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6.目が覚めるとそこは
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目が覚めると、ふかふかのベッドの中だった。
……あれ?
周りを見ると牢屋ではなく、かなり豪勢な部屋であることが窺い知れる。
そもそも、牢屋のベッドはこんなふかふかではなく硬そうな小さいやつだったから、ここが牢屋ではないのは確かだ。
起きあがろうとすると、全身、特に腰が抜けて全く動けなかった。
心なしかあそこもヒリヒリする。
そりゃそうだ。あれからどうなったのか分からないけど、処女なのにあんだけしたら……
自分の痴態を思い出し、顔がカァーっと熱くなる。
おまけに、気持ちよさを思い出してまだヒリヒリするあそこがソワソワする。
そんな自分がますます恥ずかしくなり、泣きそうになる。
こんな淫乱、お嫁に行けないよ~。
ーーーって、そもそも婚約破棄されて嫁どころか自分の生死すら危うかったんだ!
昨日のジル様は何だかんだ言っても破瓜の痛み以外は気持ち良くしてくれたし、それが優しくされたと勘違いをしてしまっていた。
他のメンバーにも貫かれたんだけど、結局致すときはジル様の顔しか見ていない私は、快楽を与えてくれたのがジル様だけな錯覚に陥っていた。
……いかんいかん、端正な美貌の持ち主は徳だよね。
「失礼します」
声のした方を見ると、能面のような無表情を貼り付けた侍女が2人スッと入ってきた。
「お目覚めのようですから、こちらで湯浴みを」
そう言われたものの、指先を動かせるぐらいで私の身体は動かない。
「……えっと。……すいません。……動けません……」
結局私は侍女2人に支えられながら、全裸でゆっくりと湯浴みへと向かった。
羞恥心で涙を浮かべながら、自分を叱咤激励し、何とか足を動かす。
ーーー恥ずかしすぎて死ぬる……
侍女2人に体の隅々まで綺麗にされ浴槽でゆっくりしていると、身体がほぐれてくる。
やはり身体は無理をしていたし、心もすごく緊張していたんだ。
あれから少しでもほっとできた、初めての時間だった。
やはりお風呂は命の洗濯です。サイコー。
風呂から上がり(まだ支えられてますありがとう)着替えを手伝ってもらい髪を乾かしてもらう。
鏡台の鏡で映された自分の姿を改めてじっくりと眺める。
青みが非常に多いアッシュブロンドの髪は、ふわふわと腰まである。
瞳も同じく蒼色で、目は大きく少しだけ吊り上がっている。
顔だちはヒロイン(予想)のリリー様以上に整っているはずなのに、髪色と相待って何だか全体的に冷たくてキツそうな印象を受ける。
前世の記憶が蘇った私は、髪色も瞳の色も違和感が強くなり、何だか自分の顔なのに自分の顔ではない気がする。
スタイルも昨日の情事でわかってはいたけど、非常に良い。
豊かな乳房はぷるるんとその存在を主張し腰はキュッとくびれているため、乳がますます強調されている。エロボディだ。
これはまさに悪役令嬢だなぁ、と客観的に己自身を見つめた。
着替えさせられた服は、ドレスではなく簡素なワンピースであった。
おまけに何故か下着がなかった……
身体を締め付けるものが無い代わりにドレスより生地が少ないので、身体の線がさらに強調されるような気がする。
エロボディが強調……自分の身に何だか危険を感じる……下着無いし……
髪が軽く結われ、まとめてざっくりとアップにされた。
その後、ベッドに横にされると軽めの朝食?昼食?が運ばれたので、遠慮なく食べた。
昨日から何も食べてない私は、ご飯を見て初めてお腹が空いていたことに気が付き、淑女らしさを残しつつも早々に完食した。
ーーーご飯が美味しいよぉぉぉおおお~
疲れていたのか、ご飯を食べたらそのまますぐにベッドで微睡んでしまったが、ゴソゴソと物音がしたので目が覚めた。
すると、何やら大きめな木の箱を侍女2人で運んでいる。
侍女たちは木の箱をベッドのすぐ前で下ろすと蓋を開けた。
「???」
蓋の中を見ると、毛布が敷き詰められており、周りには小さいクッションがいくつか散りばめられていた。
……何だろう。非常に嫌な予感しかしない……
「こちらにお入りください」
侍女の1人が相変わらずの能面みたいな無表情で、とんでもない事をさらっと言った。
「っえ!? ここに私が入るの!?」
「はい」
ピクリとも表情筋が仕事をしない侍女は、侍女として大変優秀であると思われる。
でも、そんな仕事はしなくてもいいと思う。
こんな無表情で無慈悲な事を言われた私は、恐怖が募っていく。
「ぃや……いやよぉ……いやぁ……」
情けなくも涙が出る。
「拒否は許されません。早くしていただかないと、お命がなくなりますよ」
無表情な侍女からそう言われた私は、でも動けなかった。
そんな私を見て諦めたのか、侍女2人で無理やり箱の中へ入らされる。
おまけに、箱に入れられる前にシュルっと布で目隠しをされた。
恐怖で私は固まるものの、そこまでの抵抗はできなかった。
このまま処刑されるかもしれないなら、まだ命がある方がマシ!……だと思う。そう思いたい……
箱の中で足を曲げ、丸まった体勢になる。クッションがあるせいか痛みはない。
ただ、そのまま蓋をされ外部から遮断されると、恐怖でガクガクと全身が震えてきた。
ガタンっ!
「……ぃっ!」
自分が持ち上げられて浮遊する感覚に恐怖する。
「決して声を出さないでくださいね。見つかると命がなくなりますから」
箱の中へ顔を近づけそっと話す侍女の声が無常に届く。
私は慌てて自分の口を塞ぎ、こくこくと相手に見えていないのに頷く。
しばらくどこかへ移動されている感覚になるが、目は目隠しで真っ暗で、聴覚しか頼りになるべきものはない。
と言っても箱に入れられている時点で、周りなんて見えないんだけどね。
「………い…か……ない……ひつ……だ…う……」
外から何やら声が聞こえるけど、ハッキリ分からない。
ガヤガヤと周りが騒がしくなった気がする。
自分の鼓動がドキンドキンと大きく脈打つのが分かる。
見つかったら処刑されるのかな。
いやだ……怖い……
一際大きい声が聞こえる。
「……れは!……娼館…! ………」
……聞こえた。娼館って言ってた……
これはもしや娼館行きなのだろうか……
処刑よりはマシ……だけど。
娼館って色々な男を相手にするところ。
昨日すでに快楽でドロドロにされているけど、ジル様すごい美形だし(男でも美人は徳だね)、何より優しかった気がするからそこまで忌避感がなかったことに気がついた。
嫌だなぁ……痛いのとかあるのかな……
痛いのは本当に勘弁してほしい……
目隠しで物理的にもお先真っ暗な私は、目隠しがビショビショになるのも気にならないぐらい、震え、泣いた。
……あれ?
周りを見ると牢屋ではなく、かなり豪勢な部屋であることが窺い知れる。
そもそも、牢屋のベッドはこんなふかふかではなく硬そうな小さいやつだったから、ここが牢屋ではないのは確かだ。
起きあがろうとすると、全身、特に腰が抜けて全く動けなかった。
心なしかあそこもヒリヒリする。
そりゃそうだ。あれからどうなったのか分からないけど、処女なのにあんだけしたら……
自分の痴態を思い出し、顔がカァーっと熱くなる。
おまけに、気持ちよさを思い出してまだヒリヒリするあそこがソワソワする。
そんな自分がますます恥ずかしくなり、泣きそうになる。
こんな淫乱、お嫁に行けないよ~。
ーーーって、そもそも婚約破棄されて嫁どころか自分の生死すら危うかったんだ!
昨日のジル様は何だかんだ言っても破瓜の痛み以外は気持ち良くしてくれたし、それが優しくされたと勘違いをしてしまっていた。
他のメンバーにも貫かれたんだけど、結局致すときはジル様の顔しか見ていない私は、快楽を与えてくれたのがジル様だけな錯覚に陥っていた。
……いかんいかん、端正な美貌の持ち主は徳だよね。
「失礼します」
声のした方を見ると、能面のような無表情を貼り付けた侍女が2人スッと入ってきた。
「お目覚めのようですから、こちらで湯浴みを」
そう言われたものの、指先を動かせるぐらいで私の身体は動かない。
「……えっと。……すいません。……動けません……」
結局私は侍女2人に支えられながら、全裸でゆっくりと湯浴みへと向かった。
羞恥心で涙を浮かべながら、自分を叱咤激励し、何とか足を動かす。
ーーー恥ずかしすぎて死ぬる……
侍女2人に体の隅々まで綺麗にされ浴槽でゆっくりしていると、身体がほぐれてくる。
やはり身体は無理をしていたし、心もすごく緊張していたんだ。
あれから少しでもほっとできた、初めての時間だった。
やはりお風呂は命の洗濯です。サイコー。
風呂から上がり(まだ支えられてますありがとう)着替えを手伝ってもらい髪を乾かしてもらう。
鏡台の鏡で映された自分の姿を改めてじっくりと眺める。
青みが非常に多いアッシュブロンドの髪は、ふわふわと腰まである。
瞳も同じく蒼色で、目は大きく少しだけ吊り上がっている。
顔だちはヒロイン(予想)のリリー様以上に整っているはずなのに、髪色と相待って何だか全体的に冷たくてキツそうな印象を受ける。
前世の記憶が蘇った私は、髪色も瞳の色も違和感が強くなり、何だか自分の顔なのに自分の顔ではない気がする。
スタイルも昨日の情事でわかってはいたけど、非常に良い。
