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第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 第1節 帰省と海岸都市フォード王国の冒険

第25話 アルデット遺跡に棲む機械鳥獣アドミニグリフォン(後編)

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 アルデット遺跡の地下で一夜を過ごした五人は、朝食を取った後、奥の階段を下りてアリスの光魔法が届く範囲で調査を開始していた。

 この階も上と似た部屋がたくさんあるな?

 階段を下りると上の階と同様に、幾つもの部屋があり、人が昔いた痕跡があった。

 あっ、あそこにも本棚や机らしきテーブルがあるよ。

 本棚や机らしきテーブル周辺を物色していると、上の階で見つけた宝石と似た物を見つけていた。

 これは月の形をしているよね。上で見つけた時は星形だよね。

 宝石は見付かるが一体何に使用するのか分からなかった。四人と合流してから、成果を話していたが、レンが見つけた宝石以外この階には何もなかった。

「レンが見つけた宝石、変わっているよな。月の形してるぜ」
「僕も見ましたが加工されている感じですよ」
「そうね、ますますこの遺跡が謎だわ? どうしてギルド支部は調査しなかったのかしら?」

 五人は、色々と考えていたが結局結論は出なかった。

「この遺跡はこの部屋で行き止まりなのかな?」

 遺跡内を見ていたが、地下に続く階段がなかった。

「そうね、ここで行き止まりなのかしら? レオス君が言っていた反応はこの宝石だったのかも」

 レオスは昨日サーチして周辺を調べてもらっていた。

「それじゃ、依頼はこれで完了で良いのかな?」

 依頼の仕事が簡単過ぎて、良いのか不安だった。

「そうだな、レン。でも変じゃないか宝石はともかく鍵があるだぞ?」
「そうですよね、鍵があるのならそれを開ける何かあるはずですよ」
「確かそうだね、とりあえずこの階をくまなく調べてみようか、レオスは僕と一緒に来て、兄の力も借りたいから」
「分かったよ、レンお兄ちゃん」

 五人はそれぞれ、この階の調査を初めていた。レンとレオスはレンが見つけていた、本棚とテーブル周辺の調査をしていた。

「ねぇ、レオスの兄何かあった?」
「うーん、何もないけど、違和感がある場所があるよ、マスターここだよ?」

 レオスが指差す方を見ると、床タイルが四枚不自然に色が違った。

「レオス、タイルをめくるの手伝って、終わったら弟に変わってね。また後で呼ぶと思うから」
「分かったよ、マスター。もうわがまま言わないから絶対に呼んでね」

 二人で四枚のタイルを持ち上げると床に星形のくぼみがあった。レオスは弟に戻り、三人を呼んで集まっていた。

「レン、何か見つかったのか?」
「うん、ここを見て」
「うぁ、床に星形のくぼみがあるよ」
「レン君、あの宝石をはめてみましょう」

 五人は床を見つめながら、星形の宝石をはめると宝石は光だし、遠くで音がした。

「ビンゴだわ、レン君。まだこの遺跡は奥に進めるみたいだね」
「よしゃ、レンこの先に行こうぜ」
「ファング、どうしたの気合い入れて」
「アハハッ、ファングさんはいつも熱いですね」
「レンお兄ちゃん、奥に階段があるよ」

 五人は新たに出来た階段を下りていくと、広い空間に出ていた。

「何だ、この広い空間は」
「何でしょうね、この広さは」
「多分、最深部だと思うわ、広い一室だけだから」
「凄い、広いね、あっ、奥に何かあるよ。レンお兄ちゃん」
「レオス、僕達から離れちゃダメだよ」

 五人はレオスが見つけた所にいくと、鳥の石像らしいものが置かれていた。

「何にこの鳥みたいな石像は、凄い迫力あるよ」

 鳥みたいな石像は羽を広げていて、今にも襲ってきそうな迫力感に五人は魅入られていた。

「石像に何か彫ってあるわね‥‥‥凄いわこれ機械らしわよ。名前はアドミニグリフォンで鳥獣を機械で再現しているみたいだわ」
「へぇ、これ機械なの、全然機械に見えないよ?」
「確かに、機械に見えないよな。昔の人は凄い技術を持っていたんだな」
「そうですね、ファングさん。アリスさんが機械と言った時は信じられませんよ。まるで生きているみたいに迫力がありますし」
「そうよね。私だって、ここを読んだ時はえって思ったもの、昔の人は凄い技術を持っていたのね。今の時代では考えられないわ」

 五人は昔の人の技術に驚きながら話していると、レオスが石像の後ろに月の形をしたくぼみを見つけていた。

「レオス、凄いよ、よく見つけたね」
「うーん、兄さんに負けたくないから」

 レオスの兄が見つけた時にレンが褒めていたので、中で見ていたレオスは嫉妬していて、自分も褒められたくて、四人が話している間もくまなく探していた。

「レン、宝石をはめて見ようぜ」
「ちょっと待って、なんか嫌な感じがするよ」

 レンはこのパターンで起こりそうな事を知っていた。

 これゲームみたいな展開だよね。この宝石をはめたら何か戦闘になるんじゃないかな?

