遊び人は真面目地味女に恋をする。

ぽぽ

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麦は箸の動きを止めて、視線を上に上げて考え込む


「…やきもちってどんなこと」

「どんなことって、例えば好きな人が俊二みたいな奴で、彼女いるのに合コンで平気で女と連絡先交換するとか、簡単に寝るとか、セフ「お前さ、なに勝手に暴露大会してんの??そんなの昔の話だから」  

「昔じゃないだろ、昨日くらいの話しじゃね?」


まだ説明途中であったが、余計なことまで話されそうになり、修二は悠介の言葉を遮るも怜に結局言われてしまう


「まあ、要するに俊二が他の女といたりすると麦はイラついたりモヤモヤするかってこと」

「イライラ…モヤモヤ…」 


麦は再び考え込み、どんな返答が返ってくるのかと3人は麦の様子を見守る
そして、ゆっくりと口を開く


「男の本能として…」

「「男の本能?」」


想像の斜め上をいく麦の一言に驚いた、俊二と悠介の声が重なる
麦はそれを気にすることなく話を続ける


「男の本能として、より多くの子孫を残すという本能があると、この前図書館の本で見た。それで考えると、合コンという場はその機会を設けるには打ってつけだろうし、可愛い女の子が来るというなら、優秀な遺伝子が残せるだろうから尚更良いと思う」


「やっぱり、麦さんはこうよね
うん…むしろ麦さんらしさがあっていいかも」


嫉妬を少しでもしてくれると感じていた俊二はつまらないというように唇を尖らせた

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