豊かな乳房はぷるるんとその存在を主張し腰はキュッとくびれているため、乳がますます強調されている。エロボディだ。
これはまさに悪役令嬢だなぁ、と客観的に己自身を見つめた。
着替えさせられた服は、ドレスではなく簡素なワンピースであった。
おまけに何故か下着がなかった……
身体を締め付けるものが無い代わりにドレスより生地が少ないので、身体の線がさらに強調されるような気がする。
エロボディが強調……自分の身に何だか危険を感じる……下着無いし……
髪が軽く結われ、まとめてざっくりとアップにされた。
その後、ベッドに横にされると軽めの朝食?昼食?が運ばれたので、遠慮なく食べた。
昨日から何も食べてない私は、ご飯を見て初めてお腹が空いていたことに気が付き、淑女らしさを残しつつも早々に完食した。
ーーーご飯が美味しいよぉぉぉおおお~
疲れていたのか、ご飯を食べたらそのまますぐにベッドで微睡んでしまったが、ゴソゴソと物音がしたので目が覚めた。
すると、何やら大きめな木の箱を侍女2人で運んでいる。
侍女たちは木の箱をベッドのすぐ前で下ろすと蓋を開けた。
「???」
蓋の中を見ると、毛布が敷き詰められており、周りには小さいクッションがいくつか散りばめられていた。
……何だろう。非常に嫌な予感しかしない……
「こちらにお入りください」
侍女の1人が相変わらずの能面みたいな無表情で、とんでもない事をさらっと言った。
「っえ!? ここに私が入るの!?」
「はい」
ピクリとも表情筋が仕事をしない侍女は、侍女として大変優秀であると思われる。
でも、そんな仕事はしなくてもいいと思う。
こんな無表情で無慈悲な事を言われた私は、恐怖が募っていく。
「ぃや……いやよぉ……いやぁ……」
情けなくも涙が出る。
「拒否は許されません。早くしていただかないと、お命がなくなりますよ」
無表情な侍女からそう言われた私は、でも動けなかった。
そんな私を見て諦めたのか、侍女2人で無理やり箱の中へ入らされる。
おまけに、箱に入れられる前にシュルっと布で目隠しをされた。
恐怖で私は固まるものの、そこまでの抵抗はできなかった。
このまま処刑されるかもしれないなら、まだ命がある方がマシ!……だと思う。そう思いたい……
箱の中で足を曲げ、丸まった体勢になる。クッションがあるせいか痛みはない。
ただ、そのまま蓋をされ外部から遮断されると、恐怖でガクガクと全身が震えてきた。
ガタンっ!
「……ぃっ!」
自分が持ち上げられて浮遊する感覚に恐怖する。
「決して声を出さないでくださいね。見つかると命がなくなりますから」
箱の中へ顔を近づけそっと話す侍女の声が無常に届く。
私は慌てて自分の口を塞ぎ、こくこくと相手に見えていないのに頷く。
しばらくどこかへ移動されている感覚になるが、目は目隠しで真っ暗で、聴覚しか頼りになるべきものはない。
と言っても箱に入れられている時点で、周りなんて見えないんだけどね。
「………い…か……ない……ひつ……だ…う……」
外から何やら声が聞こえるけど、ハッキリ分からない。
ガヤガヤと周りが騒がしくなった気がする。
自分の鼓動がドキンドキンと大きく脈打つのが分かる。
見つかったら処刑されるのかな。
いやだ……怖い……
一際大きい声が聞こえる。
「……れは!……娼館…! ………」
……聞こえた。娼館って言ってた……
これはもしや娼館行きなのだろうか……
処刑よりはマシ……だけど。
娼館って色々な男を相手にするところ。
昨日すでに快楽でドロドロにされているけど、ジル様すごい美形だし(男でも美人は徳だね)、何より優しかった気がするからそこまで忌避感がなかったことに気がついた。
嫌だなぁ……痛いのとかあるのかな……
痛いのは本当に勘弁してほしい……
目隠しで物理的にもお先真っ暗な私は、目隠しがビショビショになるのも気にならないぐらい、震え、泣いた。
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