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第一章 楼桑からの使者
4-①
しおりを挟む「ではこの件に関しては、ユーディ伯にすべて一任すると言うことで異存ござらぬな」
ガリフォンがみなの同意を促した。
「それ以外に手はなかろうがよ。ほかの誰が公太后さまにそのようなことをお頼みできると言うのか」
「ダリウス将軍のおっしゃられるとおり、ユーディ卿に一任致す。他の方々もわたしと同意見でござろう」
トリキュスが、居並ぶ重臣を代表して賛同の言葉を伝えた。
「うむっ、異存なし」
ヒース長官をはじめ、一同が頷く。
「改めてこのユーディ、一命にかけて承りました。必ずや良き結果をご報告いたす」
ユーディの顔から先刻までの悲壮感は消えていた。
それどころか、どこか晴れ晴れとしているようにさえ見える。
「して、フィリップ伯へは誰が伝える。いずれにせよ、先ずは国元からトールンへ召還せねばならぬな。出し抜けに本題を切り出すわけにも行くまい、なにを名目に召し出されるおつもりです」
ヒースがガリフォンに問うた。
これはもっとな話しである。
フィリップ伯爵にすれば寝耳に水の状況である、一から事情を説明し無理筋な頼みを要請せねばならないのだから。
「儂がグリッチェランドへ赴こう」
ダリウスが立ち上がった。
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