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ある国

戦争の代償〜絶望、恐怖、常識が消えた街〜

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戦争の重さをニュースなどを見てふと思ったんです。
戦っている人は死と隣り合わせ
上の命令に背けば罰せられる
本当はただ平凡に暮らしたいだけなのに
国には逆らえない。
住んでいるところが戦場なら思い出の場所大切な物が崩れ落ちる。
ある意味民を苦しめているのは敵ではなく自国の上の者だと思いました。

だって戦争の決断絶対に断れない拒否権なく参加させられほぼ確実に死ぬ命令をしているのは
紛れもなく上の者なのだから。
上の者は司令官的な立場の為守られ戦争の恐怖を味合わないだから戦争はゲームだと思っているのか?と疑いたくなる。
だってその命令は死ねと言っているのと一緒なのに平気に行けと命令をするのだから。
土地が手に入っても大切な人を失って悲しんでる人が居るだから失うくらいなら小さな国で幸せに暮らしてほしい。


もし本当に欲しいときは血を流さない対話で解決して欲しい。
それだけ出来るのに何で戦争なのか。

だったら知ってもらえば良いと

そうすれば戦争が怖くなって"やめる"と言ってくれるのではないかと。
こんなの書いても意味ないかもしれない。
エゴかもしれない。
でも私は許せなかった。
平気で戦争に行けと命令をする上の者が。

だから物語で物語の中の夢の中で思いしってほしい。

法律が効かないから常識が抜けた非常識な敵の兵士、命令を拒否できず戦闘力もない民が受けた痛み、大切な場所を奪われた痛み、大切な人を失った人の絶望、戦争によってインフラインが動かなくなり壊され、本当は助かるであろう小さな命が消え、大人になって夢を叶えたかった子供たちは希望、夢を奪われ、そして全て民の心には消して癒えない傷を負う。
上の者の言の葉、たった一つの決定権と命令で、。
だから味わってもらおう上の者が作り出した法律の効かない戦争とは違い。
平和な国の正しく平等に法律で許された方法でじっくりと・・・。物語の中の夢の中で

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




「お前が軽い気持ちで選んだ未来だ。とことん思い知れ。お前が"当たり前の日常"を壊したんだからな?」

嘘だ嘘に決まってる。

男に言われ自分は違うと否定しているのに何故か冷や汗が出ている。
だって戦争の時確かに言ってしまったからである

     "拒否できない命令を"

でも信じたくない自分が居るその命令をしたのは自分なのに。

体が拒否っているのか勝手に敵がいるという方向に走っていた。

聞いただけでは信じられないから。

でももっと上の者になって長いベテランの方は分かって理解した上で命令をしているかもしれない。そう思うと心臓が掴まれる感覚がするくらい苦しくなる。

だってそんな命令を私もした。

がむしゃらに走って向かっていると街はどんどん壊れている建物が増えてきた。




そして目の前に広がったのは


そこら中に男の遺体それも無惨な姿で

切り刻まれたもの

殴られ骨が突き出ている者

瓦礫の下敷きになっている者

情報を持たない者の意味のない拷問の跡がたくさん有り泣き叫んで流した涙の跡がある者

幼い子供が父であろう亡くなった者の前で泣き叫んでいる声、その父も健康体で"何もなければ"本来は生きているであろうの父親。

戦いで重度の火傷をした自国の兵士

生きているが恐怖で発狂している心に大きな傷が出来た者。

妻の名前を叫んで「返してくれ・・・頼む・・・頼む・・・なぜ俺の愛している者までも奪うんだ?"戦争"は」
地面にひれ伏し地面の土を掻きむしりながら顔に正気が無くなり亡くなっていった者。

結婚したての友人の家を覗くと家の中はめちゃくちゃで
友人がこれは幸せそうに宝物なんだと言っていた婚約指輪がおいてある場所には何もかも消えていて、その机の下には壁に抵抗した跡と力なく血まみれになって顔が青白く目に光がない友人の姿・・・。

ヒュ息が止まりかける歯と歯がカタカタ鳴り始める。

"数日前"に幸せいっぱいに妻と一緒に自慢してた友人が今は妻も姿を消して一人で・・・一人で無惨になった姿。

じゃぁ妻の人は?

