9 / 17
〜幕間〜
告白されたら、フラグ回収して戦士様が倒れてとんでもないことになりました。
しおりを挟むアシュランさんに毎日精を注がれて一週間。恥じらいを教わる事により、羞恥心を思い出し、少しだけ元の自分に戻れた気がする。
リアスさんと子供を作るのが役目だとか。えっちすることが私の存在理由だとか、そのためだけに生きてるとか、この世界に来てすぐにリアスさんにそれを文字通り身体に叩き込まれて、それが間違いないことだと信じ切っていた。
私の様子を見て、いけるだろうと判断したミリアさんは、元々の勇者様の目的である魔族討伐のために旅を再開した。私はそれに同行させてもらうことになったのだ。
港町を出て夜になるまでになんとか目的地にたどりたき、森の中で焚き火を囲む。
「わー、こんなの久しぶりです。高校の時以来かも~キャンプみたいで楽しい」
「……キャンプであることには変わりないが……コウコウ?なんだそれは」
木の枝に刺さったお肉は、アシュランさんがどこからか持ってきた。それを焚き火の周りに刺し、くるりと逆側にひっくり返してから、アシュランさんは私に不思議そうに聞いてきた。
「あ、私の世界の学校のことですよ」
そうか。と頷くアシュランさんから、切り分けたパンを渡される。それにもワクワクしながらお肉が焼けるのを待つ。
「まったく、あんたって子は……。それにしても驚いたわよ。そんな明るい髪色してるからこっちの世界の人間だと思ってたら、まさかの異世界人だったなんて……」
焚き火を挟んで向こう側から話しかけて来たミリアさん。最初は厳しくて苦手だと思っていた彼女も、今着ている服を選んで買って来てくれたり、なんだかんだで意外と親切だ。
「最初はどうなることかと思ったけど、随分顔色も良さそうだね。安心した」
ミリアさんの隣で私に微笑みかけた勇者様。
ミリアさんのガードが固いこともあって、最初に勇者様と喋った時、この人ちゃんと喋れるんだと驚いた。というか、アシュランさんとミリアさんのキャラが濃すぎて、セレストさんは勇者様なのに残念なことに影が薄い。
「はい、ありがとうございます」
私が笑いかけると、照れてそっぽを向く。彼は、すぐに鼻血を出してしまうところとかを見ると、女性慣れしてないのかもしれない。でもそういう純粋そうなところが、男の人なのに可愛らしなあと思う。
「さあ、焼けたぞ」
「ありがとうございます」
ほい、っと渡されたお肉、…‥正直なんのお肉だか考えたくないので、そこは聞かないでおくことにした。
ふーふーっと息を吹きかけ、少し冷ましてからかぶりつく。胡椒は高いらしく、残念ながら塩のみだけど、それでもとてもおいしかった。
そうして食べ終わりお腹も満たされて、一日中歩き回り疲れた身体を休める。
夜中のこと、ふと目が覚めた。
「……んつ……」
その時間は必ずと言っていいほど来てしまう。
もじっと膝を擦り合わせて我慢すれば、今度はゾクゾクとした甘い痺れが腰を駆け抜け、びくんと身体が揺れた。
ミリアさんとセレストさんは眠っている。
私の異変に気づいたアシュランさんはそっと私の肩を抱いた。
シたいという欲求が衝動的におこる。それは、普通の衝動ではなく、魔族であるリアスさんに長く抱かれ、新しい魔族を産み出す母体とされていたこと。
快楽を引き起こす幻影の花と、特殊な石でつくられたビーズのショーツのせいで、ついこの前まで、それになんの疑問もいだかず、情欲のままに人前で自慰をすることも恥ずかしくなくなっていた。
花の香りは忘れるほどにはなった。だけど未だに催淫効果があるビーズでてきたショーツは、強い魔法がかかっているとかで脱げないままだ。
最初の時とは違い、羞恥心を取り戻した私は人前でそう言った行為をするのは不謹慎で恥ずかしいことだとちゃんと思える。
それでも神様の恩恵をうける勇者のパーティの一員であるアシュランさんに、リアスさんにされたのと同じように1日に5回、膣内に射精してもらわないと、母体へと堕とされた身体は例えビーズを取り払ったとしても、完全には元には戻らない。
普通はそんな手間をかけて母体を救うことなどしないらしい。こんなふうに母体につきっきりになるので、責任を持って一人の人間と添い遂げるくらいの覚悟がないと無理なことなのだそう。だから普通は誰もそんな責任など取れないと、母体となった人間はその場に捨て置かれるのだそうだ。
だけどアシュランさんはそのリスクを取ってでも、私を魔界から連れ出してくれた。
「こっちへ」
鎧を外したアシュランさんに連れられて森の深いところへとはいる。
野営になるだろうと言われて、こうなることは分かっていた。なるべく外での回数を減らしたかった私は、アシュランさんに相談して、出かけるギリギリまで彼に抱かれていたから、今日は精液を膣内に受けるのは2回ですむ。
大きな木を背に隠れるようにして、キスを交わす。
ちゅ、くちゅ、っと静かな森に水音が響く。
月の光が明るく周囲を照らしていて、松明やランタンがなくてもアシュランさんの姿がよく見える。
唇は、私の首筋を滑り降り、服で隠れる部分にキスの痕を残した。上着の隙間から入り込んできた大きな手のひらに胸がつつまれる。
荒い呼吸に舌を絡ませて、スカートの下から差し込まれた指に、花芽を擦られ、悲鳴をあげようにも、キスで塞がれて全て飲み込まれる。
ビーズを避けて蜜壷の入り口をさすられる。
「もうこんなに濡れている……」
指を引き抜き、粘度を確認するかのように指を擦り合わせ、アシュランさんは、どうしてだ?と私にみせてくる。
彼の指の間で糸を引くソレが、自分のものかと思うとすごく恥ずかしい。
「ゃ、それ、は……」
「こんな開けた場所で、はしたなく蜜を垂らして……これなら俺のもすぐに挿入りそうだ」
「ぁ、あ」
耳元で囁かれて、恥ずかしくて顔が熱くなる。
アシュランさんはたまに意地悪だ。もう私が恥ずかしいとちゃんと分かっているのに、そんなことをいってくる。
顔を赤くして下を向いた私をみて、ふっと笑い彼はまた私にキスをする。
🩷🩷🩷
後ろを向かされ、木にしがみつくと、スカートを腰の上までたくしあげられ、お尻を突き出すように腰を持たれた。下穿きを緩めたアシュランさんのモノが、ビーズを避けて私のナカに挿入ってくる、
「あっ、あぁ!」
ぐっぐっと膣を押し広げられ、蜜が馴染むまで、ゆっくりと出し入れが開始される。
「声をあげればあっちに聞こえるぞ?」
そう告げられて、私は慌てて片手で口をふさぐ。
アシュランさんと固い木の間に挟まれ、彼のいいように揺らされる。片手がクリトリスに伸びてきて、ビーズごしにクリクリとなでまわすと、ビリビリっと快楽が走り、新たに蜜が溢れる。滑りが良くなったところで、アシュランさんの律動が激しくなった。
そんなに細い木でもないのに、木がアシュランさんの与えてくる振動に合わせて、ゆさゆさと揺れている。やがて、ぱちゅ、ぱちゅ、と肌と肌がぶつかる粘着質な音がまじり、そのことに、少し向こうで寝ているセレストさん達に、その音が聞こえるんじゃないかと思ったら、恥ずかしくて、ぶるりと身体が震える。最上まで押し上げられた快感に、膣がキュンキュンと締まり、頭のなかで気持ちいいが弾けた。
「っくっ!!」
びゆるるる!と、同時にアシュランさんの熱も弾けて、私の恥ずかしい蜜壷は、潤いを増す。
一度、アシュランさんのものが引き抜かれ、たらりと膣口から彼の精液が流れる。今度は正面をむかされ、両足を大きく割り開いて抱えあげられ、もう一度、ぬぷりと熱杭を挿入される。そのままお互いの陰部を擦り合わせて2度目の絶頂を迎えた。
♦︎♢♦︎
「随分、我慢が効くようになったな」
終わった後、近くの木の根元に座ったアシュランさんに抱きしめられて、そう言われ、
「言わないでください、…‥思い出すと恥ずかしいんです」
本当に恥ずかしくて、うつむく私を見て彼は鳶色の瞳を瞬いてから微笑んだ。そして私の手を取り、そのまま手の甲に口付ける。
「……好きだ、フーネ」
真剣な瞳で見つめられて、突然そう告げられ、私は驚く。
「この戦いが終わって、お前が俺を選んでくれるのなら、どうかこのまま、俺と一生を添い遂げてほしい」
一瞬、時が止まった気がした。
「返事は急がない」
これってもしかして、結婚を申し込まれてる??
あれ、
でも確か……
「……そういえばアシュランさん。明日、危険なダンジョンに入らないといけないんですよね?」
「……依頼を引き受けているからな。だが、それがどうした?」
嬉しいけどそれって……
と、一瞬考えかけて、いやいや、それは現実で見るアニメとか、漫画とか小説とかである展開で、そんなはずはきっとないと………
「アシュランがセレスト庇ってやられた!!」
「……」
--そう思ってた時期が、私にもありました……。
やっぱ、フラグだった……。
体格が立派でその分体重の重いアシュランさんを、ミリアさんが魔法術で軽くして、セレストさんが抱えて近くの街へと駆け込んだ。
「彼にかけられてるのは近代で使われている魔術でなく、古来からの魔法だからね。回復は難しいかもしれないよ」
教会で神父さまにそう言われて、それでもと精一杯の処置はしてもらった。一応成功したらしいけど、いつ目覚めるのかは神父様にもわからないのだそう。
持てる知識とありったけの技術を使い、薬草類をガンガンと容器のなかで潰しながら、
「ふざけんじゃないわよバカ戦士!さっさと起きろっての!!」
と、ミリアさんは文句をたれる。
というか、私の浄化をしてくれていたアシュランさんがダメとなると、今後私はどうしたらいたのだろう。
焦る頭で考えてみるけどいい案なんて思いつかない。
そうこうしているうちに、徐々に時間はすぎる。
文句を言いながらも、必死でアシュランさんの治療に専念しているミリアさんの邪魔はしたくなかった。
別に取った部屋でシーツを頭からかぶり、隅にうずくまる。
せっかく自分の意思を取り戻せたのに……。このまま、アシュランさんが目覚めなかったら、彼らに会う前の淫乱で、オカシイ私に戻ってしまうのだろうか?
嫌だとそう思っても、あの波は同じようにやってくる。
少しでも熱を逃そうと、服を取り払う。自分で自分を慰めようと手伸ばして触ろうとした時だ。
コンコンと扉がノックされ、急な事に驚いた私はクルクルとシーツを素肌に巻き付け扉を開いた。そこに佇んでいたのは--
10
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説



軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
私の愛する夫たちへ
エトカ
恋愛
日高真希(ひだかまき)は、両親の墓参りの帰りに見知らぬ世界に迷い込んでしまう。そこは女児ばかりが命を落とす病が蔓延する世界だった。そのため男女の比率は崩壊し、生き残った女性たちは複数の夫を持たねばならなかった。真希は一妻多夫制度に戸惑いを隠せない。そんな彼女が男たちに愛され、幸せになっていく物語。
*Rシーンは予告なく入ります。
よろしくお願いします!

【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる