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しおりを挟む「やーだーー
臣離して」
「俺の方が嫌です
千秋先輩、こっち見て」
「嫌だ
臣絶対なんかするもん」
「え、それってなんかしていいって言う合図ですか?」
学校で千秋を見つけた、臣は誰にも見えないような物陰に千秋を連れ込み後ろから強く抱きしめる
その抱きしめた状態から千秋の首筋に鼻を押し付ける
「臣っ、匂い嗅がないでっ」
「なんで千秋先輩ってこんないい匂いするの?」
臣はしばらく匂いを堪能した後、千秋の首筋に唇を落とす
「ひゃっ」
「今の声
すごい可愛い」
もう一度首筋にキスを落とすと、千秋が後ろを振り向き臣を睨みつける
「千秋先輩、怒ってるの?」
「臣、ここ学校だよ?離れて」
「無理っていってんの
俺は千秋先輩と2時間も離れたら限界がくるの知ってるでしょ?」
臣は千秋の顔に顔を近づけて、噛み付くようなキスをする
「んっ、んぅ
だ、めっ」
「無理」
「んっ…ぅんっ!」
千秋は必死に抵抗するが臣は一切離れようともしないし、余計に唇と唇の隙間を埋めるように押し付ける
千秋の抵抗する力も段々抜けてきてされるがままになってしまう
しばらくキスをしてようやく離れると、2人の間を透明の糸が繋いだ
千秋は息を上げながら潤んだ目で身長の高い臣の方を見る
「やっば
その顔、本当に可愛い」
「うるさいっ
可愛くないもん」
「千秋先輩は可愛すぎて別の人に取られないか俺不安になっちゃう」
臣は千秋の耳元に口を近づけて話すと、千秋の体がそれに反応してビクッと体を揺らす
そして、また臣を睨みつける
「臣の方がすごいモテるから、僕は心配なのに…」
「えっ、ええ…」
臣は驚いたように口元に手のひらを当てて千秋の方をじっと見る
「え、何?
気持ち悪かった…??」
昔の記憶が蘇り、千秋の目がどんどん涙で潤んでいき不安げな顔で臣の方を見る
それに気づいた臣は慌てて離れていく千秋を抱きしめる
「違う、違うって千秋先輩!!
嫉妬してんのかなあって思ったら嬉しくなって」
「人の気も知らないで
臣なんてもういい」
怒った様子で去っていく千秋を臣が後ろから追う
「千秋先輩!
俺、千秋先輩居なかったら生きていけないんだけど!」
「大きな声で言わないで」
「あとそのエロくなった顔で授業行かないで
欲情されたら困る」
「もううるさいっ!!」
現在と過去でギャップがありすぎる2人
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