咄嗟に周りを見ると遠くに人が群がっていた。

俺は向かい走り出し。

近くまで行くと、遠くから見えなかったものが見えた・・・見たのは

女、子供が鎖で繋がれて暴行を受けながら何度も転び泣け叫びながら連れて行かれるのが。
そして回りには戦争では使わないであろう家庭的な物が山のように積まれて。

そして暴行や物の近くには味方に戦えと言った敵の兵士だった。

味方の兵士なら武器を持ち戦えたかもしれないしかし俺は守られ訓練もしていないただ指示をすることしかできない俺は・・・俺は一目散に女子どもに背を向けて走っていた火事の馬鹿力くらいの速さで。

俺自身が指示して"戦え"と言った

俺が・・・。

唯一ちゃんと建っている建物が目に入りその建物の中に入って俺は体の力を抜かして座り込み目をつむり深呼吸をした。


「ハァハァハァ」

少しして呼吸が落ち着いたので目を開くとまともな建物に入ったはずなのに目の前の光景に気づく前に吐いていた。

「うぇ、オェッ」

大量に。俺が目にしたのは。

女性の信じたくはない所から大量の血が流れ顔は泣き叫んだ跡たくさん抵抗をしておさえつけられた跡
助けをずっと叫んでいたであろう口から切れて出たであろう血が垂れていて。

しかもよく見ると・・・・数日前に幸せそうだった友人の妻・・・妻だった。

本当は法律で禁忌と言われるくらいの重罪の被害を受けた者。
他にもこれを見つけたものは居るはずだ。
しかし警察は誰一人してここには・・・・居ない
犯人であろうものを本来は総動員をして探す警察も街を見渡した中で誰も誰一人として居なかった。

本来は助けられる筈なのに助けられずしかも近くに寄り添うものも居ない。

せめて病院に・・・。

俺は女性とは思えないくらいの重さの友人の妻を抱えて病院に向かった。


病院について目にしたのは。

死体の山、電気のついていない病院その近くの地面にはガリガリの赤子が転がり地面が血に染まってカーペットと錯覚するくらいだった。
震える足を前に出し歩き中に入るとそこらじゅうから耳が痛くなるくらいのたくさんの泣き叫ぶ声、痛い、助けてくれ、私の子どもがぁ、怖い怖いよ、返して返してっ、魔力装置が動きませんっ、このままでは低体温症にっ、このまま食料が尽きれば死んでしまうっ、もう患者を受け入れませんっ。看護師が発狂して倒れましたっ。もうだめだっ。延命長できません・・・もうしっわけっ、ない。いやぁぁお願いしますこの子をこの子を助けてくださいっ。崩れ落ちる音。いやぁぁっいやよいやよただ買い物に出ただけなのにこんなっ。。目の前に敵だ敵がいるっ
。居ないのにずっと恐怖している声で叫んでいる。

此処は地獄か・・・
意識が現実から目を逸らそうとした時

後ろから
「どいてください重体の患者を運んでますっ」

すぐに退き通る横を見ると









目にあったのは腕を切り離され無くした俺の妻だった。
心が認識する前に


「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ!」

叫んでいた涙が出る前に。

そして意識を閉ざし心で思った。

俺はこんな事があるのに簡単に


戦えと言ったのか?

俺が言わなければ言わなければ当たり前の日常は壊されなかったのか。

あ、戦争の重さってこれのことか。

戦争は警察すらも機能せず医療も機能せず本来は助かるものも無くなり。
本当は長生きして子の未来を見守れるはずの者が亡くなり。

子どもを拷問よりも痛く心が壊れる街に変える。


大切な居場所を壊し

大切な家族を殺し

大切な当たり前を壊し

自然災害でもないのに街を意図的に壊され、

大切な家族を奪われ

敵の兵士は法律は通用せず無力

本来は助けてくれる隣国も助けに来ず

本来は食べ物を生産できるのに作られなくなった財力有るのに物資も来ず餓死。

心に傷ができ心を壊すもの。

子供の目には希望も夢を持つ目が無くなり。
目はの周りは腫れ上がり恐怖と絶望しか映さず。

本来この時間は学校から帰って来る子供達の笑い声が響くのに今響くのは絶望の声。

帰る場所は消え。

治安が良かったはずなのにスリ、殺人が平気で起きて誰も止めず。

唯一の笑い声はあざ笑い声の敵の兵士の声だった。



   これが戦争の重さなのか。



もう・・・今理解しても痛みを体験して叫んでもあんな小さな幸せが詰まった街には戻らない。

もう



    遅すぎる





【後悔は先に立たず】


俺の意識はプツンと切れて全てが暗くなっていった。そして最後に脳に入ってきたのは戦場でたくさんの味方の兵士が"武器"をもって血まみれで地面に倒れていた光景だった。



俺が"命令"をしたから・・・俺が手柄のためだけに言った言葉が。



こんなことに




こんなのおもすぎるおもすぎるよ。




        戦争は




そして何もかも消えた。



王族も書いていいですか?ベテランの上の者も。







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