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護衛旅 集落 14 でも野営 ……はトラブルを招くらしい 4
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自分たちの元に届くライスピザの香りが強くなったことに気が付いた彼らは大きく鼻から息を吸い込み、幸せそうな表情で息を止め、少し切なそうに細々と口を吐き出した。
えっと、香りを食べているのかな……?
そんな彼らの強い視線を感じながら、私はピザを持った手をそのまま食べることもできず、かと言ってお皿に戻す気にもなれずに困惑中だ。
……だって、ピザをお皿に戻した途端に何かが動き出しそうな雰囲気なんだもん。
彼等は一呼吸ごとにじりじりとこちらに近づいて来て、とうとう結界があった場所まで来てしまった。でも彼らはそれに気が付いていないのか、そのままじりじりとゆ~っくりこちらに寄ってきて……。
「ハッ!?」
とうとう結界が解除されていることに気が付いてしまう。
1人が気が付くと後のメンバーも次々と気が付き、彼らは一瞬目を合わせたかと思うと、
「「「「「………! …………!!」」」」
大きな口を開けて何かを叫び、
「「「「「っ!? ………!?」」」」」
もう一歩進んだ途端に自分たちを拒む結界の存在に気が付き、必死の形相で結界をバンバン叩きながら何かを叫ぶのと同時にいきなり見えなくなった。
「……ハク?」
それはやっぱりハクの仕業で、
「さすがハク!」
「ハク兄さまお上手ですわ!」
「兄上、お見事です!」
振り向いた先では弟妹たちに褒められて、得意気に胸を張るハクの姿が見えた。
「ふんっ、軽率な行動でニールとスレイを不愉快にさせたことと、それを止められなかった愚かさを朝までじっくりと反省すればいいのにゃ~♪ 礼儀正しくしていれば、きっとアリスは晩ごはんを売ってくれただろうににゃ~♪」
なんてことをみんな声に出して言っているから、この結界は防音仕様になっているようだね。
彼らの姿が見えないだけでなく、声も聞こえないことでやっと安心できた私は、
「やっぱり焼きたてのピザはおいしいね~! インベントリさまさまだ♪」
インベントリから新たに出したライスピザにかぶり付いた! さっきまで持っていたピザも当然食べるよ? かまどで温め直せばおいしさも復活するからね!
彼らの視線を感じなくなったことで食欲が戻りはしたもののやはり全種類を食べ切るのは難しく、途中からハクやライムが参加した私の夕食は、とても賑やかで楽しいものになった。
食べ終わった後もみんなとワイワイ楽しみながら、明日以降の為のごはん作りに勤しむ。といっても大したものではないけどね?
少しずつ減って来ていたおかずの追加調理と、熊肉(オウルベア)の赤ワイン煮込みの付け合わせにジャガイモのピューレを大量に作ったくらい。
そのあとはゆっくり就寝。みんなで団子状になって、温もりを分け合いながら幸せな眠りについて……。
朝、結界の外でぐったりとしているパーティを見つけてびっくりした!
まさか、こんな所で魔物に襲われたの!?
えっと、香りを食べているのかな……?
そんな彼らの強い視線を感じながら、私はピザを持った手をそのまま食べることもできず、かと言ってお皿に戻す気にもなれずに困惑中だ。
……だって、ピザをお皿に戻した途端に何かが動き出しそうな雰囲気なんだもん。
彼等は一呼吸ごとにじりじりとこちらに近づいて来て、とうとう結界があった場所まで来てしまった。でも彼らはそれに気が付いていないのか、そのままじりじりとゆ~っくりこちらに寄ってきて……。
「ハッ!?」
とうとう結界が解除されていることに気が付いてしまう。
1人が気が付くと後のメンバーも次々と気が付き、彼らは一瞬目を合わせたかと思うと、
「「「「「………! …………!!」」」」
大きな口を開けて何かを叫び、
「「「「「っ!? ………!?」」」」」
もう一歩進んだ途端に自分たちを拒む結界の存在に気が付き、必死の形相で結界をバンバン叩きながら何かを叫ぶのと同時にいきなり見えなくなった。
「……ハク?」
それはやっぱりハクの仕業で、
「さすがハク!」
「ハク兄さまお上手ですわ!」
「兄上、お見事です!」
振り向いた先では弟妹たちに褒められて、得意気に胸を張るハクの姿が見えた。
「ふんっ、軽率な行動でニールとスレイを不愉快にさせたことと、それを止められなかった愚かさを朝までじっくりと反省すればいいのにゃ~♪ 礼儀正しくしていれば、きっとアリスは晩ごはんを売ってくれただろうににゃ~♪」
なんてことをみんな声に出して言っているから、この結界は防音仕様になっているようだね。
彼らの姿が見えないだけでなく、声も聞こえないことでやっと安心できた私は、
「やっぱり焼きたてのピザはおいしいね~! インベントリさまさまだ♪」
インベントリから新たに出したライスピザにかぶり付いた! さっきまで持っていたピザも当然食べるよ? かまどで温め直せばおいしさも復活するからね!
彼らの視線を感じなくなったことで食欲が戻りはしたもののやはり全種類を食べ切るのは難しく、途中からハクやライムが参加した私の夕食は、とても賑やかで楽しいものになった。
食べ終わった後もみんなとワイワイ楽しみながら、明日以降の為のごはん作りに勤しむ。といっても大したものではないけどね?
少しずつ減って来ていたおかずの追加調理と、熊肉(オウルベア)の赤ワイン煮込みの付け合わせにジャガイモのピューレを大量に作ったくらい。
そのあとはゆっくり就寝。みんなで団子状になって、温もりを分け合いながら幸せな眠りについて……。
朝、結界の外でぐったりとしているパーティを見つけてびっくりした!
まさか、こんな所で魔物に襲われたの!?
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