145 / 258
21
しおりを挟む逆に僕が気にしすぎなのか
そう思えばそうなのかもしれない
だって僕たちは昔一緒にお風呂に入ったり、同じ布団で寝ていたりした仲だ
距離感が近いとかあまり気にすることではないのか
「ねえ、ちぃ
これは何?」
さらに距離を縮め、肩に顎を置きながら耳元で話してくる
そう開き直った僕は後ろにいるりっくんに少し寄りかかって、笑いかけた
「え…ちぃ?どうしたの?」
笑って"どいて"とか言われるかと思いきや、りっくんは目を見開いて僕のことを見てくる
あまりにも顔の距離が近くなったため、自分から近づいたくせに目を逸らしてしまった
「なんか僕、りっくんの見た目が変わってたから変に意識しすぎてたけど、りっくんはりっくんだもんね…!
何か、変な距離感あってごめんね!
前まで通りで過ごそう!」
「ちぃ、嬉しいけどいきなり何言ってんの」
りっくんはいつも通りの笑顔を浮かべて僕の背中を押した
そうだ、昔のままでいいんだ
意識しすぎてたのが、馬鹿みたいだ
これじゃ、僕がりっくんを恋愛的に意識してるみたいに思われなくてもおかしくない
食研の購入を終えて、食券を持って並んでいると、前に並んでいた女の子2人組がこっちをチラチラと見ている
「あ、あの良かったら先どうぞ」
女の子達が恥ずかしそうに下を俯きながら、手のひらを上に向けて、"どうぞどうぞ"と言って手を左右に動かした
0
お気に入りに追加
682
あなたにおすすめの小説
兄弟がイケメンな件について。
どらやき
BL
平凡な俺とは違い、周りからの視線を集めまくる兄弟達。
「関わりたくないな」なんて、俺が一方的に思っても"一緒に居る"という選択肢しかない。
イケメン兄弟達に俺は今日も翻弄されます。
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
地味で冴えない俺の最高なポディション。
どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。
オマケに丸い伊達メガネ。
高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。
そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。
あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。
俺のポディションは片隅に限るな。
俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き
toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった!
※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。
pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/100148872
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる