遊び人は真面目地味女に恋をする。

ぽぽ

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「………俊二がタイプ」

俊二はその言葉にカチンと身体が硬直した


「ええ…やっば…いすね…」


あまりの破壊力に俊二は言葉を失いそうにぬる

女を弄んでばかりいる俊二がときめく事なんて無いに等しいが、麦のこととなると事情は変わる
俊二の耳がほんのりと赤く染まっていき、顔もほんのりと赤く染めながら、口元を制服の袖で隠して上を見上げた

「好きです、本当に
なんでそんな俺心をくすぐるの上手なの?
小悪魔なの?あ、悪魔じゃなくて天使だわ」

俊二は麦の背中側に回ると、顔を伏せている麦に覆いかぶさるように抱きしめた

「俊二、重い、暑い」

「麦、耳真っ赤っかだよ」

俊二の180cmを超える大きな体が麦を包み込むと、周りからは麦の姿は見えなくなるが、近くにいる怜にはそこからリップ音が何度も聞こえてくる


「好き」

「俊二やめて」 


俊二が甘い言葉を囁くたびに怜の綺麗な顔が歪んだ


「さいっあく
やっぱりお前嫌いだわ」


怜の冷たい声を少しも気にすることなく、2人のいちゃつきはしばらく続いた



(天然ツンデレ)


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