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しおりを挟む今日の朝、講義で会おうね"なんて話していたから臣心配してるかな…
「ちぃ、どうした?」
「ごめん!りっくん!
僕次に講義あるんだ!それが終わった後にでも少し話そう!」
僕は椅子の上に置いてあった荷物を抱えて、講堂を飛び出そうとすると、手を掴まれる
「次の講義ってもしかしてそれ?」
「そうそう!」
りっくんが指差したのは、僕の鞄からはみ出していた次の講義で使う教材だった
「じゃあ一緒に行こう」
「え?りっくんもこの講義取ってるの??」
「…うん…まあ…」
何だかはっきりとしない返事だな
りっくんから背中を押され、身体が前へと進む
「さっ、行こう」
「え?一緒に行くの?!」
「嫌だった??」
「嫌…ではないけど」
「じゃあいいじゃん、一緒に行こう」
りっくんは爽やかな微笑みを浮かべて、僕の後ろを歩きながら変わらず、背中を押される
背中に添えられた手の感触は大きくてどこか頼もしい感じが伝わってくる
一緒に行くことは嫌ではないけど、りっくんの横にいることで更なる注目を集めてしまうのではないかということが懸念点だ
歩いていると、りっくんの手が背中から離れた
思わず後ろを振り返ってしまうと、りっくんは僕たちの後ろを歩いていた、りっくんの周りの人達を見ていた
「着いてくんな」
律くんは冷たく言い放つと、周りの人たちは僕たちと距離をとって歩き始めた
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