遊び人は真面目地味女に恋をする。

ぽぽ

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麦の元へとそっと近づき、背後から包み込むように抱きしめると、麦は肩を大きく震わして、俊二の方を振り返る。
俊二は麦に自分の顔を近づけると、柔らかい頬に口づけをした。


「ビ、ビックリした…」

「むーちゃん、そんな顔しておっぱいでかいとか許せないよね」

「と、突然何言って…」



突然の俊二の発言に顔を赤くした麦に対して、俊二は片手で第三ボタンまだ外しワイシャツの襟を指で引っ張った。
中を覗き込むとインナーの下には水色のブラジャーが見えた。

真ん中に寄せられた胸の真ん中には深い谷間がある。
その手を麦は勢いよく払った。


「水色だよ、クソ野郎ども」

「ななな、何やって…!!」  


突然の出来事に顔を真っ赤にしながら抵抗を見せる。

俊二は先ほどまで沸々と煮えたぎっていた嫉妬心からくる欲望を麦へとぶつける。
例え、見られてなかったしても麦の下着の色を想像されただけでもイラつく。今までに沸いたことのない独占欲と嫉妬心。

俊二がもう一度麦の胸元に手を伸ばしたため、麦は胸元を手で抑えて素早く後ろに後ずさる。


「もう意地悪しないから
ちょっとこっち来て」


麦が恐る恐る近寄ると、俊二は腰に腕を回し麦が逃げられないようにと抱き寄せた。
制服のボタンなんて片手でのつけ外し慣れているため、片手で麦のワイシャツのボタンを器用に止めていく。


「さっきからどうしたの?」

「馬鹿みたいに嫉妬した」

「……私に対して嫉妬したの?」


麦は口元がプルプルと震え、その表情はどこか溢れ出そうな嬉しさを抑えているようだった。
自分がまるで遊ばれているような感覚に陥り、麦の緩みそうになっている唇を軽く指で挟んだ。


「んん~!」

「教えてあげませーん」


指先で挟んだ麦の唇に触れるだけのキスを何度かして、指をゆっくりどかすとさっきの男達に見せつけるように深く口付けた。


(想像でも許さない)

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