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10.懐かしき神話
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監禁されて以降ジル様が来なくなって、1週間経った。
その間、ご飯は気がついたら部屋の扉入り口付近(ギリギリ私の鎖が届く範囲)に置かれるだけで、人っ子1人見ていない。あまりにご飯を置いていく気配がしないので、幽霊屋敷かとちょっと怖くなったりした。
勿論、入浴だって1人でする。これ、前世の記憶があるからいいけど普通の公爵令嬢だったら発狂するんじゃない? と心で少し突っ込んでしまった。
勿論、私は1人で満喫させていただきましたとも。
でも、これだけ1人の時間があるとどうしても色々考えてしまう。
そもそもなんでジル様はこんな監禁してきたんだろう……私を自分のモノにするためってなんだ?
これから私は一体どうなるんだろう……このまま死ぬまで監禁?
ーーーもしかしてっ!
これまでの展開を思い返して一つの結論に達した。私が牢屋に入れられた時、なんかあそこにいる皆リリー様を慕っている、みたいなこと言ってなかった?
ということは、だ。
この監禁も皆に愛されたスーパーヒロイン(予想)リーリウム様の為の復讐なんだ!!
ジル様は自分の愛を貫いて、こんな手の込んだ復讐までするなんて……
自分がこんなことまでされる悪役令嬢(予想)になってしまったことに、もはや悲しみも湧いてこない。
いやいや、そろそろこの(予想)は外して、正々堂々と悪役令嬢を名乗るべきではないだろうか。
ということは、だ。私が死ぬまでここで監禁生活になるのかな? うーん。ま、結構快適生活なので娼館送りとか処刑とか、最悪の事態は免れたからいっか!
……でも。
結局皆リリー様を愛している。私なんかではなくて。
ーーー自覚すると、それは結構心の奥深くを抉ってきた。そして、ジワジワと私を苦しめる。
例えば、今日も1人お風呂に浸かりながらふと思い出す。
ジル様が私を洗ってくれてたんだって。
すごく優しい手付きで洗ってくれた事とか、髪の洗ってくれたのがサイコーに気持ちよかった事とか思い出して。
でもそれだって、結局はリリー様への復讐だったって事なわけで。
あの優しさも嘘だったんだなぁ、と思うと何故か胸がギュッと苦しくなる。
ジル様凄い策士ですよ。さすが黒い笑顔をお持ちです。単純な私なんて、まんまとその策に嵌って、優しくされたジル様に心を許しかけていましたよ……
『単純な自分』ってことで、またまた自己嫌悪に走る。トリスティン様のことだ。
思い返してみると、トリスティン様が私を『フィーリアス』って甘く呼ぶ時って、自分に都合悪い時と私を使いたい時だった気がする。
それなのに、ちょっと甘く名前を囁かれただけで有頂天になっていた自分。そして彼が自分に好意を持ってくれていると勘違いをしていたあの頃の自分。
そもそも、婚約者に決まった時にトリスティン様に『俺の隣に立つのに相応しい大人の淑女になれ』って言われた所から私の11年間の努力の歴史が始まったんだけど、そもそも6歳差なんてひっくり返せるわけもないのに、単純な私は期待されていると勘違いして立派な王妃になるべく邁進し続けた。
実は簡単な話で、6歳も下の私なんてトリスティン様の好みではなかったのだ。
1歳上のリリー様を選んだことからもよく分かる。
結局、前世の記憶があっても私が単純でチョロい人間である事には変わりなかった。
……芋づる式に自分の痛い過去を思い出して、物凄い精神的ダメージを食らった。自爆だ……
一つだけ気になることがあるといえば、ジル様が私を『フィー』と呼んだことだ。私の愛称が『フィー』であることは、家族ぐらいしか知らない。それも、幼い間だけだった。
トリスティン様は勿論、そんな愛称で呼んだことすらない。
まぁ、そんな些細なこと今はどうでもいいわけで。
ーーー結局私は誰からも認められない、愛されない人間なのだから。
と、ここまで考えると暗くなるだけなので、凄くモヤモヤしてくる!
結局これじゃあ前と変わらないじゃないか、と自分を叱咤激励する。前世の記憶がある今、昔の私とは違うってことを忘れちゃいけないぞー!
気持ちを切り替える為に、部屋に置いてあるクローゼットと本棚に行く。
そう、ここ監禁専用部屋のはずなんだけど、今の私には意外と快適だったりする。
クローゼットにはたくさんの可愛い服があって、よりどりみどり。1人で着替えれるようにドレスではなく簡素なワンピースなんだけど、多分これ素材が最高級!って物ばっかりなんだよね~何故か。
きっと、王族からの配慮なんでしょう。一応私元公爵令嬢。
クローゼットから自分好みの可愛いワンピースをチョイスして着替えると、無駄に鏡の前でクルリと回ってみる。足枷がジャラジャラ言うのは見えてない!
うんうん。今日の私も可愛いぞ~。可愛いワンピースに着替えれて満足満足。
さてさて、次はどの本読もうかな~、と今日の本を求め本棚へ移動。
前世みたいにテレビがあれば完璧なんだけど、ここにはそんなものは存在しないから、本を思う存分堪能する。
本はすごい種類がある。実用的な勉強向けの本から、小説やら挿絵のある本とか、絵ばっかりの本とか。
絵は手書きだからすごい迫力で、まるで絵画を見ているみたいで飽きない。まさに娯楽品だ。
「相変わらず順応性高いなぁ私……」
このバリエーションの多さに何故かジル様の愛を少し感じて、テンション上がってしまった自分を諌めるように、思わず独り言で突っ込んでしまった。
……っは! いかんいかん私思っていた以上にメンタルきてるのかしら……
ジル様の愛とか云々は置いといて、これだけの本がある事には素直に感謝感謝だ!
ーーだって、こんな娯楽品の本を、私は初めて見るのだから。
そもそも私、婚約者に決まった時から、ずーーーーーーっと王妃勉強しかしてなかった。
自国だけでなく各国の歴史、全ての貴族の名前とその交流関係、語学の勉強に、国政のための勉強。更には令嬢として、次期王妃として恥ずかしくないように、マナー、ダンス、ピアノ、刺繍等々……
6歳も年上のトリスティン様に見劣りすることがないように、トリスティン様が恥をかかないように。
そればかりを思って、ずっとずっと勉強ばかりしてきた。
7歳からずっとって、本当、今思えば何であんなに必死だったのか……バカらしい……
自分の青春全て、勉強とか勉強とか勉強に捧げてきたなんて……
あーーー! ダメダメ!! どうも思考がネガティブ方面にしか発動しない~。
また黒歴史に沈みそうになる自分を無理やり持ち上げて、本棚を覗く。
そこには、子供向けの絵本があった。
「あ、懐かしい……」
それは、いわゆるこの世界の成り立ち、神話を絵本にしたものだった。
この世界は、世界を作った神々を大切にしている。
前世でいう教会とかは特にないけど、皆何かある時は各々心の中で神様に祈ったりしている。
もちろん、言葉に出して神々に祝福をすることもある。
その絵本は、私がまだ婚約者になる前に、兄や姉によく読んでもらったものだった。
懐かしい思い出の絵本の表紙をそっと撫でると、頁を開いていくーーー
==========
昔々、神々は数々の魔法を使ってこの世界を作られた。
神々はこの世界を非常に愛していて、特に神々に愛された魂を持つ人たちを神の子と呼んだ。
神々に愛された神の子は、その力の象徴である魔法をほんの少しだけ使う事ができた。
神々はこの世界が安定するのを見届けて、自分たちの世界へ帰ることとなった。
残された人々は、神が帰ることを嘆き悲しんだ。
神々は、いつでも自分たちがこの世界を見守っていることを伝え、帰っていく。
帰るとき、神々は自分たちが大切にしていた鏡を割ってしまい、粉々になったそのカケラは、世界中に散り散りになり、それは世界を照らした。
んん? あれ??
なんかこの絵本私が知らない続きがある……
散り散りになったそのカケラは、神々が愛していた神の子の魂に飛んでいき、一つになった。
カケラを持つ魂は、神々ほどではないにしても、もっと強い魔法を使えるようになった。
カケラを持つ魂のことを、人々はフラーマと呼ぶようになる。
また、ソラへ帰る時、神々は涙した。
その涙が地上へ降って、固まり、石へと変わった。
神の石と呼ばれるそれは、フラーマと呼応しフラーマを有する人が持つと淡く光った。
==========
よく読んでた絵本に続きがあって非常にワクワクした。
もしかして、魔法が使えるってことは、その神の子の子孫が王家なのかしら?
そんなことに思いを馳せたり、兄や姉たちとの懐かしい思い出が蘇ってきたりして、久々に楽しい気持ちになった。
やっぱり読書はサイコーだね!
