女神の代わりに異世界漫遊  ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~

大福にゃここ

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護衛旅 集落 7 冒険者ギルドにて 3

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「はぁ? 蜂蜜……?」

「ああ。蜂蜜だ……」

 なんと、この町のポーション不足の原因は<キラービーの蜂蜜>だった。

 始まりはこの町に宿泊した貴族子息の我儘…、じゃないな。❝キラービーの蜂蜜採取❞という普通の依頼。

 この町にとって残念だったのは、蜂蜜の採取が可能な冒険者パーティーが別の依頼で遠出中だということ。

 依頼料が結構おいしかったことと、ギルドとしては貴族家からの依頼を断るのはなかなか難しいため、達成するとギルドへの貢献ポイント(ランクアップ時に必要)をUPさせるという条件だった為、依頼票をボードに貼りつけた所、依頼を受けようとする冒険者は少なくなかった。

 採取場所が凶悪な<キラービー>の巣とはいえ、❝所詮は蜂蜜集め❞と侮った冒険者たちもいたようで、一時期は結構な数の冒険者たちが争うようにキラービーの巣を目掛けて行ったのだけど、今この町にいる冒険者たちは誰も達成できなかった。

 蜂蜜目当てに巣の周りに出没するオウルベアも強敵だけど、集団で迎撃してくるキラービーたちが厄介だったからだ。

 採取に行っては怪我を負い、ポーションで治してはまた採取に赴く冒険者たちは遠慮なくポーションを買いあさり、あっという間にポーションは品薄になってしまった。間の悪い事に、この依頼が広がる直前にポーションを作っていた薬師の1人が高齢の為にぽっくりとビジューのもとへ旅立ってしまったことも重なり、気が付けば町全体がポーション不足に陥っていた、と。

 蜂蜜集めを諦めて他の依頼を受けようにも、命綱でもあるポーションがなくては受けられる依頼も偏って来るし、貴族家に依頼の失敗の報告をしても、「一度受けた依頼なのだから、坊ちゃまの為に成功するまで取り組むように。出来ないとは言わせない」と圧力を掛けられてしまったようだ。

 冒険者ギルドとしては下位貴族家が掛ける圧力など大した問題にはならないが、ギルドの面子の為にどうしても成功させたい依頼だとして、前任のギルドマスターがギルドでストックしていた非常用のポーションまで吐き出してしまったらしい。

「もしかして、あなたはギルドマスターになったばかりなの?」

「ああ。つい先日までマスターの補佐を勤めていた。今回のギルマスの行動に怒ったサブマスがギルマスを追い出したせいで、こんな面倒なポジションに付けられてしまった哀れな男だよ」

「サブマスがギルマスにならなかったの?」

「ああ。あの人は、サブマスはそういう人なんだ。面倒だから、の一言で押し付けられてしまった……」

 確かに、今の状況でマスターになるのは私でも嫌だな。解任したとはいえ前ギルマスが受けた貴族家の依頼を、新ギルマスが反対だからと反故にするのは難しいだろうしね。

 サブマスに面倒事を押し付けられたギルマスがだんだんと気の毒に思えて来たので、さっさとポーションの納品をすることにする。

 とりあえずは初級ポーション100本と中級ポーションが50本、瓶詰前のお鍋に入ったままの中級ポーションおよそ50本分を取り出すと、途端に上がる大歓声。

「これで割のいい依頼を受けられる!」
「うちはもう1回だけ蜂蜜採取に行ってみるかね。前回は良い線まで行っていたんだ」

 なんて、口々に喜びを表してくれるんだけど、まだポーションの値段を言っていないんだよ?

 私が改良して作ったポーションは、従来のものの半分の量で良い分2割増しでの販売になるんだけど……。

 みんな買ってくれるのかな?

 それと、そもそもの原因となった<キラービーの蜂蜜>も持っているんだけど……。依頼料はそれなりの金額だってことだし、少しだけでも納品した方がいいのかなぁ?




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ありがとうございました!
投稿が遅くなってしまってすみません……!
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