 嫌な予感を感じているが四人が見ているので恐る恐る、月の形をした宝石をはめると、周りが突然揺れだし、五人のいる空間が急に明るくなった。

「何、急に部屋が明るくなったよ!」
「レン、なんか嫌な予感がするぜ!」
「いや、宝石をはめると言ったのファングだよね」
「ファングとレイス君は遠くに荷物を置いて戦闘の準備をして、レオス君はレンに防御魔法をお願い」
「分かった、プロテクトバリア」
「ちょっとレオス、何で毎回僕だけ防御魔法なの?」
「アリスさん、荷物を置いてきました。レン師匠を護れるように頑張ります」
「レイス、その意気だぜ」

 五人は戦闘準備を身構えて、周りを警戒していたが何も起きなかった。

「何も起きないね?」
「いや、何かいるはずだぜ、急に部屋が明るくなる事はないからな、アリス戦闘になったら、俺とレイスが前に行くから、アリスとレオスはレンを護りながら戦えよ」
「分かったわ、しかし何も起きないのは不気味だわ」
「ファング、僕は戦うからね。戦わせないとあれだからね」
「分かったから、あれだけは勘弁して頼むから!」
「全く、私はレン君を戦わせたくないけどしっかりサポートするわ」
「僕も全力でサポートして、レンお兄ちゃんを護る」
「アリス、レオスありがとう」
「レン師匠‥‥‥あの石像動いていますよ」
「えっ!」

 五人が戦闘を構えながら作戦会議をしていると、レイスが石像が動いていると言っているので、見るとアドミニグリフォンは呻き声を上げて、炎の雨を五人に向けて撃ってきた。

「ちょっと、これ機械だよね。何で魔法を撃ってくるの」
「知らないわよ、私だって分からないわ。昔の人が作ったものなんて」

 突然アドミニグリフォンが魔法を撃って来たので焦っていた。

「レン、レイス、俺が攻撃してみるから、上手く誘導してくれ」
「分かったけど、気をつけて、レイス行くよ」
「はい、レン師匠」

 レンとレイスはアドミニグリフォンに向けて走っていき、アドミニグリフォンの魔法を誘導しながら避けていた。ファングは二人が引き付けている間に背後から、

爆殺斬擊ばくさつざんげき

 剣を振りかざすと激しい爆風が巻き起こり、アドミニグリフォンを巻き込んでいたが、一切傷が付いてなかった。

「おい、マジかよ」
「ファング、危ない!」
「うわ、危ない、こいつ炎以外も撃ってくるのかよ」

 アドミニグリフォンはファングに氷の槍を撃っていた。その後もアドミニグリフォンは風、水の三属性をの魔法を撃ってくるので五人は手こずっていた。

「どうしよう、これじゃ拉致があかないよ」

 レン、ファングの剣技を幾つもアドミニグリフォンに浴びせていたが一向に傷が付かず、レイスの持つ強力な剣技や体武術も効いていなかった。

「不味いわね、まさかこんなに硬すぎる機械があるなんて」
「アリス、何か方法ない、うわ」
「レン君、大丈夫。今考えるから、レイスはレンに撃ってくる魔法を吸収してレン君を護って」
「アリスさん、今やっていますよ。だけど僕目掛けて来ないから大変何ですよ。いちいち魔法を予測して吸収するの、だけど吸収した時は力が漲りますよ。もっと僕に魔法を食べさせて下さい。僕のお腹はもっと魔法をくれって言っていますよアハハッ」
「アリス、レイスに変な事言わないで、不気味な笑みで魔法をむさぼって吸収しているでしょう。人前だと変態で恥ずかしいよ!」
「良いじゃない緊急なんだから、それにレイス君は魔法を吸収すれば体力が回復するんだからレイス君に取っていいご飯だわ。まだまだ動いて貰わないと困るわよ。レオス君は機械鳥に色んな属性の魔法を撃って、ファングとレン君は機械鳥を引きつけて、レイス君はレン君を護って」

 レンとファングはアドミニグリフォンを引きつけて、レイスはレンに向けて撃ってきた魔法を吸収してた。レオスはレンとファングが引き付けている間にいくつかの属性の魔法を撃って、アリスがその様子を見て作戦を考えていた。

「アリスまだなの? 僕とファングは体力が限界だよ!」

 レンとファングはアドミニグリフォンを惹きつけるため動き回っているので体力に限界が来ていた。

「分かったわ、レン君とファングは休んで体力回復させて、レイス君は引き続き、魔法を吸収しながら惹きつけて、それと吸収してた魔力で攻撃も忘れないでね。レオス君は引き続き魔法をお願いね」
「アリス、了解、レオス、兄に交代ね、疲れたでしょう!」
「うん、分かったよ。兄さんに交代する‥‥‥マスター、レオスから事情を聞いたよ。僕も頑張るよ」
「アリスさん、了解しました。さぁ、機械鳥さん、僕にどんどん魔法を撃って下さいアハハッ、それと僕の技を受けて下さいよ、氷衝拳ひょうしょうけんアハハッ」

 アリスの指示でレンとファングは後ろに後退して、体を休めていた。レイスはアドミニグリフォンに向かっていき、撃ってきた魔法を吸収しながら、アドミニグリフォンに手や足と魔法を使った技を繰り出していた。レオスは兄に替わり引き続き、魔法を撃って、アリスがアドミニグリフォンの弱点をくまなく探していた。

「しかし、何なんだよ、俺達の剣が一切通用しないぞ! あの機械鳥硬すぎるだろう?」

 アドミニグリフォンにレンとファングの剣技を与えていたがほとんど傷が付いてなかった。

「そうだね。もしかすると魔法しか効かないのかも、今アリスがレオスを使って見ているけど硬すぎるね。と言うかファングが宝石をはめようと言わなければ済んだ話だよね!」
「それはそうだけよ、レンだって興味あるだろう」
「それはそうだけど‥‥‥」

 もともとファングが言い出さなければ戦わずに済んだけど、レンも興味があったのでどの道戦いになっていた。

「それよりも、レイス凄くない。沢山技繰り出しているのに全然疲れてないね」
 レイスを見るとアドミニグリフォンに攻撃して、その衝撃が周りに伝わっていた。
「レイスは大丈夫だろう。技を沢山撃っても機械鳥が放つ魔法を吸収しているから、体力と魔力を回復しているし、問題はレイスのスタミナが持つかだよ。魔法吸収とは別に普通の食事の食べ物がレイスのお腹に後どの位、残っているかだよ。あいつ胃袋に食べ物がないと使い物にならないのは昨日の夜、分かっただろう。だけどレイスの体、不思議だよな。魔法はどうやって吸収してるだろうな?」

 ファングは未だにレイスの不思議な体を考えていた。

「僕に聞かれても分からないけど、分かるのはレイスが化け物みたいな所だけだよ。レイスの魔法吸収が体力回復や魔力変換以外に栄養分も作られていたらスタミナが尽きることはないと思うよ。アリスもいいレイス君のご飯だと言っていたし」
「いや、レン、それは既にレイスを化け物と認識しているだろう。レイスが聞いたら泣くぞ。それにレンが言った事が事実なら俺達の魔法もレイスのご飯になるよな?」
「そうだね、僕達のご飯の時間じゃない時にレイスがお腹空いたら魔法でご飯を与えようね」
「レイスが聞いたら、何を言われるか知らんぞ!」

 レンはレイスを化け物だと認識していたのでファングが必死にレイスの弁明をしていたが、説明している内に自分もレイスが化け物じゃいかと思い始めていた。

「それにしても、レイスの技凄いよね。魔法を撃つのは苦手でも体に魔法を纏わせて使う技は凄いよ」

 レイスを再び見ると、体を使っていくつもの技をアドミニグリフォンに攻撃していた。

「あぁ、そうだな流石、剣武術科にいるだけはあるぜ。剣だって魔法を付属出来るみたいだが持続時間が魔法騎士科にもの凄く劣っているけど、体を使った技は俺達には出来ないぜ。やっぱり、魔法を撃ったり、剣に魔法を付属して交互に使ったり、両方同時に扱える俺達とは違うみたいだな」

