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夏は休み
理論武装とタイヤの妙
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結局、道の駅でしばらく過ごした後、折角だからと、向こうの県に渡って、例の教習所に行って、カフェと、ファストファッションを堪能してきたんだ。
「へぇ~、道の駅とか、こことかに、ウチの学校と部のパンフ、置いてるんだ」
あ、そうか、結衣は、部活に無関心過ぎたから知らないだろうけど、私と柚月は、夏休み中も、あちこちに行って、学校と部のために貢献してたんだからね。
学校はね、ウチの部をイメージアップのアドバルーンに使って、越境受験者数を増やそうって算段なんだよ。
「ウチの学校の考えそうなことだな」
そう言えば結衣、さっきから後ろをしずしずと、ついてくる奴がキモいんだけど、さっき、そんなに柚月にキツイお仕置きしてたの?
だって、アイツさ、どれだけ制裁しても、3分で元に戻っちゃう、形状記憶のアフォなのにさ。
だってさ、アイツ、口にガムテも貼ってないのに、一言もしゃべらないよ。結衣さ、もしかして柚月の舌を引っこ抜いちゃったんじゃない?
「そんな、閻魔大王みたいなこと、できる訳ないじゃん」
そうなの? ちょっと気になるけど、まぁ、いいや。
教習所内のファストファッションのお店を見たんだけど、セレブが行くような系列のお店だから、そういうのは無いと思っていたんだけど、夏物の処分セールがやってたんだよね。
私もついつい、夏物のワンピが安かったから買っちゃったよ。
それにしても、なんで柚月は後ろで黙って見てただけなんだろう? アイツって、こういう時、私らが捜してる最中でも、ぐちゃぐちゃにかき回すのにさ、変な柚月。
カフェで何頼もうかな? 結構、この時期ならではのものにするか、ド定番にするかで悩まない?
あれ? 結衣どうしたの? 柚月に『よし』なんかして。
ああっ! 柚月、マウスピースなんかしてるよ。しかも、上と下くっつけて口が開かないようになってるよ! だから、一言も喋らなかったのか。
しかも、柚月、後ろに回した手の、親指同士が、タイラップで結んである。結衣が今切ったけど、なるほど、だから柚月は、道の駅出てから大人しかったのか。
「マイ~、結衣ったら、酷いんだよ~、私を縛った上、喋れないようにしてさ~」
なるほど、人目のあるところでの柚月の躾には、ピッタリだね。結衣、ちなみに、そのマウスピースどうしたの?
「あぁ、拳闘部にいる友達から、柚月が置いて行ったから、返しといてって、渡されたんだけど、柚月のヤツ『いらな~い、捨てといて~』とか、言って、ムカついたから、改造してやったのさ」
そうかぁ、私もって、訳にはいかないのかぁ~。
「いや、恐らく、柚月は作るだけ作って、忘れてるっぽい言い方だったから、キックボクシング同好会とかにも、あるんじゃね? 私、訊いといてあげるよ」
そっかぁ~、そうすれば、私も柚月を大人しくさせられるね。頼むよ結衣。
「やめろよー!」
「うるさいぞ柚月! 大体、柚月が言うこと聞かないから、こういうことになるんだろ。そのたびに、私らまで恥ずかしい思いしてるんだからな!」
「ううっ!」
柚月は私と結衣の話に反発したが、結衣に一喝されて何も言い返せなくなった。
そうだよ柚月、いつも柚月に注意したり、口にガムテ貼ってる柚月と連れだと思われて、白い目で見られる私たちだって、恥ずかしいってこと、少し自覚してよ。
カフェでお茶にして、バラエティショップや本屋さんを堪能した私たちは、帰ることにした。
このサニー、よく見ると面白い色だね。
ちょっと青とも、グレーとも言えない結構青の強いグレーで、私的には好きな色だ。
「ソードメタルって、色みたいだよ~」
柚月がスマホで調べながら読み上げた。
正直、カッコ良い色だね。車はドチャクソカッコ悪いけど。
そして、このサニーにおじさんの良心が滲み出ているのは、タイヤがホイールごと変えられてるんだよ。
このタイヤ、見てみると、確か、シビックタイプRが履いてたやつなんだよね。確か、かなりグリップが高くなってるって聞いたから、これで、リアタイヤが流れることがないようにセットされてるんだね。
「でもさ~、それでも無理矢理流そうとすれば~、流れなくない~?」
いや、パワーの差を考えてみると無理だと思うよ。この車のパワーだと、グリップが強すぎて、流すどころか、下手すると失速しちゃうよ。
帰り道に、サニーに乗せて貰ったが、やっぱり感じるのは、ただ普通の車だって事だね。可もなく不可もなくでさ、パワーも、嫌になるほど足らなくもなければ、とは言って、有り余ってるって訳でもなく、本当に程々なんだよね。
個人的に運転して気になるのは、ギアチェンジの時に、シフトレバーがぐにゃっと入っていくのと、タコメーターが無いのがちょっとね……と思っちゃったよ。
ホームセンターの駐車場に慎重に入ったけど、優子の姿は無かったので、見つかっていないのか、柚月の車は見つけたけど、姿が見当たらなくて諦めたかのどちらかだろう。
私と柚月は、店内に入り、その間に結衣は帰って行った。
◇◆◇◆◇
翌日、お昼まで寝てようと思ったのに、芙美香に叩き起こされた。
痛いなぁ、まだ10時前でしょ? 夏休みくらい、なんでゆっくり寝かせてくれないのさ!
「優子ちゃん、来てるよ。約束があるなら、その時間には当然、準備くらいしておくもんでしょ!」
痛っ! 今日は、優子と約束なんてしてないよ。
今日は、昼過ぎに起きてから、昼ドラでも見て、その後は納屋でプラ……って、なんで私の夏休みの日課の中に、プラモデルの時間が入ってきてるのよ!
あ、優子、おはよ、取り敢えず上がってよ。
来るんだったら連絡してくれれば良かったのに。
部屋に上がると、優子はおもむろに訊いてきた。
「昨日、マイと柚月は、どこに行ってたのかな?」
え? なんで?
……この展開は、充分予想できたので、この辺の打ち合わせは昨日、3人でバッチリと擦り合わせておいたんだよ。
昨日は、柚月とホームセンターに行ってたよ。
「そうなの? 私、柚月の車を見たから、探したんだけど、2人共いなかったからさ」
そうだろうね。
昨日は、ホームセンターで、夏休みの工作の特設売り場見てたら、プラモデルの色が足らない事を思い出して、柚月に訊いたらさ、近くの電器屋さんの玩具コーナーで売ってるって言うから、行ったんだ。
あのホームセンターから、電器屋に、車で行くと、国道をUターンしなきゃいけないでしょ、だから、歩いて行ったんだよ。
「ふーん、でもさ、私ね、あの2時間くらい後に行ったんだけど、やっぱり、車はあるのに中には誰もいなかったんだよね」
優子は、ニヤリとしながら言った。
もう、優子さ、だから彼に二股かけられるんだって、マジで優子のそういう重いところ、キモいから!
まぁ、でもさ、私と柚月は、つき合い長いから、優子のそういう、良く言えば念の入ったところは、よーく知ってるからさ、当然、対策済みだよ。
そうやって、追い詰めたつもりでニタニタするのって、マジでキモいから、やめた方が良いよ。
結局、電器屋さんだと揃わない色があって、私が文句言ったら、柚月が、模型屋さんに行こうって言って、小学校の裏にある模型屋さんに行って、色を揃えて、色々プラモとかミニカーとか見ながら、ああだ、こうだって、言ってたら、夕方になっちゃったんだ。
ホラ見て、昨日模型屋さんで買ったS13シルビアのプラモデルだよ。
よし、動かぬ証拠まで見せられて、優子はぐうの音も出なくなっちゃったよ。
昨日ね、帰る前に柚月とアリバイ作りのために、全部回ったんだよ。矛盾があると優子はすぐに突っ込んでくるからね。
模型屋さんもさ、休みとかだと困るから、寄ってみたんだ。もう、夕方で閉まる寸前だったから、色々見て回れなくて、見た瞬間にビビッと来たシルビアを買ったんだけどね、実は明日、柚月と、もう1回ゆっくり見ようって約束してるんだよね。
フフフ、優子め、私を相手に実地検証もしないで、論破しようなんて甘いんだよ。なにせ、ウチは芙美香がいるからね。
芙美香に嘘をつく時は、しっかりウラ取りをした上で、三段階くらいの理論補強をしておかないと、足元をすくわれるからね。
よーし、ここからは一挙に防戦から攻撃に入るよ!
