65 / 296
春は出会い……
目撃者と待ち望んだ車
しおりを挟む
「うううーー!」
解体屋さんのガレージの奥で、悠梨はガムテープで後ろ手に縛られ、口にもガムテープが貼られていた。いや、縛ったのも、貼ったのも私だ。
私らが作業を進めている、秘密の優子のGTSコンセプト(仮)を暴き出そうとした悠梨を、反射的に柚月が羽交い絞めにして捕まえた。
「何するん……うううー」
暴れる悠梨の口を押えた柚月が、私に向かって叫んだ
「マイ、そこにガムテがあるから、悠梨を黙らせて、ついでに縛っちゃおう~」
「でも、その後、どうするのよ?」
「いいから早くーー!」
柚月の必死の形相に、私はガムテを手に取って向かっていった。
「……で、どうするの?」
「秘密を知られたからには、生かして帰すわけにはいかないよ~」
私が訊くと、柚月は肩で息をしながら言った。
なんだよ柚月、車が見つかっただけなのに、やってる事が大袈裟じゃね? これじゃ、まるで拳銃の取引を見つかった組織の人間みたいだよ。
「マイ、おじさんにさ、明日、プレスに回す車が、どれか訊いてきてよ」
プレスって、解体車の最後の工程で、部品を取られ尽くした車が、機械でペチャンコにされちゃうあれでしょ?
「そんなの訊いて、どうするの?」
「悠梨を、ガムテで、ミノムシみたいに、全身ぐるぐる巻きにしてから、プレスする車のトランクの中に入れちゃうんだよ!」
「むううううーー! ううううーー!」
「うるさいな~、静かにしないと、口もぐるぐる巻きにするぞぉ~」
目の据わった柚月が、ビーーっと、ガムテープを引き出しながら、悠梨に向かってゆっくり歩いて行った。
あぁ、柚月ったら、完全に役に入り込んじゃったよ。だから、柚月は頭のネジが取れちゃってる人みたいに見えるんだよ。
私は柚月の正面に回り込むと、柚月の頬を両手でパンっと挟み込んで
「落ち着けっての!」
と言うと、柚月の手からガムテをひったくった。
私の背後では、悠梨が涙ボロボロ流しながら、へたりこんでいた。
私が悠梨の方を向くと、涙で粘着力の落ちたガムテが剥がれた。
「ぷはっ! なんで、私が殺されなくっちゃいけないんだよー!」
悠梨が、私の方を必死に見て言った。
あぁ~、柚月ったら、突っ走っちゃったねぇ、でも、その方が、この後の展開が楽だから良いか。
私は柚月と、悠梨を囲んで事情を説明した。
「そんなの、結衣に話すわけないだろー! 何考えてるんだよー」
「いーや、コイツは結衣と一緒に私を襲って、鼻の中にこよりを入れて、ぐりぐりしたり、胸をグニグニ揉んだりした奴だからねー、信用ならないよ」
いつの間にか、柚月からの信用度が地下に潜ってしまったみたいだよ。悠梨ったら、仕方ないなぁ……。
「とにかく、優子は、あまり大騒ぎしたくないみたいなの。だから、悠梨も内緒にして欲しいの。もし、結衣にバラしたりしたら、柚月に引き渡すからね!」
私が、優しく、そして、最後にはダメ押しの一言を付け加えて言うと、悠梨は
「分かってるって! 大体、私が結衣とあまり仲良くないの知ってるだろー」
と言った。
良かった、取り敢えず何とかなったみたいだね。
「そうか、コレが優子の車なんだねー」
「そう、伯父さんの形見だって。もう10年以上も放置されてて、凄い状態だったんだから」
悠梨は、降ろしたエンジンや、作業中の室内をまじまじと見ながら、言った。
「コレって、どこまで進んだの?」
「この間の土日で、エンジンの積み替えが終わったところ。今週は、足回りのアームからブレーキにかけての作業かな」
私が答えると、ニヤッとして言った。
「じゃあさ、土曜日からの作業に、私も入れてよ」
「ええっ!?」
私と柚月が同時に答えると、悠梨は
「いいじゃん。そうすれば、私が裏切り者じゃないって事が分かるじゃん! それとも、土日も私の行動を監視できるのか~?」
と言ってきた。
確かに、この場合は、下手に突っ張るよりも、悠梨の言う通りにした方が良いような気がする。……優子にどう説明するかが問題だけどね。
◇◆◇◆◇
翌日
まったく昨日は、色々あって、本当に参ったよ。
あの後、優子に顛末をLINEしたんだけどね。優子からは、優子本人が悠梨に返事をするからって、返答になってて、YESかNOかが書かれてないんだよ。
これじゃ、私が悠梨に訊かれた時に、なんて答えればいいのかが、全く分からないじゃん……。
なんか学校に来たら、既に優子と悠梨が来ていて、2人で何処からか戻ってきたところだったよ。
