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四章(5)
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【リアside】
次の日。昼頃、俺は父に呼ばれていたので、てとてと、と仕事部屋へと移動していた。後ろからハーデスとミナが付いてきてくれている。ハーデスは若干暗い表情をしているので、俺も何を言われるか不安だ。
ハーデスが扉をノックする。
「アルドア様。リア様をお連れしました」
「どうぞ」
聞いていて心地よい、アルドアの声が中から聞こえ、入室を許可される。怒った声色や、焦った声色では無かったので、想像していたよりも深刻な事態では無さそうだ。
「おとうさま!しつれいします!」
「リア!どうぞ、席に座っておくれ」
父の専属執事が、淹れたての紅茶を父と、席についた俺の前に置く。
「リア。大切な話があるんだ」
「なぁに?」
俺が聞き返すと同時に首をこてん、と傾けると、「ゔっ!かわっ……!」と呻き声が聞こえた。父の専属執事だ。ハーデスに小突かれている。
「……気を取り直して。リアは人を助けるのは好きかい?」
「うん!」
笑顔で俺がそう言うと、父も「そうかい」と笑顔になった。
「そこでリアに提案なんだ。……今から、教会で修行する気はあるかい?」
「……え?」
5歳からじゃなかったの?と思い父に聞くとリアは才能があるからその才能を早く伸ばした方が良いと思ってね、と父は言った。実際、聖魔法が感知できれば、その子は教会で修行することができるらしい。
「いく!ぼく、いくよ!」
俺はすぐにそう言うと、父はなんだか悲しそうな顔をした。
「教会には使用人は連れていけないんだ。ハーデスとミナとお別れすることになるけど、大丈夫かい?」
家から中央教会に行く距離はそんなに遠くない。休みの日にでも会いに来よう。
「ぼく、いろんなひとのやくにたつ!」
「……分かった。明日には行けるように準備しよう。私も王宮に用があるから途中まで一緒に行くよ」
……こうして、俺は明日から教会で修行する事になったのだった。
♢♢♢
ガイア
「リアアァァァ!寂しいよっ!俺の側からずっと離れないでくれ!」
まずはガイアに挨拶しに来たのだが、ガイアってこんな性格だっけ……。いや、ずっとこんな感じか。俺が1歳の頃、俺が初めて話した言葉が『がいあ、ううあい(ガイア、うるさい)』だったのだが、自分が1番に呼ばれた!とそれはもう嬉しそうだった。歩き始めた時も、『もっと歩けるようになったらデートしようね』と言ったくらいだ。それにしても『離れないでくれ』なんてブラコン具合がさらに加速した感じがする。もうガイアも9歳なんだから弟離れしてくれ。
「俺も学校頑張るね!休みの日には会いにくるからね!セクハラされないように気をつけるんだよ!!!」
教会は多分シスター(女の人)多いから大丈夫だろう。それに俺男だし。心配しすぎだ。
俺に抱きつきながら大泣きする安心させるように頭を撫でると、ガイアがさらに抱きついてきた。ちょ、ギブギブギブ。
♢♢♢
ファーニア&ネーニア
「寂しいね、リア」
「元気でね、リア」
双子の兄に別れを告げに行くと、似たような返事だった。さすが双子。
「リアは初等学校に行かないの?」
「初等学校、貴族はみんな行くって聞いてる」
「ぼくはいかない。それに、おとうさまのおとうとも、5さいからきょうかいでしゅぎょうしてて、がっこうにいってないってきいたから、だいじょうぶ!」
俺は転生者だから前世である程度の教養は身につけているし、教会でもきっと勉強を教えてくれるだろう。だから大丈夫だ。
「そっか。気をつけてね、リア」
「お休みの日は遊ぼうね、リア」
双子と握手をして、部屋を出た。
♢♢♢
リイナ
「……アルドアからは聞いているわ。中央教会に行くのよね?」
母の仕事が終わったと専属のメイドから聞いて、挨拶に来た。
「リアの才能は素晴らしいものよ。でも、だからと言って威張ったり、他の人を下に見てはいけないわ。頑張ってたくさん人を助けてね」
「はい!」と元気よく返事をし、俺は母に抱きついて、別れを告げた。
♢♢♢
「リア様、この洋服も持っていきましょう!」
「こら、ミナ。そんなに入りきりませんよ。それと、服はあちらに制服があるでしょう。必要な分と下着を持っていくのが最適かと思います」
ハーデスとミナが荷物整理の手伝いをしてくれている。ああでもない、こうでもないと慌てているミナをハーデスが落ち着きなさいと嗜めている。いつもの光景だ。
