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4.初めての体感 *
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私の後ろに立っていた金獅子のレーベ様が、私の両手を後ろから掴み上に引っ張りあげた。
「痛っ!!」
思わず声が出るくらい力が強かった。腕が上がられたことにより巻きつけてあったマントはそのまま下に落ちた。
後に残るのはボロボロの意味のないドレスだけ。
豊かな乳房はそのままぽろんと正面にいるジル様に向けられた。
「とても大きな胸ですね……」
少し金の瞳を細めて私の乳房をじっと見ている。
「……っ!! 見ないでっ……」
私は羞恥で顔が赤くなっているのを自覚しながら、自然目に涙が溜まっていく。
すると彼は私のその豊かな乳房をゆっくりと揉み出してきた。
「っ!!!」
慣れないその感触に思わず息を止めた。
私の乳房は非常に大きく、また感度も良さそうで、ゆっくりと捏ね回されると思わず体が反応してしまう。
豊満な乳房がやわやわと揉もれ、彼の手によってその形を変えられていく。
「っぁ……!」
彼はその美しい顔に似合わない腹黒そうな表情でニヤリと笑った。
「ふふふ。やはりあなたは悪女ですね。私ごときでこんなに感じているなんて」
「!! …ぃや! そんなっ……! っ私は……」
誤解の無いように言っておくが、いくら悪役令嬢(予想)とはいえ私は清らかそのものである。トリスティン様を幼少の頃より一途にお慕いしており、他の男なんて目にも入っていなかったわけで。
で、その肝心の婚約者(トリスティン)は今なら分かるけど私なんて眼中になく、キスすらしたことがない。
言い返したいのだが、ジル様の手つきは非常に優しくかつ繊細で、こんな刺激を受けたことのない私は、触られる所全てが気持ちよくてそれどころではない。
「っぁん……!」
ジル様の右手が私の乳首を捉え、2本の指で挟んでコリコリさせる。
その絶妙な力加減に、腰が砕ける。
「あぁ、もうこんなに立ってきていますよ。本当流石ですね。」
そう言うとジル様は私の乳首を両方ともコリコリと弄びだした。
「っあ…! っぁあ……ん!」
私はもうろくに言葉を話せなくなってきた。
すると私の左右からスッと手が伸びてきた。ラクス様とセレス様だ。
2人はボロボロのドレスから覗く私の腿やお腹や脚をじっとりと触りだした。
「……はぁ……ぁっ……!」
だんだんと敏感になってきた私は、2人に触られるたびにどんどんその感度を増してくる。
ゆっくりと身体のあちこちを優しく愛撫しながら触られる感触で、自分の蜜壺からじわりと愛液が湧いてきているのがわかる。
「っあぁっ…!!!」
私は乳首からのとてつもない快楽で思わず大きな声を出してしまっていた。
見ると、ジル様がまるで私の意識を戻すかのように乳首に吸い付き、そしてその美しい顔に恍惚の笑みを浮かべながら紅い舌を出し私の乳首をペロペロと舐めていた。
あまりにもの淫靡な姿に思わず私の胸がキュンとなってしまう。
令嬢である私はもちろん処女であるが、前世の記憶には性行為ももちろんあった。そのため、これから齎されるであろう快感を予想した私は、はしたなくも自分の内股を擦り付けるような動作をしてしまっていた。
「ふーん。もうそんなに感じているんですね。こっちはどんな状態か見てみましょう」
ジル様はそう言うと、ボロボロと言えども下半身を所々は隠していたドレスをおもむろに破り捨てた。
「!!!」
両手を固定されている私には抵抗する間もなく、男達に囲まれたまま下着姿一枚となった。
そのまま左右の男たちが私の足を其々広げさせると、私はジル様に大事な部分を見せる形となった。
「ぃやぁ……」
あまりにもの羞恥にもうどうしていいのか分からない。こんな大勢の前でご開帳するなんて……!
ジル様はその下着の上からゆっくりと私の秘所を触る。
「…っぁあ…ん……っ!」
ジル様にそのままじっと私の秘所を眺めたり触ったりされると、自分でも下着がじっとりと愛液で湿ってくるのがわかる。
「…っあぁ……っ!!」
そう言うと下着の中に手を入れられ、そのまま私の膣口へと指が入ってきた。
ぐちゅり、とあまりに淫靡な音と指にもたらされる快感に、私ははしたなくも声をあげていた。
ぐちゅぐちゅと自分から聞こえる音と、それに伴う強烈な快感に気がつけば軽く腰を振ってしまっている。
左右にいた2人はすでに力の抜け切った足から手を離し、そのまま私の乳房を弄り出した。
乳首を時に手で、時に口で弄られ、また膣口では絶え間ない指の出し入れという両方からもたらされる快感に、私はなすすべもなくひたすら快楽を享受する。
「はぁん……んんっ! …あぁ……っ」
すでに体の力は抜けきり、淫らな声を上げることしかできない。
「まだまだ狭いですね。ーーーでももうこんなに溢れてトロットロ」
そう言うとジル様はもう一つの指で私の陰核をキュッと軽く摘んだ。
「~~~~~~っ!!!!」
凄まじい快楽に一気に全身がピーンと硬直し、何度か痙攣した。
ーーーイッてしまった……
「はぁ…はぁ……ぁ……」
「どうやらイッたようですね。この中もキュッと締まりましたよ」
ジル様はそう言うと、まだジル様の指をぎゅうぎゅうと締め付けて蠢く私のナカからずちゅんと指を抜いた。
「っぅん……っ!」
抜かれた瞬間、まだまだ達したばかりの体は抜かれた事自体に敏感に反応する。
そうした中でも左右からは絶え間なく胸を弄られているため、私の身体は休まる事を知らずどんどん快感を拾っている。
「ふふふ。まだまだですが、これぐらいで充分でしょう」
ジル様はそう言うとさっと自分の服を全て脱ぎ捨てて、その裸体を惜しみなく披露した。
綺麗な顔に似合わず、その身体は鍛えているのかとても引き締まっており、均等に付いた筋肉はまさに肉体美であった。
脱いだらすごいですねジル様……
両腕を解放された私は、床にそのまま肢体を投げ出しくったりとした状態で、(すでに下着はどこかにいった)ジル様やその他の皆が服を全て脱ぎ捨てる様子を陶然としながら見ていた。
もはや快楽に酔わされた私には、恐怖ではなくこれから起こることを半ば期待して皆の様子を見上げるしかなかった。
ふと見ると、牢の外には1人佇むトリスティン様の姿がある。
この場では彼の方こそ場違いのように感じてしまう。
ただ、その股間を見ると酷く盛り上がっているのがハッキリとわかり、その滑稽さにますます何故あんな男に恋をしていたのか、と冷めた目で見てしまう。
トリスティン様を見る私の目線に気がついたジル様が、またもやものすごい形相になって私の顔をぐいと持ち上げた。
「まだまだ終わりではないですよ……」
うっすらと笑みを浮かべるジル様の顔を見て、背筋が薄寒くなった。
「痛っ!!」
思わず声が出るくらい力が強かった。腕が上がられたことにより巻きつけてあったマントはそのまま下に落ちた。
後に残るのはボロボロの意味のないドレスだけ。
豊かな乳房はそのままぽろんと正面にいるジル様に向けられた。
「とても大きな胸ですね……」
少し金の瞳を細めて私の乳房をじっと見ている。
「……っ!! 見ないでっ……」
私は羞恥で顔が赤くなっているのを自覚しながら、自然目に涙が溜まっていく。
すると彼は私のその豊かな乳房をゆっくりと揉み出してきた。
「っ!!!」
慣れないその感触に思わず息を止めた。
私の乳房は非常に大きく、また感度も良さそうで、ゆっくりと捏ね回されると思わず体が反応してしまう。
豊満な乳房がやわやわと揉もれ、彼の手によってその形を変えられていく。
「っぁ……!」
彼はその美しい顔に似合わない腹黒そうな表情でニヤリと笑った。
「ふふふ。やはりあなたは悪女ですね。私ごときでこんなに感じているなんて」
「!! …ぃや! そんなっ……! っ私は……」
誤解の無いように言っておくが、いくら悪役令嬢(予想)とはいえ私は清らかそのものである。トリスティン様を幼少の頃より一途にお慕いしており、他の男なんて目にも入っていなかったわけで。
で、その肝心の婚約者(トリスティン)は今なら分かるけど私なんて眼中になく、キスすらしたことがない。
言い返したいのだが、ジル様の手つきは非常に優しくかつ繊細で、こんな刺激を受けたことのない私は、触られる所全てが気持ちよくてそれどころではない。
「っぁん……!」
ジル様の右手が私の乳首を捉え、2本の指で挟んでコリコリさせる。
その絶妙な力加減に、腰が砕ける。
「あぁ、もうこんなに立ってきていますよ。本当流石ですね。」
そう言うとジル様は私の乳首を両方ともコリコリと弄びだした。
「っあ…! っぁあ……ん!」
私はもうろくに言葉を話せなくなってきた。
すると私の左右からスッと手が伸びてきた。ラクス様とセレス様だ。
2人はボロボロのドレスから覗く私の腿やお腹や脚をじっとりと触りだした。
「……はぁ……ぁっ……!」
だんだんと敏感になってきた私は、2人に触られるたびにどんどんその感度を増してくる。
ゆっくりと身体のあちこちを優しく愛撫しながら触られる感触で、自分の蜜壺からじわりと愛液が湧いてきているのがわかる。
「っあぁっ…!!!」
私は乳首からのとてつもない快楽で思わず大きな声を出してしまっていた。
見ると、ジル様がまるで私の意識を戻すかのように乳首に吸い付き、そしてその美しい顔に恍惚の笑みを浮かべながら紅い舌を出し私の乳首をペロペロと舐めていた。
あまりにもの淫靡な姿に思わず私の胸がキュンとなってしまう。
令嬢である私はもちろん処女であるが、前世の記憶には性行為ももちろんあった。そのため、これから齎されるであろう快感を予想した私は、はしたなくも自分の内股を擦り付けるような動作をしてしまっていた。
「ふーん。もうそんなに感じているんですね。こっちはどんな状態か見てみましょう」
ジル様はそう言うと、ボロボロと言えども下半身を所々は隠していたドレスをおもむろに破り捨てた。
「!!!」
両手を固定されている私には抵抗する間もなく、男達に囲まれたまま下着姿一枚となった。
そのまま左右の男たちが私の足を其々広げさせると、私はジル様に大事な部分を見せる形となった。
「ぃやぁ……」
あまりにもの羞恥にもうどうしていいのか分からない。こんな大勢の前でご開帳するなんて……!
ジル様はその下着の上からゆっくりと私の秘所を触る。
「…っぁあ…ん……っ!」
ジル様にそのままじっと私の秘所を眺めたり触ったりされると、自分でも下着がじっとりと愛液で湿ってくるのがわかる。
「…っあぁ……っ!!」
そう言うと下着の中に手を入れられ、そのまま私の膣口へと指が入ってきた。
ぐちゅり、とあまりに淫靡な音と指にもたらされる快感に、私ははしたなくも声をあげていた。
ぐちゅぐちゅと自分から聞こえる音と、それに伴う強烈な快感に気がつけば軽く腰を振ってしまっている。
左右にいた2人はすでに力の抜け切った足から手を離し、そのまま私の乳房を弄り出した。
乳首を時に手で、時に口で弄られ、また膣口では絶え間ない指の出し入れという両方からもたらされる快感に、私はなすすべもなくひたすら快楽を享受する。
「はぁん……んんっ! …あぁ……っ」
すでに体の力は抜けきり、淫らな声を上げることしかできない。
「まだまだ狭いですね。ーーーでももうこんなに溢れてトロットロ」
そう言うとジル様はもう一つの指で私の陰核をキュッと軽く摘んだ。
「~~~~~~っ!!!!」
凄まじい快楽に一気に全身がピーンと硬直し、何度か痙攣した。
ーーーイッてしまった……
「はぁ…はぁ……ぁ……」
「どうやらイッたようですね。この中もキュッと締まりましたよ」
ジル様はそう言うと、まだジル様の指をぎゅうぎゅうと締め付けて蠢く私のナカからずちゅんと指を抜いた。
「っぅん……っ!」
抜かれた瞬間、まだまだ達したばかりの体は抜かれた事自体に敏感に反応する。
そうした中でも左右からは絶え間なく胸を弄られているため、私の身体は休まる事を知らずどんどん快感を拾っている。
「ふふふ。まだまだですが、これぐらいで充分でしょう」
ジル様はそう言うとさっと自分の服を全て脱ぎ捨てて、その裸体を惜しみなく披露した。
綺麗な顔に似合わず、その身体は鍛えているのかとても引き締まっており、均等に付いた筋肉はまさに肉体美であった。
脱いだらすごいですねジル様……
両腕を解放された私は、床にそのまま肢体を投げ出しくったりとした状態で、(すでに下着はどこかにいった)ジル様やその他の皆が服を全て脱ぎ捨てる様子を陶然としながら見ていた。
もはや快楽に酔わされた私には、恐怖ではなくこれから起こることを半ば期待して皆の様子を見上げるしかなかった。
ふと見ると、牢の外には1人佇むトリスティン様の姿がある。
この場では彼の方こそ場違いのように感じてしまう。
ただ、その股間を見ると酷く盛り上がっているのがハッキリとわかり、その滑稽さにますます何故あんな男に恋をしていたのか、と冷めた目で見てしまう。
トリスティン様を見る私の目線に気がついたジル様が、またもやものすごい形相になって私の顔をぐいと持ち上げた。
「まだまだ終わりではないですよ……」
うっすらと笑みを浮かべるジル様の顔を見て、背筋が薄寒くなった。
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