柚月が後から来て
「例の件、どうだったの~?」
って、訊かれたけど
「私の方が、知りたいんだけど」
って、言っちゃったよ。
優子って、結構秘密主義だからね。
2限が終わって、結衣と悠梨がトイレに立った後で、優子から
「今週から、作業に悠梨にも来て貰うから」
と言われて、ようやく、結果が分かったんだけどね。
悠梨の狙いも分からなければ、そうなると結衣だけが仲間外れみたいになっちゃってるね。ただ、今までの経緯から、結衣には、最後まで黙って突っ走るしかないよね。
「ところで、昨日の車ってどうなったの?」
優子に訊かれて、思い出した。今日の放課後に、やって来るんだ。新しい部車、そして、1度乗ってみたかった車が。
「今日の予定だよ。部活には間に合うんじゃないかな」
と言った。
◇◆◇◆◇
放課後になって、みんなが部活へと向かう中、私と柚月だけは、職員室に水野を訪ねた。
例の車の状況を聞こうと思ったのだけど、廊下で、こちらに向かって走ってくる水野と出くわした。
水野ったらさ、躓いて、私らの前で、豪快にすっ転んでさぁ、もう、マジウケるんですけどー。私さ、先生に
「廊下は走っちゃダメですよ」
って、注意したのなんて、初めての体験だよ。
水野は、すっくと立ちあがると、鼻を押さえながら
「すまない。連絡があって、今校門に到着したそうだ」
と言うので、私たちも、後について行った。
校門のところには、お馴染みの、解体屋さんのレッカー車があり、新たな部車も降ろされていた。
「昨日はお世話になりました。ありがとうございまーす」
私が挨拶すると、おじさんが言った。
「あぁ、そうそう。それね、書類が出てきたんだって、だから入れてあるし、一応書類アリだから、念のため後ろのシートもサービスしといたよぉ」
「いつもありがとー、おじさーん」
柚月が言うと、私の運転で、ガレージに向かった。
私は柚月に訊いた。
「さっきの、おじさんの言ってる意味が分からなかったんだけどさ」
「書類ってのは、一時抹消の謄本だね~。これが無いと、ナンバー登録ができないんだよ~。部のタイプMとかは無いんだと思うよ~」
「ってことは、ナンバー登録が可能だから、一応後ろのシートもつけてくれたってことね」
「そう、車検取る時に、後ろのシートが無いと、定員変更かけないといけなくなるからね~」
そうなのか、後ろに転がっているシートには、そういう意味があったんだね。
それにしても、R32もだけど、この車も、校内を走ってると、みんなの視線が集まるねぇ。
色違いになってる、外観のボロさというのもあるんだろうけど、それ以上に好意的な視線に感じるのは、こういう車を見る機会が、減っているからなんだろうなぁ……と、思ってしまう。
ガレージに到着すると、全部員の視線が、一斉に私たちの乗る車に注がれたよ。
やっぱり、待ち望まれてたんだね。今まではR32ばっかりだったもんね。贅沢な悩みだけどさ。
私と柚月は、車を降りると、みんなが一斉に、こちらへとやって来た。
私は、大きい声で
「みんな~、待望の新しい部車、シルビアK'sが来たよ~!」
と言うと、瞬間、みんなから“おおっ!”という歓声が上がった。
そう、遂に私が1度乗ってみたかった、シルビアがやって来たんだ。
解体屋さんのガレージの奥で、悠梨はガムテープで後ろ手に縛られ、口にもガムテープが貼られていた。いや、縛ったのも、貼ったのも私だ。
私らが作業を進めている、秘密の優子のGTSコンセプト(仮)を暴き出そうとした悠梨を、反射的に柚月が羽交い絞めにして捕まえた。
「何するん……うううー」
暴れる悠梨の口を押えた柚月が、私に向かって叫んだ
「マイ、そこにガムテがあるから、悠梨を黙らせて、ついでに縛っちゃおう~」
「でも、その後、どうするのよ?」
「いいから早くーー!」
柚月の必死の形相に、私はガムテを手に取って向かっていった。
「……で、どうするの?」
「秘密を知られたからには、生かして帰すわけにはいかないよ~」
私が訊くと、柚月は肩で息をしながら言った。
なんだよ柚月、車が見つかっただけなのに、やってる事が大袈裟じゃね? これじゃ、まるで拳銃の取引を見つかった組織の人間みたいだよ。
「マイ、おじさんにさ、明日、プレスに回す車が、どれか訊いてきてよ」
プレスって、解体車の最後の工程で、部品を取られ尽くした車が、機械でペチャンコにされちゃうあれでしょ?
