ涙が溢れる。
「…っぁんっ……!じ、るっ……ひぃっ…んっ…!…も、だめ…おかしく……っ!……な、ぁんっ!」
「っく!……っはぁっ……フィーっ!…気持ちよく、なって……おかしく……っ!」
自分の腕では支えきることができなくなり、ジルが突きながら私の上半身を持ち上げる。
自重から更に子宮口の奥へと肉棒が当たり、私は泣きながら喘ぐ。
「…っひぃぁっ!……お、くぅ……だ、め…っ…! また……っいっちゃ……っん!」
「あぁっ! 可愛いフィーっ!……愛してるっ」
突き上げながら片手で顔をくいっとされ後ろを振り向かされると、そのまま激しく唇を貪られ、侵入した舌が口内を蹂躙する。
突き上げられるたびに、結合部からずちゅずちゅと卑猥な音が聞こえる。
既に身体には力が全く入らず、ただただポロポロと涙を溢しながらゆさゆさと突き上げられる。
「~っぅんんんっ……!」
突き上げられる快楽と口内を蹂躙される快楽で、私は唇を塞がれたままあっけなく達した。
ジルは私の身体をぎゅうと掻き抱ながら少し激しく唇を押し付けてくると、私のナカで吐精した。
結局お風呂で致した事でぐったりした私は、ジルに簡素なワンピースを着せてもらい、横抱きされてベッドに戻された。
ベッドに横たわる私の髪を梳きながら、優しい手つきで頭を撫でてくる。気持ちいい。
「フィー。今大丈夫?」
「ん? いいよ~。身体はまだちょっとぐったりだけど」
半身を起こして話を聞く準備をする。
すると、ジルはどこからか綺麗な手のひらサイズの箱を持ってきた。
すごい綺麗な細工のされた箱だな~と眺めていると、箱を開けて中身を取り出す。
それは、金で出来たアンクレットだった。チェーンは二重になっており、よく見ると何箇所かダイヤモンドがくっついていた。
「……すごく綺麗……! これどうしたの?」
「足枷を外した時、その代わりにこれを贈ろうと思ってた。僕が降下してフィーと結婚できるまで当分かかってしまうから指輪はまだ贈れないけど、その代わりにこれをずっと付けていて欲しい。フィーを縛る鎖として、君を僕に縛り付けたい。
ーーーフィー。僕のお嫁さんになってくれる?」
……まさかきちんとこうしてプロポーズされるとは思っていなかった私は、胸の中がホワホワ暖かくなって、嬉しくて涙が溢れてくる。
「……ジルヴェール。私を貴方のお嫁さんにしてください」
少し声が震えたとは思うけど、多分、うまく笑えたと思う。
ーーーまさかの溺愛エンドで、幸せで胸がいっぱいになった。
目にかかるくらいの長めの前髪から覗く寝顔はあどけなくって、マジで天使だと思った。
ちょっと癖っ毛で柔らかくサラサラしてる淡い金色の髪をそっと触りながら、初めてじっくりと端正な顔立ちを眺める。
……うぅ~ん。眼福とは正にこの事を言うのねっ! ありがたや~。
思わず拝みたくなってくる自分を抑えながら、その顔がニヤニヤニヤけているのが自分でも分かる。
うん。我ながら結構変態かも。
昨日の出来事を思い出したら、また顔が少し赤くなる。
愛してるなんて言われて甘々にされるのが初めてすぎて、どうしたらいいのかわからなくなる。
でも。これが幸せってやつなのかな~、と寝顔を眺めながら思った。
すると、ぱちっと目が開き、その金の瞳と目があった。
ジッっと見つめていたのがバレそうで思わず目が泳いでしまった。
「……おはよう。フィー」
そう言うと、ふにゃって蕩けるような顔をして頬を撫でられた。
……っきゃーーーっ! そそそんな顔したらっ!! てててて手がっ!!
一気に顔が赤くなり、心臓がバクバク言っている。
「お、お、お、おはよう……ジル……」
「ふふ。真っ赤になるフィー可愛い。大好き」
にっこり笑いながら、唇に軽く口付けをする。
ーーーこの甘々に心臓が保ちそうにありません……
そのまま、ちゅっちゅっとキスをしていく内に、だんだんと金の瞳が欲を孕んだ熱いものへと変わっいくのが分かる。
その手がだんだんと私の身体に這わせるような怪しい手つきに変わっていく。
「……っ!…ぅんっ……ちょっ、ぁんっ……ま、っ…て…… ーーっ待ってっ!」
ふぅ……ふぅ……やっと止まった……なんとかジルの身体を押し除けた。
「……どうして? ダメ?」
「……今はダメ。……昨日ので身体がぐちゃぐちゃだし、気持ち悪いからお風呂入らせて……!」
「そんなの後でいいでしょ? ダメ?」
そんな可愛く言ってもダメなものはダメー! お風呂好きの私にとってこれは譲れないっ! お風呂に入る事と寝る事とご飯食べる事は譲りたくないっ!
……今まで散々頑張りすぎた反動なのか、自分の欲求にひたすら忠実になった気がする……
「いいよ。わかった。フィーはお風呂好きだもんね。じゃあ一緒に入ろうか。」
「ぇええっ!! 一緒っ!!??」
「ここにくる間ずっと僕と一緒にお風呂入ってたでしょ? 何を今更。また髪洗ってあげるね。好きでしょ?」
なぜか鼻歌でも歌いそうなぐらいご機嫌な様子でにっこり笑いながら、どこから鍵を取り出したのか私の足首にある足枷をカチャリと外した。
おぉー。自由になった自分の右脚を感動しながら眺めてる間に、さっさと私を横抱きにすると、相変わらず壊物を扱うかのように優しく抱えながら浴室へと歩いていく。
「……ごめんね。足枷したままで。痛かったでしょ。」
「あ、うぅん。皮だったからそんなに痛くなかったよ。鎖が邪魔だったけど」
何だかこんなことされているのに全然憎めないし、むしろその執着ぶりが少し胸キュンだなんて、私ちょっと順応性高いというか、変な性質でもあるのかしら、と冷や汗が流れる。
そっと浴室に降ろされると、湯を張る準備をする。慣れているもので、テキパキとお風呂の準備をするのをボーっと眺めながら(昨日の情事で身体が動かないのっ)、王子様なのに全部やっててすごいなぁと思う。
これまたテキパキと身体の隅々まで洗われ、(秘所は自分でやると言ったけど、抵抗虚しくしっかり洗われた)私だけ湯船に浸からされ、そのまま浴槽の外でジルが髪を洗ってくれる。
……はい。王子様にこんな至れり尽くせりな事されています。
ジルは髪を洗うのが本当上手で、頭も軽くマッサージしてくれて、ここはどこかのスパですか!って思う。
気持ち良すぎてウトウトしてくる。
私の髪を最後に流し、その髪を軽く結って纏めると(ジルのスキルが最早謎)、自分もサッと洗い浴槽に入ってくる。
ーーー今度私が洗ってあげようかなぁ。あの綺麗で柔らかい金色の髪の毛を洗うのは気持ちいいだろうな。
ジルは私の後ろに座ると、そっと抱え込んできた。私はジルを背もたれにして浴槽で寛ぐ。
あぁぁ~! 極楽すぎるぅぅぅ~。……私は自分の欲望に忠実だ。
すると、後ろからジルが私の乳房を下から掬って持ち上げる。
「……フィーの胸すごく大きいよね。たぷんたぷん」
「うーーん。そうなのよね。これすっごい肩凝るの。……あぁ。持ち上げて貰ったら楽~!」
そうっ! 巨乳とは、肩こりがついて回るものなのだっ!! 今も乳を持ち上げてもらうと、その分重さがなくなりすっごく軽くなるっ!
