好きな人の好きな人

ぽぽ

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困ったような顔をしていたと思いきや、顔に力を入れ真剣な表情になる。

「菫のことを何か知ってる人って言ったら恭弥と菫の家族以外思い浮かばなかった
恭弥と連絡とってもどうせろくな情報くれないことわかってたから直接きた。
菫が嫌がるだろうなってことはわかってたけど…」

「じゃあ来なければいいじゃん…」

「そうだね、その通りなんだけど最近の俺は矛盾した行動ばかりとっちゃうんだ。許して」

「嫌だ…許さない…」


唇を軽く尖らせる菫を見て、蒴は困ったように笑う。

「蒴、菫と2人きりで話したい感じ?」

その言葉にまさかこの場に2人きりにされるのではないかという不安が募り、菫は恭弥の服の裾を握る。恭弥はその手の上に自分の手をかぶせて手の甲をそっと親指撫でた。
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