 剣武術科は剣、体術、武術が基本だが魔法も扱えるので、魔法騎士科と同じだと思われがちだが、違う点は二つある。一つ目は剣や魔法を交互に扱えても両方同時に使えなかったり、魔法を剣に付属する時間が短いこと。二つ目は体を使った技があること。これらの点が魔法騎士科と違うが、体を使った技を除けば魔法騎士科と変わらないと思うけど、魔法騎士科は剣と魔法に特化しているので技や魔法の威力が違うし、複合魔法を使った技や魔法を扱えるのに対して、剣武術科は単体しか習わないので複数の魔法を同時に放つ複合魔法を使用する事が出来ないのである。

「そうだよね、僕達は体を使った技がないから、レイスは凄いよね。相手に直接攻撃するから恐くないのかな僕には出来ないよ」

 体を使った技を直接相手に攻撃するので、レイスが体を使って直接アドミニグリフォンに攻撃している事に驚いていた。

「あぁ、そうだな。俺達も剣で直接攻撃することもあるけど技によっては、離れたまま放つ技もあるからな例えば、風刃ソニックブレードとかな」
「確かにそうだね。だからレイスを見ていると、凄いよ。勇気がないと剣武術科には入れないよね。それにしてもレイスが不気味な笑いで戦っているんだけと何とかならない?」
「レン、それは無理だと思うぜ。あいつ既に魔力吸収に魅了されているから、戦闘が終わらない限り無理だぜ?」

 レイスが不気味な笑いで現在もアドミニグリフォンに向かって攻撃したり、魔法を吸収しているので二人は引き気味にいた。

「レン君、ファング、レイス君の事で喋っているけど体力回復したの?」

 二人が喋っているのを見てアリスが遠くから声を掛けていた。

「だいぶ回復したけど、機械鳥の弱点分かったの?」

 レオスとレイスを使ってアドミニグリフォンの弱点を探っているが見つからなかった。

「それはまだだけど、気になる事があるのよ」

 アリスが気になると言うので近くに行き説明を聞いていた。

「なる程、レオスの雷系の魔法を撃つと動きが鈍くなるんだね」
「ええ、間違いないわ、レオス君、もう一度雷系を機械鳥に攻撃して、レイス君、確かめたい魔法があるから絶対に相手の魔法をこっちに向けないようにしてね」
「分かったよ、アリス、マスターも僕の魔法見てね」

 レオスの兄はレンに褒めて貰いたくて必死に体を使ってアピールしている。

「はいはい、分かったからちゃんとやって」
「アリスさん、分かりましたよ。僕は空腹でまだまだ魔法を吸収したいんで、気付いたんだけど魔法を吸収するとお腹が少し膨れて満腹感があるんで魔法を吸収すると僕の栄養分に変換されるみたいですね。魔法を撃ってくる限り、僕のお腹に魔法をたくさん蓄えたいです。だから僕にもっと魔法のご飯を食べさせて下さい、空腹何ですよアハハッ!」

 レイスが変なこと事を言っているので四人は引き気味になっている。

「あいつ大丈夫かよ、変なこと言って、機械鳥に向かっていったぜ。しかもレンが言っていた事が現実になってないか?」
「アハハッ、聞かなかった事にしよう、相手してると大変だから、レオス、魔法をお願い!」
「了解マスター、それじゃ行くよ、グラビティボルト」

 レオスの魔法でアドミニグリフォンは雷で覆い尽くされ苦しんでいるが魔法が切れるとアドミニグリフォンはすぐに魔法を唱え攻撃してきた。

「うーん、魔法で動き止まるのは分かったけど、あれじゃ攻撃出来ないよ? 僕達、アリスとレオスの雷に撃たれながら攻撃するの?」
「そうだぜ、アリス、雷系の魔法が効いているのは分かったけど、あの状態で直接攻撃すると、下手したら俺達感電するぜ!」

 アリスとレオスの攻撃中に二人が突っ込んで魔法の巻き添いを喰らわないのか心配していた。

「そこなのよ、雷系の魔法が弱点みたいだけど倒すには直接攻撃しかないのよ。普通なら魔法で倒せるのにあの機械鳥表面が硬すぎて、雷系は効くけど内部の核には届いてないわ!」
「ねぇ、部分的に攻撃出来ない? そうすれば僕達も雷系に警戒しないで攻撃出来るんだけど?」

 弱点が分かっているんだから部分的に魔法で攻撃すれば、自分達が魔法に巻き込まれないと主張している。

「無理だわ、レン君も攻撃して分かったでしょう。あの硬さだと電気が全身に伝わってないから、動きが止まるか分からないわ。それに、弱点が分かってもあの硬さを破壊する威力がないと無理だわ」

 アドミニグリフォンの表面が硬いので部分的に魔法を撃っても足止め出来ないとレンの主張を否定されていた。三人はレオスとレイスがアドミニグリフォンに対抗している中、何か対抗できる方法がないか考えていた。

「あのう、レン師匠、ファングさん、アリスさん、僕は何時までこの状態をやっていれば良いんですか?」

 三人は話をしていて、戦闘には全然参加しないので心配して声を掛けていた。

「レイス、ごめんね。今、機械鳥を倒す方法を考えているんだけどいい方法が見つからなくて? レイスは攻撃して何か気付いた事ない?」

 三人は必死にアドミニグリフォンに対抗する方法を考えていたが、見つからないので体を張って攻撃しているレイスに聞いていた。

「そうですね‥‥‥攻撃して気付いたんですけど‥‥‥機械鳥の腹部辺りが効いている感じがするんですよね。確信はないですが」

 アドミニグリフォンが突進してくる攻撃を避けながら三人に説明していた。

「レイス、それ本当なの?」
「確証はありませんが‥‥‥僕が見た感じ効いていると思いますよ」
「本当かよ?」

 レンとアリスが信じている中、ファングはレイスの主張を疑っていた。

「レイス君が言ってる事が本当なら、腹部付近の作りは甘く出来ていて、見た目では判断出来ない作りになっているんだわ」
「それじゃ、足止め系魔法で足止めすれば、僕達で倒せるね!」
「レン君、危険だわ。足止めしても魔法を撃ってくるのよ」

 アドミニグリフォンは麻痺させない限り、魔法を撃ってくるので直接攻撃する冴えに魔法でやられるのを心配していた。

「それはそうだけど、倒せる方法が分かっているのにやらないのはおかしいよね。ただ見ているだけであの機械鳥に僕達がやられるの待つの? 死ぬの嫌なんだけど」

 レンはまだまだやりたい事が沢山あるのにここで殺されるのは嫌だった。

「そんな事、言ってないでしょう。私だってここで死にたくないわ、それにレン君とまだあんなことやこんなことしてないんだから死ねないわ」
「俺だって、死にたくないぜ。まだレンといろいろやりたい事がたくさんあるんだから!」

 アリスは顔を赤くしてから、手で隠して変な妄想をして、ファングは頷きながら、何かを考えていた。

 ちょっと、何か妄想してない。今、危機的状況なのに話が変な方向になってない? それに、あんなことやこんなことって何、二人は僕をどうしたいの?

 二人の発言に体を震わせながら、目線を逸らして一人倒す方法を考えていた。

「あのう、話しているのは良いんですが、何時になったら攻撃してくれるんですか? レオスさんも心配で見てますよ」
「マスター、まだ攻撃続けるの? 少し休みたいんだけど、僕とレオスの魔力尽きそうだよ!」

 三人は未だに作戦以外の話をしていて全然攻撃してくれないので、レイスが再度三人に呼びかけていた。

「悪いレオス、レイス、ついレンの事で色々考えてしまって」
「私もレン君の事を考えていて、戦闘中だったことを忘れていたわ、レオス君は少し休んで良いわ! レイス君はまだ戦えるよね!」
「アハハッ、大丈夫ですよ、僕はまだまだ戦えます。魔力を吸収し続けているので腹がだいぶ満たされましたからね。それよりも二人はレン師匠思いなんですね。二人の熱意を感じますよ。僕もレン師匠と出会ってからレン師匠の事がいつも頭から離れませんよ。レン師匠とはまだまだやりたい事がありますから」
「僕だってマスターの事、色々考えていますよ。レオスだってまだマスターといろいろな事してないと言っているし、僕だってマスターとまだやりたい事あるよ!」

 ファングとアリスの発言がレオスとレイスに波及していたので、レンは暗い表情になっていた。

 だから、僕にやりたい事って何? 僕はこの人達に何されるの?
 四人に怯えつつ、レオスを一旦休ませて、レイスは引き続きアドミニグリフォンに攻撃している間、三人は話を戻して話していた。

「それで、どうしようか? 良い方法ない?」
「うーんそうね、魔法で動きは止められるけどあの鳥の風魔法が厄介よね。特に突風の刃が危険だわ。避けたとしても風圧が凄いから近寄れないし」
「確かに風系魔法は厄介だね。僕は風系の魔法が一番得意だけど相性が微妙だよ」
「それを言ったら、俺の火系が一番相性悪いだろう。あのくそ鳥、水系の魔法を放ってくるし」