「そんなの訊いて、どうするの?」
「悠梨を、ガムテで、ミノムシみたいに、全身ぐるぐる巻きにしてから、プレスする車のトランクの中に入れちゃうんだよ!」
「むううううーー! ううううーー!」
「うるさいな~、静かにしないと、口もぐるぐる巻きにするぞぉ~」
目の据わった柚月が、ビーーっと、ガムテープを引き出しながら、悠梨に向かってゆっくり歩いて行った。
あぁ、柚月ったら、完全に役に入り込んじゃったよ。だから、柚月は頭のネジが取れちゃってる人みたいに見えるんだよ。
私は柚月の正面に回り込むと、柚月の頬を両手でパンっと挟み込んで
「落ち着けっての!」
と言うと、柚月の手からガムテをひったくった。
私の背後では、悠梨が涙ボロボロ流しながら、へたりこんでいた。
私が悠梨の方を向くと、涙で粘着力の落ちたガムテが剥がれた。
「ぷはっ! なんで、私が殺されなくっちゃいけないんだよー!」
悠梨が、私の方を必死に見て言った。
あぁ~、柚月ったら、突っ走っちゃったねぇ、でも、その方が、この後の展開が楽だから良いか。
私は柚月と、悠梨を囲んで事情を説明した。
「そんなの、結衣に話すわけないだろー! 何考えてるんだよー」
「いーや、コイツは結衣と一緒に私を襲って、鼻の中にこよりを入れて、ぐりぐりしたり、胸をグニグニ揉んだりした奴だからねー、信用ならないよ」
いつの間にか、柚月からの信用度が地下に潜ってしまったみたいだよ。悠梨ったら、仕方ないなぁ……。
「とにかく、優子は、あまり大騒ぎしたくないみたいなの。だから、悠梨も内緒にして欲しいの。もし、結衣にバラしたりしたら、柚月に引き渡すからね!」
私が、優しく、そして、最後にはダメ押しの一言を付け加えて言うと、悠梨は
「分かってるって! 大体、私が結衣とあまり仲良くないの知ってるだろー」
と言った。
良かった、取り敢えず何とかなったみたいだね。
「そうか、コレが優子の車なんだねー」
「そう、伯父さんの形見だって。もう10年以上も放置されてて、凄い状態だったんだから」
悠梨は、降ろしたエンジンや、作業中の室内をまじまじと見ながら、言った。
「コレって、どこまで進んだの?」
「この間の土日で、エンジンの積み替えが終わったところ。今週は、足回りのアームからブレーキにかけての作業かな」
私が答えると、ニヤッとして言った。
「じゃあさ、土曜日からの作業に、私も入れてよ」
「ええっ!?」
私と柚月が同時に答えると、悠梨は
「いいじゃん。そうすれば、私が裏切り者じゃないって事が分かるじゃん! それとも、土日も私の行動を監視できるのか~?」
と言ってきた。
確かに、この場合は、下手に突っ張るよりも、悠梨の言う通りにした方が良いような気がする。……優子にどう説明するかが問題だけどね。
◇◆◇◆◇
翌日
まったく昨日は、色々あって、本当に参ったよ。
あの後、優子に顛末をLINEしたんだけどね。優子からは、優子本人が悠梨に返事をするからって、返答になってて、YESかNOかが書かれてないんだよ。
これじゃ、私が悠梨に訊かれた時に、なんて答えればいいのかが、全く分からないじゃん……。
なんか学校に来たら、既に優子と悠梨が来ていて、2人で何処からか戻ってきたところだったよ。
柚月が後から来て
「例の件、どうだったの~?」
って、訊かれたけど
「私の方が、知りたいんだけど」
って、言っちゃったよ。
優子って、結構秘密主義だからね。
2限が終わって、結衣と悠梨がトイレに立った後で、優子から
「今週から、作業に悠梨にも来て貰うから」
と言われて、ようやく、結果が分かったんだけどね。
悠梨の狙いも分からなければ、そうなると結衣だけが仲間外れみたいになっちゃってるね。ただ、今までの経緯から、結衣には、最後まで黙って突っ走るしかないよね。
「ところで、昨日の車ってどうなったの?」
優子に訊かれて、思い出した。今日の放課後に、やって来るんだ。新しい部車、そして、1度乗ってみたかった車が。
「今日の予定だよ。部活には間に合うんじゃないかな」
と言った。
◇◆◇◆◇
放課後になって、みんなが部活へと向かう中、私と柚月だけは、職員室に水野を訪ねた。
例の車の状況を聞こうと思ったのだけど、廊下で、こちらに向かって走ってくる水野と出くわした。
水野ったらさ、躓いて、私らの前で、豪快にすっ転んでさぁ、もう、マジウケるんですけどー。私さ、先生に
「廊下は走っちゃダメですよ」
って、注意したのなんて、初めての体験だよ。
水野は、すっくと立ちあがると、鼻を押さえながら
「すまない。連絡があって、今校門に到着したそうだ」
と言うので、私たちも、後について行った。
校門のところには、お馴染みの、解体屋さんのレッカー車があり、新たな部車も降ろされていた。
「昨日はお世話になりました。ありがとうございまーす」
私が挨拶すると、おじさんが言った。
「あぁ、そうそう。それね、書類が出てきたんだって、だから入れてあるし、一応書類アリだから、念のため後ろのシートもサービスしといたよぉ」
「いつもありがとー、おじさーん」
柚月が言うと、私の運転で、ガレージに向かった。
私は柚月に訊いた。
「さっきの、おじさんの言ってる意味が分からなかったんだけどさ」
「書類ってのは、一時抹消の謄本だね~。これが無いと、ナンバー登録ができないんだよ~。部のタイプMとかは無いんだと思うよ~」
「ってことは、ナンバー登録が可能だから、一応後ろのシートもつけてくれたってことね」
「そう、車検取る時に、後ろのシートが無いと、定員変更かけないといけなくなるからね~」
そうなのか、後ろに転がっているシートには、そういう意味があったんだね。
それにしても、R32もだけど、この車も、校内を走ってると、みんなの視線が集まるねぇ。
色違いになってる、外観のボロさというのもあるんだろうけど、それ以上に好意的な視線に感じるのは、こういう車を見る機会が、減っているからなんだろうなぁ……と、思ってしまう。
ガレージに到着すると、全部員の視線が、一斉に私たちの乗る車に注がれたよ。
やっぱり、待ち望まれてたんだね。今まではR32ばっかりだったもんね。贅沢な悩みだけどさ。
私と柚月は、車を降りると、みんなが一斉に、こちらへとやって来た。
私は、大きい声で
「みんな~、待望の新しい部車、シルビアK'sが来たよ~!」
と言うと、瞬間、みんなから“おおっ!”という歓声が上がった。
そう、遂に私が1度乗ってみたかった、シルビアがやって来たんだ。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!
佐々木雄太
青春
四月——
新たに高校生になった有村敦也。
二つ隣町の高校に通う事になったのだが、
そこでは、予想外の出来事が起こった。
本来、いるはずのない同じ歳の三人の姉が、同じ教室にいた。
長女・唯【ゆい】
次女・里菜【りな】
三女・咲弥【さや】
この三人の姉に甘やかされる敦也にとって、
高校デビューするはずだった、初日。
敦也の高校三年間は、地獄の運命へと導かれるのであった。
カクヨム・小説家になろうでも好評連載中!
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる