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しおりを挟む「女の子と仲良くしてるところ見るの嫌だった……」
「ごめん、すぐ気づけなくて」
臣の肩に頬を押し付けてすり寄せる
涙が臣の服に染みてるけどいいや
「ヤキモチ焼いちゃったの?」
「…うん」
「……千秋先輩怒るかもしれないけど俺、すごい嬉しい」
「なんで!臣のバカ!」
「付き合ってる子にヤキモチやかれるのって前まではすっごい面倒臭いとか持ってたけど、なぜか千秋先輩に焼かれるとめちゃくちゃ嬉しいんだよね」
「なんか喜んでいいのかわかんない…」
「俺の可愛い千秋先輩怒んないで」
肩に埋めてる僕の顔を上げさせると臣は唇を重ねる
「んっ」
「千秋先輩が嫌なら極力関わらないようにする」
「関わってもいいけど…」
「わかった
じゃあ、他の子とたくさん触れ合うわ」
「そういうことじゃない!!」
臣は微笑みを浮かべると僕にまたキスをする
「そういえば僕の忘れ物って何?」
「あー、忘れ物ね」
ニヤリと笑うと、ぼくを膝の上から一旦下ろして寝室の方へと行く
「はい、これ」
渡された紙袋の中身を見てみると
「な、な、何で僕のパンツがあるの…」
「千秋先輩、この前俺とイチャイチャしてたら汚しちゃったから別の履いて帰ったでしょ?」
「わっ、うっ…」
恥ずかしさで耐えられなくなり、下を俯く
「洗濯しといたんでお返しします
俺の宝物にしてもよかったけどね~」
その時の事を思い出して、顔がこれでもかというくらい赤くなる
あれはイチャイチャというかほぼ…
「顔真っ赤」
「うるさい!」
顔を覗き込んでくる臣から顔を逸らす
「またイチャイチャしようか」
「へ??」
臣は僕の膝裏に腕を入れて持ち上げると、寝室の方へと向かっていく
「ちゃんと仲直りしようね」
「ひゃんっ、臣!」
(喧嘩も程々にしないと、自分の体が危ないと知らされる千秋なのでした)
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