 レンとファングはアドミニグリフォンが放ってくる、火、水、風の魔法に手こずっていた。

「でもこのままだと何もしないで僕達死ぬよ!」

 未だに結論が出ないため、苛立っているとファングが何か閃いた。

「アー!」
「ファング、急に大声出してどうしたの?」
「レン、アリス、あいつを倒す方法見つけたぜ」

 ファングは閃いたことをレンとアリスに説明していた。

「なる程、確かにその手なら行けるね!」
「だろう、アリスそれでいいだろう?」
「そうね、成功するにはレイス君に掛かっているわね!」
「マスター何か閃いたの?」

 三人はレオスに話した後、戦っているレイスに説明していた。

「なる程、その手がありましたか。まさか僕の能力が役に立つなんて思いませんでしたよ。全力で頑張らせてもらいます」
「それじゃ、ファング行くよ。アリスとレオスは話した通りよろしく」
「おう、任せとけあの鳥に一発かもしてやるぜ。レイスしっかりレンを護れよ!」
「レン君、気をつけてよ。それとレイス君、しっかりレン君を護ってよ。何かあったら許さないからね!」
「マスター、気をつけて。レイス、しっかりマスターを護ってよ。マスターに傷つけたら許さない」
「アハハッ、ファングさん、アリスさん、レオスさん、レン師匠には絶対に怪我はさせませんよ。僕の命変えて絶対で護ります」

 五人はアドミニグリフォンを倒すために動き始めたが、一人だけ腑に落ちない様子だった。

 何故、四人は僕を護るのおかしいよね。それにいちいち僕に分かるように言わないで、もう嫌だよ。誰か四人を止めて恥ずかしいから。

 いちいち分かるように言うので、レンはうな垂れているが、今はアドミニグリフォンと戦闘中なので真剣な表情で立ち向かっていた。

「レン君、行くよ。チェーンロック」
「マスター、行きますよ。グラビィティロック」

 アリスがチェーンロックでアドミニグリフォンを縛り上げた後、レオスのグラビィティロックで地面に強い磁場が現れてアドミニグリフォンが地面に吸い寄せられて動きを封じていた。

「レン、いくぞ!」
「分かっているよ、ファング。レイス頼むよ」 
「分かっていますよ、レン師匠」

 三人はアドミニグリフォンに向かっていき、レイスを盾にしてレイスの後ろをレンとファングが走っていた。

「レイス、お前腹膨れあがっているけど大丈夫なのか?」

 レイスはアドミニグリフォンが放つ風魔法を吸収してお腹が風船のように膨れ始めていた。

「アハハッ、大丈夫ですよ。口などから空気を吐き出しますのでさっきもそうしてましたから。ただ空気を吐くときに魔力が漏れないようにしっかり吸収はしますけどね。僕の大事な栄養分を無駄に出来ないですからアハハッ」
「そうなのか、お前の体凄いな。普通なら死んでいるぜ」
「そうだね、ファング。何回見てもレイスのお腹凄いね。それよりも風魔法ってそもそも栄養分あるのただ空気だよね? 魔力の間違いじゃない」
「アハハッ、レン師匠に上手いこと言われましたね。確かに風魔法は魔力だけ採取して吸収してますよ。吸収した魔力を僕の栄養分に変換してるんですよ。凄いでしょうレン師匠、僕のお腹」
「アハハッ、そんな事出来るんだ、まぁ、魔力吸収しているんだから不思議ではないよね」

 レイスの不思議な体に二人は見とれていたが、二人は剣を構えて、攻撃の準備に入っていた。

「レン師匠、ファングさん、そろそろ、機械鳥の近くですよ。僕がぎりぎりまで魔法を吸い上げますのでその隙に攻撃お願いします。機械鳥の動きが止まったら僕も吸収した魔力で加勢しますので」
「うん、分かったよ、気をつけてね。ファング準備いい」
「分かってるぜ、レン、俺達の強力な一撃を見せてやろうぜ!」

 レイスがアドミニグリフォンの近くまで接近して魔法を吸収した後、次の魔法が来る前に二人は剣を振りかざして、アドミニグリフォンの腹部目掛けて攻撃した。

雷撃衝波斬らいげきしょうはざん
雷鳴剣らいめいけん

 レンは剣に雷の魔法を付属させて、アドミニグリフォンの腹部に強い衝撃を与えながら機械の体を破壊していた、ファングはレンが破壊した部分に雷を付属させた剣を投げつけて、雷を放電させて、アドミニグリフォンを内部を焼いていた。アドミニグリフォンは悲鳴を上げるもレイスがアドミニグリフォンの腹部に目掛けて、雷撃拳らいげきけんを繰り出して、アドミニグリフォンは腹部から壊れていった。

「ヨッシャー、倒したぜレン」
「何とか倒せたよ、僕はヘトヘトだよ」
「アハハッ、そうですね、僕も疲れましたよ。殆ど僕が動いた感じですよ」
「でもお前、ちゃんと戦えていたじゃんか、課外授業より見違えっているじゃんか?」
「確かに今まで気付きませんでした。レン師匠や皆を護りたいという気持ちが僕をここまで動かしてくれたんだと思いますよ。皆さんには感謝ですよ」
「そうだね、レイスはもう僕達の仲間なんだから、君は一人じゃないよ。何かあったら遠慮なく言ってね。助けられる範囲なら協力するから」
「レン師匠、ありがとうございます!」
「おい、何泣いているんだ」
「すみません、前にも言ってもらったのにレン師匠の言葉を聞くとうれしくて」

 三人は床に座り込み、それぞれ健闘を称え合え、喜びや涙していた。それからアリスとレオスが三人の元に駆け寄り怪我をしてないか確認をして、怪我がないことが分かったら、アリスとレオスはレンに抱きついていた。

「ちょっとアリス、レオス苦しいから放して僕は大丈夫だから」
「ごめんなさいレン君、ついあの時の事が頭から離れなくて」
「マスター、僕もアリスと同じだよ」
「あの時は本当に悪かったから、今は皆が僕を護ってくれてるんだから大丈夫でしょう?」
「当たり前だレン、俺達はお前が何処に行こうと必ず護ってやるから安心しろ。ただあの事件からまだそんなに経っていないんだから、少しはアリスやレオスを安心させてやれ。特にレオスはお前の大事な家族なんだから」
「分かってるよ。アリス、レオス、あの時はごめんね。多分何回謝っても、あの記憶は残るね」

 研究所の事件でレンを失い掛けた光景を目にしているので、その記憶がファング、アリス、レオスには焼き付いていた。

「僕はその時はまだ君達の仲間じゃななくてごめんね」
「レイス、何でお前が謝るんだ。これは俺達四人の問題なんだから、レイスが首を突っ込んで来る必要はないけど、お前がそう思っているのなら、これから先頑張れば良いと思うぜ。あの事件のは二度と起こしたくないし。今は気持ちだけ受け取るよ」
「はい、ファングさん、これからは僕もレン師匠を護れるように頑張ります」

 レイスは研究所の事件前からレン達の仲間になっていれば少しは状況が変わっていたんじゃないかと悔やんでいた。

「あの機械鳥倒したけど、何もなかったね」

 アドミニグリフォンを倒したが、めぼしい素材やお宝がなかった。

「レン君そうだね。結局あの鳥と戦って終わり‥‥‥あっ!」

 アリスが何か見つけたみたいだ。

「レン君、壊れた台座を見て、宝箱があるわ」
「えっ、本当だもしかして‥‥‥」

 五人は宝箱がある台座に集まり、手にした鍵を使って扉箱を開けると、中に綺麗宝石があった。

「何、この赤や青などの宝石は?」

 宝石を手にして見つめていると、アリスが食い入るように見ていた。

「これは‥‥‥凄いわよレン君。魔石の原石だわ!」
「魔石の原石って、アクセサリーで売っている指輪などに使われているやつだよね」
「そうよ。一般的には苦手な魔法や扱えない魔法を魔石の力を使って魔法を唱える事で今まで使えなかった魔法が使えるわ。ただ魔石は使い捨てが多いから、ここまで立派な原石は初めてだわ。ギルドに見せれば高値で引き取ってくれるはずだわ」
「それじゃ、僕達お宝を見つけたって事だよね!」
「そうよ、レン君のお手柄よ」
「やったな、レン」
「レン師匠、やりましたね」
「マスター、僕頑張ったよ、誉めて」

 五人は魔石を見つけて喜んでいた。それから遺跡をくまなくマッピングをした後、荷物を抱えてアルデット遺跡を出て、リノワール王国のギルド支部の学生受付場所で報告していた。

「はい、こちらが依頼の報酬と前回のエレンズの討伐と調査の報酬ですね。二つ合わせてプラチナ貨三枚と金貨五枚ですね」
「それで単位に二つ合わせて80単位になりますので、一人14単位をカードに追加で加算しておきましたので確認お願いします」
「それと、こちらが魔石の代金ですね。品質が高いので五個でプラチナ金貨八枚お渡しします」

 五人は突然の大金が入り大喜びをしていた。

「それにしても、まさかあの遺跡に機械の鳥がいたなんて知らなくて、生徒達には危険な目に合わせてすみませんね。その分の金額増やしてありますので! それと次回の依頼の時に、学園から臨時の単位が付与されるので楽しみにして下さいね」

 ギルド支部の人に報酬を終えた後、家に向かって住宅街の路地を歩いていた。

「しかし、凄い大金だね。しばらく遊んでいられるくらいだよ」
「そうだな、俺達、急に大金持ちになっておかしくなりそうだぜ」
「アハハッ、そうですね。僕も驚いていますよ。それに前回の依頼僕はいなかったのに単位までもらってすみません」

 三人はギルド支部から受け取ったときの話をしていた。

「レイス君、謝る必要はないわよ。今回はレイス君の活躍があったから成功したんだから、私達の気持ちだと思って受け取って」
「はい、ありがとうございますアリスさん。僕これからもレン師匠の為に頑張ります」
「それにしても、凄い大金だわ。魔石があんな高値で引き取ってくれるなんて思わなかったわ」

 アリスは何度も財布を確認していた。

「マスター、僕頑張ったから、何かおいしい物食べたい!」
「そうだねレオス、大金入ったから家族と一緒に外食しようか? それとレオスの兄、弟に戻りなよレオスが可哀想でしょう」
「うん、分かってるよマスター。家に帰ったらもとに戻すよ」
「レン、そうだなたまには外で食べようぜ!」
「僕もレン師匠の提案に賛成ですよ、それにレン師匠の提案を聞いたら‥‥‥」

 レイスはレンの話を聞いて、お腹を空かせていた。

「お前、魔法をたら腹吸収したのに、もう腹が空くのか?」
「ファングさん、魔法と僕達が食べる食事を一緒にしないで下さい。魔法と食べ物は別ですよ」

 レイスは魔力や食べ物は別だと主張している。

「いや、お前魔法吸収しているときに僕のご飯とか言って魔法をむさぼるように吸収していただろう。それに俺達のご飯を食べなくても、魔法を撃って貰えば栄養補給出来るんだろう? お前魔法で生活出来るんじゃないか」
「ファングさん、それ無理ですよね。確かに吸収した魔法は魔力や栄養分に変換しているのは否定しませんが、毎日三食僕のお腹に魔法を撃つ人なんかいませんよ。そんな事したら僕変態で捕まりますよね」
「アハハッ、冗談だよ。ただ俺達がお腹が空いてないときにお前が空いていたら、俺達が魔法を撃って、補給してやるから遠慮するなよ。その方が経費削減出来るから」

 ファングの発言を聞いてレイスは怒っている。

「ファングさん、酷いですよ。僕は皆さんを困らせる事はしませよ。ただ仮にお腹が空いてしまったら、人目が付かないところでこっそり補給させて下さい。人前で見られるの恥ずかしいので!」 
「それは大丈夫だと思うぜレイス。お前の服の中に手を当てて撃てばバレないだろう。お前の腹を触っているだけしか見えないし。仮に見られても、お腹痛い仕草すればお前の能力バレないだろう?」
「アハハッ、さすがファングさんですね。確かに考えて見ればそうですよね。もしお腹が空いてしまったら、レン師匠達お願いします」
「アハハッ、なるべくお腹を空かせないようによろしくね。補給係は言い出したファングに任せるよ」

 レイスの世話を指名されて、ファングが焦っていた。

「ちょっと待て、レン。こいつ魔法爆食いする化け物だぞ。俺一人だと魔力が尽きるて死ぬぜ!」
「ファング、言い出したんだからちゃんとやりなさい。別にレイス君に全ての魔力を与える必要はないわよ。適度に魔法を撃って補給させれば十分よね」
「はい、アリスさんその通りですよ。適度に魔法をいただければ、それをゆっくり消化して適度に吸収しながらやりくりしますので! ファングさんの魔力を全て使って魔法を撃つなら話は別ですけどアハハッ」
「ウッ、分かったよ。言い出した俺が悪いんだから、レイスの栄養補給は俺がやるけど、一日に何回も補給させる事があったら怒るからな!」
「アハハッ、それは大丈夫ですよ。普通にしていれば一回あるかないかですよ。ただ、ファングさんの特訓などエネルギーを消費するときは数回補給するか知れませんが、極力抑えるので安心して下さいねファングさん!」

 ファングはレイスの説明を聞いてうな垂れていた。五人はレンの自宅に着いた後、レンの家族に説明すると家族全員喜んでいた。それから五人は皆で食事をするため、レンの家族も誘い、中心街にあるレストランで五人は家族と盛り上がりながら楽しく食事をしていた。

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