【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

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え、怖い…


女の子ってこんないきなり変貌するものなの？
見たくはない別の姿を見てしまった


そのまま女の子に男子トイレに入れられそうになった瞬間、僕たちの間に腕が入り込み僕の腕が掴まれた　


引き寄せられると後頭部が硬い何かにポンと当たる


「何やってんの？」


そこいたのはなんと臣

思わず名前を呼びそうになって両手で口を塞ぐ


「いや…その…」

「女の子を男子トイレに入れちゃダメなんじゃない？」

「だってその人が覗いてたんだよ？」


女の子は怒りの表情を浮かべて僕の方を勢いよく指差す

その指先の鋭さに驚いた
近くにいたら危なかったな…


「そうなんですか？」


臣がじっと顔を見つめてくるから逸らす
そんなにじっと見つめなくてもいいのに


「どっちかわかりにくかったから！」


咄嗟に思い浮かんだ理由を言う
適当にいった理由ではあったけど、トイレを見てみると確かに男女がわかりづらく表示されてる



「そう言うことみたいだけど…」

「臣はその人の味方するの？？
そんな男誘うような格好してる人に」


確かにその点に関しては異論はない
こんな格好してる人、校内で僕も見たことはない


「確かに男誘う格好してますね」

「え？」


困惑で思わず声が出る

僕は今女の子としてここにいる
そして、臣は僕だと言うことに気づいてない


てことは臣も女の子がこんな格好してる時、誘惑されてるってこと？？
臣を睨みつけると臣がそれに気づき僕の顔をまたじっと見てきた



「春也のこと取ったら許さないんで」



そんな捨て台詞を吐いて女の子は去っていく
春也はあんな女の子を近くに引き連れてるって怖すぎない…？？

ぼーっと女の子の方を見つめてると、また臣がこっちを見てる
　


「あの…ありがとうございます…」

「いえ、俺もトイレに行こうとしたらたまたまいたんで」

「そうだったんですね…」

「ところで行かないんですか？」


臣は女子トイレの方を指差す


「あ、いや！！やっぱり急いでるんで他のところに行きます！！」


ここでバレたら全てが台無し
ヤケクソに走ってその場を去っていく



「やっぱりめちゃくちゃ似てるんだよなあ」