──────────────────────────────────────
■あとがき■
お読み頂きありがとうございます。
多数の評価、ブックマーク頂き、大変感謝です。
この暑さの中でも、創作の励みになります。
次回は、結衣の決意が分かった2人に優子が迫ります。
お楽しみに。
「へぇ~、道の駅とか、こことかに、ウチの学校と部のパンフ、置いてるんだ」
あ、そうか、結衣は、部活に無関心過ぎたから知らないだろうけど、私と柚月は、夏休み中も、あちこちに行って、学校と部のために貢献してたんだからね。
学校はね、ウチの部をイメージアップのアドバルーンに使って、越境受験者数を増やそうって算段なんだよ。
「ウチの学校の考えそうなことだな」
そう言えば結衣、さっきから後ろをしずしずと、ついてくる奴がキモいんだけど、さっき、そんなに柚月にキツイお仕置きしてたの?
だって、アイツさ、どれだけ制裁しても、3分で元に戻っちゃう、形状記憶のアフォなのにさ。
だってさ、アイツ、口にガムテも貼ってないのに、一言もしゃべらないよ。結衣さ、もしかして柚月の舌を引っこ抜いちゃったんじゃない?
「そんな、閻魔大王みたいなこと、できる訳ないじゃん」
そうなの? ちょっと気になるけど、まぁ、いいや。
教習所内のファストファッションのお店を見たんだけど、セレブが行くような系列のお店だから、そういうのは無いと思っていたんだけど、夏物の処分セールがやってたんだよね。
私もついつい、夏物のワンピが安かったから買っちゃったよ。
それにしても、なんで柚月は後ろで黙って見てただけなんだろう? アイツって、こういう時、私らが捜してる最中でも、ぐちゃぐちゃにかき回すのにさ、変な柚月。
カフェで何頼もうかな? 結構、この時期ならではのものにするか、ド定番にするかで悩まない?
あれ? 結衣どうしたの? 柚月に『よし』なんかして。
ああっ! 柚月、マウスピースなんかしてるよ。しかも、上と下くっつけて口が開かないようになってるよ! だから、一言も喋らなかったのか。
しかも、柚月、後ろに回した手の、親指同士が、タイラップで結んである。結衣が今切ったけど、なるほど、だから柚月は、道の駅出てから大人しかったのか。
「マイ~、結衣ったら、酷いんだよ~、私を縛った上、喋れないようにしてさ~」
なるほど、人目のあるところでの柚月の躾には、ピッタリだね。結衣、ちなみに、そのマウスピースどうしたの?
「あぁ、拳闘部にいる友達から、柚月が置いて行ったから、返しといてって、渡されたんだけど、柚月のヤツ『いらな~い、捨てといて~』とか、言って、ムカついたから、改造してやったのさ」
そうかぁ、私もって、訳にはいかないのかぁ~。
「いや、恐らく、柚月は作るだけ作って、忘れてるっぽい言い方だったから、キックボクシング同好会とかにも、あるんじゃね? 私、訊いといてあげるよ」
そっかぁ~、そうすれば、私も柚月を大人しくさせられるね。頼むよ結衣。
「やめろよー!」
「うるさいぞ柚月! 大体、柚月が言うこと聞かないから、こういうことになるんだろ。そのたびに、私らまで恥ずかしい思いしてるんだからな!」
「ううっ!」
柚月は私と結衣の話に反発したが、結衣に一喝されて何も言い返せなくなった。
そうだよ柚月、いつも柚月に注意したり、口にガムテ貼ってる柚月と連れだと思われて、白い目で見られる私たちだって、恥ずかしいってこと、少し自覚してよ。
カフェでお茶にして、バラエティショップや本屋さんを堪能した私たちは、帰ることにした。
このサニー、よく見ると面白い色だね。
ちょっと青とも、グレーとも言えない結構青の強いグレーで、私的には好きな色だ。
「ソードメタルって、色みたいだよ~」
柚月がスマホで調べながら読み上げた。
正直、カッコ良い色だね。車はドチャクソカッコ悪いけど。
そして、このサニーにおじさんの良心が滲み出ているのは、タイヤがホイールごと変えられてるんだよ。
このタイヤ、見てみると、確か、シビックタイプRが履いてたやつなんだよね。確か、かなりグリップが高くなってるって聞いたから、これで、リアタイヤが流れることがないようにセットされてるんだね。
「でもさ~、それでも無理矢理流そうとすれば~、流れなくない~?」
いや、パワーの差を考えてみると無理だと思うよ。この車のパワーだと、グリップが強すぎて、流すどころか、下手すると失速しちゃうよ。
帰り道に、サニーに乗せて貰ったが、やっぱり感じるのは、ただ普通の車だって事だね。可もなく不可もなくでさ、パワーも、嫌になるほど足らなくもなければ、とは言って、有り余ってるって訳でもなく、本当に程々なんだよね。
個人的に運転して気になるのは、ギアチェンジの時に、シフトレバーがぐにゃっと入っていくのと、タコメーターが無いのがちょっとね……と思っちゃったよ。
ホームセンターの駐車場に慎重に入ったけど、優子の姿は無かったので、見つかっていないのか、柚月の車は見つけたけど、姿が見当たらなくて諦めたかのどちらかだろう。
私と柚月は、店内に入り、その間に結衣は帰って行った。
◇◆◇◆◇
翌日、お昼まで寝てようと思ったのに、芙美香に叩き起こされた。
痛いなぁ、まだ10時前でしょ? 夏休みくらい、なんでゆっくり寝かせてくれないのさ!