ーーーでも、そんな明るい気分も、扉を開ける音が聞こえて霧散した。
その間、ご飯は気がついたら部屋の扉入り口付近(ギリギリ私の鎖が届く範囲)に置かれるだけで、人っ子1人見ていない。あまりにご飯を置いていく気配がしないので、幽霊屋敷かとちょっと怖くなったりした。
勿論、入浴だって1人でする。これ、前世の記憶があるからいいけど普通の公爵令嬢だったら発狂するんじゃない? と心で少し突っ込んでしまった。
勿論、私は1人で満喫させていただきましたとも。
でも、これだけ1人の時間があるとどうしても色々考えてしまう。
そもそもなんでジル様はこんな監禁してきたんだろう……私を自分のモノにするためってなんだ?
これから私は一体どうなるんだろう……このまま死ぬまで監禁?
ーーーもしかしてっ!
これまでの展開を思い返して一つの結論に達した。私が牢屋に入れられた時、なんかあそこにいる皆リリー様を慕っている、みたいなこと言ってなかった?
ということは、だ。
この監禁も皆に愛されたスーパーヒロイン(予想)リーリウム様の為の復讐なんだ!!
ジル様は自分の愛を貫いて、こんな手の込んだ復讐までするなんて……
自分がこんなことまでされる悪役令嬢(予想)になってしまったことに、もはや悲しみも湧いてこない。
いやいや、そろそろこの(予想)は外して、正々堂々と悪役令嬢を名乗るべきではないだろうか。
ということは、だ。私が死ぬまでここで監禁生活になるのかな? うーん。ま、結構快適生活なので娼館送りとか処刑とか、最悪の事態は免れたからいっか!
……でも。
結局皆リリー様を愛している。私なんかではなくて。
ーーー自覚すると、それは結構心の奥深くを抉ってきた。そして、ジワジワと私を苦しめる。
例えば、今日も1人お風呂に浸かりながらふと思い出す。
ジル様が私を洗ってくれてたんだって。
すごく優しい手付きで洗ってくれた事とか、髪の洗ってくれたのがサイコーに気持ちよかった事とか思い出して。
でもそれだって、結局はリリー様への復讐だったって事なわけで。
あの優しさも嘘だったんだなぁ、と思うと何故か胸がギュッと苦しくなる。
ジル様凄い策士ですよ。さすが黒い笑顔をお持ちです。単純な私なんて、まんまとその策に嵌って、優しくされたジル様に心を許しかけていましたよ……
『単純な自分』ってことで、またまた自己嫌悪に走る。トリスティン様のことだ。
思い返してみると、トリスティン様が私を『フィーリアス』って甘く呼ぶ時って、自分に都合悪い時と私を使いたい時だった気がする。
それなのに、ちょっと甘く名前を囁かれただけで有頂天になっていた自分。そして彼が自分に好意を持ってくれていると勘違いをしていたあの頃の自分。
そもそも、婚約者に決まった時にトリスティン様に『俺の隣に立つのに相応しい大人の淑女になれ』って言われた所から私の11年間の努力の歴史が始まったんだけど、そもそも6歳差なんてひっくり返せるわけもないのに、単純な私は期待されていると勘違いして立派な王妃になるべく邁進し続けた。
実は簡単な話で、6歳も下の私なんてトリスティン様の好みではなかったのだ。
1歳上のリリー様を選んだことからもよく分かる。
結局、前世の記憶があっても私が単純でチョロい人間である事には変わりなかった。
……芋づる式に自分の痛い過去を思い出して、物凄い精神的ダメージを食らった。自爆だ……
一つだけ気になることがあるといえば、ジル様が私を『フィー』と呼んだことだ。私の愛称が『フィー』であることは、家族ぐらいしか知らない。それも、幼い間だけだった。
トリスティン様は勿論、そんな愛称で呼んだことすらない。
まぁ、そんな些細なこと今はどうでもいいわけで。
ーーー結局私は誰からも認められない、愛されない人間なのだから。
と、ここまで考えると暗くなるだけなので、凄くモヤモヤしてくる!
結局これじゃあ前と変わらないじゃないか、と自分を叱咤激励する。前世の記憶がある今、昔の私とは違うってことを忘れちゃいけないぞー!
気持ちを切り替える為に、部屋に置いてあるクローゼットと本棚に行く。
そう、ここ監禁専用部屋のはずなんだけど、今の私には意外と快適だったりする。
クローゼットにはたくさんの可愛い服があって、よりどりみどり。1人で着替えれるようにドレスではなく簡素なワンピースなんだけど、多分これ素材が最高級!って物ばっかりなんだよね~何故か。
きっと、王族からの配慮なんでしょう。一応私元公爵令嬢。
クローゼットから自分好みの可愛いワンピースをチョイスして着替えると、無駄に鏡の前でクルリと回ってみる。足枷がジャラジャラ言うのは見えてない!
うんうん。今日の私も可愛いぞ~。可愛いワンピースに着替えれて満足満足。
さてさて、次はどの本読もうかな~、と今日の本を求め本棚へ移動。
前世みたいにテレビがあれば完璧なんだけど、ここにはそんなものは存在しないから、本を思う存分堪能する。
本はすごい種類がある。実用的な勉強向けの本から、小説やら挿絵のある本とか、絵ばっかりの本とか。
絵は手書きだからすごい迫力で、まるで絵画を見ているみたいで飽きない。まさに娯楽品だ。
「相変わらず順応性高いなぁ私……」
このバリエーションの多さに何故かジル様の愛を少し感じて、テンション上がってしまった自分を諌めるように、思わず独り言で突っ込んでしまった。
……っは! いかんいかん私思っていた以上にメンタルきてるのかしら……
ジル様の愛とか云々は置いといて、これだけの本がある事には素直に感謝感謝だ!
ーーだって、こんな娯楽品の本を、私は初めて見るのだから。
そもそも私、婚約者に決まった時から、ずーーーーーーっと王妃勉強しかしてなかった。
自国だけでなく各国の歴史、全ての貴族の名前とその交流関係、語学の勉強に、国政のための勉強。更には令嬢として、次期王妃として恥ずかしくないように、マナー、ダンス、ピアノ、刺繍等々……
6歳も年上のトリスティン様に見劣りすることがないように、トリスティン様が恥をかかないように。
そればかりを思って、ずっとずっと勉強ばかりしてきた。
7歳からずっとって、本当、今思えば何であんなに必死だったのか……バカらしい……
自分の青春全て、勉強とか勉強とか勉強に捧げてきたなんて……
あーーー! ダメダメ!! どうも思考がネガティブ方面にしか発動しない~。
また黒歴史に沈みそうになる自分を無理やり持ち上げて、本棚を覗く。
そこには、子供向けの絵本があった。
「あ、懐かしい……」
それは、いわゆるこの世界の成り立ち、神話を絵本にしたものだった。
この世界は、世界を作った神々を大切にしている。
前世でいう教会とかは特にないけど、皆何かある時は各々心の中で神様に祈ったりしている。
もちろん、言葉に出して神々に祝福をすることもある。
その絵本は、私がまだ婚約者になる前に、兄や姉によく読んでもらったものだった。
懐かしい思い出の絵本の表紙をそっと撫でると、頁を開いていくーーー
==========
昔々、神々は数々の魔法を使ってこの世界を作られた。
神々はこの世界を非常に愛していて、特に神々に愛された魂を持つ人たちを神の子と呼んだ。
神々に愛された神の子は、その力の象徴である魔法をほんの少しだけ使う事ができた。
神々はこの世界が安定するのを見届けて、自分たちの世界へ帰ることとなった。
残された人々は、神が帰ることを嘆き悲しんだ。
神々は、いつでも自分たちがこの世界を見守っていることを伝え、帰っていく。
帰るとき、神々は自分たちが大切にしていた鏡を割ってしまい、粉々になったそのカケラは、世界中に散り散りになり、それは世界を照らした。
んん? あれ??
なんかこの絵本私が知らない続きがある……
散り散りになったそのカケラは、神々が愛していた神の子の魂に飛んでいき、一つになった。
カケラを持つ魂は、神々ほどではないにしても、もっと強い魔法を使えるようになった。
カケラを持つ魂のことを、人々はフラーマと呼ぶようになる。
また、ソラへ帰る時、神々は涙した。
その涙が地上へ降って、固まり、石へと変わった。
神の石と呼ばれるそれは、フラーマと呼応しフラーマを有する人が持つと淡く光った。
==========
よく読んでた絵本に続きがあって非常にワクワクした。
もしかして、魔法が使えるってことは、その神の子の子孫が王家なのかしら?
そんなことに思いを馳せたり、兄や姉たちとの懐かしい思い出が蘇ってきたりして、久々に楽しい気持ちになった。
やっぱり読書はサイコーだね!
ーーーでも、そんな明るい気分も、扉を開ける音が聞こえて霧散した。
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