【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

ぽぽ

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「何逃げようとしてんの?」

「逃げようなんかしてない」


顎を掴まれ、強引に上を向かされると、臣の唇と重なり強引に下を絡め取られる。
お互いの舌が絡まる水音が響き、その中に僕から漏れる声が紛れる。


「んんっ、おみっ」


唇がゆっくりと離れていき、臣と目が合うとそれが合図のように自然と唇が重なりあった。


「千秋先輩ってやっぱ可愛いね」

「可愛いよりかっこいいがいい」


いじけたようにいうと、臣がフッと笑った。


「そうなの?でもめちゃくちゃ可愛いけどなあ」


機嫌を取るように僕の頬に数回口付けをして、その後に唇にキスをしてこようとするから、顔を背けるとムッとした顔をして僕の顔を両手で挟み強引に振り向かせキスをしてくる。
それもフレンチキスではなく、唇の隙間から強引に舌を割り込ませ逃げ回る僕の舌を捉えて濃密に絡ませる。


「だっ…め…」


そういうと臣の唇が素直に離れていった。


「それ毎回言うけど本当に意味ないよ
わかってる?煽ってるだけ」


臣は僕の脇の間に手を差し込み、互いの体が向き合うように僕の体を反転させる。


「可愛い顔がようやく見えた」


指先で首筋を撫でてくるからくすぐったくて身を捩ると、臣もくすくすと笑う。
臣の肩に頭を預け、首筋から香るイケメン臭を堪能しているとまたも強制的に顔を上げさせられた。


「もしかして俺のこと誘ってる?」

「誘ってない
春也の家だからダメだって言ってるでしょ」

「誘ってないのか、残念」


残念といいながらも全く残念そうな表情をしていない。僕の頭を肩から上げさせてもう一度キスをした。
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