「……う~っ、リア様、私寂しいです……!ずっと一緒に居させてください~!」
ミナがガイアのような事を言うので思わず俺は苦笑いした。
「お休みの日は絶対絶対ぜ~ったい会いに来てくださいよ!?」
「わかってるよ!それと、ミナはもうさみしくないとおもうよ!」
俺はそう言うと同時に、ハーデスに目線を合わせた。告白のチャンスだぞ、と目で訴えると、ハーデスも理解したようで、ミナに向きなおった。
「? ……リア様、寂しくないって、どういう……?」
「ハーデスからおはなしがあるって!」
ミナは屈んでいた体制から、立っているハーデスに合わせて、立ちあがる。
「……リア様からいただいた折角の機会、ありがたく使わせていただきます。……ミナ、貴方が好きです。……気のいい事を言えれば良かったのですが、生憎口下手なので……自分なりに、伝えました。……いきなりだったので、返事は後でも…「好きです、私もハーデスさんが!」……え」
驚いたまま表情が固まってしまったハーデス。でも、その後ミナがハーデスに抱きつくと、顔を真っ赤にさせた。
「……う、嬉しいです、ミナ。一生大切に、幸せにしてみせます!」
「ちょ、な、何プロポーズみたいな事言ってるんですか!?」
幸せそうな2人を暖かく見守りながら、俺は明日の準備をして、荷物の整頓と、みんなへの挨拶を無事済ませたのだった。
♢♢♢♢♢♢
「リア、そろそろ出発だよ。みんなに挨拶は済ませたかい?」
「きのう、ぜんいんにいいました!」
翌日。ついに俺は教会へ行くのだ。ここから俺の、超絶☆チート癒しライフ(ハーレムかな!?うひょひょ)が始まるかもしれないのだ。気を引き締めて行かなければ。
「おとうさまは、おうきゅうになにをしにいくのですか?」
「……ちょっとだけお話しするんだよー(棒)」
何やら怪しかったが、まあいいや。
俺と父が馬車に乗り込むと、すぐに馬車は走り出した。
「「「いってらっしゃい、リア(様)!!!」」」
みんなにそう言ってもらい、嬉しかった。
「ありがとう!いってきます!」
と、俺は元気よく返したのだった。
♢♢♢
「……私、いってらっしゃいって言われなかった……当主なのに……私、ユークリウッド家の当主なのに……」
馬車の中でしょぼくれる父を励ました事は、みんなには言わないであげよう。
次の日。昼頃、俺は父に呼ばれていたので、てとてと、と仕事部屋へと移動していた。後ろからハーデスとミナが付いてきてくれている。ハーデスは若干暗い表情をしているので、俺も何を言われるか不安だ。
ハーデスが扉をノックする。
「アルドア様。リア様をお連れしました」
「どうぞ」
聞いていて心地よい、アルドアの声が中から聞こえ、入室を許可される。怒った声色や、焦った声色では無かったので、想像していたよりも深刻な事態では無さそうだ。
「おとうさま!しつれいします!」
「リア!どうぞ、席に座っておくれ」
父の専属執事が、淹れたての紅茶を父と、席についた俺の前に置く。
「リア。大切な話があるんだ」
「なぁに?」
俺が聞き返すと同時に首をこてん、と傾けると、「ゔっ!かわっ……!」と呻き声が聞こえた。父の専属執事だ。ハーデスに小突かれている。
「……気を取り直して。リアは人を助けるのは好きかい?」
「うん!」
笑顔で俺がそう言うと、父も「そうかい」と笑顔になった。
「そこでリアに提案なんだ。……今から、教会で修行する気はあるかい?」
「……え?」
5歳からじゃなかったの?と思い父に聞くとリアは才能があるからその才能を早く伸ばした方が良いと思ってね、と父は言った。実際、聖魔法が感知できれば、その子は教会で修行することができるらしい。
「いく!ぼく、いくよ!」
俺はすぐにそう言うと、父はなんだか悲しそうな顔をした。
「教会には使用人は連れていけないんだ。ハーデスとミナとお別れすることになるけど、大丈夫かい?」
家から中央教会に行く距離はそんなに遠くない。休みの日にでも会いに来よう。
「ぼく、いろんなひとのやくにたつ!」
「……分かった。明日には行けるように準備しよう。私も王宮に用があるから途中まで一緒に行くよ」
……こうして、俺は明日から教会で修行する事になったのだった。
♢♢♢
ガイア
「リアアァァァ!寂しいよっ!俺の側からずっと離れないでくれ!」
まずはガイアに挨拶しに来たのだが、ガイアってこんな性格だっけ……。いや、ずっとこんな感じか。俺が1歳の頃、俺が初めて話した言葉が『がいあ、ううあい(ガイア、うるさい)』だったのだが、自分が1番に呼ばれた!とそれはもう嬉しそうだった。歩き始めた時も、『もっと歩けるようになったらデートしようね』と言ったくらいだ。それにしても『離れないでくれ』なんてブラコン具合がさらに加速した感じがする。もうガイアも9歳なんだから弟離れしてくれ。
「俺も学校頑張るね!休みの日には会いにくるからね!セクハラされないように気をつけるんだよ!!!」
教会は多分シスター(女の人)多いから大丈夫だろう。それに俺男だし。心配しすぎだ。
俺に抱きつきながら大泣きする安心させるように頭を撫でると、ガイアがさらに抱きついてきた。ちょ、ギブギブギブ。
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ファーニア&ネーニア
「寂しいね、リア」
「元気でね、リア」
双子の兄に別れを告げに行くと、似たような返事だった。さすが双子。
「リアは初等学校に行かないの?」
「初等学校、貴族はみんな行くって聞いてる」
「ぼくはいかない。それに、おとうさまのおとうとも、5さいからきょうかいでしゅぎょうしてて、がっこうにいってないってきいたから、だいじょうぶ!」
俺は転生者だから前世である程度の教養は身につけているし、教会でもきっと勉強を教えてくれるだろう。だから大丈夫だ。
「そっか。気をつけてね、リア」
「お休みの日は遊ぼうね、リア」
双子と握手をして、部屋を出た。
♢♢♢
リイナ
「……アルドアからは聞いているわ。中央教会に行くのよね?」
母の仕事が終わったと専属のメイドから聞いて、挨拶に来た。
「リアの才能は素晴らしいものよ。でも、だからと言って威張ったり、他の人を下に見てはいけないわ。頑張ってたくさん人を助けてね」
「はい!」と元気よく返事をし、俺は母に抱きついて、別れを告げた。
♢♢♢
「リア様、この洋服も持っていきましょう!」
「こら、ミナ。そんなに入りきりませんよ。それと、服はあちらに制服があるでしょう。必要な分と下着を持っていくのが最適かと思います」
ハーデスとミナが荷物整理の手伝いをしてくれている。ああでもない、こうでもないと慌てているミナをハーデスが落ち着きなさいと嗜めている。いつもの光景だ。
「……う~っ、リア様、私寂しいです……!ずっと一緒に居させてください~!」
ミナがガイアのような事を言うので思わず俺は苦笑いした。
「お休みの日は絶対絶対ぜ~ったい会いに来てくださいよ!?」
「わかってるよ!それと、ミナはもうさみしくないとおもうよ!」
俺はそう言うと同時に、ハーデスに目線を合わせた。告白のチャンスだぞ、と目で訴えると、ハーデスも理解したようで、ミナに向きなおった。
「? ……リア様、寂しくないって、どういう……?」
「ハーデスからおはなしがあるって!」
ミナは屈んでいた体制から、立っているハーデスに合わせて、立ちあがる。
「……リア様からいただいた折角の機会、ありがたく使わせていただきます。……ミナ、貴方が好きです。……気のいい事を言えれば良かったのですが、生憎口下手なので……自分なりに、伝えました。……いきなりだったので、返事は後でも…「好きです、私もハーデスさんが!」……え」
驚いたまま表情が固まってしまったハーデス。でも、その後ミナがハーデスに抱きつくと、顔を真っ赤にさせた。
「……う、嬉しいです、ミナ。一生大切に、幸せにしてみせます!」
「ちょ、な、何プロポーズみたいな事言ってるんですか!?」
幸せそうな2人を暖かく見守りながら、俺は明日の準備をして、荷物の整頓と、みんなへの挨拶を無事済ませたのだった。
♢♢♢♢♢♢
「リア、そろそろ出発だよ。みんなに挨拶は済ませたかい?」
「きのう、ぜんいんにいいました!」
翌日。ついに俺は教会へ行くのだ。ここから俺の、超絶☆チート癒しライフ(ハーレムかな!?うひょひょ)が始まるかもしれないのだ。気を引き締めて行かなければ。
「おとうさまは、おうきゅうになにをしにいくのですか?」
「……ちょっとだけお話しするんだよー(棒)」
何やら怪しかったが、まあいいや。
俺と父が馬車に乗り込むと、すぐに馬車は走り出した。
「「「いってらっしゃい、リア(様)!!!」」」
みんなにそう言ってもらい、嬉しかった。
「ありがとう!いってきます!」
と、俺は元気よく返したのだった。
♢♢♢
「……私、いってらっしゃいって言われなかった……当主なのに……私、ユークリウッド家の当主なのに……」
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