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しおりを挟むまた僕の口の中に苦いものが流し込まれてきて、口の端から溢れていった。
チュッと音を立てて臣の唇が離れていくと、妖美な笑みを浮かべながら僕の口の端から溢れた苦い液体を舌で舐めた。
「だ、ダメだって」
何度も顔にそそがれる口付けに抵抗することもなく、だめなんて言っても全く説得力がないのはわかっている。
頬、唇、額に臣の熱い唇が止めどなく降り注いだ。
「んぅっ!」
一回だけでなく何回も苦い液体を口の中に注がれて、意識が朦朧としながら臣を見ると片方の口角をあげた。
この液体が体の中に入るたびに体がホワホワとしてくる。
「千秋先輩、ちゃんと飲まないとだめでしょ」
耳元で囁くと、液体のついた臣の指先が僕の唇をなぞった。
その行為に自然と口が開き、臣の指先を口の中に含み舌で液体を舐めとる。
臣の片手にはいつの間にか缶ビールが握られていて、苦い液体の正体がビールだと言うことが今になってわかった。
「エロいね」
「エロくなんかない…」
耳元で囁いてくる臣の声の方がよっぽどエロいということに気づかないのか。
体が熱くなって、臣の体から抜け出そうとすると僕の腰に腕がまわって膝の上へと戻される。
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