【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

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「ん？先？
何で？」



りっくんが告げると、さらに顔を赤らめた



「えっと…ここ結構待つんで足が疲れて…」


「だったら、どうぞ気にせず並んで
女の子差し置いてそんなことしたら、罰当たりそうなんで」

　
りっくんは微笑みを浮かべて、僕の両肩に両手をとんと置いた

　

「は、はい
わかりましたっ」


女の子達は勢いよく前を向いて、2人でコソコソと何か会話を始めた
それにしてもすごいな…順番まで譲ってもらえるりっくんの力


ようやく、順番が回ってきて食事を受け取る


「あそこ空いてるからあそこに座ろう
人も少ないし！」


「あれ？ちぃ？
俺に気遣ってくれてんの？」


「あ、ま、まあ…」　



「優しいね」




四人掛けのテーブル席に向かって座ろうとすると、りっくんは突然僕の手を引いた


「どうしたの？」



「俺そっち側の席の方に座りたいな」



「そうなの？
じゃあどうぞ」



椅子を後ろに引いて、りっくんに座ろうとしていた席を譲る


「ありがとう」



「ううん、大丈夫
でもさ…そっちの席ちょっと寒くない？？」



「いや、寒くないよ」



「ほ、本当？寒くなったらいつでも言ってね？」



「うん」


きっと、紳士りっくんのことだ
この席が窓から近いから寒いことに気づいて、席を代わってくれたんだ
その優しさをしみじみと感じる


2人でご飯を食べながら、りっくんに気になっていたことを質問する


「そういえば、昨日りっくんの近くにいた人達って友達だよね？？
あんな強そうな人たちと友達だなんてりっくんはすごいなあ…」


「んー、あいつらねえ…」


りっくんは僕から視線を外す
これは何か隠しているに違いない！