「……そうなんだ。ん。じゃあ肩揉んであげるね」
そう言って、後ろからゆっくりと私の肩を揉んでくれる。
うひゃーーー!! 何これっ!! もうサイコーです~~~!!
気分はおばあちゃんで、おぉぉ、とかそこぉぉとか色気のない声をあげそうになる。
ジル様、マジですごい。様付けちゃうよぉぉ。なんだこの甘々は……っ!
もうジル様に陥落して当然だと思う。
気持ち良すぎて目を閉じてうっとりしていると、ジルの手がいつしかそのまま乳房へと伸びていた。
後ろから乳房をやわやわと揉まれ、身体がびくりと反応する。
「っちょ……っ! ジルっ……!!」
慌てて身を捩ってジルの方を振り返ると、私はそのままフリーズした。
なぜって。
いつもは長めの前髪でギリギリ瞳が見えるぐらいなのが、今水で濡れたその髪の毛はアップにされ、綺麗な顔立ちが更にハッキリしている。
いつもと違った雰囲気にやられ、すっかり私は舞い上がってしまった。
……カッコ良すぎる……カッコ良すぎて辛いっ……
かぁ~っと一気に顔が熱くなり、そこからジルを意識してしまった私は、もうダメだった。
前を向いて俯く。
……湯船に潜ってしまいたい。
「ん。フィー可愛い……」
俯いた私の首筋に口付けをしながら、私をぎゅっと抱きしめると、その不埒な手を私の身体へと這わせてくる。
ジルと密接して、その引き締まった身体の逞しさを改めて肌で感じると、自分とは造りが違う事を否が応でも意識し、胸がドキドキしてくる。
ジルの手はそのまま私の乳房に這わされ、やわやわと揉んでいく。
徐々に手の動きが大胆になり、激しく揉みしだかれると、私の身体は最早拒絶を示さず、素直に快楽に反応してしまう。
後ろから抱きしめられ、彼の荒々しく滾っている熱杭を感じ、湯船に浸かりながらも私の秘所から愛液が流れでてくる。
「……っぁあっ!……ぅんっ……」
「……あぁ。フィー。可愛く啼いて……いくよ」
ジルは私の身体を少し持ち上げ両脚を軽く開かせると、そのまま既に濡れそぼった膣口へとその肉棒を差し入れていく。
お湯が一緒に入ってくる今までにない感覚に戸惑いながら、大きくて太い肉棒がずぷずぷと奥に入っていく気持ち良さに喘ぐ。
「……っんん!……っあ、おおき……ぃ……んぁっ!」
最奥まで挿れられ、後ろから突かれ今まで当たったことのない場所が擦り合わされ、気持ちよさに声をあげる。
乳房を激しく捏ねくり回しコリコリと乳首を摘まれながら、密着した背中からジルの身体を感じ、私は激しく感じた。
そのまま後ろからずんずんと突かれ、私の身体は湯の中に揺蕩いながら翻弄される。
「…っぁあっ……んんっ…! じ、る……っ! っきもち……ぃ……っ!」
「…っく! ……っぁ…フィーの中、すごくトロトロで、気持ちいいよ……っ」
「……っん……っ! …も…だ……いっ、ちゃ……っ」
「あぁ…フィーっ……イッて……!」
「……っんんっ!! ……ぁあぁんっ……!!」
最奥を突かれ、私は押し寄せてきた絶頂の波に飲み込まれ、全身をぴんと張り詰め達した。
達した私がぴくぴくと膣内の肉壁を痙攣させるのを感じたジルの肉棒は、最奥を突き上げてその奥へ吐精し果てた。
「……んはぁ……ぁ……」
ぐったりと身体を弛緩させた私をそのまま後ろからぎゅっと抱きしめ、まだ繋がったまま耳元で囁く。
「……フィー。愛してるよ……」
そんな甘い囁きに、私は耳まで真っ赤になった。
耳まで真っ赤になった私を見てかどうかはわからないけど、繋がったままの果てたはずの肉棒が、膣内で硬くなるのを感じた私は慌てた。
……このままだと茹で上がっちゃうっ!!
「……ぁっ…! じ、る……ん……まっ、て……!…っだめ……!」
「……そんな可愛い喘ぎ声聞いたら、待てるわけないでしょ」
「…っのぼせちゃうぅ~……」
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色々な意味でのぼせてきた私は、もう半泣き状態になった。
「あっ! ごめん。のぼせちゃったらいけないね」
優しくそう言うから、これで解放されると思ったら、繋がったまま湯船からざぶんと立ち上がらされると、そのまま浴槽の淵に手をつかされて四つん這いの状態にされた。
……確かに湯船からは出たけどっ!まだ、膝下は浸かってますよっ!!
腰を持たれ、お尻を大きく突き出した状態で最奥をがんがん突かれ、さっきとはまた違った所を擦り合わされる。さっき達したばかりの身体は快楽を拾いまくり、あまりにもの気持ち良さからポロポロ涙が溢れる。
「…っぁんっ……!じ、るっ……ひぃっ…んっ…!…も、だめ…おかしく……っ!……な、ぁんっ!」
「っく!……っはぁっ……フィーっ!…気持ちよく、なって……おかしく……っ!」
自分の腕では支えきることができなくなり、ジルが突きながら私の上半身を持ち上げる。
自重から更に子宮口の奥へと肉棒が当たり、私は泣きながら喘ぐ。
「…っひぃぁっ!……お、くぅ……だ、め…っ…! また……っいっちゃ……っん!」
「あぁっ! 可愛いフィーっ!……愛してるっ」
突き上げながら片手で顔をくいっとされ後ろを振り向かされると、そのまま激しく唇を貪られ、侵入した舌が口内を蹂躙する。
突き上げられるたびに、結合部からずちゅずちゅと卑猥な音が聞こえる。
既に身体には力が全く入らず、ただただポロポロと涙を溢しながらゆさゆさと突き上げられる。
「~っぅんんんっ……!」
突き上げられる快楽と口内を蹂躙される快楽で、私は唇を塞がれたままあっけなく達した。
ジルは私の身体をぎゅうと掻き抱ながら少し激しく唇を押し付けてくると、私のナカで吐精した。
結局お風呂で致した事でぐったりした私は、ジルに簡素なワンピースを着せてもらい、横抱きされてベッドに戻された。
ベッドに横たわる私の髪を梳きながら、優しい手つきで頭を撫でてくる。気持ちいい。
「フィー。今大丈夫?」
「ん? いいよ~。身体はまだちょっとぐったりだけど」
半身を起こして話を聞く準備をする。
すると、ジルはどこからか綺麗な手のひらサイズの箱を持ってきた。
すごい綺麗な細工のされた箱だな~と眺めていると、箱を開けて中身を取り出す。
それは、金で出来たアンクレットだった。チェーンは二重になっており、よく見ると何箇所かダイヤモンドがくっついていた。
「……すごく綺麗……! これどうしたの?」
「足枷を外した時、その代わりにこれを贈ろうと思ってた。僕が降下してフィーと結婚できるまで当分かかってしまうから指輪はまだ贈れないけど、その代わりにこれをずっと付けていて欲しい。フィーを縛る鎖として、君を僕に縛り付けたい。
ーーーフィー。僕のお嫁さんになってくれる?」
……まさかきちんとこうしてプロポーズされるとは思っていなかった私は、胸の中がホワホワ暖かくなって、嬉しくて涙が溢れてくる。
「……ジルヴェール。私を貴方のお嫁さんにしてください」
少し声が震えたとは思うけど、多分、うまく笑えたと思う。
ーーーまさかの溺愛エンドで、幸せで胸がいっぱいになった。
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