「優子ちゃん、来てるよ。約束があるなら、その時間には当然、準備くらいしておくもんでしょ!」
痛っ! 今日は、優子と約束なんてしてないよ。
今日は、昼過ぎに起きてから、昼ドラでも見て、その後は納屋でプラ……って、なんで私の夏休みの日課の中に、プラモデルの時間が入ってきてるのよ!
あ、優子、おはよ、取り敢えず上がってよ。
来るんだったら連絡してくれれば良かったのに。
部屋に上がると、優子はおもむろに訊いてきた。
「昨日、マイと柚月は、どこに行ってたのかな?」
え? なんで?
……この展開は、充分予想できたので、この辺の打ち合わせは昨日、3人でバッチリと擦り合わせておいたんだよ。
昨日は、柚月とホームセンターに行ってたよ。
「そうなの? 私、柚月の車を見たから、探したんだけど、2人共いなかったからさ」
そうだろうね。
昨日は、ホームセンターで、夏休みの工作の特設売り場見てたら、プラモデルの色が足らない事を思い出して、柚月に訊いたらさ、近くの電器屋さんの玩具コーナーで売ってるって言うから、行ったんだ。
あのホームセンターから、電器屋に、車で行くと、国道をUターンしなきゃいけないでしょ、だから、歩いて行ったんだよ。
「ふーん、でもさ、私ね、あの2時間くらい後に行ったんだけど、やっぱり、車はあるのに中には誰もいなかったんだよね」
優子は、ニヤリとしながら言った。
もう、優子さ、だから彼に二股かけられるんだって、マジで優子のそういう重いところ、キモいから!
まぁ、でもさ、私と柚月は、つき合い長いから、優子のそういう、良く言えば念の入ったところは、よーく知ってるからさ、当然、対策済みだよ。
そうやって、追い詰めたつもりでニタニタするのって、マジでキモいから、やめた方が良いよ。
結局、電器屋さんだと揃わない色があって、私が文句言ったら、柚月が、模型屋さんに行こうって言って、小学校の裏にある模型屋さんに行って、色を揃えて、色々プラモとかミニカーとか見ながら、ああだ、こうだって、言ってたら、夕方になっちゃったんだ。
ホラ見て、昨日模型屋さんで買ったS13シルビアのプラモデルだよ。
よし、動かぬ証拠まで見せられて、優子はぐうの音も出なくなっちゃったよ。
昨日ね、帰る前に柚月とアリバイ作りのために、全部回ったんだよ。矛盾があると優子はすぐに突っ込んでくるからね。
模型屋さんもさ、休みとかだと困るから、寄ってみたんだ。もう、夕方で閉まる寸前だったから、色々見て回れなくて、見た瞬間にビビッと来たシルビアを買ったんだけどね、実は明日、柚月と、もう1回ゆっくり見ようって約束してるんだよね。
フフフ、優子め、私を相手に実地検証もしないで、論破しようなんて甘いんだよ。なにせ、ウチは芙美香がいるからね。
芙美香に嘘をつく時は、しっかりウラ取りをした上で、三段階くらいの理論補強をしておかないと、足元をすくわれるからね。
よーし、ここからは一挙に防戦から攻撃に入るよ!
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■あとがき■
お読み頂きありがとうございます。
多数の評価、ブックマーク頂き、大変感謝です。
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次回は、結衣の決意が分かった2人に優子が迫ります。
お楽しみに。
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